レイヤリオンハルカ!

一刀星リョーマ

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第4話 調理実習はヴィランの味!?

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こんにちは!浦山ハルカです!
今日は家庭科の調理実習でカレーを作る日です!
いばれるほどじゃないけどこう見えて料理はそれなりに得意!なんたって物心ついたころから”師匠”に憧れて気づけばお母さんと一緒に包丁をもってキッチンに立ってたぐらいだから!
え?師匠って誰かって?それは今回の話を読んでくれればわかります!さあ第4話のはじまりはじまり!お腹をペコペコにしながら楽しんでね!

とゆーワケでその日の朝…
「おっはよ~!今日は楽しい調理実習の日だよ~!涙を流していいのはタマネギ切ってるときだけ!それ以外は失敗しても泣かずにめげずにエンジョイクッキング!!」
亀子「出ました!我が盟友・浦山ハルカの心の師匠!アニメ×実写の子供向け料理番組”クッキンエンジェルトライ!みらい!”の主人公・みらいちゃんのお約束のセリフだ~!!」
”トラみら”ことクッキンエンジェルトライ!みらい!はクッキンエンジェルとなったみらいちゃんが悪魔によって邪な心やネガティブな心に染められた人々を料理で浄化してすくうために奮闘する子供向け料理番組です!ちっちゃいころいっつも観てたんだ~!
アブ「おっ!懐かしいなそのセリフ!ハルカちゃんはコスプレするほどみらいちゃんを料理の師匠と仰いでるからね!そういえばボクはいまみらいちゃんのお兄ちゃんのトライくんの衣装作ってるんだ!完成したらイベントで合わせしようよ!」
「え!?ホント!?ぜひぜひ!トラみらのレイヤーさん全然いないから超嬉しい!!」
「子供向け作品のレイヤーさんって作品によってはめったにいないからね!」

そんなふたりの様子を快くない目で見ている人がひとり…
「き~っ!!何よまたまたふたりしていいムードになっちゃってぇ~!!見てなさいよ!この後の実習ではこの安川たまきが三ツ星シェフから直々に学んだ料理テクでアブくんのハートをがっちりいただいちゃうんだから~!」
…ここからしばらくは安川さんの妄想炸裂世界をお楽しみください。この後の物語とはあまり関係ないから気分が悪くなったら読み飛ばしてもいいのよ。
アブ「たまき!お前の作ったカレーは最高だ!ボクの人生の中で食べたカレーの中でいちばんだ!」
「アブくん…」
「たまき!ボクはこの先お前のカレー以外のカレーは一切口にしない!すべてを犠牲にしていいぐらいお前のカレーはうまい!だから…ボクと結婚してください!!」
「…!はい!」
カーン、カーン
おめでと~!お幸せに~!
「カレーが結んだふたりの愛…安川たまき・ヤスタケ夫妻、お2人ほど華麗な夫婦がこの世にいらっしゃるでしょうか!?」
…というわけで妄想タイムおしまい。おつかれおつかれ。正直しんどかったよね。読み飛ばさず付き合ってくれたみんなありがと。
「…な~んてことになったり…?」
「安川さん!いつまで突っ立ってるんですか!?みんな着席してますよ!?」
「あっ!?失礼しました…」

ハルカたちは知るよしもなかったが、この頃家庭科室では…
ズズズズズ…ギロッ…

そんなこんなで調理実習の時間ですよ!私は亀子ちゃんやアブくんそれにたまきさんらと同じ班です!
アブ「あっ!ハルカちゃんのエプロン、みらいちゃんが初期に使ってたデザインだね!」
「そう!今日のために作ってきたんだ!」
亀子「お~っ!徐々に一人でも衣装を作れるようにチャレンジ中の我が盟友浦山ハルカさん!なんと今回はエプロンづくりにも挑戦してきた~!」
たまき「ハルカさん!!いつまでもいい気になってるんじゃありませんよ!アブくんのハートをがっちりつかむのは私なんですからね!!」
「だから私は別にそんな気じゃ…アブくんは単なる親友で、それ以上踏み込んだ関係では…」
「言い訳無用!…おっと、ここまでカッとなってしまってて大事な説明を忘れてましたわ…今回の実習は我が安心と信頼の安川グループが総力を挙げて一流の食材を用意いたしましたわ!ルーはヤスカワ食品の業界シェアナンバー1のグランドカレー!豚肉は鹿児島産黒豚!そしてニンジン、タマネギ、ジャガイモは北海道にある我がグループの自社農園で最もカレーに合う野菜を目指して8年の年月をかけて品種改良した一流の野菜たちで…」」
ブーッ!ブーッ!
「あっ!ヴィラン反応!!ウソ!?この家庭科室から!サーチモードでじっくり…」
アブ「ヴィラン!?もしかしてこないだのサメみたいなやつが潜んでいるのか!?」
「え~っ!?」「ヤバいじゃん!!」「まさかヴィランもカレー食いたかったとか?」「それはないだろ…」
「ちょっと!!まだ説明の途中ですわよ!!」
「サーチ、サーチ…!!この箱詰めされたジャガイモから反応がある!!…でも反応は出てもヴィラン図鑑は読み込みエラーになってるからデータがわからない…気配を消すヴィランってこと!?」
たまき「ハルカさん、そうやって我がグループにケチをつけてアブくんを独り占めする気でしょ?そんな小細工には騙されないわよ!!」
「コラー!安川!浦山は今までもバケモンと戦ってきてくれたじゃないか~!」「そうよ!ハルカちゃんを信じなさい!」「いくらアブくんを取られるかもってそうやって善良な人間を悪人に仕立て上げるのは人間として最低だぞ!!」
「わ、私は何もそこまで…だってごらんなさいよこのジャガイモ!どっからどう見たって普通のジャガイモでしょ?これのどこがバケモンなわけ…」

その時不思議なことが起こった…安川たまきの手に持ったひとつのジャガイモから…
ギロッ…
「ギャ~!!目玉!!目玉!!目玉からジャガイモ…じゃなくてジャガイモから目玉!」
ハルカ「あれはクノイチ倒妖伝の…スキャン!」
邪眼芋じゃがんいも。ジャガイモに妖気が宿り妖怪と化した存在で、目を隠して本物のジャガイモに擬態する。目から発するガス状の妖気で他のジャガイモを邪眼芋にして増殖していくほか、体当たりやレーザー攻撃を繰り出す。邪眼芋をそのまま食べると毒に侵されるが、妖気を滅すれば普通のジャガイモに戻るので大丈夫。」
プシュー…ギロッ…ギロッ…
「わーっ!!」
安川たまきが手に持っていた邪眼芋から放たれた妖気は他のジャガイモたちを次々邪眼芋に変えていきその邪眼芋もまた他のジャガイモに妖気を吹きかけて仲間を増やし…おそらく家庭科室のほぼすべてのジャガイモが妖怪と化したであろうか…仲間をネズミ算…もといジャガイモ算式に増やしていった邪眼芋はクラス中に襲いかかる…
「あーっ!あっちいけ妖怪~!!」「なんなのよこれ~!」「安川!!こいつ食ったら毒ってさっきハルカの付けてたブレスで言ってたぞ!なんちゅーもん持ってきてくれたんだよ!」「そうよ!何が安心と信頼よ!!」
「わ、私は何も…これは決して意図的なものではなく…私にも何が何だか…」
「とぼけんな!!」「そーやってごまかすのが不祥事起こした企業の人間あるあるなのよね~」
ハルカ「みんな!安川さんを責めないで!!安川さんも安川グループも悪くないわ!」
「ハルカさん…」
「みんなはこんなこと言ってもすぐには理解できないかもだけど、あのジャガイモの妖怪…邪眼芋は異世界からきた存在なの!私がイベント会場で戦ってニュースになったインボッチ、こないだグラウンドに現れたサメ…これらと同じく異世界からこっちの世界に現れたこの世界を脅かす”ヴィラン”なの…そのヴィランと戦うのが私の役目…だから邪眼芋は私が始末する!このクラスにはレイヤリオンがいる!」

さあ、お待たせしました!いよいよ戦闘パートのはじまりです!でも今回は一味違うよ!
「妖怪退治ならマキカだけど…今回は調理実習だから…師匠!あなたの力をお借りします!レイヤーチェンジ!!」
さあ、今回は師匠にコスプレ!…ここまで読んでくれたみんなならわかるよね?
「料理と笑顔で希望をお届け!クッキンエンジェルみらい!スターリングレイヤリオンハルカ!!」
「お~っと我が盟友ハルカちゃん今回は幼少期からの心の師匠・みらいちゃんで邪眼芋に挑みます!実況は前回は無念の欠場、2話ぶりの涙の実況復帰の私亀子ちひろでお送りします!」
「さあ、悪いジャガイモさんたち!こっちのお鍋においでなさい!」
カン!カン!
「おーっと今回のバトルは一味違うぞ!?手に持ったお玉とフライ返しを叩くと番組でみらいちゃんが使ってた鍋の大き目バージョンが登場したぞ!!どっかのピンク玉のコック能力よろしく煮込んで倒すのか!?いや、みらいちゃんは敵を倒すキャラじゃない!!いったいどうなるんだ!?」
「さあ、カモン!!」
カンカン!ヒュー…ボトン…ボトン…
「さあ、鍋の中に邪眼芋が全員吸い込まれていったぞ~!」
「邪眼芋さんの悪い妖気を追い払っちゃうわよ!レッツクッキン!
♪ゴ~ゴ~クッキン~ゲットザハッピ~♪」
「おーっとこれはみらいちゃんが人々を浄化するエンジェルパワーを料理に注入するときに披露する”クッキンダンス”だ~!」
「♪クッキンエンジェルメイクザハッピ~♪エンジョイ!ハッピークッキング!!」
ピカッ!シュー…
「おーっと!邪眼芋の鍋から先ほどの妖気のようなガスが噴き出したぞ!ということは勝利か!?」
「よし!反応がないかチェック!」
「ヴィラン反応なし。このジャガイモはすべて浄化されました」
「決着!今回は肉弾戦ではなく、料理?対決で見事レイヤリオンハルカが悪を浄化しました!!これで無事調理実習が行えます!!」
「よくやった!」「ありがとうハルカ!!」
「ハルカさん…本当にありがとう…そしてごめんなさい…!」
「安川さん?」
「みんなが私を疑ってた時に私をかばってくれて…それなのに私あなたのことをケチつけてるとかって疑ってたことに謝罪できてなくて…本当にごめんなさい!」
「気にしないで…」
「安川さん…自らの過ちを認め、人にちゃんと謝ることのできる人間はいい人間だ。ボクのじいちゃんがよく言ってた言葉さ。だから安川さんはいい人だよ。」
「アブくん…」
ハルカ「さあ、泣かないで顔をあげて!涙を流していいのはタマネギ切ってるときだけ!調理実習ははまだこれからだよ!」

そしてその後無事調理実習は進んでいき、みんなで美味しいカレーを完成させることができました!
ハルカ「う~ん!美味しい!」
「そりゃそうでしょ!なんたって我がグループの…」
「まだそれを言うか!!」
安川「…それもあるけどなんたってみんなで頑張って作ったからよ!」
…ごちそうさま!やっぱりみんなで何かを作るって楽しいね!
…って料理シーン省略しといてこんなシメはあれだけど…
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