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第16話 新しい家族
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「私の元へ毎晩通われているのに、情事を交わす事ができずに、いるからですか?」
信志は、口をぽかんと開けている。
「……青蘭様が、羨ましい。」
そして黄杏は、抱きしめる力を強くした。
「黄杏……青蘭からしたら、余程そなたの方が、羨ましいだろうに。」
「……そうでしょうか。」
「それはそうだろう。あの者は口では、子はいらぬと申しているが、滅びた故郷を再興する為に、子が欲しいと思うた事は、何度もあると思うよ。」
信志は抱きしめ合ったまま、黄杏を椅子に座らせた。
「なんだか今日は、いつもの黄杏とは違うね。お腹も大きくなってきて、心配事ができたのかな。」
信志は黄杏を見つめると、頭を撫ででくれた。
「ずっと、側にいて欲しいのです。」
「ずっと側にいるよ。紅梅に子が産まれてから、黄杏の屋敷だけに泊まっているではないか。」
何を言っても、笑顔でさらりと返す。
黄杏は、信志から離れた。
「そして今度は、人が変わったように、冷たくするのか。」
「冷たくなんて……」
「はははっ!嘘だよ。」
気が緩んできたのか、信志は服の胸元を、ふいに開けた。
「信志様は、嫉妬する妃は、お嫌ですか?」
「会う度に嫉妬されるのは嫌だが、たまにはいいものだ。なにせ私の妃達は、嫉妬すると言う事を知らないからな。」
フッと、黄杏は笑ってしまった。
「それは嫉妬しても、信志様がさらりと流してしまうからなのでは?」
「そうか?これでも内心、どうすればいいものか、考え込んでいるのだがな。」
黄杏は、口元を手で覆い、笑うのを必死に堪えた。
「だが黄杏は、特別だ。」
「私がですか?」
「ああ。嫉妬されると困るどころか、可愛らしいとさえ思ってしまった。どうしてだろうな。」
信志は、黄杏の髪を優しく撫でた。
「思えば、忠仁の反対を押し切ってでも、自分の妃にしたいと思ったのは、黄杏だけだった。」
王宮では、毎朝神殿にて、王である信志とそのお妃達が、国家の安寧を願って、皆で祈りを捧げる。
「今日も一日、何事もなく、務めを果たそう。」
「はい。」
そして、一人また一人と、妃達が自分の屋敷に戻って行く中、黄杏だけはまだ、神殿にとどまっていた。
それに気づいた白蓮が、黄杏に声を掛けた。
「黄杏?何かあったのですか?」
「白蓮奥様。何もありません。」
だが黄杏は、考え深そうに、祭壇を見つめている。
白蓮は、そんな黄杏の隣に、そっと腰を降ろした。
「そう言えば黄杏の前の御子は、この時期に、離れていってしまいましたね。」
それを聞いた黄杏は、驚いた顔で、白蓮を見た。
「……覚えていて下さったのですか?」
「ええ。あなたの事も、黒音の事も、紅梅の事も、王の御子の事は全て覚えています。」
そう言うと白蓮は、にっこりと笑った。
その微笑みに、黄杏の顔も緩んでいく。
「実は、神にお礼を申し上げていたのです。」
「お礼ですか?」
「はい。ここまで無事、お腹の御子が育った事に。そしてもう一度、私に御子を授けて下さった事に。」
黄杏が祭壇に向かって、手を合わせると、白蓮もそれに習うように、手を合わせた。
「もう少しで、産まれるのですね。」
白蓮は、手を合わせながら、呟いた。
「はい。皆さまのお陰で、ここまで順調にきています。」
前回は、黒音の計画で、残念ながらお腹の子は、流れてしまった。
だが、お妃が王の子を産むのを、阻止しようとする輩は、何も他の妃達だけとは、限らない。
いつ、誰に狙われていたとしても、おかしくはないのだ。
「その御子が無事産まれたら、また黄杏に御子を授けて下さい。」
白蓮が発した言葉に、黄杏は目を開けた。
「白蓮奥様……」
「ふふふ。少々、早かったかしら。」
白蓮はまるで、黄杏の子が産まれてくる事を、誰よりも楽しみにしているようだ。
「でもね。黄杏なら、また王の御子を授かると思うの。だって、王の寵愛が深いでしょう?」
その女神のような微笑みは、心からのものなのか、仮面のように装っているのか、黄杏には分からなかった。
「そんな事は、ありません。」
「あら、どうして?」
黄杏は、そっと白蓮を見つめた。
「奥様は、王に嫉妬したりしますか?」
突然の質問に、白蓮は目をパチクリさせる。
「……あまりと言うか、全くしないわね。」
「それに対して王は、何か申しあげますか?」
「そうね。たまに嫉妬して見せろと、叱られた事があるわ。」
「やはり。」
黄杏は、悲しげに床を見た。
「王は、私が嫉妬しても、相手にもしてくれません。」
「それは暗に、嫉妬する必要がないと、伝えたいからでしょう?」
黄杏は、鼻で笑った。
「いいえ。私の嫉妬など、目障りなのです。何人もいるお妃の一人だから。」
白蓮は、渋い顔をした。
まさか寵愛が深い黄杏の口から、そんな言葉が出てくるなんて。
「黄杏。王は決して、そのようには……」
「いいえ。私達妃は、所詮白蓮奥様の、代わりにしか過ぎないのです。」
そんな事を言われて、白蓮は戸惑った。
「王が認める奥様は、白蓮様しかおられないから。だから、誰よりも嫉妬してほしいと、願っておられるのです。それは、愛情の裏返しです。」
「黄杏……」
白蓮の伸ばした手を、黄杏は捕まえた。
「王が愛していらっしゃるのは、白蓮様だけです。本当のお気持ち、本当の信志様の姿を見せているのも、白蓮様だけです。」
それは白蓮に、大切な事を伝えようと必死であると同時に、どこか切なそうで、悲しげな眼をしていた。
「では、白蓮奥様。私は屋敷へ戻ります。」
黄杏は、大きなお腹を抱えて、立ち上がった。
「待って、黄杏。」
白蓮が、そんな黄杏を呼び止めた。
「こんな事、私が言うのもおかしいかもしれませんが……」
白蓮は黄杏の手を取ると、じっと見つめた。
「黄杏、皇子を産みなさない。」
「白蓮奥様……」
考えもしない発言に、黄杏は口をあんぐりと開けた。
「あの……」
「あなたが、国母になるのです。」
国母。
それは、時代の王の母親の事。
田舎出身の黄杏には、いささか重荷にも感じた。
「私には、その役目は重く感じます。」
「何も心配する事はありません。」
白蓮は、黄杏の手を強く握った。
「黄杏、私がいます。」
黄杏が顔を上げると、真っすぐで力強い、白蓮の姿があった。
「私だけではなく、青蘭も紅梅もいます。あなた、一人ではない。」
その強さに、黄杏は圧倒されてしまった。
「大丈夫です。あなた一人で、育てる訳ではありません。」
「奥様!」
黄杏も、白蓮の手を強く握った。
「皆、あなたのお腹の御子が、この世に誕生する事を、心待ちにしていますよ。」
黄杏は、白蓮の言葉に、大きく頷いた。
信志は、口をぽかんと開けている。
「……青蘭様が、羨ましい。」
そして黄杏は、抱きしめる力を強くした。
「黄杏……青蘭からしたら、余程そなたの方が、羨ましいだろうに。」
「……そうでしょうか。」
「それはそうだろう。あの者は口では、子はいらぬと申しているが、滅びた故郷を再興する為に、子が欲しいと思うた事は、何度もあると思うよ。」
信志は抱きしめ合ったまま、黄杏を椅子に座らせた。
「なんだか今日は、いつもの黄杏とは違うね。お腹も大きくなってきて、心配事ができたのかな。」
信志は黄杏を見つめると、頭を撫ででくれた。
「ずっと、側にいて欲しいのです。」
「ずっと側にいるよ。紅梅に子が産まれてから、黄杏の屋敷だけに泊まっているではないか。」
何を言っても、笑顔でさらりと返す。
黄杏は、信志から離れた。
「そして今度は、人が変わったように、冷たくするのか。」
「冷たくなんて……」
「はははっ!嘘だよ。」
気が緩んできたのか、信志は服の胸元を、ふいに開けた。
「信志様は、嫉妬する妃は、お嫌ですか?」
「会う度に嫉妬されるのは嫌だが、たまにはいいものだ。なにせ私の妃達は、嫉妬すると言う事を知らないからな。」
フッと、黄杏は笑ってしまった。
「それは嫉妬しても、信志様がさらりと流してしまうからなのでは?」
「そうか?これでも内心、どうすればいいものか、考え込んでいるのだがな。」
黄杏は、口元を手で覆い、笑うのを必死に堪えた。
「だが黄杏は、特別だ。」
「私がですか?」
「ああ。嫉妬されると困るどころか、可愛らしいとさえ思ってしまった。どうしてだろうな。」
信志は、黄杏の髪を優しく撫でた。
「思えば、忠仁の反対を押し切ってでも、自分の妃にしたいと思ったのは、黄杏だけだった。」
王宮では、毎朝神殿にて、王である信志とそのお妃達が、国家の安寧を願って、皆で祈りを捧げる。
「今日も一日、何事もなく、務めを果たそう。」
「はい。」
そして、一人また一人と、妃達が自分の屋敷に戻って行く中、黄杏だけはまだ、神殿にとどまっていた。
それに気づいた白蓮が、黄杏に声を掛けた。
「黄杏?何かあったのですか?」
「白蓮奥様。何もありません。」
だが黄杏は、考え深そうに、祭壇を見つめている。
白蓮は、そんな黄杏の隣に、そっと腰を降ろした。
「そう言えば黄杏の前の御子は、この時期に、離れていってしまいましたね。」
それを聞いた黄杏は、驚いた顔で、白蓮を見た。
「……覚えていて下さったのですか?」
「ええ。あなたの事も、黒音の事も、紅梅の事も、王の御子の事は全て覚えています。」
そう言うと白蓮は、にっこりと笑った。
その微笑みに、黄杏の顔も緩んでいく。
「実は、神にお礼を申し上げていたのです。」
「お礼ですか?」
「はい。ここまで無事、お腹の御子が育った事に。そしてもう一度、私に御子を授けて下さった事に。」
黄杏が祭壇に向かって、手を合わせると、白蓮もそれに習うように、手を合わせた。
「もう少しで、産まれるのですね。」
白蓮は、手を合わせながら、呟いた。
「はい。皆さまのお陰で、ここまで順調にきています。」
前回は、黒音の計画で、残念ながらお腹の子は、流れてしまった。
だが、お妃が王の子を産むのを、阻止しようとする輩は、何も他の妃達だけとは、限らない。
いつ、誰に狙われていたとしても、おかしくはないのだ。
「その御子が無事産まれたら、また黄杏に御子を授けて下さい。」
白蓮が発した言葉に、黄杏は目を開けた。
「白蓮奥様……」
「ふふふ。少々、早かったかしら。」
白蓮はまるで、黄杏の子が産まれてくる事を、誰よりも楽しみにしているようだ。
「でもね。黄杏なら、また王の御子を授かると思うの。だって、王の寵愛が深いでしょう?」
その女神のような微笑みは、心からのものなのか、仮面のように装っているのか、黄杏には分からなかった。
「そんな事は、ありません。」
「あら、どうして?」
黄杏は、そっと白蓮を見つめた。
「奥様は、王に嫉妬したりしますか?」
突然の質問に、白蓮は目をパチクリさせる。
「……あまりと言うか、全くしないわね。」
「それに対して王は、何か申しあげますか?」
「そうね。たまに嫉妬して見せろと、叱られた事があるわ。」
「やはり。」
黄杏は、悲しげに床を見た。
「王は、私が嫉妬しても、相手にもしてくれません。」
「それは暗に、嫉妬する必要がないと、伝えたいからでしょう?」
黄杏は、鼻で笑った。
「いいえ。私の嫉妬など、目障りなのです。何人もいるお妃の一人だから。」
白蓮は、渋い顔をした。
まさか寵愛が深い黄杏の口から、そんな言葉が出てくるなんて。
「黄杏。王は決して、そのようには……」
「いいえ。私達妃は、所詮白蓮奥様の、代わりにしか過ぎないのです。」
そんな事を言われて、白蓮は戸惑った。
「王が認める奥様は、白蓮様しかおられないから。だから、誰よりも嫉妬してほしいと、願っておられるのです。それは、愛情の裏返しです。」
「黄杏……」
白蓮の伸ばした手を、黄杏は捕まえた。
「王が愛していらっしゃるのは、白蓮様だけです。本当のお気持ち、本当の信志様の姿を見せているのも、白蓮様だけです。」
それは白蓮に、大切な事を伝えようと必死であると同時に、どこか切なそうで、悲しげな眼をしていた。
「では、白蓮奥様。私は屋敷へ戻ります。」
黄杏は、大きなお腹を抱えて、立ち上がった。
「待って、黄杏。」
白蓮が、そんな黄杏を呼び止めた。
「こんな事、私が言うのもおかしいかもしれませんが……」
白蓮は黄杏の手を取ると、じっと見つめた。
「黄杏、皇子を産みなさない。」
「白蓮奥様……」
考えもしない発言に、黄杏は口をあんぐりと開けた。
「あの……」
「あなたが、国母になるのです。」
国母。
それは、時代の王の母親の事。
田舎出身の黄杏には、いささか重荷にも感じた。
「私には、その役目は重く感じます。」
「何も心配する事はありません。」
白蓮は、黄杏の手を強く握った。
「黄杏、私がいます。」
黄杏が顔を上げると、真っすぐで力強い、白蓮の姿があった。
「私だけではなく、青蘭も紅梅もいます。あなた、一人ではない。」
その強さに、黄杏は圧倒されてしまった。
「大丈夫です。あなた一人で、育てる訳ではありません。」
「奥様!」
黄杏も、白蓮の手を強く握った。
「皆、あなたのお腹の御子が、この世に誕生する事を、心待ちにしていますよ。」
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