帝野先生!~20代ボンボン教師が個性派クラス、まとめます~

一刀星リョーマ

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一学期 ~帝野先生とゆかいな生徒たち?~

レッツクッキング!カレー作りの巻 その1

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6年2組、今日は調理実習でカレー作り。
今回の調理実習ではカレールーは学校側で用意されるが、具材やスパイスなどは各班ごとに持ち寄って班ごとにオリジナルのカレーを作るのだ。
でもこのクラスが普通にカレー作りするわけがなく…はてさてどうなりますことやら。なんて言ってるうちに調理実習が始まりましたよ。

「それじゃあ、各自調理開始!」
…帝野先生の号令とともに各班のカレー作りが始まった。帝野先生は各班の様子を見て回る…
「まずはテツとかがいる1班…ある意味一番心配だが…料理上手のののかもいるから大丈夫だと思うが…」
豪快だけどそれゆえに時にトラブルメーカーとなりがちなテツたちの1班、先生の不安は的中し…
「そんじゃ、まずはこの料理のさしすせそを鍋ン中にぶち込みますか!」
北湯沢「わーっ!!やめろやめろ!まだルーも煮込んでないのにいきなりぶち込むな!」
「は?料理のさしすせそってのは全部入れたら料理が絶対うまくなるんじゃないのか?」
リオ「そんなんじゃないヨ~!」
定山「…てかテッちゃんがぶち込もうとしていたさしすせそって…」
イオナ「山椒(『さ』んしょう)・『シ』ーズニング・粉末『ス』ープ(しかも粉末タイプの味噌汁)・背油(『せ』あぶら)・『ソ』ース(中濃)…思いっきり間違ってるわね。ウチでも間違いだってわかるわ…」
ののか「テッちゃん、料理のさしすせそは『さ』とう・『し』お・『す』(酢)・『せ』いゆ(醤油)・み『そ』だよ…」
「ハァ!?なんで醤油が『せ』なんだよ!?『せ』は背油を置いて他にね~だろ!」
定山「なんでそうなるんだよ…」
ののか「昔は醤油のことをせいゆって言ったから『せ』は醤油なんだよ…」
「ハァ!?昔ィ!?何年前の話ですか~?今令和ですよ~?」
イオナ「テッちゃん今はそんなこといいでしょ?他の班はどんどん進んでってるのにアンタがさしすせそに難癖つけてたせいでウチら置いてかれてるわよ!」
帝野先生「はあ…やっぱ先が思いやられるな…次は2班だ、あそこも根は悪い子じゃないけど不満があるとよくキレる作田がいるからな…アイツと仲が良くて暴走したときにはなだめ役になってくれる伏古やらいはやルナもいっしょだから大丈夫だと思うが…」

…で、2班は…
「ハイジ!お前が皮剥いたジャガイモ、実も削れてちっちゃくなっちまってるじゃねーか!」
「どーもスンマセンしたチュウセイさん!だがオレをせかしすぎたお前も悪い!オレは急ぐと焦るんだよ!」
「そりゃ時間は限られてんだからせかして当然だろ!?テメーの脳ミソは急ぐと焦るようにプログラミングされてんのかよ!?オレ様が書き換えてやろうか?」
「けっこーです!むきすぎたのは悪かったけど、せかされると焦るクセのあるこっちの身にもなってほしいですね!」
帝野先生「あ、案の定…」
…作田ハイジ、根はマジメなほうで正義感が強い性格だが、自分が不満を持つことに関してはすぐムキになってとりみだし、時に正義感が暴走して自分が正しいと言って譲らずに周りに迷惑をかけてしまうこともあるのがたまにキズ。
で、彼とケンカしている少年、野幌(のっぽろ)チュウセイが何者かは…後で説明しよう。
伏古「落ち着いてくださいふたりとも!今はみんなで協力してカレーを作る時間です!ケンカなんかしてるヒマはありません!」
らいは「ハイジもキレないで!チュウセイも注意するならもう少しやさしく注意して!」
伏古とらいはが一触即発のふたりを必死に抑える。
ハイジ「わかったわかった…ここはいったん落ち着こう…」
チュウセイ「悪かった悪かった…オレも常に社会の常識の通用しない相手と戦ってるからその時のキレ癖が出ちまった…」
帝野先生「…とりあえずは落ち着いたようだな…」
…チュウセイが社会の常識の通用しない相手と戦ってるってどういうことかって?それはこの後わかるさ…
ルナ「そういえばチュウセイ、例のヤツは持ってきてくれた?」
「ああもちろん…オレ様特製のマハラジャーヌスパイス、ちゃんともってきたぜ~!」
帝野先生「マ、マハラジャーヌったら神保町の超有名カレー店だろ!?先生もたまに行くけどあの店の秘伝の30種のスパイスったら代々口頭で伝授されてきた企業秘密のはずだろ?」
「それがな…オレ様がこないだ連続出版社サイバー攻撃事件の犯人のパソちゃんをハッキングしてやった時に偶然ヤツのパソちゃんの中にレシピのメモが入ってたんだよ…あの犯人はマハラジャーヌの元スタッフってのはニュースでも言ってたろ?ヤツは働いていた時にどこからかレシピを入手し、それをメモってデジタルデータにしていろんなところに売っちまおうと企んでたらしいぜ…で、せっかくだからオレ様が報酬がわりにちょうだいして今回パウダー状にして作ったものをここにご用意しましたってわけよ…」
…野幌チュウセイ…彼には「ホワイトハッカー」というもうひとつの顔がある。彼は大企業や官公庁へのサイバー攻撃から有名人への誹謗中傷まで様々なサイバー犯罪に立ち向かう政府公認のホワイトハッカー集団の最年少メンバーでもあるのだ。
帝野先生「…やっぱり裏ルートでの入手だったか…ところでそのスパイスって何が入ってるんだ!?気になるから教えてほしい!」
「残念ながら教えられんな…本来企業秘密なんでオレ様もちゃんとパウダー状にして中身わからん状態にしてから持って来たんでよ…」

帝野先生、次は3班を視察
「チュウセイのスパイスも気になるが、3班のソウシロウが用意したスパイスも気になる!滝野屋伝統だもんな…」
…3班の滝野ソウシロウは歌舞伎役者一族の息子で自身も舞台に立つ。今回は公演の際にもふるまわれる一家伝統のスパイスを持ってきたみたいだ!
「どうだぁ~!こいつが滝野家伝統のスパイスパウダーよぉ!カツオと昆布を中心とした和風だしだぜ~い!あ、公演でも好評なんだぁ~っ!」
…ソウシロウ、早速歌舞伎的な喋り方で伝統のスパイスを熱弁!
まあや「…いい香りね…和風のカレーもおいしそうね…ところでわたしは隠し味にホワイトチョコを持ってきたけどどうかしら…」
神戸「カレーの隠し味にチョコを入れる人はいるけど…ホワイトチョコって合うかな?」
ソウシロウ「意外に合うかもしれないぞ!歌舞伎の化粧は白塗り!ホワイトチョコも白!和洋折衷の融合でい!」
神戸「カレーは洋だけどな…」

続いて4班を視察。
帝野先生「ここも期待できるぞ!なんたって料理上手のサクとラーメン屋の娘のすずかがいるからな!」
6-2の料理上手2トップのいるこの班。やっぱり順調に進んでいるみたいで…
リツト「さすがサク!野菜を切るスピードが速い!」
サク「物心ついたころから包丁握ってるからこれぐらい朝飯前さ…」
すずか「ボクも負けてないよ!忍法・ジャガイモ剥ぎの術!」
すずかも忍者の末裔らしい素早い手つきでジャガイモの皮を剥いでいった。
リツト「おーっ!ふたりともすごい!」
帝野先生「やっぱりこの班は安心できそうだな!しっかり進んでる!」

そして最後は5班。…ある意味一番異様な?班である…
「諸君!ワシのメモした順番で具材を入れるのじゃ!」
…いつもと様子の違う臼井くん、今回はカレーの帝王と呼ばれた伝説のシェフ・「ニューデリー篠原」の霊を憑依。日本のカレー史は篠原以前と以後に分けられるといわれるほどの偉大な御人なのだ…が、傲慢さも目立つのがたまにキズ。彼の店での修行の日々は昭和の部活並みに厳しかったとある弟子は語るほど。
臼井「コラ玉井!順番が違っとるぞ!にんじんはジャガイモの次に入れると書いてあっただろうが」
玉井「でもにんじんを先に入れたほうがおいしくなるとフレデリカちゃんは言っておる!」
モモエ「まーまーふたりともー?煮込む時間は一緒なんだから順番どーでもよくない?」
…その時、臼井…もとい篠原の何かがキレた。
「どーでもいいだとこのマンドリル女!ワシはカレー界の帝王だぞ!帝王にはむかうのか!?」
そしてモモエも…
「はあ!?このメイクがマンドリルみてーだとォ!?この時代遅れ化石脳ジジイ!」
…自身のヤマンバメイクに誇りを持っているモモエにとって、その顔をマンドリル呼ばわりされるのは屈辱。
いつもなら自分をバカにする声はスルーするのだが、今回は篠原の傲慢な態度が災いしてブチギレ。
臼井「化石脳とは何じゃ!頭が固いってことか!?」
「そう!頭固くて考えが古臭いってことよ!」
帝野先生「臼井本人じゃなくて憑依した霊の責任とはいえ…早く止めないと…」
「先生!ここはオレにおまかせを!」
その時、大水が2人の口の中にあるものを投入。するとふたりは…
「アレ?ワシは何をキレてたんだ…」
「ウチも…ま、今はみんなで頑張ってカレー作りっしょ!」
大水「これがオレの新発明、イレイサーミントタブレット!イライラを99%消滅!怪しいモンは入ってないから安心しな!」
帝野先生「ありがとう大水…お前の発明は役に立つな!」
「どもども!だが今回持ってきたのはこれだけじゃないぞ!カレーを美味しくするさらなるアイテムも持ってきてるんだ!」
帝野先生「なんだ!?」
大水「それは次回のお楽しみ!?」
「…いいところで終わるのね…」
…とゆーワケでみんなの作ったカレーと大水のさらなる発明は待て次回!
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