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第2部 戦の兆し ④
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エメラルドの瞳が、まっすぐに私を射抜いた。
「……そうやって、女を口説いてるんですか。」
精一杯、平静を装って返すと、殿下はくすりと笑った。
「気になる?」
「別に……!」
思わずふいっと顔を背ける。けれど胸が――苦しい。
「嫉妬?」
小さな声。
なのに、その一言が心の奥まで届いてしまった。
「リリアーナ。戦地に行ったら、俺から……絶対に離れるなよ。」
真剣な声だった。
私を見てくれている。
私だけを。
そう思った瞬間、ふいに殿下の顔が近づいてきた。
月明かりが差し込む中、距離は静かに――けれど確実に縮まる。
「アシュレイ殿下……」
顔が近づいてくる――そう思った次の瞬間。
そっと、柔らかなものが私の唇に触れた。
たった一瞬。
触れただけのキス。
なのに、心臓が爆発しそうに跳ねた。
「……ごめん」
そっと離れたアシュレイ殿下が、息を吐くように謝った。
「嫉妬してるのは、俺だった。」
「えっ……」
私の瞳を見つめ返すその瞳は、驚くほど真剣で。
「どいつ? 騎士の中に美男子な奴とか、いた?」
冗談めいた口調なのに、声が少しだけ震えていて。
私は――何も言えなかった。
(だから、それは……あなたです)
その言葉が喉まで込み上げてきたけれど、飲み込んだ。
唇が、寂しい。
触れられただけなのに、もう一度欲しくなるなんて。
私は――もう完全に、アシュレイ殿下に恋をしてしまったのだ。
「……そうやって、女を口説いてるんですか。」
精一杯、平静を装って返すと、殿下はくすりと笑った。
「気になる?」
「別に……!」
思わずふいっと顔を背ける。けれど胸が――苦しい。
「嫉妬?」
小さな声。
なのに、その一言が心の奥まで届いてしまった。
「リリアーナ。戦地に行ったら、俺から……絶対に離れるなよ。」
真剣な声だった。
私を見てくれている。
私だけを。
そう思った瞬間、ふいに殿下の顔が近づいてきた。
月明かりが差し込む中、距離は静かに――けれど確実に縮まる。
「アシュレイ殿下……」
顔が近づいてくる――そう思った次の瞬間。
そっと、柔らかなものが私の唇に触れた。
たった一瞬。
触れただけのキス。
なのに、心臓が爆発しそうに跳ねた。
「……ごめん」
そっと離れたアシュレイ殿下が、息を吐くように謝った。
「嫉妬してるのは、俺だった。」
「えっ……」
私の瞳を見つめ返すその瞳は、驚くほど真剣で。
「どいつ? 騎士の中に美男子な奴とか、いた?」
冗談めいた口調なのに、声が少しだけ震えていて。
私は――何も言えなかった。
(だから、それは……あなたです)
その言葉が喉まで込み上げてきたけれど、飲み込んだ。
唇が、寂しい。
触れられただけなのに、もう一度欲しくなるなんて。
私は――もう完全に、アシュレイ殿下に恋をしてしまったのだ。
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