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第六章 月齢0ー朔の月ー
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ユモが起動呪文を発する、少し前。
ユモと雪風は、人型洞窟の頭部空間に至る横穴の入り口付近で、『ウェンディゴ憑き』と斬り結んでいた。
「こんだけドタバタやってんだ!絶対、気付かれてるわよね!」
背中におぶったユモを左手で支えつつ、右手に持った木刀で目の前の『ウェンディゴ憑き』を伸した雪風が、ユモに言った。
「あいつがよっぽどのボンクラじゃなければね!」
ユモは、その雪風の太刀筋に感心しつつ、答える。
雪風の振るう木剣は、『ウェンディゴ憑き』を斬ることなく、しかし衝撃は与えつつ、その胴をすり抜けるように腹から背に振り抜ける。まるで、その木剣には実体がないかのように。
「……大したもんね」
雪風の背中越しに、ぼそりと洞窟の床に崩れ落ちた『ウェンディゴ憑き』を見下ろしながら、ユモは呟く。本当に、大したもの。その木剣も、雪風自身も。
「まだまだよ。ママに比べたら、あたしなんて全然」
木刀を血振りして、雪風も答える。その言葉には、自分の力が足りない悔しさより、自分よりはるかに高みにいる母を誇る気持ちの方が強くにじみ出ていると、ユモは感じる。
その意味でも、自分と同じだ、と。
「それより、どうする?」
「どう、って?」
肩越しに振り返る雪風に問われて、ユモは聞き返した。
「下にオーガストさんが居るとして、話が出来る状態だとしてよ、くださいちょうだいで素直にニーマントを返してくれるとは思えなくない?」
「それは、そうよね……」
周囲に『ウェンディゴ憑き』が居ない事を見まわして確認して、雪風の背中から下りつつ、ユモも答える。
「話が出来ない場合も考えなきゃだしね……最悪、力尽くで、行ける?」
顎に手を置いて一瞬考え込んでから、ユモは雪風に聞き直す。
「この程度の相手なら、朝飯前だ、け、ど!」
ユモに答えながら、雪風は、どこからともなくまた現れた『ウェンディゴ憑き』に、木刀の猛烈な突きをかます。
「どっちにしても、目くらましくらい欲しいところよね」
「目くらまし?」
「閃光発音筒とか」
「何それ?」
「手榴弾って分かる?」
「バカにしないでよ?うちの納屋に仕舞ってあるわ」
「……お、おう……じゃあ、それの光と音しか出ないヤツ、わかる?」
「ああ……いいわね、それ。いただきだわ」
ユモは、軍用コートの前を開けて裾をさばき、腰の弾薬盒に手を延ばす。
「ちょっと時間稼いで。繋ぎ直すから」
「繋ぎ直す?」
色々省略したユモの言い方に、イマイチ意味がとれなかった雪風が質問する。弾薬盒から右手で水晶粉をひとつまみ取り出しながら、左手で胸元の水晶玉を服の上から押さえてユモは説明する。
「この水晶球の源始力は、元々はあの光る水晶球に繋がってたのは分かるわよね?一旦距離が離れた上に、今、この水晶球の源始力はあたしと、あたしを通じてあんたに繋ぎ直されてる」
「ああ、そういえば」
「それを、一気に大量の源始力を流せるように繋ぎ直すの」
「なるほどね」
雪風は、ユモのやろうとしていることを理解した。そして、その為には。
「じゃあ、水晶玉を、もっとも効果的な位置に持って来てもらわないとね?」
「そういう事、まあ、そこは出たとこ勝負の舌先三寸ね。じゃあ、あと呪文一言のところまで繋ぐから、よろしくね」
言って、ちらりと雪風の背後を見たユモは、呪文の詠唱に入る。
「お任せ!」
振り向いて木刀を構え直した雪風は、力強くユモに答えて、いつの間にか接近してきた新たな『ウェンディゴ憑き』に向き直った。
ユモが起動呪文と唱えた瞬間、それまで励起直前の状態で留め置かれていた呪いは有効化された。
それは、例えるなら、乾電池で使うための豆電球を工場用の強力無比なパワーソースに直結するようなものだった。
半永久的に、ちびちびとごく少量の源始力を送り込まれてほのかに光を放つように設計された水晶玉に、突如として、人狼がめいっぱい暴れてもまだ有り余るような量の源始力が送り込まれた。その過負荷によって、水晶玉はその構造限界をはるかに超えた明るさで一瞬だけ輝き、そして限界を超えて粉々に崩壊した。
その光は、冷え冷えする青い光の照り返しのみで照らされていた洞窟に真昼の明るさの数倍の光をもたらし、水晶玉が崩壊する音は、決して大きくはないものの、無音に近かった洞窟に先の銃声並に鳴り響いた。
右手で、自分の胸ポケットから二つのペンダント、水晶玉と輝かない多面体を取り出し、目の高さに近いところに持ち上げていたオーガスト・モーリー大尉は、その光の目潰しを、水晶玉の破裂音をモロに喰らってしまい、一瞬意識が飛んで脱力してしまう。脱力しつつも反射的に左手で目と顔を覆うように庇った――今更遅いのだが――オーガストは、右手が強い力で引かれ、手の中のペンダントの鎖がすり抜けるのを――それに合わせ、妙に優しく、しかし熱い指先が自分の指を開くのを――感じ取る。脱力したまま、バランスを崩して後ろに数歩たたらを踏むオーガストは、少女二人にしてやられた、はめられたことを、妙に冷静な頭の一部で何故か嬉しく感じていた。
ユモが起動呪文を口にした瞬間、半獣の姿の雪風はリロードしていたライフルを横穴の床に立てて置き、横穴から人型洞窟頭部空間に飛び出した。壁を蹴り、落ちるより早く眼下のオーガストに向かって跳んだ雪風は、水晶玉が光を放つ瞬間に合わせて一瞬だけ両手で目を覆う。破滅的ですらある一瞬の放射閃が過ぎ去ったと同時に目を開け、オーガストの目前に着した雪風は、二つのペンダントを右手で握り、強く引くと同時に左手でオーガストの右手に触れ、ペンダントの鎖を握るその指をほどく。オーガストの手からペンダントの鎖が完全に離れたのを確認した雪風は、体を沈ませると、数日前に自分が壊した床板の代わりによく分からない木の根のような物が網の目のように貼られた床を蹴って、5メートルは上にある横穴に飛び戻る。まだわずかに傾いだだけで立っている、支えもなく床に立てて置いたライフルを左手でひっつかむと同時に、自分に抱かれる体勢になっているユモをお姫様抱っこに抱え込んだ雪風は、
「っしゃ!ずらかるわよ!」
それでも過度な加速度がユモにかからないよう手加減しつつ、横穴の出口に向かって跳び出した。
「大丈夫ですか?」
水晶玉が光った瞬間、帽子の鍔を引き下げていた黒い男が、オーガストに聞く。
「……びっくりしました。こんな手があったとは……」
壁に背をもたれて首を振りつつ、オーガストが答える。強烈な光に焼かれた網膜が、やっと元の明るさに順応しつつあった。
「……それに、熱かった……」
オーガストは、右手の指を見ながら、言う。
「……この体は、もう、あれを熱いと感じてしまうのですね……」
未だ、崩壊した水晶玉の破片が漂い、ほのかにあたりを照らす中、オーガストの右手には、雪風の右手の指が触れた痕が、日焼け痕のように赤く残っていた。
「せりゃあっ!」
ユモをお姫様抱っこしている上にライフルを持っていて全く手が使えないため、ひょっこり出てきた『ウェンディゴ憑き』を全力ダッシュからの跳び蹴りで弾き飛ばし、それでもまるで衰えない勢いのまま雪風は洞窟の横穴から跳び出した。
「出た!」
弾き飛ばされた『ウェンディゴ憑き』がそのまま放物線を描いてスペリオル湖に落下した音を遠くに聞きながら、雪風は湖畔の岩を蹴って横穴が開口する崖に向かって跳躍、断崖のとっかかりを蹴ってほぼ垂直に飛び上がって、あっさりと崖の上の平地に着地する。
「……よっしゃ!」
膝を折って着地の衝撃を受け流した雪風は、そのまま猛烈な勢いで駆けに駆け、湖畔の岸壁から安全距離を確保したと判断してから、ユモを優しく雪原の上に下ろす。
「……うう……目、回った……」
雪風の首根っこにしがみついていたユモは、若干よろめきながら、しゃがんでいる雪風の肩に手を置いて、自分の両足で立つ。
「……でも、これで一安心……って……」
あたりを見まわして、ユモは怪訝な顔をする。
「まだ安心出来ないわよ、追っ手を撒いて、逃げ切ったと確信出来るまでは……どうかしたの?」
立ち上がって、ライフルを肩にかけ直した雪風は、ユモの様子に気付いて声をかける。
「……なんか、薄暗くない?」
「え?……そういえば……」
ユモに続いて、雪風も辺りを見まわす。森の外れの湖畔のこの辺りは立木も少なく、木陰はあっても辺り一面が冥くなるという事はないはずだった。
「……今日、晴れてたわよね?」
横穴に潜る前の天候は晴天、短時間とは言え明け方のあのタイミングよりも日は高くなっているはずで、明るくなることはあっても暗くなる道理はない、はずだった。
「一天にわかにかき曇り、ってや、つ?え?」
空を見上げ、雲行きを確かめようとした雪風の動きが止まる。不審に思って雪風の視線を辿ったユモは、雪風が見たものを自分も見て、呟いた。
「……うそ……」
「……マジか……」
二人の声が、思わず知らず、ハモる。
「日蝕!?」
ユモと雪風は、人型洞窟の頭部空間に至る横穴の入り口付近で、『ウェンディゴ憑き』と斬り結んでいた。
「こんだけドタバタやってんだ!絶対、気付かれてるわよね!」
背中におぶったユモを左手で支えつつ、右手に持った木刀で目の前の『ウェンディゴ憑き』を伸した雪風が、ユモに言った。
「あいつがよっぽどのボンクラじゃなければね!」
ユモは、その雪風の太刀筋に感心しつつ、答える。
雪風の振るう木剣は、『ウェンディゴ憑き』を斬ることなく、しかし衝撃は与えつつ、その胴をすり抜けるように腹から背に振り抜ける。まるで、その木剣には実体がないかのように。
「……大したもんね」
雪風の背中越しに、ぼそりと洞窟の床に崩れ落ちた『ウェンディゴ憑き』を見下ろしながら、ユモは呟く。本当に、大したもの。その木剣も、雪風自身も。
「まだまだよ。ママに比べたら、あたしなんて全然」
木刀を血振りして、雪風も答える。その言葉には、自分の力が足りない悔しさより、自分よりはるかに高みにいる母を誇る気持ちの方が強くにじみ出ていると、ユモは感じる。
その意味でも、自分と同じだ、と。
「それより、どうする?」
「どう、って?」
肩越しに振り返る雪風に問われて、ユモは聞き返した。
「下にオーガストさんが居るとして、話が出来る状態だとしてよ、くださいちょうだいで素直にニーマントを返してくれるとは思えなくない?」
「それは、そうよね……」
周囲に『ウェンディゴ憑き』が居ない事を見まわして確認して、雪風の背中から下りつつ、ユモも答える。
「話が出来ない場合も考えなきゃだしね……最悪、力尽くで、行ける?」
顎に手を置いて一瞬考え込んでから、ユモは雪風に聞き直す。
「この程度の相手なら、朝飯前だ、け、ど!」
ユモに答えながら、雪風は、どこからともなくまた現れた『ウェンディゴ憑き』に、木刀の猛烈な突きをかます。
「どっちにしても、目くらましくらい欲しいところよね」
「目くらまし?」
「閃光発音筒とか」
「何それ?」
「手榴弾って分かる?」
「バカにしないでよ?うちの納屋に仕舞ってあるわ」
「……お、おう……じゃあ、それの光と音しか出ないヤツ、わかる?」
「ああ……いいわね、それ。いただきだわ」
ユモは、軍用コートの前を開けて裾をさばき、腰の弾薬盒に手を延ばす。
「ちょっと時間稼いで。繋ぎ直すから」
「繋ぎ直す?」
色々省略したユモの言い方に、イマイチ意味がとれなかった雪風が質問する。弾薬盒から右手で水晶粉をひとつまみ取り出しながら、左手で胸元の水晶玉を服の上から押さえてユモは説明する。
「この水晶球の源始力は、元々はあの光る水晶球に繋がってたのは分かるわよね?一旦距離が離れた上に、今、この水晶球の源始力はあたしと、あたしを通じてあんたに繋ぎ直されてる」
「ああ、そういえば」
「それを、一気に大量の源始力を流せるように繋ぎ直すの」
「なるほどね」
雪風は、ユモのやろうとしていることを理解した。そして、その為には。
「じゃあ、水晶玉を、もっとも効果的な位置に持って来てもらわないとね?」
「そういう事、まあ、そこは出たとこ勝負の舌先三寸ね。じゃあ、あと呪文一言のところまで繋ぐから、よろしくね」
言って、ちらりと雪風の背後を見たユモは、呪文の詠唱に入る。
「お任せ!」
振り向いて木刀を構え直した雪風は、力強くユモに答えて、いつの間にか接近してきた新たな『ウェンディゴ憑き』に向き直った。
ユモが起動呪文と唱えた瞬間、それまで励起直前の状態で留め置かれていた呪いは有効化された。
それは、例えるなら、乾電池で使うための豆電球を工場用の強力無比なパワーソースに直結するようなものだった。
半永久的に、ちびちびとごく少量の源始力を送り込まれてほのかに光を放つように設計された水晶玉に、突如として、人狼がめいっぱい暴れてもまだ有り余るような量の源始力が送り込まれた。その過負荷によって、水晶玉はその構造限界をはるかに超えた明るさで一瞬だけ輝き、そして限界を超えて粉々に崩壊した。
その光は、冷え冷えする青い光の照り返しのみで照らされていた洞窟に真昼の明るさの数倍の光をもたらし、水晶玉が崩壊する音は、決して大きくはないものの、無音に近かった洞窟に先の銃声並に鳴り響いた。
右手で、自分の胸ポケットから二つのペンダント、水晶玉と輝かない多面体を取り出し、目の高さに近いところに持ち上げていたオーガスト・モーリー大尉は、その光の目潰しを、水晶玉の破裂音をモロに喰らってしまい、一瞬意識が飛んで脱力してしまう。脱力しつつも反射的に左手で目と顔を覆うように庇った――今更遅いのだが――オーガストは、右手が強い力で引かれ、手の中のペンダントの鎖がすり抜けるのを――それに合わせ、妙に優しく、しかし熱い指先が自分の指を開くのを――感じ取る。脱力したまま、バランスを崩して後ろに数歩たたらを踏むオーガストは、少女二人にしてやられた、はめられたことを、妙に冷静な頭の一部で何故か嬉しく感じていた。
ユモが起動呪文を口にした瞬間、半獣の姿の雪風はリロードしていたライフルを横穴の床に立てて置き、横穴から人型洞窟頭部空間に飛び出した。壁を蹴り、落ちるより早く眼下のオーガストに向かって跳んだ雪風は、水晶玉が光を放つ瞬間に合わせて一瞬だけ両手で目を覆う。破滅的ですらある一瞬の放射閃が過ぎ去ったと同時に目を開け、オーガストの目前に着した雪風は、二つのペンダントを右手で握り、強く引くと同時に左手でオーガストの右手に触れ、ペンダントの鎖を握るその指をほどく。オーガストの手からペンダントの鎖が完全に離れたのを確認した雪風は、体を沈ませると、数日前に自分が壊した床板の代わりによく分からない木の根のような物が網の目のように貼られた床を蹴って、5メートルは上にある横穴に飛び戻る。まだわずかに傾いだだけで立っている、支えもなく床に立てて置いたライフルを左手でひっつかむと同時に、自分に抱かれる体勢になっているユモをお姫様抱っこに抱え込んだ雪風は、
「っしゃ!ずらかるわよ!」
それでも過度な加速度がユモにかからないよう手加減しつつ、横穴の出口に向かって跳び出した。
「大丈夫ですか?」
水晶玉が光った瞬間、帽子の鍔を引き下げていた黒い男が、オーガストに聞く。
「……びっくりしました。こんな手があったとは……」
壁に背をもたれて首を振りつつ、オーガストが答える。強烈な光に焼かれた網膜が、やっと元の明るさに順応しつつあった。
「……それに、熱かった……」
オーガストは、右手の指を見ながら、言う。
「……この体は、もう、あれを熱いと感じてしまうのですね……」
未だ、崩壊した水晶玉の破片が漂い、ほのかにあたりを照らす中、オーガストの右手には、雪風の右手の指が触れた痕が、日焼け痕のように赤く残っていた。
「せりゃあっ!」
ユモをお姫様抱っこしている上にライフルを持っていて全く手が使えないため、ひょっこり出てきた『ウェンディゴ憑き』を全力ダッシュからの跳び蹴りで弾き飛ばし、それでもまるで衰えない勢いのまま雪風は洞窟の横穴から跳び出した。
「出た!」
弾き飛ばされた『ウェンディゴ憑き』がそのまま放物線を描いてスペリオル湖に落下した音を遠くに聞きながら、雪風は湖畔の岩を蹴って横穴が開口する崖に向かって跳躍、断崖のとっかかりを蹴ってほぼ垂直に飛び上がって、あっさりと崖の上の平地に着地する。
「……よっしゃ!」
膝を折って着地の衝撃を受け流した雪風は、そのまま猛烈な勢いで駆けに駆け、湖畔の岸壁から安全距離を確保したと判断してから、ユモを優しく雪原の上に下ろす。
「……うう……目、回った……」
雪風の首根っこにしがみついていたユモは、若干よろめきながら、しゃがんでいる雪風の肩に手を置いて、自分の両足で立つ。
「……でも、これで一安心……って……」
あたりを見まわして、ユモは怪訝な顔をする。
「まだ安心出来ないわよ、追っ手を撒いて、逃げ切ったと確信出来るまでは……どうかしたの?」
立ち上がって、ライフルを肩にかけ直した雪風は、ユモの様子に気付いて声をかける。
「……なんか、薄暗くない?」
「え?……そういえば……」
ユモに続いて、雪風も辺りを見まわす。森の外れの湖畔のこの辺りは立木も少なく、木陰はあっても辺り一面が冥くなるという事はないはずだった。
「……今日、晴れてたわよね?」
横穴に潜る前の天候は晴天、短時間とは言え明け方のあのタイミングよりも日は高くなっているはずで、明るくなることはあっても暗くなる道理はない、はずだった。
「一天にわかにかき曇り、ってや、つ?え?」
空を見上げ、雲行きを確かめようとした雪風の動きが止まる。不審に思って雪風の視線を辿ったユモは、雪風が見たものを自分も見て、呟いた。
「……うそ……」
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