突然推しが妹になったんだがこれって幸せってことでいいんだよな?

一刀星リョーマ

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第4話 家族4人でモールを満喫しましょう

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親父の提案で、オレたち家族4人初めてのお出かけで近所にあるショッピングモール「ターボモール上川畑」にやってきました。
コテツ「それじゃあ、最初はどこへ行こうか…」
ケイコ「私、東館3階の衣料品店も気になるけど、同じ階のキッチン用品売り場行きたいわ!前の家の時に焦がしちゃったフライパンとかあるから落ち着いたら買い替えようと思ってたんですよね!」
コテツ「奇遇ですねケイコさん!僕もフライパンが古くなってきたから新しいの買おうと思ってたんですよ!」
というワケでわが子供たち!最初はフライパンとケイコさんの服を買いに東館3階に行くぞ!長くなると思うから2人はキッチン売り場近くのおもちゃ売り場やゲーセンとかで時間をつぶしててくれ!愛しの長男、ダイゴよ、パパから軍資金を授けよう!大事に使ってくれ!」
つぼみ「お兄ちゃんいいな~!どれぐらいもらったの?」
ダイゴ「えーと、これくらい…野口英世が…6人ぐらいかな?…てかこれオレの1ヵ月の小遣いよりちょっと多いじゃん!今月の小遣い残りあと千円ちょっとでピンチだったのに本当にいいのですかお父様!」
コテツ「ああ!よきとも!ただし独り占めはダメだぞ!ちゃんとつぼ…みーちゃんにもなんか買ってあげるんだぞ!」
ダイゴ「お父様、僕が独り占めするわけないでしょう!僕はこの地球上でもっとも妹を愛したアニキとして歴史に名をのこす予定の人間ですぞ!」
コテツ「なんじゃそりゃ…まああの調子なら独り占めはしなさそうだな…」
つぼみ「やっぱりお兄ちゃんって面白い!」
ケイコ「ダイゴくん、みーちゃんをよろしくね。頼りにしてるわよお兄ちゃん!」
「はい!石嶺ダイゴ、みーちゃんのアニキとしての責務を果たしてみせます!」

というワケでさっそく東館3階へ、子供チームと夫婦チームでそれぞれ分かれて行動です。
オレたち子供チームはまずおもちゃ売り場を物色です!
「(ああ、この人形の家で遊ぶつぼみちゃんもかわいいだろうし、こっちの衣装も似合うだろうな…)さあみーちゃん、お兄ちゃんがなんでも買ってあげまちゅよ~!軍資金の範囲ならね…
ほしいのはお人形のおうちでちゅか~?それとも大好きなアニメ”マカイヴァルキリーズ”のなりきり衣装でちゅか~?」
「みーちゃん今日はお菓子買ったりゲーセンで楽しみたい気分だからそんな高いものねだらないって決めてるもん!お兄ちゃんも年が離れてるからって子ども扱いしないでよね!」
「(げ…現実的…さすが芸能界で生きてるだけにあるぜ…天才子役おそるべし!)…じゃあ、ゲーセン行こうか!」
しかしその時つぼみはレジ前のカードのショーケース前で…
「まって!ポ〇カの最新パック売ってる!今までどこも品切れで売ってるの見たことなかったのに!お兄ちゃんお願い!1人5パックまでだから5パック!」
「オイオイ180円のカード5パックなら900円でけっこーな出費だぜ…?高いもんねだらないっつたのに…まあ人形の家とかコスプレ衣装よりは安いけどな…すみません、〇ケカ5パックお願いします!」
「あのーお兄ちゃんもご購入ですか?ご兄弟連れの方は兄弟の人数分ご購入可能ですが…」
「…じゃあ、僕の分も5パック、合計10パックお願いします!」
「お兄ちゃんも結局買ってんじゃん!」
「だってオレだって最近なかなかポケ〇にありつけなかったし…」
石嶺ダイゴ、ただいまの出費1800円、予算残り五千三百円なり…(もともと入ってた千数百円含む)

一方そのころキッチン用品売り場の夫婦チームはフライパンのほかにもいろいろ物色中であった。
ケイコ「コテツさんもお料理お好きなんですか?」
コテツ「好きもなんも、今までずっと息子と2人暮らしでしたから他に作る人もいないわけでしたし…最初は大変でしたけど次第に料理が楽しくなってきましてね、今じゃ暇さえあればレシピサイトとかちょくちょくチェックしてますよ!ダイゴからは”うまい”なんて一度も言われたことありませんけど…」
ケイコ「あら、そんなことないですよ!今朝の目玉焼きとってもおいしかったですよ!」
コテツ「そ、それは光栄です…」
ケイコ「他にも気になるものがいっぱい…でも、この後私の服も買いに行く予定だしこんなにいろいろ買っちゃったら子供たちからママたちばっかずる~い!なんて言われちゃうかも…そうだ!この売り場キッチン家電とかも売ってますよね?例えばたこ焼き機とか買ったら子供たちよろこぶんじゃないですか!」
コテツ「たこ焼き機!いいですね!それじゃあ今夜はそれ買ってタコパにしましょう!ダイゴもみーちゃんも喜ぶぞ~!」

そのころ、ゲーセンに移動した子供チームは…
ダイゴ「よし!今度はいけるぜ…とれた!」
つぼみ「やった~!お兄ちゃんはクレーンゲームの天才だね!」
ダイゴ「いや~それほどでも~!(このぬいぐるみ取るのに千円つかっちまったけどな…)
みーちゃん、次はメダルゲームのコーナーに行こうか!」
そしてメダル500円分を2人でわけて楽しむことに。
ダイゴ「あ~チクショ~!これでメダルすっからかんじゃね~か!昔っからメダル運ねえんだからオレって~!」
つぼみ「お兄ちゃんみてみて~!みーちゃんメダルこんなに増えちゃった~!」
ダイゴ「なっ!そんなに!?」
別のゲーム台であそんでいたつぼみはダイゴとは正反対にカップからあふれんばかりのメダルを手にしていた…
「あれ~?お兄ちゃんもうメダルなくなっちゃったの~?」
「ああそうさ…こんなアニキに幻滅したろ…笑いたけりゃ笑うがいいさ…」
「じゃあ、みーちゃんの半分あげる!」
「あ…ありがとう!みーちゃん!お前はなんてアニキ思いな妹なんだ!お前が妹になってくれて本当によかった!」
「そんな大声で言わないでよ恥ずかしい…」
「スマンスマン…じゃああっちのでっかいメダルゲームで遊ぼうか!」

そして大型メダルゲーム台に移動し、2人でプレイすることに。しかしそのころ、ダイゴは他の客の視線を気にし始める…
「おい、あのサングラスの子、子役の矢澤つぼみじゃないか?」「あ、本当だ?隣にいる男の子は親戚の子?」「でもさっきあの子妹がどったらこったらって言ってたような…」「え!?じゃあお兄ちゃん!?一人っ子のはずだが…」「ほら、つぼみちゃんって母子家庭の子じゃん?もしかしたらお母さんが再婚して、その再婚相手の子とか!?前々からネットニュースになってたじゃん…」「それ実話誌のサイトの話だろ?あのサイト信用ならんからな…実際今までも本人に否定された誤報多いし…」
「ま、マズイ!?つぼみちゃんのこと悟られたか!?」
ついに隠しに隠していたつぼみちゃんの正体がバレてしまう!?つぼみ、ダイゴ、このピンチをどう切り抜けるか!?
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