転生したらヒロインだった件 〜物理で殴る最強聖女になったけどヒロインだから誰か攻略しないと王都が滅びるって言われました〜

一塁企鵝

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第4章 使徒か女神か

第4章11話 邂逅

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 視界が鮮やかな翠の煌めきで埋め尽くされ、ラズ達の網膜は焼き付いた眩光の残像で塗りつぶされてしまう。
 そして、頭から爪先を軸にしたきりもみ回転のようなぐらつきが全身を襲った。
 やがて、視力が回復してきたラズが初めに目にしたのは耳心地の良い音を立てながら控えめに吹き上がる噴水だった。
 淡い輝きを放つ泉を囲う白亜には緻密な装飾が幾重にも施され、随所に女神聖教のレリーフが彫刻してある。

 噴水の周りは円形の建物の内部であり、こちらも白く塗られた内壁がそびえ立つ。上部にある小さな窓以外に外光の入る場所はなく、壁に設けられた窪に立つ数多の蝋燭が構内を優しく照らしていた。
 ドーム状の天井には泉のきらめきが乱反射した不規則な影が落ち、神秘的な空間を演出している。

 教義上で世界が始まったとされる地、『聖瑞の神泉アクアトピア』の前にいるのだと眼前の場景からラズは悟った。

――時間があればじっくり観光させていただきたいくらい神秘的な場所ですね。帰りにお賽銭を入れていきましょうか。

 水があるところにお金を投げ入れる日本人の習性がうずうずし始めたラズの背中に一人の男が声を掛ける。

「お待ちしておりました。聖女ラズマリア様」

 泰然としていながら、活力を感じる不思議な声の主を振り向いて確認したラズは僅かに息を呑んでから言葉を返す。

「猊下!? なぜこちらに!?」

 喫驚のあまり思わず声を洩らしたのは同行した使節の老夫である。

「教皇猊下自らお出でになるとは予想していませんでした」
「教皇のアントリアです。貴女にお逢いできた幸運を女神様に深く感謝しなくてはいけせんね」

 純白がベースであったはずの祭服は大部分が金色の刺繍や布で塗りつぶされている為、原型が持つ清楚さや質素そは全くと言ってよいほど残されていない。

 鈍い光を帯びた男性は白髪交じりの長い金髪に壮年といった顔の出で立ちである。一方で纏う気配は静謐そのもので、アンバランスな印象を抱く。

「ふん。自分で呼びつけておいて白々しいものぐふっ!?」

 溜まった鬱憤を隠す素振りすら見せないギルバートの背中をエリーザが容赦無く蹴り飛ばす。

「話がややこしくなるからあんたは黙ってなさい。恨み言は敵をぶちのめした後なら左右の耳の穴が繋がるまで吐き散らせるんだからとっときなさいよ」
「……たわけ。大きなお世話だ」

 ギルバートはブスッとした顔でエリーゼを睨むが、それ以上の無駄口は素直に慎んだ。

「こちらの事は既にご存知のようですから、ご挨拶は割愛します。手短に現況を教えてください。わかっていることで構いませんから」

 張詰めた弦のようにあるいは丘に咲く一輪の百合のように毅然とした態度でラズが目をやると、教皇も異論は無いと深く頷いた。

「既に連絡した内容は割愛しましょう。まず、教会を護る結界ですが約三十分程で消失します」
「いきなりバットニュースね」
「マジックアイテム『安息域クレイドル』は魔物への絶対的な防壁を形成する反面、代償として大量の魔力を消費します。一定以上の魔力を有する神官を総出で動員していますが、力尽きるのは時間の問題でしょう」

 深刻な状況下に苦しげな笑みを浮かべた教皇は首を横に振った。

「わかりました。被害の程度はどうですか?」
「街への攻撃は初めの間だけです。それでもかなりの打撃は免れないでしょうが、全容は明らかになっていません。以降はここに全攻撃が集中しているようなので大きな拡大はないものと思われます。おかげで我々は教会から身動きが取れなくなってしまいましたが、今のところ他所への被害が防げているのは不幸中の幸いと思う他ありません」
「敵については何か判明していますか?」

 この質問にも彼は険しい表情で首を横に降った。

「残念ながら恐ろしく強大で絶望するほどの戦力差という事以外は不明です。既に五聖剣ペンタグラムソードからも二人の殉教者を出していますが、まだ一体も撃破出来ていません」
「なんですって?」
「……そうでしたか。慎んでご冥福をお祈りします」

 物理特化のステータスが最も活かされるのは敵が少数の場面である。多数の敵を殲滅にはどうしても時間を要する事になるので、蘇生は恐らく間に合わない。そのことを理解したラズは複雑な心情を飲み込んだ。

「それと真偽は不明ですが、羽ばたく竜の背に人影を見たという報告がありました」
「今回の襲撃は魔物の暴走では無く、人為的な事件である可能性もあるということですか」
「見間違えの恐れもありますが、皆無とも言えません。情報収集すらままならない四面楚歌の中へお呼び立てしてしまい心苦しい限りです」

 手詰まりの盤面を前にしては小国の王などよりも遥かに強い権力者でも力無くこうべを垂れた。気丈さは失われていないものの、もはや焦りの色は隠しきれていない

「それは全然気にしないでください。今回の出張サービスはタダじゃないらしいですから。そうですよね、殿下?」
「国家消滅の阻止に見合うだけの土産を受け取るまではこちらも王国に帰れぬ。今のうちに毟り取られる覚悟を決めておく事だ」

 獲物を追い詰めた獅子のように獰猛な笑みを浮かべたギルバートが言い放つと、教皇はそれを予想していたらしく迷い無く頷く。

「わかっております。ですが、国家間の取り決めなど国の体裁があって初めて成り立つものでしょう。滅亡すれば払えるものなどありませんよ」
「当然だ。それとも、わざと新生国を興して、反故にでもするつもりか」
「我々はどの国よりも存続を重んじます。なにより詐欺を働くような真似は教義に背く行為に他なりません」
「それはここに訪れてから初めての朗報だな」
「それで? なんかそっちで考えている反攻の策はあんのよね?」

 一通り話を聞いたエリーゼは腕を組んで、質問すると教皇は苦笑いでサラリと答える。

「いえ、ほぼありません」
「クソね」
「王太子殿下の婚約者と言えど猊下に向けてよい言葉ではありませんぞ!」

 しわがれた声で叱りつけるように言葉を荒げた使節の男だったが、言われた本人は片手で制して続ける。

「構いません。その策を練る時間を稼ぐ為聖女様には伝説の御業を再現していただきたいのです」

 もはや縋るものなど他に無く、唯一の希望は聖女の奇跡のみであったらしく、真剣な眼差しでラズを見つめるが、エリーゼは苦虫を噛み潰したような顔をする。

「あ~……『聖域サンクチュアリ』に期待してたのね……」
「討伐どころか有効打すら目処が立たない以上、まずは時を稼ぐくらいしか活路は残されていないでしょう。下位互換である『安息域クレイドル』では中から外への攻撃も阻んでしまい、反撃のタイミングさえ掴めていません。ですが、『聖域サンクチュアリ』なら内側にいながら一方的な攻撃も可能であると聞き及んでいますから、反撃の余地が生まれるはずです」

 眉間を指で揉みほぐしながらエリーゼは盛大な溜息をついた。これには宗教国家の長にふさわしい胆力を持つ彼でも思わず怪訝な表情が顔を覗かせた。

「そのプランの大前提を否定するけど、現時点だとラズに『聖域サンクチュアリ』は使えないわ」
「なんですと!? では私は台下を無駄に死地へとお連れしてしまったというのですか!? そんな、私は何と言う愚行を……!」

 頭を抱えて膝を付き、自責の念で嘆きを抑えられない男を尻目にエリーゼは言葉を続けた。

「ただし、有効打は持ってるわよ」
「なんですと!?」
「わたくしが本気で殴れば大体の生き物は死にますからね」
「なんですと!?」
「あんたしつこいわね。そういうわけだから後はこっちで勝手にやらせてもらうわよ」
「……枢機卿共々頭を並べてどうにか絞り出した結論は不確定な奇跡の再現という愚かで浅はかな猿知恵でした。地獄の入り口へ不用意にお招きした私達に出来ることがあれば何でもお申し付けください」

 その場で深く頭を下げた教皇にエリーゼはフンと鼻をならす。

「ない。黙って観てなさい」
「おっしゃるとおりに。光の女神様よ、どうかこの者らに加護をお与えください」
「いくわよ」
「は~い!」
「……ああ」

 膝を折って祈りを捧げる最高指導者に背を向けたラズ達は年季の入った木扉を押し開けて部屋の外へと歩みを進めた。
 そこには短い回廊があり、通路から外れると小さな塔のような建築物の外周に造られた慎ましやかな庭園に出る事が出来る。

 三人は攻撃を受ける度に発生する振動で揺すられながら、芝の上に移り動き天を仰ぐ。

 雄大な空を占める漆黒の翼は数えるのも馬鹿らしいくらいの枚数が飛び交っていた。

「うわぁ、ホントにいっぱい飛んでますねぇ。じゃあ、早速行ってきます。『天啓リベレーション』」
「やっぱりね……あんたでもきついわよ、これ?」

 宙に現れた魔法陣をくぐり、聖光を成形したような神々しい双翼が後背を飾ったラズをエリーゼが珍しく気遣った。

 二人とも重大な問題に気がついてはいたが、ラズに撤退はあり得ない。

「レグルス様と同等の方が二人もやられた時点で薄々思ってました。でもまあ、何とかしてみます」
「逃げる手段はなんとかするからヤバくなったら退きなさいよ」

 凛々しい表情で頷くと救国の聖女は青々しい大地を蹴って大空へと躍り出ていった。

「で、オレ達はどうする?」
「……今回は見守るだけよ。悔しいけどあんたや私じゃ手の出しようがないわ」
「なんだと? 確かに『暗黒竜ダークドラゴン』は楽な相手ではないがオレ達のレベルなら魔法で援護ぐらいは出来るんじゃ無いのか?」
 
 既に王国内でも屈指のレベル帯に到達したエリーゼ達は並大抵の魔物であれば互角以上に渡り合える実力まで上り詰めていた。
 格上だろうがピンチだろうが、構わず打破してきたエリーゼの策略だけはギルバートも唯一信用している。
 だからこそ大躍進の立役者たる彼女が手出しを躊躇う理由がどこにあるのかがわからず首をひねった。

「あんたはほんっとうに馬鹿ね。王子のくせに教養課程が足りないんじゃないの?」
「お前はあれか? 喧嘩の移動販売か何かか?」
「いいからその節穴でドラゴンをよく見なさい。人間より大きな翼爪があって、棘の生えた尾の先は紫に変わってる」
「む? ほう、確かにそうだな。で、それがどうした?」
「要するにあれは『闇厄竜カラミティドラゴン』よ。闇の真竜アークドラゴンって言えば蒙昧なあんたでもわかるかしら?」

 勝利を掴むためならば最前線で意識を手放す事も辞さない勇者である彼女が仮初とはいえ安全地帯の内側に居ながら額より大粒の玉が吹き出していた。

「あれが全部そうだと?」
「たぶんね。全部見えないから知らないけど」
「おいおい、冗談だろ……」

 想像を遥かに超えて天に届きそうなくらい絶体絶命の大ピンチにようやく気が付いたギルバートは顔を青くして再び天を仰ぐ。

 先日ラズがなぶり殺した『地竜アースドラゴン』は下位のドラゴンの一種でありラズ抜きでもパーティーで挑めば十分討伐可能圏内にいる魔物である。

 だが目の前で乱れ飛ぶ闇竜が全て高位の真竜となると、ラズ以外はまるでお話にならない。
 一頭が相手でも余裕でパーティーが全滅するであろう敵なのはギルバートでもわかった。
 それこそ小国なら襲われた時点で壊滅が確定するくらい危険な魔物だ。

 それが空を覆う程の群れで襲ってくるなど、幻覚である事を疑った方がいいレベルの超常現象である。

「これでわかったかしら。あんたの性格より悪い状況よ。念の為言っとくけど早まるんじゃないわよ。ブレス食らったらほぼ二発持たないから」
「……即死か?」
「さあね。あんたの体で試せばわかるわよ」

 こめかみを押さえて沈黙したギルバートから目を離したエリーゼは不規則な軌道を描きながらぐんぐんと上昇する相棒が引く光芒の行方を見つめた。



   ☆



 目に触れる事の出来ない防壁を抜けたところからはもう大嵐だった。避けても避けても暗黒の竜息が視界から消えず、針の穴を何度もすり抜けるような軌跡を勘に任せて手繰っていく。
 
 ラズの定番の魔法である『天啓リベレーション』によって得られた空中移動の操作は極めて難しい。ハンドルを切った車のような連続的な動きではなく、弾丸を放った先に引っ張られるような単線の動作である為油断すると通り過ぎたり、角度がずれたりと戦闘で簡単に使える代物ではない。

 それでもラズだから実現する神憑りな制御で何とか無傷のまま高度を上げていく。

 なお、この間に反撃へ転じることは無かった。
 低空で戦えば流れ弾により地上へ大きな被害が及ぶのは明らかである。
 それを良しとしなかったラズは竜の群れが為した竜巻の中心からなるべく離れないように注意しつつ、彼我との位置関係をひっくり返すべく上昇していた。

 やがて雷雨を突き進むような過酷な攻撃をがむしゃらに突き抜け、竜の群れと頭が並ぶ。すると先程までの猛攻が一転してぴたりと止む。

「急に大人しくなりましたね。この角度で撃てば同士討ちになりますから理解は出来ますが、野生のドラゴンさんが寄り集まったにしては随分と理性的な対応ですねぇ……」

 そつない敵の動きに不気味さを覚えたラズであったが、警戒は解かずに頭を抑える事を優先した。
 罠があっても飛び込む以外に取れる選択は初めからないと割り切り、遂に闇の渦を抜け出す。

 そこには一頭の『闇厄竜カラミティドラゴン』がラズを待っていたように太陽の中から姿を現す。

「台下……いや、聖女ラズマリアよ。高潔な貴女のことならばここへやってくるかもしれないと思っていた」

 耳に覚えがある男の声にラズは桜色の瞳を大きく見開く。

 白銀しろがね色の鎧からは闇い靄がゆらぎ、かつて握られていた権杖は無く、代わりに赤黒い大剣が新たなる彼の相棒に選ばれたようだ。

「レグルス様………………何故、貴方が……」

 頭の片隅にも無かった人物の登場に戦闘では滅多に途切れる事の無い集中がすっかりと切れてしまう。

 ラズにとっては慣れているはずであった遥か上空の強風が今日はいつもより何倍も冷たいと感じた。
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