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第五章
【第81話】襲撃
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普段は静かな森に思わず耳を塞ぐほど大きな鈴の音が鳴り響く
「ミオさん!これはなんなんですか!」
「これは…
いいですか、よく聞いてください
これから私は出掛けなければなりません
私が帰るまで絶対にこの家から出ないでください」
「ミオ、お前一人じゃ多分死ぬぞ?」
声のした方を見るといつの間にかヒヨが居た
しかし、腕は片腕のままだ
「けど!このままだと…」
「少し早いが、アスト、お前も行ってこい」
「!?」
突然の提案で言葉が出てこない
「わ、わたひににゃにができりゅと?」
「大丈夫、お前はもう充分強いさ
それにコレを貸してやろう」
そう言ってヒヨは1本の刀を取り出した
「綺麗だろ?
そいつは【焔】、俺の愛刀の1本だから絶対無くすんじゃねーぞ?」
「なんでそんな刀を僕に?」
「お守りだ、本当にダメな時はそいつを抜け
使い方は…
まぁ、使えばわかるさ」
曖昧な言い方に少し引っかかるが、とりあえず受け取っておく
「そいじゃ、飛ばすからしっかり受け身とれよ?」
「へ?」
激しい風が体の周りで渦巻き始める
気づいた時、僕とミオは戦場の空の上にいた
アスト達が戦場に飛ばされる2日前
王都ストラでは冒険者、兵士を中心に慌ただしく荒れていた
その理由は、この王都進行している多数の魔物が発見されたからだった
その軍勢は合流拡大を繰り返し、その数は小国家1つ分の戦力に匹敵していた
王宮では国王、戦士長、王宮魔道士、ギルドマスターを初めとしたその他大臣達が集まり緊急会議が開かれていた
「魔物の数は分かったか?」
「申し上げ憎いのですが…
使い魔からの情報によると、少なくとも…3万」
「3万…だと?」
「我が軍の兵士に匹敵する数ではないか!」
「落ち着け戦士長、この国には冒険者もいる
それに、Sランクの女性達と英雄の娘達も居るんだ」
「それになんと言っても我らには不死の王がついているのだ万が一にも負ける要素は見当たりませんな!」
大臣達が笑っている中でギルドマスター2人だけが無表情をしていた
その後会議は、王を中心としたこの国最強の兵士と冒険者で構成された部隊を最前線に配置することが決まった
「なぁ、今回の作戦どう思う?」
スタリンは隣を歩くミルキスに声をかけた
「理にかなっているとは思う
しかし、賛同は出来ない
まず冒険者はこの国の兵士じゃない
なのにこの国のお偉いさん達はそんな人達を前線に送り出して自分達は安全な場所でこの国は平和だと笑っている
おかしいと思わないか?」
「それは僕も分かっているさ」
スタリンは笑いながらミルキスの頭に手を置いた
「分かっていても、この国を守るために、守りたい人のために戦わなくちゃいけないんだよ」
そう言ってミルキスの頭をタムタムと叩いた
ミルキスはその手を振り払うとそのままスタリンに蹴りを入れる
「いったいな!何するんだよ!」
「なんとなくだ」
ミルキスはにひひっと笑った
「それに、心配なんてしなくてもあの人達なら喜んで前線に突っ込んで行きそうだけどね~」
「…それもそうだな」
その姿を想像し、2人は笑いながら城の廊下を進んで行った
「ミオさん!これはなんなんですか!」
「これは…
いいですか、よく聞いてください
これから私は出掛けなければなりません
私が帰るまで絶対にこの家から出ないでください」
「ミオ、お前一人じゃ多分死ぬぞ?」
声のした方を見るといつの間にかヒヨが居た
しかし、腕は片腕のままだ
「けど!このままだと…」
「少し早いが、アスト、お前も行ってこい」
「!?」
突然の提案で言葉が出てこない
「わ、わたひににゃにができりゅと?」
「大丈夫、お前はもう充分強いさ
それにコレを貸してやろう」
そう言ってヒヨは1本の刀を取り出した
「綺麗だろ?
そいつは【焔】、俺の愛刀の1本だから絶対無くすんじゃねーぞ?」
「なんでそんな刀を僕に?」
「お守りだ、本当にダメな時はそいつを抜け
使い方は…
まぁ、使えばわかるさ」
曖昧な言い方に少し引っかかるが、とりあえず受け取っておく
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「へ?」
激しい風が体の周りで渦巻き始める
気づいた時、僕とミオは戦場の空の上にいた
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「魔物の数は分かったか?」
「申し上げ憎いのですが…
使い魔からの情報によると、少なくとも…3万」
「3万…だと?」
「我が軍の兵士に匹敵する数ではないか!」
「落ち着け戦士長、この国には冒険者もいる
それに、Sランクの女性達と英雄の娘達も居るんだ」
「それになんと言っても我らには不死の王がついているのだ万が一にも負ける要素は見当たりませんな!」
大臣達が笑っている中でギルドマスター2人だけが無表情をしていた
その後会議は、王を中心としたこの国最強の兵士と冒険者で構成された部隊を最前線に配置することが決まった
「なぁ、今回の作戦どう思う?」
スタリンは隣を歩くミルキスに声をかけた
「理にかなっているとは思う
しかし、賛同は出来ない
まず冒険者はこの国の兵士じゃない
なのにこの国のお偉いさん達はそんな人達を前線に送り出して自分達は安全な場所でこの国は平和だと笑っている
おかしいと思わないか?」
「それは僕も分かっているさ」
スタリンは笑いながらミルキスの頭に手を置いた
「分かっていても、この国を守るために、守りたい人のために戦わなくちゃいけないんだよ」
そう言ってミルキスの頭をタムタムと叩いた
ミルキスはその手を振り払うとそのままスタリンに蹴りを入れる
「いったいな!何するんだよ!」
「なんとなくだ」
ミルキスはにひひっと笑った
「それに、心配なんてしなくてもあの人達なら喜んで前線に突っ込んで行きそうだけどね~」
「…それもそうだな」
その姿を想像し、2人は笑いながら城の廊下を進んで行った
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こちらこそ分かりにくい表現で申し訳ありませんでした
また沢山のご指摘ありがとうございます
早急に修正させていただきます
退会済ユーザのコメントです
本当は正しく無いと思いますが、どちらも込めた意味合いだと解釈して頂ければ幸いです
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