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おこぼれ話143 リョーマと親子レクの巻

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1年生と2年生の2学期のある日の放課後に、親と一緒に体育館で行われる「親子レク」なるものが行われた。
これはいわば「ミニ運動会」的なものだ。一部の競技には先生も参加する。

その種目の内容は、障害物競走やら玉入れやらなどといったもので、本当にミニ運動会といった感じ。
印象に残っていた競技は1年生の時の最終協議である先生対抗の障害物競走。2クラスそれぞれの担任が1対1で勝負する担任としての威厳をかけた真剣勝負だ。
先生方に待ち受ける関門は平均台などの定番系のほかに暗算で答える激ムズ計算問題、最終関門には生徒全員のネームプレートが用意され、一人一人の首にかけるという教師として、担任としての威厳が試される先生対決ならではのものも用意された。
どっちが勝ったかはよく覚えていない。途中の関門で先生方がなぜか鼻眼鏡を装着していた姿ばかりが焼き付いていたからだw

2年生の時には終了後に生徒一人一人にオマケが配布された、紙皿を2枚つなげて作られたペンダントで、中には駄菓子のガムが3箱入っており、生徒ごとに味か違った。僕はグレープ・ソーダ・コーラ。ソーダとコーラはガムの中でも指折りで好きなフレーバーなので嬉しかったが、リュウくんは「オレのはコーラ・ソーダ・コーラだ!スゲー!」とかって自慢してきてなんだかちょっとうらやましかった。グレープも好きだけどね。
ペンダントの内部は上部に生徒個人の写真、下部にクラスの集合写真が貼られていた。お金では買うことのできない我々だけの貴重な品だ。
しかしクラスの集合写真部分のトモくんの部分が印刷のミスで白くかけており、トモくんに鬼の角が生えたかのようになってしまっていた。これに対しては一部のクラスメイトが「トモくんだけ心霊写真だ~!」とかってこぞって騒ぎ出し、トモくんは泣き出してしまっていた。
あの時はただ黙って観ていることしかできなかったが、今となっては意図せず起きた現象で人をバカにするのは許せない。

いろいろあったが、このレクも小学校生活の思い出の1ページだ。
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