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第4部 舞踏会の招待
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「私、本当に、公爵夫人の中でもやっていけそうかしら……」
不安を隠しきれずに口に出すと、エミリアは少しだけ笑みを深めた。
「ええ、やっていけるわよ。だってあなた、元は由緒正しき公爵令嬢でしょう?」
その言葉には嫌味も奢りもなく、ただ事実として、私を支えるような優しさがあった。
「そう……ありがとう。」
胸の奥がじんわりと熱くなる。
エミリアが友人で、本当に良かった。
心からそう思った。
「次の舞踏会、いつあるのかしら。」
勇気を出して聞いてみた私に、エミリアはふっと瞳を輝かせた。
「任せてちょうだい。あなたにぴったりの舞踏会、招待状が届くように手配しておくわ。」
その自信満々な笑顔に、私は思わず笑ってしまった。
こんなふうに、心から笑ったのは、いつぶりだろうか。
少しずつだけれど、新しい私がここで育っていく気がした。
エミリアから舞踏会のお知らせが届いたのは、それからちょうど二週間後だった。
綺麗な封蝋が押された手紙を開いた瞬間、胸の奥がふわりと高鳴った。
「舞踏会……」
呟いた自分の声が、少し震えていた。
久しぶりに皆と会えるかもしれない——そんな期待が、心を弾ませた。
私は早速、舞踏会に着ていく服を選びはじめた。
クローゼットの中には、以前母と選んだドレスもあったけれど、今の私には少しだけ幼い気がした。
グレイバーン伯爵夫人として、相応しい装いをしなければならない。
マリーナと相談しながら、淡いブルーのシルクのドレスを選んだ。
刺繍のラインが優雅で、胸元のレースが上品に揺れる。
「似合ってますよ」と微笑むマリーナに、私も自然と頬が緩んだ。
舞踏会という華やかな世界も、友人との再会も、何もかもが今は楽しく思えた。
私は今、幸せになろうとしている。そう思った。
舞踏会の会場に足を踏み入れた瞬間、まるで宝石箱を開けたような煌めきが目に飛び込んできた。
シャンデリアの光に照らされた絹やサテンのドレスたちが揺れ、貴族たちの笑い声と優雅な音楽が会場を包み込んでいる。
私は一歩一歩、胸の高鳴りを抑えるように歩を進めた。
そのとき、エミリアとリリアンがこちらに歩み寄ってきた。
「お久しぶりね、クラリス。」
「エミリアも、リリアンも。会えてうれしいわ。」
懐かしい顔ぶれに、思わず笑顔がこぼれる。
会場の中央では、ワルツが優雅に奏でられ、ドレスの裾が美しく翻るたびに、まるで夢の中にいるような気持ちになった。
「こんな世界が、本当にあったのね……」
同級生たちの笑顔、心地よい会話、軽やかに踊る足取り——私は今、この世界に立っている。
遠くに見えた光が、手の届く場所にあると感じた。
不安を隠しきれずに口に出すと、エミリアは少しだけ笑みを深めた。
「ええ、やっていけるわよ。だってあなた、元は由緒正しき公爵令嬢でしょう?」
その言葉には嫌味も奢りもなく、ただ事実として、私を支えるような優しさがあった。
「そう……ありがとう。」
胸の奥がじんわりと熱くなる。
エミリアが友人で、本当に良かった。
心からそう思った。
「次の舞踏会、いつあるのかしら。」
勇気を出して聞いてみた私に、エミリアはふっと瞳を輝かせた。
「任せてちょうだい。あなたにぴったりの舞踏会、招待状が届くように手配しておくわ。」
その自信満々な笑顔に、私は思わず笑ってしまった。
こんなふうに、心から笑ったのは、いつぶりだろうか。
少しずつだけれど、新しい私がここで育っていく気がした。
エミリアから舞踏会のお知らせが届いたのは、それからちょうど二週間後だった。
綺麗な封蝋が押された手紙を開いた瞬間、胸の奥がふわりと高鳴った。
「舞踏会……」
呟いた自分の声が、少し震えていた。
久しぶりに皆と会えるかもしれない——そんな期待が、心を弾ませた。
私は早速、舞踏会に着ていく服を選びはじめた。
クローゼットの中には、以前母と選んだドレスもあったけれど、今の私には少しだけ幼い気がした。
グレイバーン伯爵夫人として、相応しい装いをしなければならない。
マリーナと相談しながら、淡いブルーのシルクのドレスを選んだ。
刺繍のラインが優雅で、胸元のレースが上品に揺れる。
「似合ってますよ」と微笑むマリーナに、私も自然と頬が緩んだ。
舞踏会という華やかな世界も、友人との再会も、何もかもが今は楽しく思えた。
私は今、幸せになろうとしている。そう思った。
舞踏会の会場に足を踏み入れた瞬間、まるで宝石箱を開けたような煌めきが目に飛び込んできた。
シャンデリアの光に照らされた絹やサテンのドレスたちが揺れ、貴族たちの笑い声と優雅な音楽が会場を包み込んでいる。
私は一歩一歩、胸の高鳴りを抑えるように歩を進めた。
そのとき、エミリアとリリアンがこちらに歩み寄ってきた。
「お久しぶりね、クラリス。」
「エミリアも、リリアンも。会えてうれしいわ。」
懐かしい顔ぶれに、思わず笑顔がこぼれる。
会場の中央では、ワルツが優雅に奏でられ、ドレスの裾が美しく翻るたびに、まるで夢の中にいるような気持ちになった。
「こんな世界が、本当にあったのね……」
同級生たちの笑顔、心地よい会話、軽やかに踊る足取り——私は今、この世界に立っている。
遠くに見えた光が、手の届く場所にあると感じた。
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