ULTIMATE〜警亜戦争編 (2040) INFECTION

〓Mr.鷹党〓

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ULTIMATE 〜INFECTION

ULTIMATE 〜INFECTION第3話

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主要登場人物一覧
蔵島壱成(21)…2代目主人公ULTIMATE中央指令部員
中島佑紀弥(21)…元警衛官 亜細亜連合メンバー
松浦風雅(21)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
長内貴也(54)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(25)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊長
室口翔平(44)…ULTIMATE3代目総監
福良啓示(31)…ULTIMATE総監秘書
岸田正龍(27)…警衛局中央監察部首席監察官
工藤哲也(47)…6代目総統
赤木龍一(35)…警衛局最高監察部主任
大野勝之(48)…警衛局航空警戒部隊隊長
 ……………………………………………………………
「やります。入隊した時から死ぬ覚悟はできてますから」
「いい心構えだ」
そう言うと赤木は除隊届けを机の上に置いた。
その時だった、1本の無線が入ってきた。
「こちら航空隊F1地点を飛行中のヘリです。武装集団の集合地点を発見。恐らくは本部事務所かと。」
「わかった。前線部隊、調査部隊共に向かわせる。航空隊は安全確認を行いながら上空で待機だ」
「了解」
赤木は指示を出し終えるとそのまま蔵島達に無線連絡を入れた。
「01から02。現在時、航空隊が本部事務所と思われる建物を現認。F1地点だ。地上だとP1だ。向かえるか?」
「01了解」
「防弾マスクを装着しての任務にあたれ。以上おくれ」
蔵島達に指示を出し終えると赤木は、電話で大野を部屋に呼び出した。
数分後
大野が部屋にやってきた。
「呼びましたか?」
「航空隊全機を出動させろ。もしもの場合は生存者のみ救出しろ。いいな?」
「わかりました。」
赤木から指示を受けた大野は、航空隊員らが待機する部屋に向かった。
その頃
蔵島達は、ただ無言で本部事務所へ走り続けた。
しばらく走り続けると武装集団が目に入った。
それを見て蔵島は静かに右腕を上げ左右に揺らした。
それを見て隊員達は近くの森に隠れた。
「立派な建物。それにあの数の武装集団。間違いない。本部事務所だろう」
松浦が言うと蔵島は小さく頷いた。
その時、蔵島の頭に中島の顔が浮かんだ。
「中島……」
「蔵島。まだ忘れてねーのか?あいつは俺たちに銃口を向けた。仲間じゃない。あいつはもう敵だ。忘れろって言ったろ?」
松浦は防弾マスクを取るなり蔵島の胸ぐらをつかみながら怒鳴った。
その時だった。その声を聞きつけ武装集団がこちら側に向かってきた。
「くそ、バレたか」
松浦は急いで防弾マスクをつけるとその場に静かにしゃがんだ。
「逃げるぞ。待避だ」
「は?このまま本部事務所を襲うんじゃねーのかよ。」
「危険すぎる。命を最優先に考えろ」
「そんなの言ってられかよ。1歩前進したかと思ったらこのまま引き下がれって言うんか?冗談じゃねーよ」
そう言うと松浦は銃を構えた。
「おい、早く行くぞ」
蔵島は松浦の銃口を手で塞いだ。
「死ぬ覚悟はできてる。このまま亜連を追い詰める」
そう言うと松浦は蔵島を睨みつけた。
数秒の時間が経過した。
そして蔵島はその場にいた隊員らに指示を送った。
「総員…総員、戦闘態勢に入れ。必ず本部事務所を襲うぞ」
いきなりの指示に隊員達は戸惑いを見せた。
「急に作戦を変えて悪い。仲間を1人置いてけぼりにはできない。このまま戦闘態勢に入る。全員撃ち殺せ」
そう言うと蔵島は銃を構えた。その手は汗でびっしりと濡れていた。
武装集団は銃を構えながらゆっくりとやってきた。
次の瞬間、武装集団は乱射しながら走ってきた。
「撃て。撃てー」
蔵島達は急いで銃を構え引き金を引いた。
1人
2人
3人
次々と仲間が撃たれていく。
その光景を横で見ながら蔵島はただひたすら乱射をし続けた。
「航空隊から01。現状報告に置いては、武装集団と前線、調査両部隊が衝突。銃撃戦を開始。以上おくれ」
「01から航空隊、前線、調査両部隊の支援にまわれ。」
「了解」
航空隊員らはヘリからの狙撃態勢に入った。
「狙撃開始」
大野からの指示を受け隊員達はそのまま狙撃ボタンを押した。
ヘリから次々と弾丸が武装集団に命中していった。
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