83 / 86
第10章 妊娠発覚
①
その夜の空気は、どこか熱を含んでいた。
まるで自分の中に灯った炎が、抑えきれずに揺れているようだった。
「律さん……」
ベッドの中で本を読んでいた律さんが、顔を上げて微笑む。
「ん?」
私は迷いながらも、意を決して声を絞り出す。
「……そっちに行ってもいい?」
その瞬間、律さんの手がスッと動いた。
優しく布団をめくる。
「いいよ。おいで。」
たったそれだけの言葉で、胸がドクンと高鳴る。
私はゆっくりベッドサイドに立ち、パジャマのボタンを外して──脱いだ。
律さんの瞳が、一瞬見開かれる。
「……たまらないね。」
静かに言いながら、律さんも身を起こし、自分のTシャツを脱ぐ。
月明かりが、彼の体にうっすらと影を落とす。
その筋肉のラインが、美しくて、眩しい。
私はそっと彼の胸に手を置いた。
「私……今夜は、私から……」
「うん……?」
律さんは、私の手をそっと握って唇を寄せてくる。
重なる吐息、絡まる指先。
静かで、でも確かに熱を帯びた夜が始まった──。
私の気持ちは、理性よりもずっと先に進んでいた。
この胸の奥にある「欲しい」という感情が、全てを支配していく。
どちらからともなく唇が重なった瞬間──
「んん……ぁ……」
とろけるようなキスの余韻に、心も体も溶けていく。
「千尋……」
その低く甘い声に、たまらず私は律さんを押し倒していた。
自分でも驚くほど、積極的に。
「淫らな女は嫌?」
そう囁きながら、自ら律さんの体を受け入れる。
「……ああ、そんな千尋も綺麗だよ。」
律さんはそう言って、私の手を強く握り返した。
指先から心まで、深くつながっていく。
私は腰を打ちつけながら、律さんを強く求める。
「律さん……律さんっ……!」
「激しいって、千尋……」
律さんの顔が、汗で濡れた額から色っぽく崩れていく。
「だって……律さんが、欲しくて……」
私はもう止まらなかった。
律さんのすべてが、愛しくて。
切ない声も、熱っぽい視線も、悶える表情も──
どれ一つ、見逃したくなかった。
「もっと……律さんの全部、見せて……」
そう言った私を見つめる律さんの瞳は、何よりも深く、そして熱い。
「千尋……俺、もう……」
その瞬間、律さんの体がぐっと私の奥へと押し寄せてくる。
まるで、心の一番深い場所にまで触れられたような──そんな感覚だった。
「律さん……だめえっ……!」
声にならない声が、喉の奥から漏れる。
「くっ……」
律さんもまた、抑え切れない熱を全身に漲らせている。
その熱が、私の中を満たしていく。
──熱い。
律さんの全てが、私の中で溶け合っていく。
「千尋……今日、もしかして──」
「……子供、できるかも……」
そう囁くと、律さんの目が潤んだ。
まるで自分の中に灯った炎が、抑えきれずに揺れているようだった。
「律さん……」
ベッドの中で本を読んでいた律さんが、顔を上げて微笑む。
「ん?」
私は迷いながらも、意を決して声を絞り出す。
「……そっちに行ってもいい?」
その瞬間、律さんの手がスッと動いた。
優しく布団をめくる。
「いいよ。おいで。」
たったそれだけの言葉で、胸がドクンと高鳴る。
私はゆっくりベッドサイドに立ち、パジャマのボタンを外して──脱いだ。
律さんの瞳が、一瞬見開かれる。
「……たまらないね。」
静かに言いながら、律さんも身を起こし、自分のTシャツを脱ぐ。
月明かりが、彼の体にうっすらと影を落とす。
その筋肉のラインが、美しくて、眩しい。
私はそっと彼の胸に手を置いた。
「私……今夜は、私から……」
「うん……?」
律さんは、私の手をそっと握って唇を寄せてくる。
重なる吐息、絡まる指先。
静かで、でも確かに熱を帯びた夜が始まった──。
私の気持ちは、理性よりもずっと先に進んでいた。
この胸の奥にある「欲しい」という感情が、全てを支配していく。
どちらからともなく唇が重なった瞬間──
「んん……ぁ……」
とろけるようなキスの余韻に、心も体も溶けていく。
「千尋……」
その低く甘い声に、たまらず私は律さんを押し倒していた。
自分でも驚くほど、積極的に。
「淫らな女は嫌?」
そう囁きながら、自ら律さんの体を受け入れる。
「……ああ、そんな千尋も綺麗だよ。」
律さんはそう言って、私の手を強く握り返した。
指先から心まで、深くつながっていく。
私は腰を打ちつけながら、律さんを強く求める。
「律さん……律さんっ……!」
「激しいって、千尋……」
律さんの顔が、汗で濡れた額から色っぽく崩れていく。
「だって……律さんが、欲しくて……」
私はもう止まらなかった。
律さんのすべてが、愛しくて。
切ない声も、熱っぽい視線も、悶える表情も──
どれ一つ、見逃したくなかった。
「もっと……律さんの全部、見せて……」
そう言った私を見つめる律さんの瞳は、何よりも深く、そして熱い。
「千尋……俺、もう……」
その瞬間、律さんの体がぐっと私の奥へと押し寄せてくる。
まるで、心の一番深い場所にまで触れられたような──そんな感覚だった。
「律さん……だめえっ……!」
声にならない声が、喉の奥から漏れる。
「くっ……」
律さんもまた、抑え切れない熱を全身に漲らせている。
その熱が、私の中を満たしていく。
──熱い。
律さんの全てが、私の中で溶け合っていく。
「千尋……今日、もしかして──」
「……子供、できるかも……」
そう囁くと、律さんの目が潤んだ。
あなたにおすすめの小説
幼馴染に10年片想いしてたら、冷酷御曹司にプロポーズされました
ほーみ
恋愛
春の匂いが、駅前の並木道をくすぐる。満開の桜の下、私はひとり歩いていた。駅までの道は、高校時代、彼とよく歩いた道だ。
制服姿の学生が笑いながらすれ違っていくのを横目に、私はスマホを見下ろした。
「今日、伝えるって決めたんじゃなかったの?」
送信したきり返信のないメッセージ。画面には「既読」の文字があるだけだった。
――渡瀬 湊。私が10年間片想いをしている、幼馴染。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
けいこ
恋愛
カフェも併設されたオシャレなパン屋で働く私は、大好きなパンに囲まれて幸せな日々を送っていた。
ただ…
トラウマを抱え、恋愛が上手く出来ない私。
誰かを好きになりたいのに傷つくのが怖いって言う恋愛こじらせ女子。
いや…もう女子と言える年齢ではない。
キラキラドキドキした恋愛はしたい…
結婚もしなきゃいけないと…思ってはいる25歳。
最近、パン屋に来てくれるようになったスーツ姿のイケメン過ぎる男性。
彼が百貨店などを幅広く経営する榊グループの社長で御曹司とわかり、店のみんなが騒ぎ出して…
そんな人が、
『「杏」のパンを、時々会社に配達してもらいたい』
だなんて、私を指名してくれて…
そして…
スーパーで買ったイチゴを落としてしまったバカな私を、必死に走って追いかけ、届けてくれた20歳の可愛い系イケメン君には、
『今度、一緒にテーマパーク行って下さい。この…メロンパンと塩パンとカフェオレのお礼したいから』
って、誘われた…
いったい私に何が起こっているの?
パン屋に出入りする同年齢の爽やかイケメン、パン屋の明るい美人店長、バイトの可愛い女の子…
たくさんの個性溢れる人々に関わる中で、私の平凡過ぎる毎日が変わっていくのがわかる。
誰かを思いっきり好きになって…
甘えてみても…いいですか?
※after story別作品で公開中(同じタイトル)
フリーランスエンジニアの優しすぎる無償の愛
咲妃-saki-
恋愛
26歳OLの木崎茉莉は人生のどん底にいた。上手くいかないことに慣れ、心を凍らせることで自分を守る毎日に絶望した茉莉は、雨の夜に思わず人生の終わりを願ってしまう。そんな茉莉に手を差し伸べたかっこいい彼。茉莉は、なぜか無償の愛のような優しさをくれる不思議な男性に少しずつ救われ、前を向いていく。けれど、疑ってしまうほど親切な彼には、親切であり続ける理由があって……。雨の夜の出会いがもたらした、優しくも切ない物語。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
ワケあり上司とヒミツの共有
咲良緋芽
恋愛
部署も違う、顔見知りでもない。
でも、社内で有名な津田部長。
ハンサム&クールな出で立ちが、
女子社員のハートを鷲掴みにしている。
接点なんて、何もない。
社内の廊下で、2、3度すれ違った位。
だから、
私が津田部長のヒミツを知ったのは、
偶然。
社内の誰も気が付いていないヒミツを
私は知ってしまった。
「どどど、どうしよう……!!」
私、美園江奈は、このヒミツを守れるの…?
溺婚
明日葉
恋愛
香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。
以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。
イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。
「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。
何がどうしてこうなった?
平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?