帝野先生!~20代ボンボン教師が個性派クラス、まとめます~

一刀星リョーマ

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一学期 ~帝野先生とゆかいな生徒たち?~

波乱!?学級代表選挙!

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前回と同じ日の3時間目。
「…さて、この時間はいよいよ学級代表とかその他もろもろを決めていくぞ!…まずは学級代表だが、やりたいやついるか?」
「し~ん…」
…高望小学校6年2組、誰ひとり手を挙げず…

「おいおい、ひとりしか手あげないならまだしも、誰も手あげないってそりゃないだろお前ら…先生が小学生の頃は誰かひとりは必ず手あげてたぞ?」
「だって学級代表ってめんどくさそーだし…」
「仕事いっぱいでしんどそうだし…」
「ただ辛いだけでメリットなし。ブラック企業体験会よ…」
…6-2の学級代表へのイメージはこんな感じである。

「…確かに学級代表はつらいことも多いが、みんなを引っ張っていくやりがいのある仕事だ!将来人の上に立つ仕事をしたいと思う人は立候補するべきだと思うが、本当にやりたいやつはいないのか?」
「しーん…」
…帝野テンシン、熱く学級代表について訴えるも、クラスの態度は変わらず…
「…仕方ない、じゃあ先生が指名してあげよう!もちろん無理強いはしないから断っても先生は怒らないぞ!」

…というワケで先生による指名タイム!
「まずは去年学級代表をやっていた”アリトウ”!キミ、さっき手を挙げなかったが今年もやってみないか?キミはリーダーシップのある人と聞いている、キミならクラスをまとめられると思うんだがどうだ?」
「…先生、わたしは”ウドウ”です。有藤とかいて”ウドウ”です。ミスターロッテではなく字はちがうけど元公共放送のアナウンサーと同じ読みと覚えてください…」
…有藤ナナコ。2組の中でも成績はトップクラスでリーダーシップがあり面倒見もよく、生活態度は良好。1組に入ってもいいぐらいの根は良い子だが、現実主義者が度を行き過ぎて時たま暴走したり、やや他のクラスメイトを下にみるところがあるのがたまにキズ。
「これは失礼…有藤さん、学級代表今年もどうだ?」
「申し訳ありませんがお断りさせていただきます。去年一年間学級代表をやらせていただきましたが、このドキュ…失礼、個性派クラスをまとめることに日を追うごとにつかれと限界を感じてきました…わたしは悪くないのにクラスで何か問題が起こればわたしが追及されます。まるで真面目につつましく生きるこの私もこのクラスのバ…失礼、ちょっとズッコケたところのあるクラスメイトと同じような目で見られるのが恥なのです…」
テツ「今コイツオレらのことD〇Nとかバカとかって言いかけたぞ…」
北湯沢「根は悪い奴じゃないんだが、一言多いのがアイツのアカンところなんだよな…」

「…それじゃあ、去年副代表の大水、今年は代表やってみないか?」
…大水エイサイ、6-2ではトップクラスの成績のひとりの発明少年。
「…オレも有藤さんと同じ、このクラスまとめんのは疲れんのよ…副代表でも大変だったのに代表になっちゃもっと大変で発明する時間も無くなるだろうし…未来の大発明かはクラスのまとめにうつつを抜かしてるヒマは無いのだ!」

「…彼もダメか…なら臼井!キミは昔から影が薄いことを気にしてると聞いた!学級代表になれば目立てるはずだぞ!」
幽霊が見える少年、臼井ショウマは影が薄いのがコンプレックスである!
「…さすがに荷が重いですよ…代表になって苦労してまで目立とうとはしませんよボクは…」
「…だったら玉井!キミの占いの力でこのクラスをまとめてくれ!」
「却下じゃ!代表にならぬが吉とフレデリカちゃんが言っておる!」
「…それじゃあ湯川(ゆのかわ)!TVやSNSと変わらない明るいキミのキャラならこのクラスを楽しくまとめられるはず!」
…湯川ゆのは人気のキッズタレント。CMは8社に出演。レギュラー番組も数本、SNSの総フォロワー数も150万人越え。
「私これでも売れっ子ですし~?仕事との両立難しいから却下で~すwわたしが代表になったところで大事な時に私がいなければみんなこまるでしょ?」
テツ「チッ、一言余計なんだよ売れっ子勝ち組アピール…アイツがCMに出てる商品買うのやめようかと考えかけたぜ…」
「それじゃあそこでブツブツ言ってるテツ!学級代表となって真の番長にならないか?」
「めんどっちぃから却下!学級代表は堅苦しくて無理!」

…結局誰ひとりやりたがる者は現れず…
「ホントにやりたいやついないのか…?」
「(生徒一同声をそろえて)いません!」
「…そうなら仕方ない…それじゃあ学級代表になったやつには…帝野グループから図書カード10万円分を差し上げよう!」
「オレやっぱやります!」「ボクもやります…」「わたしも!」「ボクもやる!」「ウチも!」
…帝野先生のまさかの発言にクラス30人中、一度は立候補を断った有藤、大水、臼井を含めた実に22人が手を挙げた…立候補した生徒たちは皆自信満々。
「図書カードはオレのものだ!」「イヤ、オレに決まってる!」「10万あればワンピース全巻いけるかな?」「えっと、今111巻(執筆時点)で、1冊572円だから合計63492円だな。」「おっ!まだ余るじゃん!ついでだからダンダダンも全巻いっちゃおう!」「お前ら浮かれすぎ…まだ決まったわけじゃないんだぞ…」
テツ「おいおい大丈夫か?生徒を図書カードで釣るとか…」
「ボクは決して君たちを下に見てるわけではないが、キミたちはこうでもしないと動かないだろ?それに図書カードなら勉強につながる本も買える!キミたちの学習のモチベーションもあがる!そういうテツは立候補しないのか?」
「オレは後先考えずホイホイ手を出すような人間じゃないの!図書カードにつられて立候補して、あれよあれよと学級代表になったところで待ってるのは地獄のような仕事だけ!おいしいところだけ見てホイホイついていったら地獄を見る!後先を考えたうえで行動に移すことは社会に出たら大事なことだぜ?」
北湯沢「何カッコつけてんだ。テッちゃんはポケカで相手の先の手が全然読めずにしょっちゅうボロ負けするクセに…」
「うるへ~!」
タマヨ「わらわもテツと同じ考えじゃ!図書カードにつられたところで待っているのは地獄であるとフレデリカちゃんが言っておる!」
「玉井…お前はまたフレデリカちゃんの言葉か…」
ゆの「わたし一応売れっ子ですし~図書カードどころか思い立ったら現金で本買えますし~(…ってホントは小遣い制だからいばれるほどもらってないけど…)」
テツ「またこいつは売れっ子アピールかよ…」

とゆーワケでいよいよ投票へ…
「22人も立候補者がいれば立候補したやつは絶対自分に入れるだろうから今回は自分に投票は禁止だ!それじゃあ、これから立候補者の名前を順番にいってくから投票したい生徒に手を挙げていってくれ!顔は伏せた状態で手を挙げるんだぞ!」
…で、その結果は…
「みんな、顔をあげていいぞ!」
「はい!」
「…投票の結果、有藤と大水に票が集中した!」
「あ~、結局オレじゃなかったか…」「図書カードにつられたオレらは所詮泡沫候補だったってわけか…」「結局信頼できる人間だと大衆から思われた人間が勝つのが民主主義ってことか…」
有藤「結局このバカ集…失礼、個性派集団の中ではわたしがマトモなひとりってことですね…」
大水「おいおい、オレだってマトモだろアリトウさん?」
「ウドウです!あなたは確かにこのクラスではマトモなほうですが、発明のせいでときにクラスを阿鼻叫喚につつむところはマトモとはいえません!」
「…わるかったよ…でも科学の進歩に犠牲はつきものだ…」
「…まあとにかく、この二人で決選投票を行う!今度はふたりしかいないから立候補者も自分に入れていいぞ!負けたほうはそのまま副代表ってことでいいな?」
「はい!」

…そして最終結果は…
「…決選投票はかなり接戦となったが、3票差で有藤が勝利した!これにより有藤が代表、大水が副代表となる!」
有藤「皆さん、ありがとうございます!せいいっぱいやり遂げて見せます!」
テツ「チッ、都合のいい時だげペコペコしやがって…さっきまで失言があったくせによ…皆さんってオレはお前に入れてねーっての…ま、政治の世界でもよくいるよな!失言問題やらかしても後ろ盾いるから結局当選するヤツって!」
北湯沢「まあまあ、有藤は確かに失言もあるが面倒見はいいし、嫌な仕事も進んで引き受けてくれるからみんな結局彼女に任せたいってことだよ!オレはそう思ったから彼女に入れたぜ!」
定山「オレも彼女に入れた!少なくともオレも彼女を信頼している!アイツが本当にいい代表か否かはこの一年で答え合わせと行こうぜテッちゃん!」
テツ「わ~った…そーゆーコトにしとくよ!ただし有藤!もしオレがお前の学級代表としての働きっぷりに不満を感じたら罰として図書カードでオレに本おごれよ!」
「わかりました…その時にはあなたにすぐキレる人のためのリラックス本をプレゼントしましょう…」
北湯沢「良かったなテッちゃん!オマエもイライラせず学校生活楽しめるんじゃないか?」
「うるへ~!」
…というワケで学級代表は無事決定!がんばれ有藤!大水!
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