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ULTIMATE〜INHERIT J.D.F

ULTIMATE〜INHERIT J.D.F第3話

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主要登場人物一覧
来宮遼介(34)…5代目主人公 革命軍所属 将補
中澤智康(44)…革命軍所属 隊将
笹倉大志(34)…警衛庁参謀部所属1等幹士
片岡優真(34)…革命軍最高司令役補佐  将補
海藤辰之(34)…警衛庁警務隊管理官 1等幹士
内海岳大(44)…革命軍最高司令役  隊将
保瀬将司(46)…警衛庁幕僚護衛隊参謀長 隊将
(元警視庁警備部警護課第4係長 警視)
中将一郎(47)…警衛庁市ヶ谷駐屯地司令 隊将
原快真(47)…警衛庁警備科第1指令本隊管理官 将補 
梶唯我(47)…警衛庁市ヶ谷駐屯地副司令 将補
緋鷺徹哉(36)…警衛庁幕僚官房室理事官 隊将(元関東管区警察局総務監察部所属)
中堂純一(48)…警衛庁2代目幕僚総監(元警察庁長官官房総括審議官)
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
…………………………………………………………………
「こちらが今月の報告書になります」
「ご苦労。」
そう言うと海藤は警務隊員から茶封筒を受け取った。
「それと管理官ちょっとお話よろしいでしょうか?」
「あ?なんだ?」
「実は、今朝から特殊科、警備科と連絡が取れなくてですね。」
「連絡が取れない?共同訓練でもやってんのか?」
「いや、そういった報告はまだ来てません。」
※全ての部隊は訓練及び日本国内の他部隊や海外の軍隊との共同訓練を行う際、必ず警務隊に届出を行わなければならない
「報告無しか。」
「はい。捜索対象として今日の夕方にも出動してよろしいでしょうか?」
「いや、ちょっと待て。俺に任せてくれないか?この1件は」
「は、はぁー。わかりました」
そう言うと警務隊員はそのまま警務隊管理官室を後にした。
警務隊員が出ていったのを見て海藤はすぐに笹倉に電話をかけた。
「なんだ?」
「笹倉か?」
「そうだけど。何、なんか声おかしいーぞ?笑」
「片岡が俺らに話してたこと覚えてるか?」
「片岡が話してたこと?あー革命起こすとかって言ってたやつか?」
「そうだ。」
「あれね笑 冗談だろ笑 どうせ。」
「いや、まじのやつかも。片岡と連絡取れるか?」
「朝からLINE送っても既読つかねーんだよな。」
「俺らで捜索するぞ。」
「捜索?」
「なんかあったら俺らで片岡を止めよう。あいつの言ってる革命は間違ってる。やり方があまりにも無謀すぎる。あいつがやろうとしてる事はこの組織の秩序を乱す行為だ。」
「大袈裟すぎんだろ笑笑」
「俺は本気だ。とにかく今から来れるか?場所は地下駐車場だ。」
「わかった。すぐに向かう。遅れんなよ」
「そっちこそな」
電話を切ると海藤は急いで管理官室から出ていった。
その頃
来宮は習志野駐屯地内の売店で片岡と話をいていた。
「お前、自分がやろうとしてることわかってんのか?」
来宮が聞くと片岡は笑顔でコーヒーを口に含んだ。
「何も考えずやってるように見えるか?察閥派を追い出さねーと警衛隊は終わる。俺はこの組織を守るために動くんだ。」
「組織守るためって、お前。成功したところで犯罪者になんだぞ?中堂殺して、緋鷺を殺す。お前の狙いはそうだろ?」
「そうだ。心配すんなって。既に作戦は立ててる。お前らにはその作戦通り動いてもらうだけだ。まず市ヶ谷駐屯地を占拠する。そしたら警務隊が来るだろ?市ヶ谷で立てこもりが起きたら。主要部隊がおそらく派遣される。そしたら次に第2部隊、第3部隊と離脱していき、中堂宅と緋鷺宅を占拠。彼らを殺る。場合によっては、警視庁、警察庁を占拠する。」
「いや、中堂と緋鷺が家にいるという証拠は?確実にいる証拠あんのか?」
「心配すんな。既に、幕僚護衛隊の動きは止めてある。」
「まじ?」
「用意周到だろ?笑」
その頃
幕僚護衛隊の待機室前に武装した特殊科特殊空衛団員らがやってきた。
「大人しくしろ。」
いきなりやってきた空衛団員を目の前に幕僚護衛隊員らは驚きの表情を見せていた。
そんな時、幕僚護衛隊参謀長は偶然、警衛庁から離れており、幕僚総監暗殺を企てる革命軍にとっては痛手であった。
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