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第三章 希望を抱いて
動き出す世界
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夏美もまたアルカナにログインしていた。
イベントに参加した勇者がイベント趣旨に逆らったという行動は賛否両論あったものの、ろくなイベントを開催しない運営に鬱憤が溜まっていたのか、多くの賛同を得られる結果となっていた。
他のサーバーでもイベントキャンセルの声が上がったりして、収拾不能のお祭り騒ぎである。
その中でセイクリッドサーバーは他サーバーに先んじて新たな試みが行われていた。プレイヤー主導で行われたそれは、まさに廃人の巣窟であったからこそ成し得たといえる。
現在、夏美がいる場所はセイクリッド三大国ではない。彼女がいる場所は都市国家アルカナである。ゲームタイトルの名が付けられたその都市は教会組織や奴隷オークション会場など三国共通の施設が建てられており、どの勢力にも属さない唯一の中立国であった。
正教会の本部がある隣の広場。大勢のプレイヤーに囲まれながら、夏美が演説している。
「あたしは別に運営を恨んでいないけど、一昨日は本当に辛かったの。でも、みんなが協力してくれたから、今があると思ってる。あたしたちは手を取り合うべき。みんなで協力してルイナーを倒そう!」
封印で良かったのだが、夏美は大勢を前にしてそう宣言した。まるで異世界線の結末を誘導するかのように。
どうして夏美が演説しているのか。事の発端はイベント後に起こった。戦争イベントの思惑が伝えられたことにより、運営批判が高まっていた深夜……。
アクラスフィア王国騎士団とスバウメシア聖王国聖王騎士団が唐突に同盟を結んでしまう。かといって、それはクランと呼ばれる冒険者たちが結成する集まりのようなもの。決して運営公認ではなく、強制でもなかったけれど、プレイヤーたちはクランの目的として共闘を掲げていた。
翌朝になって、渦中の人であった夏美をデモ集会に誘い、心情を洗いざらい吐き出してくれと彼らは依頼していた。快く引き受けた夏美は、こうしてクラン員を前に演説することになったのだ。
プレイヤーたちが発足したのはアクラスフィア・スバウメシア同盟というクラン。クラン創設には承認が必要であったが、NGワードを含んでいなければ基本的に動承認される。
お祭り騒ぎに乗っかるプレイヤーも多く、エリアチャットにて同志を募った結果、運営としても無視できない大規模なクランが結成されていた。
夏美が快諾したのにはわけがある。三百年後の平穏を望む彼女。二国の和平は寧ろ好都合であったからだ。つまるところ、夏美は考える間もなく受諾をし、演説することになっている。もう二度と不幸な未来が訪れないように。
「運営がクリアさせまいとする気持ちは分かるよ。でも、プレイヤー同士が足を引っ張り合うようにするのは許せない! 悪いけどもう二度と戦争イベントには参加しない。ルイナーを倒すためだけに、あたしはプレイするよ!」
夏美が集会への参加を受諾しなければ、ここまで大ごとにならなかっただろう。どの世界よりも早く勇者となった夏美はそれだけ多くの注目を浴びている。
「同盟クランは掛け持ち自由らしいの。特に縛りもないし、いざというとき団結しようって決まりがあるだけ。あたしもできるだけクランの力になるよ! だから、みんなも気軽に声をかけて欲しいな? 全員でルイナーを討伐しようね!」
大きな歓声を背に、勇者ナツが壇上を去る。都市国家アルカナでの決起集会。両国のプレイヤーたちが万雷の拍手で彼女を見送っていた。
壇上を降りた夏美は待ち構えていた彩葉に声をかけられている。
「ナツ、相変わらずのタラしっぷりだね?」
「タラし? なにそれ……」
彩葉は薄い目をして見ている。無自覚であるのは明らかだが、仕草の一つ一つが男性プレイヤーの結束を促していると彼女は考えていた。
「まあいいよ。決起集会は大成功みたいだし。ナツはナツのままでいいよ」
「何それ!? まるで、あたしがやらかしたみたいじゃん!?」
夏美は気付いていない。ラリアットの件があったところだというのに、今も素顔を晒し、無自覚にも男性プレイヤーたちの気を引いていたことを。
「それでナツ、これから暇? Aランクスクロールのドロップマラソンに付き合って欲しいのだけど……」
彩葉が話題を変える。彼女は脳筋戦士であったはずが、死に戻った結果、魔法士を目指すことにしたらしい。俊敏値以外はオール3という平凡なステータスであったけれど、やり直し時には補正が働き、賢さが4に上がっていたからだ。
「いいよ。付き合ってあげる。だったらジャスミス大鉱山のネクロマンサーかな?」
「おお、すっかり忘れてた! ネクロマンサーは火属性と風属性のAランクスクロールをドロップするんだっけ?」
「そうそう! 懐かしいよね。アアアアさんが籠もりっきりになって、そのまま皇国に住み着いちゃったんだよ!」
「おうう、デカ盛りいちごパフェ団とか懐かしい!」
それは公式リリースをして約二ヶ月が経過した頃であった。
デカ盛りいちごパフェ団はいちご大福がリーダーとして発足したクラン。βテスト時のフレンドが集まった少数精鋭の廃プレイヤークランであった。
当時、Aランクスキルの狩り場が登場したところであり、クラン員であったアアアアがそのドロップに必死でトライしていたようだ。デカ盛りいちごパフェ団が解散することになった原因である。
「じゃあ、行こうか! 今日はもう交流だけだろうし」
「そだね。リバレーションで飛んでいこう!」
二人は早速とパーティーを組み、勇者ナツの転移魔法にて狩り場へと向かう。
奇しくもそこは諒太が目指す場所。意図せず三百年前と現在とが重なっていく。ただの偶然であるのか、或いは神の思惑か。この瞬間には誰にも分からなかった……。
イベントに参加した勇者がイベント趣旨に逆らったという行動は賛否両論あったものの、ろくなイベントを開催しない運営に鬱憤が溜まっていたのか、多くの賛同を得られる結果となっていた。
他のサーバーでもイベントキャンセルの声が上がったりして、収拾不能のお祭り騒ぎである。
その中でセイクリッドサーバーは他サーバーに先んじて新たな試みが行われていた。プレイヤー主導で行われたそれは、まさに廃人の巣窟であったからこそ成し得たといえる。
現在、夏美がいる場所はセイクリッド三大国ではない。彼女がいる場所は都市国家アルカナである。ゲームタイトルの名が付けられたその都市は教会組織や奴隷オークション会場など三国共通の施設が建てられており、どの勢力にも属さない唯一の中立国であった。
正教会の本部がある隣の広場。大勢のプレイヤーに囲まれながら、夏美が演説している。
「あたしは別に運営を恨んでいないけど、一昨日は本当に辛かったの。でも、みんなが協力してくれたから、今があると思ってる。あたしたちは手を取り合うべき。みんなで協力してルイナーを倒そう!」
封印で良かったのだが、夏美は大勢を前にしてそう宣言した。まるで異世界線の結末を誘導するかのように。
どうして夏美が演説しているのか。事の発端はイベント後に起こった。戦争イベントの思惑が伝えられたことにより、運営批判が高まっていた深夜……。
アクラスフィア王国騎士団とスバウメシア聖王国聖王騎士団が唐突に同盟を結んでしまう。かといって、それはクランと呼ばれる冒険者たちが結成する集まりのようなもの。決して運営公認ではなく、強制でもなかったけれど、プレイヤーたちはクランの目的として共闘を掲げていた。
翌朝になって、渦中の人であった夏美をデモ集会に誘い、心情を洗いざらい吐き出してくれと彼らは依頼していた。快く引き受けた夏美は、こうしてクラン員を前に演説することになったのだ。
プレイヤーたちが発足したのはアクラスフィア・スバウメシア同盟というクラン。クラン創設には承認が必要であったが、NGワードを含んでいなければ基本的に動承認される。
お祭り騒ぎに乗っかるプレイヤーも多く、エリアチャットにて同志を募った結果、運営としても無視できない大規模なクランが結成されていた。
夏美が快諾したのにはわけがある。三百年後の平穏を望む彼女。二国の和平は寧ろ好都合であったからだ。つまるところ、夏美は考える間もなく受諾をし、演説することになっている。もう二度と不幸な未来が訪れないように。
「運営がクリアさせまいとする気持ちは分かるよ。でも、プレイヤー同士が足を引っ張り合うようにするのは許せない! 悪いけどもう二度と戦争イベントには参加しない。ルイナーを倒すためだけに、あたしはプレイするよ!」
夏美が集会への参加を受諾しなければ、ここまで大ごとにならなかっただろう。どの世界よりも早く勇者となった夏美はそれだけ多くの注目を浴びている。
「同盟クランは掛け持ち自由らしいの。特に縛りもないし、いざというとき団結しようって決まりがあるだけ。あたしもできるだけクランの力になるよ! だから、みんなも気軽に声をかけて欲しいな? 全員でルイナーを討伐しようね!」
大きな歓声を背に、勇者ナツが壇上を去る。都市国家アルカナでの決起集会。両国のプレイヤーたちが万雷の拍手で彼女を見送っていた。
壇上を降りた夏美は待ち構えていた彩葉に声をかけられている。
「ナツ、相変わらずのタラしっぷりだね?」
「タラし? なにそれ……」
彩葉は薄い目をして見ている。無自覚であるのは明らかだが、仕草の一つ一つが男性プレイヤーの結束を促していると彼女は考えていた。
「まあいいよ。決起集会は大成功みたいだし。ナツはナツのままでいいよ」
「何それ!? まるで、あたしがやらかしたみたいじゃん!?」
夏美は気付いていない。ラリアットの件があったところだというのに、今も素顔を晒し、無自覚にも男性プレイヤーたちの気を引いていたことを。
「それでナツ、これから暇? Aランクスクロールのドロップマラソンに付き合って欲しいのだけど……」
彩葉が話題を変える。彼女は脳筋戦士であったはずが、死に戻った結果、魔法士を目指すことにしたらしい。俊敏値以外はオール3という平凡なステータスであったけれど、やり直し時には補正が働き、賢さが4に上がっていたからだ。
「いいよ。付き合ってあげる。だったらジャスミス大鉱山のネクロマンサーかな?」
「おお、すっかり忘れてた! ネクロマンサーは火属性と風属性のAランクスクロールをドロップするんだっけ?」
「そうそう! 懐かしいよね。アアアアさんが籠もりっきりになって、そのまま皇国に住み着いちゃったんだよ!」
「おうう、デカ盛りいちごパフェ団とか懐かしい!」
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デカ盛りいちごパフェ団はいちご大福がリーダーとして発足したクラン。βテスト時のフレンドが集まった少数精鋭の廃プレイヤークランであった。
当時、Aランクスキルの狩り場が登場したところであり、クラン員であったアアアアがそのドロップに必死でトライしていたようだ。デカ盛りいちごパフェ団が解散することになった原因である。
「じゃあ、行こうか! 今日はもう交流だけだろうし」
「そだね。リバレーションで飛んでいこう!」
二人は早速とパーティーを組み、勇者ナツの転移魔法にて狩り場へと向かう。
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Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
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