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ULTIMATE〜JAPAN最後の砦
ULTIMATE〜JAPAN最後の砦第6話
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登場人物
真島俊(26)…警衛隊西日本方面本部室口班所属隊員候補生 主人公
永野瑛二(26)…警衛隊西日本方面本部室口班所属隊員候補生
沖琉太(23)…警衛隊西日本方面本部室口班所属隊員候補生
上倉翔吾(23)…警衛隊西日本方面本部室口班所属隊員候補生
室口俊信(54)…警衛隊西日本方面本部室口班班長
長内貴也(34)…警衛隊西日本方面本部室口班副班長
福浦一生(39)…警衛隊西日本方面本部狙撃主任
小倉通憲(50)…警衛隊西日本方面本部統括官
……………………………………………………………
「おい真島」泣き崩れた真島のもとにかつての上司、川西がやってきた。
「川西さん、どうしてここに?」
「歳も歳だからさ、ヤクザ相手はきついなって思って、本部組対から所轄強行犯係に異動願いを出した」
「そうだったんですね」
「あの女性とはどういう関係だ?」
「恋人です。」
「そうか、とにかく俺は捜査会議行かなきゃならん、じゃあな」
そう言うと川西は、真島を置き1人走り去って行った。
……………………………………………………………
村井加奈
彼女は真島が生涯で最もあいした女だった。
出会いは、高校の時だった。
当時野球部にいた真島は、高3の時甲子園出場した。
その時1回戦での試合の最中、連投し続けていた真島は、
その試合にも先発として出場する事になった。
7回裏、投げていた時だった、突如頭がふらつき視線が飛び、気づいたら病院に搬送された。
医者からは重度の熱中症と診断された。その時色んな差し入れをしてくれたのが加奈だ。
学年一の美少女と言われ、野球部のマネージャーを担当していた。
卒業式の日、真島は、思い切って加奈に告白した。
答えは「よろしくお願いします」だった。
あの時の嬉しさは今でも覚えてる。
そして大学生になると加奈と同じ大学、そして同じ学部という事もあり、一緒に通った。
3年生の時、お互いの両親に相談し、念願の同棲が実現した。朝も昼も夜も好きな人と顔を合わせる。こんな幸せがあっていいのか?
真島は、毎日幸せで溢れていた。
4年生の時、真島は小さい頃から抱いていた警察官の夢を加奈に話した。
加奈は、応援してくれた。真島は、警察官として加奈を生涯守っていきたいと心に誓った。
そして警察学校を卒業して、無事
警察官として拝命され、近くの所轄署地域課に勤務が決まると加奈は、いつも弁当を届けに勤務する交番まで届けに来てくれた。
「家出る時に頂戴よ笑」
「お巡りさん姿の俊くんを見たくて」
加奈は、警察官姿の真島を見たくて、毎日、毎日、弁当を届け続けた。
そして組織犯罪対策課に所属が決まると
帰宅時間が遅くなったり、1週間、泊まりもあった。
そんな時でも真島が帰ってくると加奈はいつも暖かい食事、風呂を用意してくれていた。
辛かった時もしんどい時もどんな時も加奈が作ってくれた料理、風呂に何度も助けられた。
そんなある日、真島は、府警本部で警衛隊の採用ポスターを目にした。言葉に表せないようなかっこよさがポスターから感じた。
それからというもの、真島は、毎日、毎日、業務をこなすと筋トレなどに励んだ。
そして25の時、無事に警衛隊員候補生に選ばれるといつものように加奈は、喜んでくれた。
でも親は反対した。死ぬ確率が高い仕事だ。
当たり前だろう。
どんな時も加奈は、真島の想いを否定することなく応援し続けてくれた。
そんな加奈に真島は、何度も助けられた何度も惚れた。
そして1年が経ち、警衛隊員候補生として教育課程が終了し、現場での実習が始まった。
そんなある日、真島は、電話で次家に帰ったら結婚しようと告げた。
さすがの加奈も少し考え、いいよとの返事を貰った。
その時加奈は、早まり、指輪を買うことを真島に告げた。
「気が早すぎだろ笑」
「今から楽しみ。」
「俺も」
まさかこの会話が最後の会話になるとはこの時思ってもいなかった。
……………………………………………………………
「あ真島、あの女性が持っていた物だ。」
そう言うと川西は真島に血だらけになった指輪を渡した。
それを見た瞬間、涙が溢れてきた。
何度も泣き崩れた。
生涯で愛し続けたたった1人の女性だった。
可憐で、どんな時もそばにいてくれた、愛しい人だった。
翌日、基地に着くと真島は、第1宿舎に戻り、部屋に入ると徐に短刀を出した。
警衛隊から護身用として配られた短刀だ。
そして短刀を自分の胸に向けた。その時だった、部屋に上倉が入ってきた。
「自殺すんのか?」
「え?」
「俺に殺さしてくれ、今のうちに人を殺すことに慣れとかなくては」
警衛隊では事件が起き制圧時、犯人の生命は、一切考えず制圧する。
その時のことを想定して上倉が言った。そして短刀を構えると真島に向けた。
「やっぱりできない…」そう言うと真島は、そのまま短刀を下に落とし、涙を流した。
「昨日起きた事件で大切な人でも殺されたのか?」
「よくわかったな」
「俺も10年前の無差別テロで唯一の肉親であった父を殺された」
「あー、4.22事件か。500人近い死傷者を出したとか?のやつか」
「あーそうだ。俺の父は殺された。」「テロ組織己龍会だっけ?」
「俺の父を殺したのは己龍会では無い、室口だ」
室口……自分達が所属する班の班長の名前が上倉の口から発せられた。
真島俊(26)…警衛隊西日本方面本部室口班所属隊員候補生 主人公
永野瑛二(26)…警衛隊西日本方面本部室口班所属隊員候補生
沖琉太(23)…警衛隊西日本方面本部室口班所属隊員候補生
上倉翔吾(23)…警衛隊西日本方面本部室口班所属隊員候補生
室口俊信(54)…警衛隊西日本方面本部室口班班長
長内貴也(34)…警衛隊西日本方面本部室口班副班長
福浦一生(39)…警衛隊西日本方面本部狙撃主任
小倉通憲(50)…警衛隊西日本方面本部統括官
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「おい真島」泣き崩れた真島のもとにかつての上司、川西がやってきた。
「川西さん、どうしてここに?」
「歳も歳だからさ、ヤクザ相手はきついなって思って、本部組対から所轄強行犯係に異動願いを出した」
「そうだったんですね」
「あの女性とはどういう関係だ?」
「恋人です。」
「そうか、とにかく俺は捜査会議行かなきゃならん、じゃあな」
そう言うと川西は、真島を置き1人走り去って行った。
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村井加奈
彼女は真島が生涯で最もあいした女だった。
出会いは、高校の時だった。
当時野球部にいた真島は、高3の時甲子園出場した。
その時1回戦での試合の最中、連投し続けていた真島は、
その試合にも先発として出場する事になった。
7回裏、投げていた時だった、突如頭がふらつき視線が飛び、気づいたら病院に搬送された。
医者からは重度の熱中症と診断された。その時色んな差し入れをしてくれたのが加奈だ。
学年一の美少女と言われ、野球部のマネージャーを担当していた。
卒業式の日、真島は、思い切って加奈に告白した。
答えは「よろしくお願いします」だった。
あの時の嬉しさは今でも覚えてる。
そして大学生になると加奈と同じ大学、そして同じ学部という事もあり、一緒に通った。
3年生の時、お互いの両親に相談し、念願の同棲が実現した。朝も昼も夜も好きな人と顔を合わせる。こんな幸せがあっていいのか?
真島は、毎日幸せで溢れていた。
4年生の時、真島は小さい頃から抱いていた警察官の夢を加奈に話した。
加奈は、応援してくれた。真島は、警察官として加奈を生涯守っていきたいと心に誓った。
そして警察学校を卒業して、無事
警察官として拝命され、近くの所轄署地域課に勤務が決まると加奈は、いつも弁当を届けに勤務する交番まで届けに来てくれた。
「家出る時に頂戴よ笑」
「お巡りさん姿の俊くんを見たくて」
加奈は、警察官姿の真島を見たくて、毎日、毎日、弁当を届け続けた。
そして組織犯罪対策課に所属が決まると
帰宅時間が遅くなったり、1週間、泊まりもあった。
そんな時でも真島が帰ってくると加奈はいつも暖かい食事、風呂を用意してくれていた。
辛かった時もしんどい時もどんな時も加奈が作ってくれた料理、風呂に何度も助けられた。
そんなある日、真島は、府警本部で警衛隊の採用ポスターを目にした。言葉に表せないようなかっこよさがポスターから感じた。
それからというもの、真島は、毎日、毎日、業務をこなすと筋トレなどに励んだ。
そして25の時、無事に警衛隊員候補生に選ばれるといつものように加奈は、喜んでくれた。
でも親は反対した。死ぬ確率が高い仕事だ。
当たり前だろう。
どんな時も加奈は、真島の想いを否定することなく応援し続けてくれた。
そんな加奈に真島は、何度も助けられた何度も惚れた。
そして1年が経ち、警衛隊員候補生として教育課程が終了し、現場での実習が始まった。
そんなある日、真島は、電話で次家に帰ったら結婚しようと告げた。
さすがの加奈も少し考え、いいよとの返事を貰った。
その時加奈は、早まり、指輪を買うことを真島に告げた。
「気が早すぎだろ笑」
「今から楽しみ。」
「俺も」
まさかこの会話が最後の会話になるとはこの時思ってもいなかった。
……………………………………………………………
「あ真島、あの女性が持っていた物だ。」
そう言うと川西は真島に血だらけになった指輪を渡した。
それを見た瞬間、涙が溢れてきた。
何度も泣き崩れた。
生涯で愛し続けたたった1人の女性だった。
可憐で、どんな時もそばにいてくれた、愛しい人だった。
翌日、基地に着くと真島は、第1宿舎に戻り、部屋に入ると徐に短刀を出した。
警衛隊から護身用として配られた短刀だ。
そして短刀を自分の胸に向けた。その時だった、部屋に上倉が入ってきた。
「自殺すんのか?」
「え?」
「俺に殺さしてくれ、今のうちに人を殺すことに慣れとかなくては」
警衛隊では事件が起き制圧時、犯人の生命は、一切考えず制圧する。
その時のことを想定して上倉が言った。そして短刀を構えると真島に向けた。
「やっぱりできない…」そう言うと真島は、そのまま短刀を下に落とし、涙を流した。
「昨日起きた事件で大切な人でも殺されたのか?」
「よくわかったな」
「俺も10年前の無差別テロで唯一の肉親であった父を殺された」
「あー、4.22事件か。500人近い死傷者を出したとか?のやつか」
「あーそうだ。俺の父は殺された。」「テロ組織己龍会だっけ?」
「俺の父を殺したのは己龍会では無い、室口だ」
室口……自分達が所属する班の班長の名前が上倉の口から発せられた。
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