ストローマン25

一刀星リョーマ

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ビバレ星人はガンシューティングがお好き?

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ある会社帰り、オレは会社の最寄り駅そばのゲーセンに足を運んだ。
ここは会社帰りによく行くんだ。あのブラック企業にこき使われた一日の終わりにストレス発散になるしな。
それにここは22時まで開いてる。残業で遅くなった帰りでも十分楽しめるってわけさ。今日は定時に帰れたけどさ。
…で、そんなオレがいちばん得意なゲームが…

「おし!くらえっ!よし!ステージクリアだ!」
…銃を構えて敵を撃つ!そう、ガンシューティングゲームだ!いつも画面上の敵キャラをクソ上司どもに見立てながらストレス発散ってわけさ。この店に通い詰めるようになってからいつの間にか店舗ランキングの上位ランカーになっていった。しかし順位は2位。上には上がいるってことか…だが今日ついに…
「よし!今までで一番の高得点だよな間違いなく…さて店舗ランキングは…1位!やったぜ!普段はブラック企業にこき使われる出世なんて言葉も見えないしがないサラリーマンのオレがついにこの店舗の覇者となった!だてに社畜やってねーぞ!やったぜオレ!身も心もボロボロの状態でここに通い詰めた甲斐があった!」
…オレは久しぶりにうれし涙が出た。嬉しい意味で泣いたのは何年ぶりだろう…

…と、歓喜の後はトイレに行ったあと小腹がすいたんでゲーセンの中に入ってるクレープ屋でバナナチョコあいスクレープをいただく。日々修羅のサラリーマン生活を耐え抜き、この店舗でランキングの覇者となった自分へのご褒美ってやつだ!
「うめ~!やっぱ会社帰りでランキング更新した後は格別だな!」
…ランキング1位になって、クレープがうまくて…とにかく今のオレは幸せだった…しかしそんな幸せな時間も長くは続かなかった…クレープを食べた後に別のゲームをやろうとゲームが並ぶゾーンに戻った時に悲劇が起こる…
「すげー!こんな数字見たことねーぞ!」「銃さばきもさながら本物のヒットマンだ!」「つーかホントにそのスジの人間じゃね?見た目もそんな感じするし」「しっ!聞こえるぞ!ホントにそうだったら殺されるぞ!」
…さっきまでオレがやってたガンシューティングゲームのまわりが何やら騒がしい…近づいてみるとヒョウ柄にグラサンといういかにも「そのスジの人間」な見た目の男がハイスコアをたたき出したようだ…まさかオレの記録が十数分にして書き換えられたのか!?恐る恐るオレは台をのぞいてみることに…
「スコアは…店舗ランキング更新!?さっきのオレの記録を倍以上超えてやがる…上には上がいたのね…」
と、ショックで泣き崩れ、先ほどまでお口に残ってたクレープの甘い味も敗北の苦みに完全に書き換えられた悲劇のさなか…

「ブーッ!ブーッ!」
「こんなときにビバレ反応!?落ち込んじゃいられない!場所は…ってすぐそこ!反応を見る限り…あの男が!?」
…何とオレの記録を塗り替えたあの男がビバレ星人だというのだ!よし!リベンジのチャンスだぜ!さっそくストローフラッシュ!
「パシャッ!」
…そしてそのスジの男っぽい人はフラッシュを浴びて元の姿を見せ…
「わ~っ!そのスジの人間じゃなかったが宇宙人だった~!」「そのスジの人間よりヤベーじゃねーか!」「早く逃げろ~!」
…正体がわかったところで店にいた皆が逃げ出す…
「あああ…!正体バレたか!トレーニングも兼ねてガンシューティングで息抜きしてたが、ここで我が宿敵ストローマンに出食わすとはな…」
「こっちもお前にせっかくのランキングを塗り替えられてご立腹なんだよ!リベンジさせてもらうぜ!ストローチェンジ!」

さて、いよいよリベンジマッチ開始だ。
「ストローマンよ…お前があのゲームの先ほどまでの店舗1位だったとはな…ゲームに続いてこっちの戦いでも勝たせてもらうぞ!もちろんこっちでもお得意の射撃で勝負だ!」
ビバレ星人は自らの両腕を二丁拳銃に変形させてきた。
「目には目を、二丁拳銃には二丁拳銃をだ!ストロンボーポッキン!ガンモード!」
…説明しよう!ストロンボーはエネルギー弾を放つ銃としても使用できる!さらに折って2本にもできるのだ!二丁拳銃でアイツと真っ向勝負だ!
「ストローマンよ!かつての店舗1位の実力見せてもらおうか!」
「悪いがお前を倒してもう一度1位にならせてもらうよ!」
「バババババ…!」
こうして銃撃戦の幕が切って落とされた。先ほど従業員含めみんなビバレ星人にビビって逃げていったからこの店舗にはオレたちふたり以外誰もいない。オレの攻撃はダメージを与えたいと思ったものにしかダメージを与えられないから施設や筐体を傷つけることはない。ビバレに傷つけられたものもビバレを倒せば元に戻る!だから暴れ放題だぜ!今回もちゃっちゃとケリをつけてやるぜ!

…しかし、ヤツの動きも侮れなかった…銃を撃ちながら見事にこちらの攻撃をかわしていく。オレも何とかよけながら踏ん張ってるが一向に攻撃が当たる気配がない…
「どうせオレ様も今までお前が葬ってきた同胞たちと同じザコだと思っただろう!甘かったな!あれ~?どうやらヘトヘトっぽく見えるぞ~?その調子じゃオレ様がトドメさす前に先にお前のほうからくたばっちまいそうだな!」
アイツの攻撃をよけてくうちに疲れが出始めてきた…今までのビバレとは格段に戦闘力が違う…どうやら我慢比べになりそうだ…アイツも無敵じゃない、どこかでエネルギー切れの時が来る…その時にスキを突けばいい。何とかそこまで踏ん張ろう…戦闘が始まって10分ぐらい経過しただろうか。あのビバレは全然疲れる様子を見せない。まだまだ余裕の表情だ。
「くそ…アイツに死角はないのか…」

…なんて思った時オレはヤツのストローツノの異変に気付いた。
「…!?ヤツのツノ、時計回りに回ってる!?それも割と速く…どうやら表では余裕そうだが実際はそうじゃないようだな!」
…ビバレ星人はエネルギーが切れ始めるとツノが時計回りに回り始める。回り方が早いほどエネルギーを消耗しているサインなのだ。これを見てオレは子供の頃に描いたストローマンのあるエピソードを思い出した。エネルギーの切れ始めたビバレ星人の腕を切り落としてあたふたしているそのスキにツノを折って勝つというストーリーだ。ビバレ星人は手足を何度でも再生できるが、エネルギーを消耗していると再生に時間がかかるのだ。ヤツの腕を切り落とせばこっちの勝ちだ!」
「ハハハ!さすがにもう限界だろ!?そろそろオレに首を落とされるか?それとも自ら折れるか?」
「じゃあ首を落とされる前にお前の腕を落としてやるよ!」
「バキュン!」
…見事にオレの弾丸はヤツの腕に命中。腕を切り落とすことに成功した!
「チクショウ…だが我らビバレ星人はすぐさま手足を秒で何度でも再生…アレ!?戻らない!?くそっ!エネルギー不足か…!」
「どうやらオレを見くびったようだな!真のチャンピオンはこのオレ、ストローマンだ!」
「バキュン!」
そのスキにヤツのツノを打ち抜いて見事勝利!
「チクショウ…ゲームではお前に勝てたがリアルファイトでは勝てなかったか…」
リベンジ成功!残りのビバレ星人はあと21人!オレの戦いはまだまだ続く!
ちなみにゲームのランキングもこの後バッチリ塗り替えてやりましたとさ!
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