Lv1の最強勇者

レル

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第二章

【第38話】九つの力

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アオイが【マレティーヤ】を放った瞬間、俺も刀を抜くと共に【マレティーヤ】を放つ

二つはぶつかり合い相殺された

「あなた、やっぱり私に似てる
発想も、動きも、感覚も。
私はあなたに興味がある」

「そりゃどうも。けど、俺はスロースターターなんでね
これだけで判断されたら困るかな!!」

「言葉の意味は理解不能。けど、本気を出してないのは私も同じ」

そう言うとアオイの刀は蒼い光を纏う
更にアオイ自身の身体を緑の光が包み込む

「死なないでね」

そう言った途端アオイは一瞬で俺のすぐ前まで迫っていた
咄嗟に刀で攻撃を弾くがすぐさま次の一撃が迫ってくる

「取った…!」

それは長年戦ってきた感覚による確かな手応え
しかしアオイの攻撃が俺に届くことは無かった
見ると刀を何かが阻み攻撃を止めていた

「これは、なに?」

「あーあ、最後まで取っておきたかったのに、それだけ甘くないって事か……」

アオイは後ろに飛び退く
俺は体制を立て直すとしっかりとアオイを見据える

「さっきの言葉を借りるとすれば、
死なないでね?」

俺の腰の当たりからはそれぞれの色の魔力の塊が尻尾の様にゆらゆらと伸びている
 
「お、おいあれ……」

「あぁ、これはつまり」

観客が俺を観てざわめき出す

「私より4つ多いです!」

アイラは目を輝かせている

魔法は属性毎に色があるので魔力の色でその人がどのくらい魔法が使えるか分かる
今まで1番多く属性を使えたのはアイラ・レオセルクで5属性
しかし俺が出した尻尾は全部で9本
しかも全部違う色なので驚かないはずがない

「やっぱりあなた面白い」
 
アオイは相変わらず感情が分からない…

「もう帰りたい…」

散々空気だった第2位のアポロ・ファイランスがとうとう耐えられなくなったのか隅の方で蹲っている
ほんとに2位なのかな?

「全くあなたのその性格はいつ治るのですか?
早くしないと見せ場が無くなりますよ?」

そう言ってアイラは手のひらに炎を作るとアポロに見せる
すると青かったアポロの髪がみるみる赤く染まる

「調子に乗るのもここまでだ!俺がお前より強いのを証明してやる!」

おぉう、ここまで性格が変わるか
 
「そのプライドへし折って上げますよ」

「私が先なのだけど」

「堅いこと言うなよアオイ、俺が先だ」

「何なら二人同時にどうぞ」

俺はストレージから白い狐面を取り出しながら言った
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