帝野先生!~20代ボンボン教師が個性派クラス、まとめます~

一刀星リョーマ

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一学期 ~帝野先生とゆかいな生徒たち?~

青空教室だよ全員集合!?

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オリエンテーション期間も終わって本格的な授業が始まった…が、オリエンテーション期間は真面目に?教室にいた6-2生徒たちもいざ授業が始まれば…
「ではテツ!続きの文を読んでくれ!」
「あ、オレパス!だるいんで今日はこのへんでドロンさせていただきますわ!」
「あ!コラ!まだ授業中だぞ!」
北湯沢「テッちゃんが帰るんならオレも帰るぜ!」
定山「オレもだ!」
「お前らも!」
「ちょうどいい!うちも帰りますわ~!」
「小田原まで…!」
…小田原イオナ、6-2のギャル児童。すっぴんで登校することはほぼなし。授業中もスマホいじったりメイクしたりとやりたい放題。
…こんな感じで生徒に逃げられる日々が数日続いた…そんなある日の放課後、帝野先生はうなだれながらある策を思いつく…
「う~ん…すぐさまフルで学校にいてもらえる状態にするのは難しいかもしれんが、どうしたらみんなにしっかりと授業を受けてもらえるか…そうだ!」
策を思いついた帝野テンシンはすぐさま校長室へ飛び込んだ。
「校長先生、明日の1・2時間目ってグラウンドの使用予定ありませんよね?ウチのクラスに使わせていただきませんか?」
「確かに明日の1・2時間目はどのクラスも使用予定がないが…キミのクラスはその時間国語と算数の時間じゃないかね?」
「とにかく使わせてください!それとホワイトボードありますか?タイヤ付きの移動できるやつ!できるだけ大きめのやつをお願いします!」
「わかったわかった…顔近い…タイヤ付きのホワイトボードなら1階の空き教室に…」

とゆーワケで翌日…
「よし!とりあえず今日も全員揃ってるな!あとから抜けるかもしれないけど…まずは1・2時間目はグラウンドだ!さっそく1・2時間目の授業の準備をしてグラウンドに向かってくれ!」
「え~っ!?」
当然みんな驚き…
「でも先生、1時間目は国語と算数じゃないですか?」「なんでグラウンド?」
…当然みんな疑問に…
テンシン「ええい!いいからお前ら、グラウンドへ行け!(阿部寛風に)」
「は、はい!」

とゆーワケでグラウンドへ…そこには空き教室からもってきたクラス人数分の机といす、そしてホワイトボードが用意されていた。
テツ「で、”グラウンドに教室のセットを再現!”みたいな状態になってるけど、何をする気だ金持ち先生?」
「何って、”青空教室”だよ!」
「青空教室!?」
「そういえば聞いたことがある…」
テツ「知っているのか臼井!?」
「ウム…終戦直後、戦災で校舎を失った小学校において校舎がないからやむなく外で授業をしたのが青空教室だよ…ボクの”知り合い”に経験者がいるからその人から聞いたことがあるんだ…」
テンシン「臼井、お前ずいぶん年上の知り合いがいるんだな…青空教室を経験したんなら若くても80代終わりぐらいだぞ?」
テツ「でもこの場合臼井の知り合いといえば…」
北湯沢「うん…そういうことだよな…」
イオナ「先生知らないんだ臼井くんの秘密…」
テンシン「ん?お前らなんか言ったか?」
「いえ…なんでも…」
「…まあ、それはさておき、今回先生が青空教室を企画したのは、いつも授業に集中できずサボったり、途中で帰ったりするお前たちも環境が変われば楽しく授業ができるんじゃないかと考えたわけ!先生は非常勤教師時代に海外の学校も回ってきたわけだが、アフリカとかじゃ今でも外で普通の授業をすることがある!先生もそういった校舎のない学校をたずねてきた!校舎で勉強できることがいかに幸せか、これが当たり前じゃないということをキミたちに知ってもらうためにもいいと思ったんだ!」

とゆーワケで1時間目、国語の時間…
「ではまずはテツから読んでもらおうか!」
「はい!…”ある日のことでございます…”」
テツが文章を読み上げたその時…
「ご家庭でご不要になりました古新聞・古雑誌等ございましたら…」
「あ~!じゃかあしい!こちとら読んどる途中なんでい!資源回収なんかしてんじゃね~よ!回収するのは伏線だけにしろ!この後回収するから伏線!」
北湯沢「テッちゃん落ち着いて!あまりにブチギレすぎてメタ発言までしちゃってるし…」
「…向こうも仕事でやってるんだからしゃあない…テツ、もう一回だ!」

とゆーワケでテイク2。だがまたしても…
「”ある日のことで…”」
「まいどお騒がせしております。この度市長選に立候補いたしました”浦金(うらかね)アルゾウ”、”浦金アルゾウ”でございます…子育て世代への支援を充実させ、子供たちが笑顔で暮らせる街づくりを…」
「じゃかし~わ!すぐひた隠しにしてた問題がバレて辞任に追い込まれそうな名前しといて何が子供たちが笑顔で暮らせる街づくりじゃい!その子供の授業を妨害しとるやないかい!誰もお前になんかいれねーよ!」
北湯沢「だから落ち着けってテッちゃん!」
有藤「不満があるのはわかりますが騒がないでください。ここは屋外です。あなたのバカ騒ぎ声が近所中に丸聞こえなせいで近所中の方々に他の生徒までバカに思われます…」
「一言余計なんだよアリトウ!」
「ウドウです!元公共放送のアナウンサーと同じ読みです!ミスターロッテではありません!」
イオナ「アンタがガミガミ言うのも丸聞こえよ有藤さん…」

テンシン「まあまあ、さっきの演説だって仕事のうちだから仕方ない!テイク3だ!」
テツ「でもよ~またなんかの演説とか回収とか販売の車来るんじゃないか?これじゃあ授業すすまね~よ…外だからただでさえデッケェ声出さなきゃならんのしんどいし…やっぱ青空教室なんて無理あるんじゃないか?」
定山「イヤ、テッちゃんさっきデケエ声で余裕でガミガミ言ってたじゃないか…」
イオナ「でもわかるわ~テッちゃんの言ってること…教科書やノートだって風でパラパラめくれるし…今日は風強くないからまだいいほうだけど…」
北湯沢「おまけにいま花粉の季節だから長時間外はつれえよ花粉症様にとっては…チーン…」
テツ「おっ、撃沈した”チーン”と鼻をかむ音の”チーン”のダブルミーニングか?」
北湯沢「イヤ、そういうわけじゃ…」
大水「そういう時はこれだ!”花粉シャッター!(水田わさび風に)”花粉症の季節に合わせたオレの新発明だ!鼻にいれれば花粉の9割以上をブロックする!しかも息苦しくないしいずくもない!」
「どれどれ…お~っ!鼻スッキリ!こいつはいいや!サンキュー大水!」
「え!マジかよ!?オレにもくれ!」「わたしにも!」「ボクにもください!」
「こんなこともあろうかとクラスの人数分用意しておいた!さあ!快適な鼻の世界をお楽しみあれ!」
「ありがとう!…お~っ!ホントにスッキリ!」「いずくない!」
テンシン「おいおいみんな、花粉が辛いのはわかるが授業に集中してくれ!」
「あ、先生の分もありますよ!」
「おっ!サンキュー!実は授業中だから我慢してたけどさっきからムズムズしてたんだよね…ん~!スッキリ!…ってありがたいけど授業に集中してくれ~!」
「失礼しました~!」

テツ「…でもさ~演説や回収の車以上に気になることがあるんだよな…」
テンシン「なんだ?気になることって…」
テツ「ホレ…」
テツが指さした先の校舎の窓…他の生徒たちがこのイレギュラーな光景をまるでUFOでも目撃したかのような目で見ていた…
「おい、アレ6-2のやつらじゃねえか…」「グラウンドに机並べて何やってんだ?」「外で普通の授業?」「でもなんだか楽しそう!」「ウチもやりたい!」
北湯沢「一気に注目の的だな…」
有藤「ある意味想定内ですね。人間は日常とはかけ離れた光景や自分の中の固定概念と違ったものを目撃すればすぐそれに見入ってしまうもの…」
「リオリオたち人気者~!イエイ♪」
イオナ「こらリオ!踊るんじゃないの!」
…金伏(かなぶし)リオ。日本とブラジルのハーフでダンスが大好きだ。
一方その頃、臼井は…
「…にぎやかだね…なになに?久しぶりに青空教室の授業うけたいって?わかった…はっ!」
臼井は片手で自分の胸を思いっきり押し当て、その直後しばらくこうべをたれてマネキンのように固まっていた。
テンシン「おい臼井!どうした!?大丈夫か!?脈はあるな…でも反応が…」
テツ「先生、アレは臼井の行う儀式だ…」
「儀式ってなんの?」
「見ればわかる…さあ、お待ちかねの伏線回収といこうか…」

「ピシッ!」
力が抜けて数十秒後、臼井は再び動き出した。
「お~!そうそうこの感じ!80年ぶりかの~!懐かしいわい!」
臼井の口調は固まる前となぜか変わっていた。
「う…臼井…急にキャラ変わったみたいだがなんかのコントか!?」
「おっとこりゃ失礼、はじめまして帝野先生。ワシは以前臼井ショウマ君のご近所に住んでおりました”秋野アキゾウ”ともうします…気軽に”アキジイ”と呼んでください!10年前に人生を全うしてから霊としてちょくちょく現世に遊びに来させてもらってます!で、臼井くんに憑依させていただいてこうやってあなたとお話させていただいているわけでございます!」
「はい…そうでしたか…知り合いとはこのことだったか…」
テツ「臼井は人間の友達以上に霊の友達が多いんだよな!で、霊を憑依させることもできるんだ!」
イオナ「時々悪霊に勝手にとりつかれて大変なことになることもあるけどね…」
「そうだったんだ…例のファイルにも取りつかれておかしくなるとかって書いてあったけど、悪い霊ばかりじゃないんだ…」
「で、このアキジイ、なんだか青空教室が懐かしくなったんで生身の体で味わいたくて臼井くんの体を借りて授業に参加させていただくことといたしました!」
「そうでしたか…で、アキジイさんは青空教室を経験されてるわけですね…」
「はい!ワシが10歳の頃に終戦を迎え、その後焼け跡の街の中、空の下で授業を受けてました…高望小の皆さんは楽しそうでうらやましいです!ワシの頃は敗戦の暗いムードの中、何もかも失ったみんなが失望の中で授業を受けてましたから笑顔なんてなかったです…」
「はい…」
アキジイのリアル体験談に急に一同さっきまでのガヤガヤうるさかった雰囲気が一気に静まった。
「高望小のみなさん!皆さんは恵まれてます!環境の整った校舎で学べ、友達と遊べ、温かな食事を食べられる幸せは当たり前ではありません!そのことを頭に入れてこれからもよく学びよく遊んでよい人間になってください!」
「ありがとうございます!」

…で、2時間にわたる青空教室は終了。
「みんな!青空教室はどうだったか!?」
テツ「正直しんどかったぜ…でもなんだか楽しかった!」
イオナ「ウチも!最初は変だと思ったけど、だんだん慣れてきたら楽しくなってきた!またやりたい!」
有藤「いつもと違う景色で学ぶのも悪くありませんね…」
アキジイ(臼井)「令和の青空教室は楽しいの~!みんな笑顔で元気だし!」
テツ「…ってまだアキジイ憑依してたんかい!」
「それはよかった!先生も大満足だ!」
…こうしていろいろ波乱もあった青空教室は無事成功に終わった。
この後他のクラスでも青空教室を行おうという動きが出るのだが、それはまた別の話…
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