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6、禁断の温泉宿、貸切の夜
夜が明けても、終わらない恋
目が覚めると、柔らかな陽射しの中で、冬馬さんが私の隣で寝息を立てていた。
一組の布団に、まるで恋人のように体を寄せ合って眠っていたことに、少しだけ頬が熱くなる。
「……おはよう。」
冬馬さんが目を開けて、眠たそうに微笑む。
「私たち、昨日……」
言いかけた言葉を、彼がそっと遮るように抱きしめてきた。
「うん。……でも、これっきりにしないから。」
ぬくもりごと包まれる感覚に、思わず目を閉じた。
「紗月、東京に戻っても会おう。ちゃんと、また会おう。」
その言葉に、心がじんわりと満たされていく。
旅先の出会い――だけでは終わらせたくない。
「……うん。」
私たちは、再会を約束するキスを、朝の光の中で交わした。
東京に戻ったその夜、冬馬から一本の電話が入った。
「ねえ、紗月さん。ちょっと話があるんだけど。」
近くのカフェで会った冬馬は、少し気まずそうに言った。
「実は……俺、来週から紗月の会社、担当になるんだ。」
「えっ?」
思わず声が上ずった。
「それって……どういうこと?」
冬馬がカバンから取り出した資料を見て、私は目を見張る。
そこには、間違いなく私の勤務先のロゴと、見慣れたプロジェクト名があった。
「うちの会社、君の部署の案件受けてるんだ。偶然ってすごいね。」
私は唖然としながらも、心のどこかがざわついた。
「ということは……会社で冬馬に会えるの?」
「そうなるね。」
冬馬は笑って、そっと私の手に自分の手を重ねた。
「偶然じゃないよ、紗月。これは運命だと思ってる。」
心臓が、また恋に落ちた時みたいに高鳴った。
週末、私たちは再び温泉へと向かった。今度は「恋人同士」としての旅行だ。
「ごめん、今回は貸し切りじゃないんだよね。」
冬馬は少し照れたように笑いながら、混浴の露天風呂を指した。
「いいよ。貸し切りじゃなくても、私はもう冬馬のものだから。」
そう言った私に、冬馬はふっと目を細めて、優しく唇を重ねてきた。
混じり合う吐息。絡み合う指先。
初めて出会ったあの日とは違う、確かなぬくもりがそこにあった。
「紗月、一目惚れって信じる?」
「うん。冬馬が言うなら、信じる。」
「俺も、あの日、紗月に一目惚れしたんだ。」
湯けむりの中、真剣な眼差しがまっすぐに私を射抜く。
私はただ静かに、彼の胸に寄り添った。
心も体も、もう隠すものなんてなかった。
それは、過去の恋では得られなかった“確かな愛”だった。
一組の布団に、まるで恋人のように体を寄せ合って眠っていたことに、少しだけ頬が熱くなる。
「……おはよう。」
冬馬さんが目を開けて、眠たそうに微笑む。
「私たち、昨日……」
言いかけた言葉を、彼がそっと遮るように抱きしめてきた。
「うん。……でも、これっきりにしないから。」
ぬくもりごと包まれる感覚に、思わず目を閉じた。
「紗月、東京に戻っても会おう。ちゃんと、また会おう。」
その言葉に、心がじんわりと満たされていく。
旅先の出会い――だけでは終わらせたくない。
「……うん。」
私たちは、再会を約束するキスを、朝の光の中で交わした。
東京に戻ったその夜、冬馬から一本の電話が入った。
「ねえ、紗月さん。ちょっと話があるんだけど。」
近くのカフェで会った冬馬は、少し気まずそうに言った。
「実は……俺、来週から紗月の会社、担当になるんだ。」
「えっ?」
思わず声が上ずった。
「それって……どういうこと?」
冬馬がカバンから取り出した資料を見て、私は目を見張る。
そこには、間違いなく私の勤務先のロゴと、見慣れたプロジェクト名があった。
「うちの会社、君の部署の案件受けてるんだ。偶然ってすごいね。」
私は唖然としながらも、心のどこかがざわついた。
「ということは……会社で冬馬に会えるの?」
「そうなるね。」
冬馬は笑って、そっと私の手に自分の手を重ねた。
「偶然じゃないよ、紗月。これは運命だと思ってる。」
心臓が、また恋に落ちた時みたいに高鳴った。
週末、私たちは再び温泉へと向かった。今度は「恋人同士」としての旅行だ。
「ごめん、今回は貸し切りじゃないんだよね。」
冬馬は少し照れたように笑いながら、混浴の露天風呂を指した。
「いいよ。貸し切りじゃなくても、私はもう冬馬のものだから。」
そう言った私に、冬馬はふっと目を細めて、優しく唇を重ねてきた。
混じり合う吐息。絡み合う指先。
初めて出会ったあの日とは違う、確かなぬくもりがそこにあった。
「紗月、一目惚れって信じる?」
「うん。冬馬が言うなら、信じる。」
「俺も、あの日、紗月に一目惚れしたんだ。」
湯けむりの中、真剣な眼差しがまっすぐに私を射抜く。
私はただ静かに、彼の胸に寄り添った。
心も体も、もう隠すものなんてなかった。
それは、過去の恋では得られなかった“確かな愛”だった。
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