ULTIMATE〜season1 (2020)JAPAN最後の砦

壱暉

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ULTIMATE〜JAPAN最後の砦

ULTIMATE〜JAPAN最後の砦第3話

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登場人物一覧
真島俊(26)…警衛隊西日本方面本部室口班所属隊員候補生 主人公
永野瑛二(26)…警衛隊西日本方面本部室口班所属隊員候補生
沖琉太(23)…警衛隊西日本方面本部室口班所属隊員候補生
上倉翔吾(23)…警衛隊西日本方面本部室口班所属隊員候補生
室口俊信(54)…警衛隊西日本方面本部室口班班長
長内貴也(34)…警衛隊西日本方面本部室口班副班長
福浦一生(39)…警衛隊西日本方面本部室口班狙撃主任
小倉通憲(50)…警衛隊西日本方面本部統括官
 ……………………………………………………………
第1話
警衛隊隊員候補生になり早1年が経った。
9月10日
この日西日本方面本部警衛隊員候補生50人はこれから所属する班分けが行われていた。
真島と同じ室口班に配属になったのは、真島の他に3人の隊員候補生が配属になった。
「えー、これから約半年間の実習を行い、半年後正式隊員を決める。心して励むように」長内が言うと今度は室口が話し始めた。
「不要な人材はすぐに落とす、国のため、民のため命をかけれる者だけついてこい」
その日の夜 真島達隊員候補生らは、第1宿舎の食堂で酒を浴びるように飲んでいた。
「室口班って何かハズレらしいぜ」永野瑛二が言った。
「なんでハズレなん?」沖琉太が聞くと、永野はにやりと笑った。
「室口のおっさん、警察出身らしいんだけど根っからの体育会系らしい」
「うわぁー、体育会系苦手だわー」沖は、背もたれに背をかけた。
「お前ら、よくもそんな緩い気持ちで入隊できたな」上倉翔吾が呟いた。
「何だと?」永野は勢いよく立ち上がると上倉の胸ぐらを掴んだ。
「最初から死ぬ気で俺はここに入った。何なら、今死ねるぞ」
そう言うと上倉は、ポケットから折りたたみナイフを取り出し、自分の胸に突きつけた。
「永野、刺せるか?」上倉は、永野を睨みつけた。
「うるせー、死にたけりゃ勝手に死ねよ」そう言うと永野は、自分の席に戻った。
翌朝、ついに訓練が始まった。
これから1週間、12時間の訓練が行われる。ここで脱落した者も一定数いると言われているほど過酷な訓練らしい。
食事休憩も5分しか与えられず食べ終えればすぐにグラウンドに戻り訓練を再開する。
3日目が経った頃、他の班では、脱落者出始めたと噂で耳にする事が増えた。
脱落者の中には精神を患ったり、怪我で辞退せざる負えない者もいるらしい
真島達も顔から笑顔は消え、
とにかく1日1日訓練について行くのが必死だった。
そんなある日、食事休憩中に、ある噂を耳にした。
どうやら、とある班で殺人事件が起きたらしい。
それも厳しい訓練に耐えれなくなった隊員候補生が自分の上司である班長を射殺したらしい。この事件はすぐに世間に広まり、西日本方面本部統括官の小倉通憲は、緊急記者会見を開き事の重大さを発表した。
「マジかよ」ニュースを見ながら、永野が呟いた。
「まじで怖いな」沖が言うと近くにいた先輩隊員がやってきた。
「こんな事当たり前だぜ、なんなら、俺らの時なんて、集団自殺が起きたからな、ま、とにかく頑張れよ」そう言うと先輩隊員は、去っていった。
先輩から話を聞いた真島達の顔からは恐ろしさと驚きで真っ青になっていた。
その日の夜、
真島は、いつものように宿舎内にあるジムで筋トレをしていると他の班の隊員候補生らがジムの前で何やら話してるのを耳にした。
「おい、本間にやる気かよ」
「何だよビビってんのか?」
「そりゃビビるだろ、バレたら、クビじゃあ済まされないぜ」
「それぐらい分かってるよ、そんなに怖かったらお前は参加すんなよ」
「けど面白そうだし、やるか笑」
「どっちなんだよ笑」
「で、作戦決行はいつなんだ?」
「明日だ笑これで俺達は英雄だ」
「大袈裟すぎだろ笑」
「まーな笑」
そう言うと隊員候補生達はジム前から離れて行った。
真島は、急いで室口にもとに向かった
「班長、大変です」
「何だ、急に」
「さっきジムでトレーニングしてたら、何やら変な話を耳にして」
「変な話?」
「はい。自分と同じ隊員候補生らが変な話を」 
「隊員候補生か。候補生の間は頭がイカれる奴が多い、気にするな」
「そうじゃなくて」
「なんだ?」
「その、明日何かを決行するって」
「決行?」
「はい」
「お前疲れてんじゃねーのか?」
「本当なんです」
「とにかく、明日も早い、早く寝ろ」そう言うと室口は、コーヒーを飲みながら、部屋から出ていった。
翌朝
いつものように午前6時に起きるとそのまま点呼を行い、ランニング、朝食、そして訓練と進んでいった。
午前10時
グラウンドで武装状態でのランニングを行っていると昨日話していた隊員候補生2名がグラウンドにあるトイレに入っていくのが見えた。真島は、時折気にしながらも走り続けた
しばらくして隊員候補生らは、トイレから出るとそのまま基地の門に向かって行った。
「おい真島何よそ見してんだ?」長内に怒鳴られ、真島は、急いで加速した。
「気を抜くなよー。気を抜いたら死ぬと思え」そう言いながら長内は、その場にはあった椅子に腰掛けた。
その頃 あの隊員候補生らは、門に向かって歩いていた。
「君たち何してんだ?」守衛室にいた警衛隊員が声をかけた。
「うるせーよ」1人の候補生がその隊員を射殺した。
「何してんだ?」銃声を聞きつけ守衛室からまた1人隊員が出てきた。隊員は、候補生らに銃口を向けた。
「大人しくしろ」 
「それはお前だ」候補生は、また隊員をした。そしてそのまま候補生らは、守衛室に入っていった。
そして門の鍵を取るとおもむろに門を閉めた。そして次に候補生らは、射殺した隊員らの服を脱がせ、正式隊員に扮した。
「これで完璧だ」そう言うと候補生らは、本部庁舎に入っていった。
「すいません、守衛部の者ですが、先程第2宿舎で停電が起きまして、機械室に案内してもらいますでしょうか?」受付で候補生の1人が声をかけた。
「ど、どうぞ」受付担当の警衛隊員は、彼らを機械室に案内した。
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