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第12話 焼肉は個性が出ますね。
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CM撮影終了後、ディレクターの加賀さんからCM撮影に参加してくれたダイゴへのお礼として全国展開する高級焼き肉店「除夜園」でごちそうになることとなった石嶺家。加賀さんはこの店の店長と旧知の中ということでそのコネで予約なしでも午後5時のディナー開始とともにスムーズに店内へ。しかも個室だ。
ダイゴ「除夜園…それは勝ち組のみが立ち入ることを許される聖域…除夜園…庶民は忘年会とかの特別な日にしか行けないと言われる幻の聖域…ああ…その聖域に誕生日でも年末年始でも何でもない日に芸能人が妹ってだけの一般市民である私めが立ち入っていいのであろうか…」
加賀「気にすんなよダイゴくん!!頑張ってくれたお礼じゃないか!!それにそんなガチガチになってちゃせっかくのうまい肉がたのしめないぜ~!?」
ダイゴ「撮影の時よりも軽いですね加賀さん…」
つぼみ「そうだよ!加賀さんの言うとおりだよ!!つぼみはこのお店に慣れてるから緊張しないもんね~!」
ダイゴ「すごいなつぼみちゃんは…って慣れてるって!?何回も行ってるの!?」
「うん!ドラマの打ち上げとかで何回も行ってるの!もう10回ぐらいはいってるかな?」
ケイコ「私もそのたびにつぼみちゃんと同席してるわ!打ち上げはいろんなキャストやスタッフさんとお話しできて楽しいんですよ♪」
「ご、5歳にして10回も除夜園に…さすが日本子役界のトップに君臨するつぼみちゃんだぜ…」
にぎやかな雰囲気の一方、ただ一人暗いムードの男が…
「久しぶりの除夜園…何食べよかな~…」
つぼみ「あれ?お父さんなんであんなに暗いの?除夜園に行くって決まった時は大喜びだったのに…」
ダイゴ「ああ、それなんだが出発前にケイコさんに帰りはどっちが車を運転するかのジャンケンで負けて帰りに運転することになったからお酒が飲めなくてあんな感じになってんだよ…」
つぼみ「え~?たかがそれぐら~い?大人なのになさけな~い!」
「な、情けない!?5年しか生きてない我が子に情けない呼ばわりされるなんて…いいか我が子たち!!お前たちはまだ飲めないからわからんだろうが酒ってのは社会という戦場で今日明日を生きる社会人にとって命の水、心のオアシスなんだぞ!お前らもいずれわかる時が来るさ!」
酒を封じられ、我が子に情けないよばわりされ、失意の父・コテツは大人にとって酒とは何なのかを飲めるまであと6年のダイゴと飲めるまであと15年のつぼみに涙ながらに熱く語った。
加賀「確かにそうだよなぁ!オレら社会で戦う戦士にとって酒ってのは命の水だよなぁ!うんうん…」
数々の傑作CMを世に送り出してきた一流ディレクター、加賀氏ももらい泣き。
ケイコ「あなた、そんなに泣かなくても…加賀さんまでもらい泣きしちゃって…だいたいじゃんけんで決めようって言ったのはコテツさん、あなたでしょ?ほら!ノンアルコールもあるんだし!」
「いいよなお前は本物の酒が飲めて…それとあまり無理に飲むなよ…」
酒豪・石嶺コテツ、「ノンアルコールは酒にあらず酒のパチモン也」が信条である。
そんなこんなでいよいよお食事開始。今回は食べ放題プラン。タッチパネルで食べたいメニューを注文するのだ。
早速一同の最初のメニューが到着して、食べ始めてるようだ…
加賀「おっ!カルビもタンも食べごろですよ!」
ケイコ「つぼみちゃんの分はママがとってあげるわね!」
「ちょっとママ!つぼみはお肉だけ取ってっていつも言ってるじゃない!ピーマンのせないでよ!」
「好き嫌いはいけません!こういう時にも野菜をしっかりとりましょう!好き嫌いばっかり言ってると、つぼみちゃんの夢の”芸能界のクイーン”になれませんよ!」
「え~?大谷翔平選手だってトマト嫌いって言ってたよ~?好き嫌いがあっても世界で活躍できてるじゃん!!」
コテツ「あのなつぼみ、好き嫌いは誰にでもあるものだが、大谷選手だっていろんなものをたくさん食べていっぱい努力してるからたくさんホームランは打てるし、速い球も投げられるものだと思うぞ!だからつぼみもいろんなものを食べることに挑戦してみるんだ!」
加賀「僕の兄ちゃんも牛乳が苦手なまま大人になったから大人にも好き嫌いいってのはあるもんだ!克服できないものもいっぱいあるだろうが、”挑む勇気”は捨てちゃいかん!キミもわずか5年というここまでの人生で数えきれないぐらいの壁を越えてきただろう?」
ダイゴ「そうそう!オレだってリコーダーを克服したんだから…」
コテツ「って言いながら人の皿にユッケジャンクッパのしいたけのせるなよ…」
つぼみ「お兄ちゃんカッコ悪い~!!しいたけ食べられないの~つぼみはしいたけ大好きだよ~!」
ダイゴ「カ、カッコ悪い…9歳年下の妹にカッコ悪い…父よ、先ほど情けないと言われたときの心の痛み、今ならわかるぞ…」
コテツ「わかってくれたならしいたけを食うんだ息子よ…」
ケイコ「あらつぼみちゃんいつの間にかピーマン食べれたじゃない!お利口ね~!」
「へへっ!この除夜園特製超甘口焼肉のたれをつけたらいけたんだ!しいたけ食べれないお兄ちゃんよりお利口でしょ!」
ダイゴ「ま、負けたぜ…オレも食うぞしいたけを…」
つぼみ「おっ!さすがお兄ちゃん!」
石嶺ダイゴ、兄として妹の手本になる男でなければならないと常日頃から考えていたが、今回は妹に一本取られてしまった。
ダイゴ「おっと肝心の肉をいただくことを忘れてたぜ…まずは大好きな牛タンちゃんから…うめぇ~!やっぱり勝ち組の味、除夜園は一味違うぜ~!」
加賀「なんたって自社農園で飼育したA5ランク肉をつかってますからね~!」
ケイコ「やっぱり臭みがなくて食べやすいわ!この除夜園オリジナル醸造ビールが進みますね!今まで打ち上げの時はいつも運転してたから飲んだことなかったのよね…」
コテツ「いいな~オリジナルビール…オレはパチモンピール(=ノンアルコール)か…」
ケイコ「って言いながらもう全部飲んじゃってるし、タッチパネル見たら2杯目も頼んでるじゃない!!」
コテツ「なんてな!!ここのノンアルコールはパチモンじゃなくて本物のノンアルコールだ!つまりうまい!!!」
ケイコ「私も2杯目いっちゃおうかしら?今度はレモンサワーで…」
「つぼみも飲み物2杯目ほしい~!」
「はい!ママが注文するね~!何がいい?」
「メロンソーダ!」
ダイゴ「ケイコさん!ついでに牛タンもう一皿と豚ハラミ追加お願いします!」
コテツ「ぶ、豚!?ダイゴお前豚好きだっけ?」
ダイゴ「こないだあの町田ソウジから熱く語られたのさ…」
「ソウジの焼肉極意その1!牛ばっかり食うな!豚も食え!油たっぷりの牛肉に口がつかれたときはさっぱりした豚肉の出番だ!豚はいい口直しになってこの後も牛肉を美味しくいただけるわけさ!」
コテツ「…そういやオレも焼肉で豚ってあんま食ったことなかったな…せっかくだから食ってみようか!」
「お待たせしました!レモンサワーとメロンソーダ、それから牛タンと豚ハラミです!」
コテツ「噂をすれば!」
それから豚ハラミを実食する皆様…
コテツ「おっ!豚も意外に悪くないもんだな!」
ケイコ「牛の後だとさっぱりする感じでいい口直しになるわ!」
加賀「焼肉は牛だけにあらずですね!」
ダイゴ「まさに僕の友達のソウジもそんなこと言ってました!あっ!!サンチュ余ってるな!2枚目の豚はこれで包んで…」
コテツ「お前、いっつもサンチュ食ってたっけ?」
「これもあの町田ソウジの教えさ…」
「ソウジの焼肉極意その2!サンチュもいい口直し!焼肉屋行ったときは必ず1枚はサンチュを巻け!肉の油をやさしく包み込むサンチュもいい口直しになってくれる!何しろ野菜も取れて一石二鳥だ!」
「…つ~わけでほとんど食ったことないけど食ってみようと思ったワケ!…このシャキシャキした歯ごたえと味わいが肉の油を調和してさっぱりしてこれまたうめ~!」
加賀「わかるよダイゴくん!僕もサンチュは必ず食べないと落ち着かないんですよ!」
ケイコ「はい!つぼみちゃんもどうぞ!お口の中がさっぱりして美味しいわよ!」
「ホントかな?…おいしい!」
ダイゴ「次はオレが注文しますよ!皆さん何かほしいものは!?」
ケイコ「ウーロンハイ!それから小ライス!」
コテツ「コーラ!それと熟成ハラミと旨辛カルビ!」
加賀「プレーンサワーと冷麺小サイズ!」
「つぼみはローストビーフ寿司とカル〇ス!」
ダイゴ「ローストビーフ寿司!?そんなのもあるのか!?」
加賀「ここはサイドメニューも充実してるからね!ちなみに僕はこの店の冷麺が人生で5本の指に入るぐらい好きな麺なんだ!」
そして注文の品到着後…
ダイゴ「ウマいじゃないかローストビーフ寿司!さすがつぼみちゃんセレクト!最初”なんだこの奇妙な物体は”と思ったけど食わず嫌いはよくない!」
コテツ「いつも回転寿司でハンバーグ寿司3皿は食うやつがいまさら何を言う…」
ダイゴ「そんでもってオレが注文したホルモンもまたうまい!ソウジが言ってたな…噛めば噛むほど味が出るホルモンの魅力を知らずに焼き肉を語るなって…」
「お肉もおいしいけどつぼみそろそろデザートにいきたいな!ママ、タッチパネルは…ってママ!?」
「は~いつぼみちゃ~ん!タッチパネルならここれすよ~!」
ケイコ、あまりの酔い具合にタッチパネルと間違えて自分のカバンを渡す…
加賀「大丈夫ですか!?」
ソウジ「だから無茶すんなって言ったのに…とりあえずお冷飲んで横になってろ!」
「でも私も甘いものまでいきたいし~」
「わかった、酔いがさめたら頼んでいいから今は休んでろ!」
で、ケイコさんの酔っ払い状態は20数分後にさめ、その後も頭はガンガンしてたものの無事にデザートもみんな食べることができ、石嶺家と加賀さんは家路についた。
加賀さんはタクシーで家路に向かい、石嶺家は帰りの車内にて…
ケイコさん「まだ頭がガンガンする…正直最後に食べたアンニンパフェの味をいまいち覚えてない…」
つぼみ「大丈夫ママ?つぼみ帰ったらお手伝いするから」
ダイゴ「オレもなんかあったら手伝うよ!だからゆっくり休んでて!」
コテツ「いいか子供たち!世の中には2種類の大人がいる!酒に強い大人とそうでない大人だ!!キミたちも大人になれば酒を飲む機会がいくつも訪れるだろうが、無理して飲みすぎれば時に自らの体にダメージを与え、時に人生を棒に振ってしまうこともある!今日でその恐ろしさがわかっただろう!大人になったら今日のことを思い出せ!お酒は楽しく適量で!!」
ダイゴ「って言っても親父は運転しないときは適量って程飲んでないだろ?今日だってノンアルコールでも結局4杯飲んでたし…」
「まあ俺は強いほうだからな~!でも強くても飲みすぎはダメだぞ!」
いろいろあったけど、一家は除夜園を満喫できたようだ。
ダイゴ「除夜園…それは勝ち組のみが立ち入ることを許される聖域…除夜園…庶民は忘年会とかの特別な日にしか行けないと言われる幻の聖域…ああ…その聖域に誕生日でも年末年始でも何でもない日に芸能人が妹ってだけの一般市民である私めが立ち入っていいのであろうか…」
加賀「気にすんなよダイゴくん!!頑張ってくれたお礼じゃないか!!それにそんなガチガチになってちゃせっかくのうまい肉がたのしめないぜ~!?」
ダイゴ「撮影の時よりも軽いですね加賀さん…」
つぼみ「そうだよ!加賀さんの言うとおりだよ!!つぼみはこのお店に慣れてるから緊張しないもんね~!」
ダイゴ「すごいなつぼみちゃんは…って慣れてるって!?何回も行ってるの!?」
「うん!ドラマの打ち上げとかで何回も行ってるの!もう10回ぐらいはいってるかな?」
ケイコ「私もそのたびにつぼみちゃんと同席してるわ!打ち上げはいろんなキャストやスタッフさんとお話しできて楽しいんですよ♪」
「ご、5歳にして10回も除夜園に…さすが日本子役界のトップに君臨するつぼみちゃんだぜ…」
にぎやかな雰囲気の一方、ただ一人暗いムードの男が…
「久しぶりの除夜園…何食べよかな~…」
つぼみ「あれ?お父さんなんであんなに暗いの?除夜園に行くって決まった時は大喜びだったのに…」
ダイゴ「ああ、それなんだが出発前にケイコさんに帰りはどっちが車を運転するかのジャンケンで負けて帰りに運転することになったからお酒が飲めなくてあんな感じになってんだよ…」
つぼみ「え~?たかがそれぐら~い?大人なのになさけな~い!」
「な、情けない!?5年しか生きてない我が子に情けない呼ばわりされるなんて…いいか我が子たち!!お前たちはまだ飲めないからわからんだろうが酒ってのは社会という戦場で今日明日を生きる社会人にとって命の水、心のオアシスなんだぞ!お前らもいずれわかる時が来るさ!」
酒を封じられ、我が子に情けないよばわりされ、失意の父・コテツは大人にとって酒とは何なのかを飲めるまであと6年のダイゴと飲めるまであと15年のつぼみに涙ながらに熱く語った。
加賀「確かにそうだよなぁ!オレら社会で戦う戦士にとって酒ってのは命の水だよなぁ!うんうん…」
数々の傑作CMを世に送り出してきた一流ディレクター、加賀氏ももらい泣き。
ケイコ「あなた、そんなに泣かなくても…加賀さんまでもらい泣きしちゃって…だいたいじゃんけんで決めようって言ったのはコテツさん、あなたでしょ?ほら!ノンアルコールもあるんだし!」
「いいよなお前は本物の酒が飲めて…それとあまり無理に飲むなよ…」
酒豪・石嶺コテツ、「ノンアルコールは酒にあらず酒のパチモン也」が信条である。
そんなこんなでいよいよお食事開始。今回は食べ放題プラン。タッチパネルで食べたいメニューを注文するのだ。
早速一同の最初のメニューが到着して、食べ始めてるようだ…
加賀「おっ!カルビもタンも食べごろですよ!」
ケイコ「つぼみちゃんの分はママがとってあげるわね!」
「ちょっとママ!つぼみはお肉だけ取ってっていつも言ってるじゃない!ピーマンのせないでよ!」
「好き嫌いはいけません!こういう時にも野菜をしっかりとりましょう!好き嫌いばっかり言ってると、つぼみちゃんの夢の”芸能界のクイーン”になれませんよ!」
「え~?大谷翔平選手だってトマト嫌いって言ってたよ~?好き嫌いがあっても世界で活躍できてるじゃん!!」
コテツ「あのなつぼみ、好き嫌いは誰にでもあるものだが、大谷選手だっていろんなものをたくさん食べていっぱい努力してるからたくさんホームランは打てるし、速い球も投げられるものだと思うぞ!だからつぼみもいろんなものを食べることに挑戦してみるんだ!」
加賀「僕の兄ちゃんも牛乳が苦手なまま大人になったから大人にも好き嫌いいってのはあるもんだ!克服できないものもいっぱいあるだろうが、”挑む勇気”は捨てちゃいかん!キミもわずか5年というここまでの人生で数えきれないぐらいの壁を越えてきただろう?」
ダイゴ「そうそう!オレだってリコーダーを克服したんだから…」
コテツ「って言いながら人の皿にユッケジャンクッパのしいたけのせるなよ…」
つぼみ「お兄ちゃんカッコ悪い~!!しいたけ食べられないの~つぼみはしいたけ大好きだよ~!」
ダイゴ「カ、カッコ悪い…9歳年下の妹にカッコ悪い…父よ、先ほど情けないと言われたときの心の痛み、今ならわかるぞ…」
コテツ「わかってくれたならしいたけを食うんだ息子よ…」
ケイコ「あらつぼみちゃんいつの間にかピーマン食べれたじゃない!お利口ね~!」
「へへっ!この除夜園特製超甘口焼肉のたれをつけたらいけたんだ!しいたけ食べれないお兄ちゃんよりお利口でしょ!」
ダイゴ「ま、負けたぜ…オレも食うぞしいたけを…」
つぼみ「おっ!さすがお兄ちゃん!」
石嶺ダイゴ、兄として妹の手本になる男でなければならないと常日頃から考えていたが、今回は妹に一本取られてしまった。
ダイゴ「おっと肝心の肉をいただくことを忘れてたぜ…まずは大好きな牛タンちゃんから…うめぇ~!やっぱり勝ち組の味、除夜園は一味違うぜ~!」
加賀「なんたって自社農園で飼育したA5ランク肉をつかってますからね~!」
ケイコ「やっぱり臭みがなくて食べやすいわ!この除夜園オリジナル醸造ビールが進みますね!今まで打ち上げの時はいつも運転してたから飲んだことなかったのよね…」
コテツ「いいな~オリジナルビール…オレはパチモンピール(=ノンアルコール)か…」
ケイコ「って言いながらもう全部飲んじゃってるし、タッチパネル見たら2杯目も頼んでるじゃない!!」
コテツ「なんてな!!ここのノンアルコールはパチモンじゃなくて本物のノンアルコールだ!つまりうまい!!!」
ケイコ「私も2杯目いっちゃおうかしら?今度はレモンサワーで…」
「つぼみも飲み物2杯目ほしい~!」
「はい!ママが注文するね~!何がいい?」
「メロンソーダ!」
ダイゴ「ケイコさん!ついでに牛タンもう一皿と豚ハラミ追加お願いします!」
コテツ「ぶ、豚!?ダイゴお前豚好きだっけ?」
ダイゴ「こないだあの町田ソウジから熱く語られたのさ…」
「ソウジの焼肉極意その1!牛ばっかり食うな!豚も食え!油たっぷりの牛肉に口がつかれたときはさっぱりした豚肉の出番だ!豚はいい口直しになってこの後も牛肉を美味しくいただけるわけさ!」
コテツ「…そういやオレも焼肉で豚ってあんま食ったことなかったな…せっかくだから食ってみようか!」
「お待たせしました!レモンサワーとメロンソーダ、それから牛タンと豚ハラミです!」
コテツ「噂をすれば!」
それから豚ハラミを実食する皆様…
コテツ「おっ!豚も意外に悪くないもんだな!」
ケイコ「牛の後だとさっぱりする感じでいい口直しになるわ!」
加賀「焼肉は牛だけにあらずですね!」
ダイゴ「まさに僕の友達のソウジもそんなこと言ってました!あっ!!サンチュ余ってるな!2枚目の豚はこれで包んで…」
コテツ「お前、いっつもサンチュ食ってたっけ?」
「これもあの町田ソウジの教えさ…」
「ソウジの焼肉極意その2!サンチュもいい口直し!焼肉屋行ったときは必ず1枚はサンチュを巻け!肉の油をやさしく包み込むサンチュもいい口直しになってくれる!何しろ野菜も取れて一石二鳥だ!」
「…つ~わけでほとんど食ったことないけど食ってみようと思ったワケ!…このシャキシャキした歯ごたえと味わいが肉の油を調和してさっぱりしてこれまたうめ~!」
加賀「わかるよダイゴくん!僕もサンチュは必ず食べないと落ち着かないんですよ!」
ケイコ「はい!つぼみちゃんもどうぞ!お口の中がさっぱりして美味しいわよ!」
「ホントかな?…おいしい!」
ダイゴ「次はオレが注文しますよ!皆さん何かほしいものは!?」
ケイコ「ウーロンハイ!それから小ライス!」
コテツ「コーラ!それと熟成ハラミと旨辛カルビ!」
加賀「プレーンサワーと冷麺小サイズ!」
「つぼみはローストビーフ寿司とカル〇ス!」
ダイゴ「ローストビーフ寿司!?そんなのもあるのか!?」
加賀「ここはサイドメニューも充実してるからね!ちなみに僕はこの店の冷麺が人生で5本の指に入るぐらい好きな麺なんだ!」
そして注文の品到着後…
ダイゴ「ウマいじゃないかローストビーフ寿司!さすがつぼみちゃんセレクト!最初”なんだこの奇妙な物体は”と思ったけど食わず嫌いはよくない!」
コテツ「いつも回転寿司でハンバーグ寿司3皿は食うやつがいまさら何を言う…」
ダイゴ「そんでもってオレが注文したホルモンもまたうまい!ソウジが言ってたな…噛めば噛むほど味が出るホルモンの魅力を知らずに焼き肉を語るなって…」
「お肉もおいしいけどつぼみそろそろデザートにいきたいな!ママ、タッチパネルは…ってママ!?」
「は~いつぼみちゃ~ん!タッチパネルならここれすよ~!」
ケイコ、あまりの酔い具合にタッチパネルと間違えて自分のカバンを渡す…
加賀「大丈夫ですか!?」
ソウジ「だから無茶すんなって言ったのに…とりあえずお冷飲んで横になってろ!」
「でも私も甘いものまでいきたいし~」
「わかった、酔いがさめたら頼んでいいから今は休んでろ!」
で、ケイコさんの酔っ払い状態は20数分後にさめ、その後も頭はガンガンしてたものの無事にデザートもみんな食べることができ、石嶺家と加賀さんは家路についた。
加賀さんはタクシーで家路に向かい、石嶺家は帰りの車内にて…
ケイコさん「まだ頭がガンガンする…正直最後に食べたアンニンパフェの味をいまいち覚えてない…」
つぼみ「大丈夫ママ?つぼみ帰ったらお手伝いするから」
ダイゴ「オレもなんかあったら手伝うよ!だからゆっくり休んでて!」
コテツ「いいか子供たち!世の中には2種類の大人がいる!酒に強い大人とそうでない大人だ!!キミたちも大人になれば酒を飲む機会がいくつも訪れるだろうが、無理して飲みすぎれば時に自らの体にダメージを与え、時に人生を棒に振ってしまうこともある!今日でその恐ろしさがわかっただろう!大人になったら今日のことを思い出せ!お酒は楽しく適量で!!」
ダイゴ「って言っても親父は運転しないときは適量って程飲んでないだろ?今日だってノンアルコールでも結局4杯飲んでたし…」
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