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第四章
【第61話】ゲノムのギルドにて
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ギルドの扉をくぐるとそこは冒険者達の笑い声や怒号、その野次で溢れていた
「リオちゃん、俺から離れない様にね」
俺が注意するとリオは頷くと俺の服の裾をそっと掴んだのでそのまま人混みをかき分けて受付へと向かった
「いらっしゃいませ、ご要件をお伺いします」
「ギルドマスターに会いたいんだけど」
そう言って俺はリオに見えないようにギルドカードを提示する
「しょ、少々お待ちください!」
受付のお姉さんは俺のギルドカードを見るといそいで奥へと消えていった
「ギルドマスターってこの街の冒険者をまとめてる人だよね
そんな人を普通に呼び出せるって、もしかしてシュウヤさんって凄い人?」
「さぁ?もしかしたら凄い人かもね?」
「お待たせしました!どうぞこちらへ」
俺達は案内されるままギルドの一室に通された
入った部屋の中には青年が1人居たが俺達が入ってくるのを見ると座っていた椅子から立ち上がり歩み寄ってきた
「ようこそいらっしゃいました!まさかこのような所に立ち寄って頂けるなんて思ってもいませんでした!申し遅れました、私この街のギルドマスターをしておりますスタリンと申します!
どうぞこちらへ!」
「あ、どもども」
スタリンて可愛い名前だなおい 笑
俺は必死に笑いを堪えているリオを落ち着かせて椅子に座らせた
あそこでリオが笑ってたら俺も吹き出してたかもしんないな……
「さて、今回はどう言ったご要件で?
城門での件はバッチリ揉み消しましたけど」
「いや、助かったのは確かだけどもみ消すのはまずいだろ
それにそんな事はどうでもいい!
実は数日前ユキリスに魔物が大量に攻めてきた
その魔物が攻めてきた方角の先にこの街があったから何かあったんじゃないかと飛んで来たんだ」
「確かに物理的に飛んできましたなぁ~
相当目立ってましたし
これが本当の周りから浮いてるってやつですね~」
「いいから!質問に答えろって」
スタリン…
俺こいつ苦手だ!
「ここ数日は何もありませんよ、むしろ魔物が少なくていつもより平和でした」
「嘘は、言ってないな
聞きたかったことは以上だ、助かったよ」
「いえいえ、どういたしまして
そんな事より隣の女性はどちら様ですか?
シュウヤさんのお子さん??」
おいスタリン、お前は俺が同い年くらいの子供がいるとでも思ってるのか?
「なわけないだろ!今泊まってる宿屋の娘さんだよ!
ギルドに行きたいって言ってたから一緒に連れてきただけだ
どうもこの街は血の気の多い奴が多くて危ないからな」
「あの、スタリン…さん?ひとつ質問してもいいですか?」
リオが恐る恐る手を挙げた
「はいどうぞ?」
「あの!Sランク第1位人がこの街に来てるって聞いたんですけど!
本当に来てるんですか!?」
「えっ!?知らないんですか!?
シュウy…」
「おっと!頬に虫がぁ!」
バチーンといい音と共にスタリンが横へと飛んでいく
「いきなり何するんですか!」
スタリンはすぐに頬を抑えながら起き上がった
加減はしたがすぐに起き上がれるなんて頑丈だな
さすがはギルドマスターだ
「いや悪いね、虫らしきものが見えた気がしたんだが気のせいだったみたいだ」
俺は手を指し伸ばしスタリンを起こす
起こす時に
(俺の事は秘密だ、言ったら…分かってるな?)
という事を目で告げたら必死に頷いてた
「えーと、Sランク第1位の人だったね?
確かにこの街には来てるよ
けど何処にいるかは分からないな
でも、灯台下暗しって言うくらいだから近くにいるかもね☆」
そう言ってスタリンはウィンクをした
前言撤回
スタリン…
俺こいつ嫌いだ!
「そうですか……
あ、もうひとついいですか?
シュウヤさんって何をしてる人なんですか?」
「なぜ本人に聞かないんですか?」
「シュウヤさんに聞いても上手くかわされちゃうんですよ
だからスタリンさんに聞けば分かるかなって
お2人仲良さそうですから」
そう言ってリオは微笑んだ
誤解の無いように言っておく
俺とスタリンは今日が初対面だ
「そうですね…
強いて言うなれば、Sランク第1位に1番近い人ですかね!」
うーん、間違ってはいない
苦しいけど言い訳としては妥協点だな
「嘘をつかないで下さい!
今のSランク第1位人は最年少だと言うことぐらい私でも知っています!
そんな人と同じ強さを持つ人がそう何人もいるはずがありません!
それとも、隠さなきゃいけないお仕事なんですが?」
リオの曇り無き瞳に見つめられたスタリンは目線で俺に助けを求めてきた
分かるぞスタリン……
リオの真っ直ぐな目で責められたら辛いよな…
しょうがない、ここらが潮時かな
正直リオの表情を見て俺の良心はズタボロなんだよね
俺はスタリンとリオの間に割って入りストレージからギルドカードを取り出すとリオに見せた
「なんですか!?こんなもので誤魔化せると…
ってええぇぇぇぇぇぇえええ!?」
その日、リオの叫び声はギルド中に響き渡ったという
「リオちゃん、俺から離れない様にね」
俺が注意するとリオは頷くと俺の服の裾をそっと掴んだのでそのまま人混みをかき分けて受付へと向かった
「いらっしゃいませ、ご要件をお伺いします」
「ギルドマスターに会いたいんだけど」
そう言って俺はリオに見えないようにギルドカードを提示する
「しょ、少々お待ちください!」
受付のお姉さんは俺のギルドカードを見るといそいで奥へと消えていった
「ギルドマスターってこの街の冒険者をまとめてる人だよね
そんな人を普通に呼び出せるって、もしかしてシュウヤさんって凄い人?」
「さぁ?もしかしたら凄い人かもね?」
「お待たせしました!どうぞこちらへ」
俺達は案内されるままギルドの一室に通された
入った部屋の中には青年が1人居たが俺達が入ってくるのを見ると座っていた椅子から立ち上がり歩み寄ってきた
「ようこそいらっしゃいました!まさかこのような所に立ち寄って頂けるなんて思ってもいませんでした!申し遅れました、私この街のギルドマスターをしておりますスタリンと申します!
どうぞこちらへ!」
「あ、どもども」
スタリンて可愛い名前だなおい 笑
俺は必死に笑いを堪えているリオを落ち着かせて椅子に座らせた
あそこでリオが笑ってたら俺も吹き出してたかもしんないな……
「さて、今回はどう言ったご要件で?
城門での件はバッチリ揉み消しましたけど」
「いや、助かったのは確かだけどもみ消すのはまずいだろ
それにそんな事はどうでもいい!
実は数日前ユキリスに魔物が大量に攻めてきた
その魔物が攻めてきた方角の先にこの街があったから何かあったんじゃないかと飛んで来たんだ」
「確かに物理的に飛んできましたなぁ~
相当目立ってましたし
これが本当の周りから浮いてるってやつですね~」
「いいから!質問に答えろって」
スタリン…
俺こいつ苦手だ!
「ここ数日は何もありませんよ、むしろ魔物が少なくていつもより平和でした」
「嘘は、言ってないな
聞きたかったことは以上だ、助かったよ」
「いえいえ、どういたしまして
そんな事より隣の女性はどちら様ですか?
シュウヤさんのお子さん??」
おいスタリン、お前は俺が同い年くらいの子供がいるとでも思ってるのか?
「なわけないだろ!今泊まってる宿屋の娘さんだよ!
ギルドに行きたいって言ってたから一緒に連れてきただけだ
どうもこの街は血の気の多い奴が多くて危ないからな」
「あの、スタリン…さん?ひとつ質問してもいいですか?」
リオが恐る恐る手を挙げた
「はいどうぞ?」
「あの!Sランク第1位人がこの街に来てるって聞いたんですけど!
本当に来てるんですか!?」
「えっ!?知らないんですか!?
シュウy…」
「おっと!頬に虫がぁ!」
バチーンといい音と共にスタリンが横へと飛んでいく
「いきなり何するんですか!」
スタリンはすぐに頬を抑えながら起き上がった
加減はしたがすぐに起き上がれるなんて頑丈だな
さすがはギルドマスターだ
「いや悪いね、虫らしきものが見えた気がしたんだが気のせいだったみたいだ」
俺は手を指し伸ばしスタリンを起こす
起こす時に
(俺の事は秘密だ、言ったら…分かってるな?)
という事を目で告げたら必死に頷いてた
「えーと、Sランク第1位の人だったね?
確かにこの街には来てるよ
けど何処にいるかは分からないな
でも、灯台下暗しって言うくらいだから近くにいるかもね☆」
そう言ってスタリンはウィンクをした
前言撤回
スタリン…
俺こいつ嫌いだ!
「そうですか……
あ、もうひとついいですか?
シュウヤさんって何をしてる人なんですか?」
「なぜ本人に聞かないんですか?」
「シュウヤさんに聞いても上手くかわされちゃうんですよ
だからスタリンさんに聞けば分かるかなって
お2人仲良さそうですから」
そう言ってリオは微笑んだ
誤解の無いように言っておく
俺とスタリンは今日が初対面だ
「そうですね…
強いて言うなれば、Sランク第1位に1番近い人ですかね!」
うーん、間違ってはいない
苦しいけど言い訳としては妥協点だな
「嘘をつかないで下さい!
今のSランク第1位人は最年少だと言うことぐらい私でも知っています!
そんな人と同じ強さを持つ人がそう何人もいるはずがありません!
それとも、隠さなきゃいけないお仕事なんですが?」
リオの曇り無き瞳に見つめられたスタリンは目線で俺に助けを求めてきた
分かるぞスタリン……
リオの真っ直ぐな目で責められたら辛いよな…
しょうがない、ここらが潮時かな
正直リオの表情を見て俺の良心はズタボロなんだよね
俺はスタリンとリオの間に割って入りストレージからギルドカードを取り出すとリオに見せた
「なんですか!?こんなもので誤魔化せると…
ってええぇぇぇぇぇぇえええ!?」
その日、リオの叫び声はギルド中に響き渡ったという
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