帝野先生!~20代ボンボン教師が個性派クラス、まとめます~

一刀星リョーマ

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一学期 ~帝野先生とゆかいな生徒たち?~

運動会前日!テストと準備と団長と…

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そして運動会前日の朝の会、いよいよプロフィール暗記テストの時間がやって来た。
「さて、全員に行き届いたな!ここ数日のお前たちの様子を見てたらしっかりプロフィールに目を通してクラスの仲間たちの様々なところに気づき、新たな交友も生まれてきたようで先生は感心したぞ!まあ、今回のテストはあくまでもクラスの団結力を高めるのが目的であって成績に影響するものではないからリラックスしてやってもらいたい!それじゃあはじめっ!」

…帝野先生の号令とともに、テストがスタートした。テストは生徒1人のプロフィールに対して1問ずつ、計30問出題される。さて、生徒たちの状況は…
北湯沢「え~っとハイジが好きな数字は…11だな…日ハム栄光の背番号だから…」
ハイジ「ハルがいちばん好きなおでんの具は…タコ足だな…昨日もアイツ阪神を熱く語る目でタコ足を熱く語ってたからな…」
ハル「ソウシロウが子供歌舞伎の舞台で初主演を務めたときの演目は…義経…なんやっけ?メズマライザー?義経オールバックだっけ?イヤ、歌舞伎にそんな横文字のタイトルはあらへんよな…そうや!義経千本桜や!」
モモエ「北湯沢がサーティワンでいちばん好きなフレーバーは…意外にもラブポーションサーティワンだったわね…ハートのチョコだけでも金出す価値あるってこないだ言ってたわね…ウチもあのチョコ好きだけど…」
…人によっては時々とまどっている様子も見られたが、皆上々の滑り出しだったようだ。そして10分間のテスト時間は終了。どうやら空欄があった生徒はひとりもおらず、皆すべての欄を埋められたようだ。

そして3時間目のはじめ、テストの返却。
「今朝やったテストだが、全員満点!みんなしっかり仲間たちのことを理解できてて先生嬉しいぞ!仲間とのつながりが強く生まれたら明日の運動会も大成功間違いなしだな!」
「先生!今回はこのテストを出してくださりありがとうございました!」「おかげでクラスのみんなのこといろいろ知れたよ!!」
…生徒たちは今回のテストに対して先生へ感謝の弁を述べていた。

そして5・6時間目、運動会前日の準備の時間。準備や当日の各種運営は5・6年生が中心となって行う。会場の設営のほか、それぞれの係が前日の最終確認を行ったりした。そこには最初は練習にやる気がなかった者たちも含め、最高学年の顔でしっかり準備に取り掛かる6-2メンバーの姿があった。
イオナ「まずここのプログラムはウチが読み上げて、その次のこの部分がハイジね!」
「了解!でもってその次は1組のやつらが担当だよな…」
放送係の面々は当日の進行のアナウンスを確認し…
リツト「各学年の短距離走の後は1・2年生の玉入れだよな…ボクは走るの一番最後の組だから自分の番が終わったらすぐに準備に向かうと…そうだ!タマヨさんにあの事伝えておかなきゃ…」
進行係は当日の段取りを確認し…
定山「モモエ!短距離走の順位の旗ってどこにあったっけ?」
モモエ「あっちの方にあったわよ!ウチも手伝うわ!」
…道具出しのほうも皆で協力して順調に進んでいた。帝野先生はこの様子を見て感銘に浸っていた。
「みんなしっかり協力しながら準備できてるな!数週間前まで運動会にやる気が感じられなかった子が多数いたのがウソみたいだ!だろうテツ?」

…この様子を見ていて感心していたのは帝野先生だけではない。今回の白組団長で運動会にかける思いが人一倍強いテツも…
「ホントにだぜ…あんときサボってたヤローどもも日がたつにつれて運動会が楽しみって言うようになってきたし、今のアイツらの表情からも見て取れる…これも金持ち先生が特訓用意してくれたおかげだな…なんつーか金持ちに感謝するのはオレのプライドがキズつくけどよ…礼儀だからいうぜ…ありがとな先生…」
テツは自分が本来憎む金持ちである先生に礼を言わねばならないことに顔では悔しそうな表情をしながらも、目には光るものが…表向きには尖った態度をとりながらも心の中では先生に心からの強い感謝を持っていたのだ。
「テツ、こういう時には素直になったほうがいいぜ?自分のプライドがあるから申し訳程度の感謝の言葉って感じだしてるけど先生の目はごまかせないぞ!強い感謝の気持ちが芽生えたときはその強い感謝をそのままその人にぶつけるってのがその人に対しての本当の礼儀だからな!」
「…そんなわけねーって!オレは最低限度の感謝を伝えただけ!だいたいアンタは本来俺がこの世で一番憎む金持ちという種族だということを忘れるな!」
「また尖った態度とっちゃって~!オマエも6年生で白組の団長なんだから大人になれって!」
…と、テツと先生のコントのようなやり取りがしばらく続いていた…なんやかんやいってテツは表ではああいってもホントは心の底で担任として帝野先生を信頼しているのである。

…準備が終わった後は体育館で帰りの会。ここで帝野先生から明日に向けて6-2のみんなにメッセージが。
「みんな!ここまで準備ご苦労だった!…だが芯の戦いはもちろん明日だ!特訓を始めてから、みんな休み時間もグラウンドや体育館で走ったり、明日の本番に向けていろいろと頑張ってる様子をここまで先生は見てきたぞ!運動会はもちろん勝つことも大切だが、それ以上に昨日までの自分を超えることが大切だ!明日はおのおのがベストを尽くして最高の運動会にしていこう!」
「お~っ!」
…と、先生からの皆を鼓舞するメッセージの後にさらなる出来事が…
「それじゃあ最後に白組団長テツ!皆に一言!」
「え!?オレ!?」
「お~っ!頼んだぞ団長~!」「あんたがビシッと決めないと!」
…というワケで先生に連れられ皆の前に出たテツが前日のシメのスピーチ。
「…お前ら、あの訓練場での特訓からやる気を出してくれて団長冥利に尽きるぜ。感謝だ…お前らとにかく明日はやってやろーぜ!赤組に目にもの見せてやるんだ!」
「おーっ!」
…次回、いよいよ運動会当日!特訓の真の成果は!?白組は勝てるのか!?刮目せよ!!
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