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ULTIMATE 〜INFECTION
ULTIMATE 〜INFECTION第4話
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主要登場人物一覧
蔵島壱成(21)…2代目主人公ULTIMATE中央指令部員
中島佑紀弥(21)…元警衛官 亜細亜連合メンバー
松浦風雅(21)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
長内貴也(54)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(25)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊長
室口翔平(44)…ULTIMATE3代目総監
福良啓示(31)…ULTIMATE総監秘書
岸田正龍(27)…警衛局中央監察部首席監察官
工藤哲也(47)…6代目総統
赤木龍一(35)…警衛局最高監察部主任
大野勝之(48)…警衛局航空警戒部隊隊長
……………………………………………………………
「松浦。しっかりしろ。おい」
蔵島は松浦の体を起こしながら怒鳴った。
「俺の…ことはいい。……そのまま…前に進め」
被弾した松浦の腹部からは血液が出ていた。
「室口さん、し、至急救急部隊の派遣要請をお願いします。」
蔵島は室口に声をかけた。
すると室口は蔵島に顔を近づけた。
「冷静になれ。こういう時こそだ。今、生存している者だけでこのまま本部に突っ込め。いいな?」
「……………」
「お前ならできる。指令官としての経験はまだ無いが、仲間への想いは人一倍ある。中島を救ってこい。本部事務所に拘束されている可能性が高いだろう」
「わかりました」
蔵島はこれまで味わったことの無い感情が膨れ上がっていた。
その時だった、上空から次々と隊員達がロープ降下をしてきた。
「蔵島、安心しろ。俺らがいる。」
「な、なんで。今日、あなた方は休みのはずじゃ」
「赤木の野郎から言われてな笑行ってこいって笑。あの野郎人使い荒いんだから」
「とにかく、蔵島。俺たちもいる。安心しろ。お前を死なせることはしない」
そう言うと先輩隊員達は防弾マスクを装着し始めた。
「わかりました」
蔵島は自分の胸に拳を置き目を閉じた。
「必ず、必ずやってやる」
そう心に誓った。
「ただがむしゃらに突破しようとしても犠牲者を出すだけだ。それでだ。今から前方支援、後方支援部隊、主要部隊を作り前方支援、後方支援部隊が主要部隊を囲みながら前進していく。主要部隊だが蔵島、お前は主要部隊に行け」
福良に言われ蔵島は思わず声を漏らした。
「俺が主要部隊すか?」
「お前、助けたい奴がいるんだろ?前方支援、後方支援部隊が前進しながら行きそのまま前方支援部隊が道を開け主要部隊が建物内に侵入していく。それからの行動は主要部隊に任せる。どうだ?」
「とにかくそれで行こう。時間が無い」
後ろにいた隊員に急かされ蔵島は福良の提案に賛成した。
後方支援部隊には、ULTIMATE第1実動部隊~第2実動部隊が主要部隊には、第3実動部隊、第4実動部隊、第5実動部隊が、前方支援部隊には、第1本隊~第5本隊が行うことになった。
前方支援部隊の先頭での部隊誘導には自らの意思もあり福良が行うことになった。
「心配すんな。俺らが絶対守ってやっからよ」
顔が青ざめていた蔵島を見て近くにいた本隊所属の先輩隊員が声をかけた。
「は、はい」
「じゃあ行くか」
そう言うと福良はゆっくりと動き出した。
そして福良に合わせて隊員達もゆっくりと動き出した。
最初に銃撃を始めたのは武装集団からの方だった。
「射撃開始」
福良達も応戦した。ゆっくりと隊列を組みながら足幅を揃えながら進んで行く。
その時だった、前方支援に入っていた1人の隊員が足に被弾しその場で倒れた。
すると後ろにいた前方支援担当の隊員がその隊員を蹴飛ばしすぐに前に出てきた。
隊員が1人離脱すればその穴をすぐに埋める。
これを繰り返しながら前進していった。
充分な距離まで詰めると福良は右腕を上げた。
それを見て主要部隊員らは突入の準備を行いながら進み続けた。
その時だった、福良が首元に被弾しその場に倒れた。首からは大量の出血があった。
防弾マスクと言っても守れる範囲は顔全般だけであり首元は無防備の状態である。
「福良さん」
被弾し倒れた福良のもとへ蔵島は主要部隊から離脱し駆け寄った。
それを見て前方支援にいた数人の隊員が蔵島を囲んだ。
そのうちの1人の前方支援部隊員が蔵島に話しかけた。
「おい、何してる?すぐに戻れ」
「でも、福良さんが………」
「そいつの事はほっとけ。お前が今ここで勝手な行動をすれば一気にチームは総崩れを起こす。犠牲者をこれ以上出さないためにも戻れ」
先輩隊員に言われ蔵島は急いで主要部隊の列に戻った。
「作戦再開、このまま前進するぞ」
1人の先輩隊員が声を上げた。
蔵島壱成(21)…2代目主人公ULTIMATE中央指令部員
中島佑紀弥(21)…元警衛官 亜細亜連合メンバー
松浦風雅(21)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
長内貴也(54)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(25)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊長
室口翔平(44)…ULTIMATE3代目総監
福良啓示(31)…ULTIMATE総監秘書
岸田正龍(27)…警衛局中央監察部首席監察官
工藤哲也(47)…6代目総統
赤木龍一(35)…警衛局最高監察部主任
大野勝之(48)…警衛局航空警戒部隊隊長
……………………………………………………………
「松浦。しっかりしろ。おい」
蔵島は松浦の体を起こしながら怒鳴った。
「俺の…ことはいい。……そのまま…前に進め」
被弾した松浦の腹部からは血液が出ていた。
「室口さん、し、至急救急部隊の派遣要請をお願いします。」
蔵島は室口に声をかけた。
すると室口は蔵島に顔を近づけた。
「冷静になれ。こういう時こそだ。今、生存している者だけでこのまま本部に突っ込め。いいな?」
「……………」
「お前ならできる。指令官としての経験はまだ無いが、仲間への想いは人一倍ある。中島を救ってこい。本部事務所に拘束されている可能性が高いだろう」
「わかりました」
蔵島はこれまで味わったことの無い感情が膨れ上がっていた。
その時だった、上空から次々と隊員達がロープ降下をしてきた。
「蔵島、安心しろ。俺らがいる。」
「な、なんで。今日、あなた方は休みのはずじゃ」
「赤木の野郎から言われてな笑行ってこいって笑。あの野郎人使い荒いんだから」
「とにかく、蔵島。俺たちもいる。安心しろ。お前を死なせることはしない」
そう言うと先輩隊員達は防弾マスクを装着し始めた。
「わかりました」
蔵島は自分の胸に拳を置き目を閉じた。
「必ず、必ずやってやる」
そう心に誓った。
「ただがむしゃらに突破しようとしても犠牲者を出すだけだ。それでだ。今から前方支援、後方支援部隊、主要部隊を作り前方支援、後方支援部隊が主要部隊を囲みながら前進していく。主要部隊だが蔵島、お前は主要部隊に行け」
福良に言われ蔵島は思わず声を漏らした。
「俺が主要部隊すか?」
「お前、助けたい奴がいるんだろ?前方支援、後方支援部隊が前進しながら行きそのまま前方支援部隊が道を開け主要部隊が建物内に侵入していく。それからの行動は主要部隊に任せる。どうだ?」
「とにかくそれで行こう。時間が無い」
後ろにいた隊員に急かされ蔵島は福良の提案に賛成した。
後方支援部隊には、ULTIMATE第1実動部隊~第2実動部隊が主要部隊には、第3実動部隊、第4実動部隊、第5実動部隊が、前方支援部隊には、第1本隊~第5本隊が行うことになった。
前方支援部隊の先頭での部隊誘導には自らの意思もあり福良が行うことになった。
「心配すんな。俺らが絶対守ってやっからよ」
顔が青ざめていた蔵島を見て近くにいた本隊所属の先輩隊員が声をかけた。
「は、はい」
「じゃあ行くか」
そう言うと福良はゆっくりと動き出した。
そして福良に合わせて隊員達もゆっくりと動き出した。
最初に銃撃を始めたのは武装集団からの方だった。
「射撃開始」
福良達も応戦した。ゆっくりと隊列を組みながら足幅を揃えながら進んで行く。
その時だった、前方支援に入っていた1人の隊員が足に被弾しその場で倒れた。
すると後ろにいた前方支援担当の隊員がその隊員を蹴飛ばしすぐに前に出てきた。
隊員が1人離脱すればその穴をすぐに埋める。
これを繰り返しながら前進していった。
充分な距離まで詰めると福良は右腕を上げた。
それを見て主要部隊員らは突入の準備を行いながら進み続けた。
その時だった、福良が首元に被弾しその場に倒れた。首からは大量の出血があった。
防弾マスクと言っても守れる範囲は顔全般だけであり首元は無防備の状態である。
「福良さん」
被弾し倒れた福良のもとへ蔵島は主要部隊から離脱し駆け寄った。
それを見て前方支援にいた数人の隊員が蔵島を囲んだ。
そのうちの1人の前方支援部隊員が蔵島に話しかけた。
「おい、何してる?すぐに戻れ」
「でも、福良さんが………」
「そいつの事はほっとけ。お前が今ここで勝手な行動をすれば一気にチームは総崩れを起こす。犠牲者をこれ以上出さないためにも戻れ」
先輩隊員に言われ蔵島は急いで主要部隊の列に戻った。
「作戦再開、このまま前進するぞ」
1人の先輩隊員が声を上げた。
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