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第1話 ウサギ小屋のアリス
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わたし、風花アリス、小学5年生!
読書と生き物が大好きで、算数と社会が苦手だけど運動はクラスの女子でも一番の元気な女の子でーす!
わたしは飼育委員で、学校で飼ってるウサギ達の世話をしています!
ウサギ達へのエサやりは、6年生メンバーと私たち5年生メンバーが交代で行っています。
5年生の飼育委員は私のほかに3人いて、今日はクラスメイトの男子、ユウヤが担当の日…なのですが彼はいつもサボってばかり…
ほかの2人も今日は別の作業のためにウサギ小屋にいけず、昼休み、かわりにわたしがエサやりをすることになりました。
「まったく…ユウヤのヤツったらまたサボって…今学期始まってから一回もウサギ小屋にきたことないじゃない!
少しはこっちの身にもなってほしいものね…」
エサやりの前にウサギ小屋の掃除をしながら、わたしはついグチをこぼしてしまいました…
「はーい、みんなー!ごはんの時間ですよ~!」
そしてウサギ達のごはんの時間です!この学校では白ウサギのオスのもちと茶色いウサギのメスのチャチャ、そして2匹の子供で、靴下のような白い手足がトレードマークの茶色いウサギのオスのリックの3匹のウサギを飼っています!
「ウサギ達は文句も言わないし、素直でかわいいな…」
わたしがウサギ達の食事の様子を観察していたその時です!
「アリスちゃん!いつもおいしいごはんありがとう!」
「わわっ!何事!?」
なんとリックが突然しゃべりだしたのです!私は驚いてひっくり返ってしまいました…
「ちょっと!突然喋ったらビックリするじゃない!誰かに見られたらみんなパニックになって、あなたで金儲けしようとあなたの誘拐をたくらむ悪い人も現れるかもしれないじゃない!」
「突然驚かせてしまってごめんね…ボクは今、ウサギの国の女王様の力でこうして君に話しかけているけど、これはテレパシーのようなものだからほかの人たちには聞こえないから安心して!」
「ウサギの国?女王様?そういえばママの本にそんな話があったけど…」
言いそびれたけど、私のママは絵本作家なんです!
「まあ突然言われてもわからないよね…キミたちが暮らしているこの世界とは別次元にウサギ達だけが暮らすウサギの国があるんだ。
でも今、ウサギの国は怪物達の復活でピンチを迎えていて、怪物たちを封印するためにはウサギ達と絆を結んだ”勇者”の力が必要なんだ!そしてキミはその勇者に選ばれたってワケ!」
「勇者って…ウサギの国が大変なのはわかったけど、選ばれたって言われてもいまいちピンとこないなぁ…」
詳しいことは女王様が説明してくれるから、いますぐウサギの国に行こう!」
「えっ!?今すぐって言われても…まだ授業も残ってるし…」
「そのへんは大丈夫だから!さあ!その用具入れの扉を開けて!」
「えっ?」
わたしは言われるままに扉を開けると…そこはさっきまでの用具入れとは違って、何やら異次元空間が広がっていました!
「ここがウサギの国への入り口だよ!さあ、とびこむんだ!」
「う…うん!」
わたしは勇気を振り絞りとびこみました!
…このあとわたしに次々と命がけの困難が襲い掛かるとはこの時は知る由もなかったのです…
読書と生き物が大好きで、算数と社会が苦手だけど運動はクラスの女子でも一番の元気な女の子でーす!
わたしは飼育委員で、学校で飼ってるウサギ達の世話をしています!
ウサギ達へのエサやりは、6年生メンバーと私たち5年生メンバーが交代で行っています。
5年生の飼育委員は私のほかに3人いて、今日はクラスメイトの男子、ユウヤが担当の日…なのですが彼はいつもサボってばかり…
ほかの2人も今日は別の作業のためにウサギ小屋にいけず、昼休み、かわりにわたしがエサやりをすることになりました。
「まったく…ユウヤのヤツったらまたサボって…今学期始まってから一回もウサギ小屋にきたことないじゃない!
少しはこっちの身にもなってほしいものね…」
エサやりの前にウサギ小屋の掃除をしながら、わたしはついグチをこぼしてしまいました…
「はーい、みんなー!ごはんの時間ですよ~!」
そしてウサギ達のごはんの時間です!この学校では白ウサギのオスのもちと茶色いウサギのメスのチャチャ、そして2匹の子供で、靴下のような白い手足がトレードマークの茶色いウサギのオスのリックの3匹のウサギを飼っています!
「ウサギ達は文句も言わないし、素直でかわいいな…」
わたしがウサギ達の食事の様子を観察していたその時です!
「アリスちゃん!いつもおいしいごはんありがとう!」
「わわっ!何事!?」
なんとリックが突然しゃべりだしたのです!私は驚いてひっくり返ってしまいました…
「ちょっと!突然喋ったらビックリするじゃない!誰かに見られたらみんなパニックになって、あなたで金儲けしようとあなたの誘拐をたくらむ悪い人も現れるかもしれないじゃない!」
「突然驚かせてしまってごめんね…ボクは今、ウサギの国の女王様の力でこうして君に話しかけているけど、これはテレパシーのようなものだからほかの人たちには聞こえないから安心して!」
「ウサギの国?女王様?そういえばママの本にそんな話があったけど…」
言いそびれたけど、私のママは絵本作家なんです!
「まあ突然言われてもわからないよね…キミたちが暮らしているこの世界とは別次元にウサギ達だけが暮らすウサギの国があるんだ。
でも今、ウサギの国は怪物達の復活でピンチを迎えていて、怪物たちを封印するためにはウサギ達と絆を結んだ”勇者”の力が必要なんだ!そしてキミはその勇者に選ばれたってワケ!」
「勇者って…ウサギの国が大変なのはわかったけど、選ばれたって言われてもいまいちピンとこないなぁ…」
詳しいことは女王様が説明してくれるから、いますぐウサギの国に行こう!」
「えっ!?今すぐって言われても…まだ授業も残ってるし…」
「そのへんは大丈夫だから!さあ!その用具入れの扉を開けて!」
「えっ?」
わたしは言われるままに扉を開けると…そこはさっきまでの用具入れとは違って、何やら異次元空間が広がっていました!
「ここがウサギの国への入り口だよ!さあ、とびこむんだ!」
「う…うん!」
わたしは勇気を振り絞りとびこみました!
…このあとわたしに次々と命がけの困難が襲い掛かるとはこの時は知る由もなかったのです…
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