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第10章 妊娠発覚
②
「……ああ、俺もう……どうしようもなく、千尋が愛おしい……」
熱が、想いが、未来へと繋がっていく。
せりあがる律さんの体に抱かれながら、私は未来を感じていた。
「ああ、千尋っ……!」
律さんの叫びと共に、一つの波が私を突き抜ける。
「んああっ!」
快感の波が身体を駆け抜け、私は無意識に律さんの背中に爪を立てていた。
──その夜、私は確かに、律さんの「命」を受け取った。
身体の奥まで届いた熱が、心の奥にも染み渡る。
「はぁ……はぁ……千尋、大丈夫?」
荒い息の中で囁かれる律さんの声に、私はうんとうなずいた。
心地よい疲労と、律さんの体温。
ただそれだけで、全てが満たされていた。
律さんは私をしっかりと腕の中に抱いたまま、ゆっくりと横になる。
「なんか……今夜のこと、忘れられない。」
その呟きに、私もそっと頷いた。
私も──忘れない。
いや、忘れられない。
濡れた髪の隙間から覗く律さんの瞳。
汗ばむ肌に光る滴。
すべてが色っぽくて、愛しくて。
──もっと、欲しい。
この人のすべてを。心も、体も、命さえも。
私はそっと、律さんの頬にキスをした。
それは、愛の続きを求める合図。
律さんの目が、また熱を帯びて私を見つめ返した。
「千尋……俺、まだ君に触れていたい。」
「うん……私も。」
そして夜は、まだ終わらなかった──。
しばらくして、私は熱っぽい体を持て余していた。
ふとした瞬間に息が上がって、胸がざわつく。
風邪じゃないと、自分でも分かっていた。
「千尋、風邪?」
律さんが私の額に手を当てて、心配そうに顔を覗き込む。
優しいその声が、なぜか少しだけ遠く聞こえた。
「ううん。違うの……」
私はそっと、律さんの背中に腕を回した。
ぎゅっと抱きしめる。頼るように。
「生理、遅れてるの。」
律さんの手が、静かに私の体を包み込んだ。
「本当?」
「うん……でも、まだちゃんと調べてないの。だから……」
期待させてしまうかもしれない。
そのことが、少しだけ怖かった。
「だから……」私は律さんから離れようとした。
でも、その瞬間、律さんが私の手を掴んだ。
「妊娠検査薬、買おうか。」
その声は、あまりにも真っ直ぐで、真剣だった。
「……いいの?」
「何が?」
「だって……まだ分からないのに。違ったら、がっかりさせちゃうかもしれない……」
律さんは、私の頬に触れた。
そして、やわらかく微笑む。
「千尋が子供を授かっても、授かってなくても、どっちでも嬉しいよ。」
「え……?」
「だって、千尋が“もしかしたら”って思えるほど、俺との時間を真剣に感じてくれてる。それだけで、十分すぎるほど幸せだ。」
ああ、この人と結婚してよかった。
心の奥から、涙がこみ上げてきそうだった。
熱が、想いが、未来へと繋がっていく。
せりあがる律さんの体に抱かれながら、私は未来を感じていた。
「ああ、千尋っ……!」
律さんの叫びと共に、一つの波が私を突き抜ける。
「んああっ!」
快感の波が身体を駆け抜け、私は無意識に律さんの背中に爪を立てていた。
──その夜、私は確かに、律さんの「命」を受け取った。
身体の奥まで届いた熱が、心の奥にも染み渡る。
「はぁ……はぁ……千尋、大丈夫?」
荒い息の中で囁かれる律さんの声に、私はうんとうなずいた。
心地よい疲労と、律さんの体温。
ただそれだけで、全てが満たされていた。
律さんは私をしっかりと腕の中に抱いたまま、ゆっくりと横になる。
「なんか……今夜のこと、忘れられない。」
その呟きに、私もそっと頷いた。
私も──忘れない。
いや、忘れられない。
濡れた髪の隙間から覗く律さんの瞳。
汗ばむ肌に光る滴。
すべてが色っぽくて、愛しくて。
──もっと、欲しい。
この人のすべてを。心も、体も、命さえも。
私はそっと、律さんの頬にキスをした。
それは、愛の続きを求める合図。
律さんの目が、また熱を帯びて私を見つめ返した。
「千尋……俺、まだ君に触れていたい。」
「うん……私も。」
そして夜は、まだ終わらなかった──。
しばらくして、私は熱っぽい体を持て余していた。
ふとした瞬間に息が上がって、胸がざわつく。
風邪じゃないと、自分でも分かっていた。
「千尋、風邪?」
律さんが私の額に手を当てて、心配そうに顔を覗き込む。
優しいその声が、なぜか少しだけ遠く聞こえた。
「ううん。違うの……」
私はそっと、律さんの背中に腕を回した。
ぎゅっと抱きしめる。頼るように。
「生理、遅れてるの。」
律さんの手が、静かに私の体を包み込んだ。
「本当?」
「うん……でも、まだちゃんと調べてないの。だから……」
期待させてしまうかもしれない。
そのことが、少しだけ怖かった。
「だから……」私は律さんから離れようとした。
でも、その瞬間、律さんが私の手を掴んだ。
「妊娠検査薬、買おうか。」
その声は、あまりにも真っ直ぐで、真剣だった。
「……いいの?」
「何が?」
「だって……まだ分からないのに。違ったら、がっかりさせちゃうかもしれない……」
律さんは、私の頬に触れた。
そして、やわらかく微笑む。
「千尋が子供を授かっても、授かってなくても、どっちでも嬉しいよ。」
「え……?」
「だって、千尋が“もしかしたら”って思えるほど、俺との時間を真剣に感じてくれてる。それだけで、十分すぎるほど幸せだ。」
ああ、この人と結婚してよかった。
心の奥から、涙がこみ上げてきそうだった。
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