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ULTIMATE〜E.O.D 不発の憎しみ
ULTIMATE〜E.O.D 不発の憎しみ 第12話
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主要登場人物一覧
嶹津舜(23)…10代目主人公 警衛庁 3類職員(嘱託)
耀阪榮臣(24)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
夢丸奎大(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
高梨樹李(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 1等隊士
冴浪透也(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
佐塚真弥(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
松石海翔(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
吉瀬淳也(27)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
来島琉季弥(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官補佐 2等士官
今西遙駕(46)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官 1等士官
藤浦恭介(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
栗坂啓二(38)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
千景将(51)…警衛庁 公安科 統括官兼 別働隊長 1等幹士
関口智也(28)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
河木涼(25)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
奥木奨真(45)…警衛庁 幕僚官房室 理事官 2等将士
幸崎晃平(43)…警衛庁 公安科 科長 3等将士
菊池謙祐(44)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官 2等士官
泉井皓太(43)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官2等士官
鳥島信孝(57)…警衛庁 14代目 幕僚総監
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「失礼します」
「おー。来たか。まぁそこに座ってくれ」
「はい」
幸崎に言われ千景はソファーに腰掛けた。
「何故呼ばれたかわかるか?」
「い、いえ。何かありましたか?」
「そっか。まだ情報おりてないか。実はな、耀阪と佐塚がさっき帰ってきた。」
「帰ってきた?」
「うん。潜入はもう無理だとよ。嶹津の暴走を抑えきれなかったのかもな」
「もう暴走したんですか?あいつ」
「みたいだな。となると嶹津の動向が把握できないという事態が発生する。万が一の時にそれは不味いという事ぐらいわかるだろ?」
「はい」
「それでだ、来島は今何してる?」
「来島ですか?」
「うん。」
「彼なら今、暇してると思います。」
「そうか。社内ニートみたいだな。彼はなんだか」
そう言いながら幸崎はその場に立ち上がった。
「連れてきましょうか?」
「いや、いいよ。彼の顔を見たくは無い。君から伝えといてくれ」
「わかりました」
「要件はそれだけだ」
「はい」
そう言うと千景は一礼し回れ右をした時だった、部屋のドアが乱暴に開けられ制服を着た男達が次々に入ってきた。
「幸崎 3等将士、少しお伺いしたい話があります。ご同行願えますか?」
伊村が言うと幸崎は軽く目付きを変えた。
「警務隊、」
千景が呟くと伊村は千景に目をやった。
「どうも。お久しぶりで」
「そうだな。」
「ここで取り調べしてくれ。聞かれて困ることは無い」
幸崎が言うと伊村は近くのソファーに腰掛けると足を組んだ。
「なら、いいでしょう。ここで取り調べを行います。」
「小隊長、よ、よろしいんですか?課長からは連れてこいと」
「いいよ。いいよ。事情さえ分かればもう何も用は無いからな。とにかく聞くだけ聞いてそのまま帰ろう」
伊村が言うと千景が口を開けた。
「私も同席する。公安科に事情聴取とは、それなりの覚悟はあるんだな?」
「覚悟?」
そう言うと伊村はその場に立ち上がった。
「公安は総監直轄の部隊だ。総指揮権は総監が持ってる。つまり公安を潰せば総監の地位も少なからず関係してくる。」
千景が言うと伊村は千景を睨みつけた。
「んな事わかってますよ。なんすか?俺をど素人扱いすか?勘弁してくださいって。」
「まぁいい。わかってるんならこちらから言うことは何も無い」
そう言うと千景は椅子に腰掛けた。
「なら事情聴取始めますか。とその前に今回の事情聴取、我が小隊、期待のルーキーに任せてみるとしようかな」
伊村が言うと1人の男がその場に立ち上がった。
「正随と言います。」
男が言うと千景は伊村に目をやった。
「随分と若そうに見えるが、」
「24歳。小隊では1番若い奴です。部隊配属1年で、部隊長からの推薦があり今年からうちの小隊に試験配属となったんすよ。」
伊村が言うと正随はペンとメモ帳を取り出した。
「小隊長、もう始めてもよろしいでしょうか?」
「ん?あー頼むよ」
伊村に言われ正随は幸崎に目をやった。
その頃
嶹津は都内のとある漫画喫茶の中にいた。
「これだけか。なかなかきびーよな。これだけで駐屯地爆破は」
そう呟きながら嶹津はその場で寝転がった。
「兄ちゃん。なにか悩んでるみたいだな」
唐突に後ろから声をかけられ嶹津は思わず軽く声を出した。
「びっくりした~」
「あー、悪い悪い笑」
「あんたは?」
「通りすがりの者だよ。悩み聞いてやろうか?」
「人に言えるような悩みじゃねーんよな。なんつーか。」
「ほぉー。さらに気になるな。」
「あ、そうだ。じゃあ1万円くれたら話してやるよ。」
「1万円か?」
「うん。それなりの対価ねーと話せるような内容じゃねーし」
「そうか」
そう言うと男は財布から1万円札を取り出しそのまま嶹津に渡した。
「マジかよ。こいつ」
嶹津が呟くと男は嶹津に少し近づいた。
「これで払ったろ?早く話してくれよ。」
「え?あーいや。なんて言うか、闇バイト的な、なんかあんじゃん?そういうのだよ。」
「闇バイトか。」
「駐屯地爆破しろって。こんだけのもので。いやぁ無理っしょ。って話じゃん?こんだけでやれるほど落ちぶれてはねーだろうって。思って」
「良かったら手伝ってやろーか?」
「は?おっさんが?」
「ここの漫画喫茶な、実は俺のところの仕切りなんだわ。だからせっかくだしお客さんの役に立ってやろーかなって」
「仕切り?あんた何者だよ?」
「名乗るほどのものじゃねーよ。とにかく場所を移して、詳しい話しようか」
「わ、わかったよ」
嶹津は言われるがまま、男について行くようにして漫画喫茶を後にした。
同じ頃、別働隊では、情報保全隊との合同会議が行われていた。
「宗教都市?」
吉瀬が呟いた。
「ここ一体は明徳教の仕切りとされている。特にこの地域は色が濃いと思う」
そう言うと関口は都内の地図を広げ赤ペンで、軽く囲った。
「あの、そんな事よりこれどうにかしないと、」
松石はソファーで休む耀阪と佐塚の姿を横目で見ながら言った。
「嶹津か?原因は?」
高梨が聞くと松石は軽く頷いた。
「みたいですね。何があったのか」
松石が言うと河木が何やら関口と慌ただしくこそこそと耳打ちをしているのが目に入った。
「どうした?何かあったか?」
藤浦が聞くと河木は関口に目をやった。
「こいつがついに動き出しました。」
そう言うと関口は藤浦にパソコンを渡した。
「懐かしいな。久しぶりに見たよ」
藤浦が言うと夢丸が口を開けた。
「なんすか?なんかあったんすか?」
「これを見てくれ」
藤浦は目の前の電子黒板に画像を映し出した。
「彼は、黒須真と名乗ってる。」
「黒須真って笑」
高梨が言うと冴浪は高梨に目をやった。
「なんか黒光りの石みたいな名前っすね」
冴浪が言った。
「この黒須真という男。明徳教の幹部を束ねるNo.2の男です」
河木が言うと冴浪は軽く口を鳴らした。
「んだよ。シカトかよ」
冴浪が言うと河木は関口に目をやった。
「え?また俺?説明。お前ちょっとぐらいはやってくれや」
そう言いながら関口は机に置いてあったコーヒーを1口飲みながらiQOSを手に取った。
「ここ、禁煙、ですね」
河木が言うと関口は河木を軽く睨みつけた。
「こちとら2日まともに吸えてねーんだよ。ちょっとぐらい吸わせてくれや」
関口は軽く足を組むとiQOSを口に近づけた。
「んで、えーっと。なんだっけ?あ、そうか。そんでその、黒須真という男なんだけど、これ、誰かと今歩いてるよな?」
「そのようですね、」
河木が言うと関口は軽く目を細めた。
「嶹津、か」
藤浦が言うと関口はさらに目を細めた。
「なんで嶹津だと?」
関口が聞くと耀阪が口を開けた。
「右腕の傷跡、中学生の頃に喧嘩で出来た怪我だって。新教(新隊員教育)の時に話してました。」
「どうします?」
河木に聞かれ関口はパソコンを閉じた。
「場所はすぐに特定出来るだろ。」
「はい」
河木が返事すると関口は藤浦に目をやった。
「ここで、彼らを止めれば駐屯地爆破は未遂に終わります。動きましょう」
「いやいや、未遂に終わらしたらその時点で潜入失敗するだろって」
吉瀬が言った。
「被害を最小限に抑える。目標の的になってる駐屯地をすぐに特定しそこに部隊を送り込む。対抗はせず隊員を避難させる。これで行こう」
今西が言うと藤浦は軽く頷いた。
「河木、急げ。すぐに突き止めろ」
「はい」
関口に言われ河木はそのまま部屋を後にした。
嶹津舜(23)…10代目主人公 警衛庁 3類職員(嘱託)
耀阪榮臣(24)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
夢丸奎大(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
高梨樹李(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 1等隊士
冴浪透也(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
佐塚真弥(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
松石海翔(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
吉瀬淳也(27)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
来島琉季弥(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官補佐 2等士官
今西遙駕(46)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官 1等士官
藤浦恭介(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
栗坂啓二(38)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
千景将(51)…警衛庁 公安科 統括官兼 別働隊長 1等幹士
関口智也(28)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
河木涼(25)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属 隊士長
奥木奨真(45)…警衛庁 幕僚官房室 理事官 2等将士
幸崎晃平(43)…警衛庁 公安科 科長 3等将士
菊池謙祐(44)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官 2等士官
泉井皓太(43)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官2等士官
鳥島信孝(57)…警衛庁 14代目 幕僚総監
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「失礼します」
「おー。来たか。まぁそこに座ってくれ」
「はい」
幸崎に言われ千景はソファーに腰掛けた。
「何故呼ばれたかわかるか?」
「い、いえ。何かありましたか?」
「そっか。まだ情報おりてないか。実はな、耀阪と佐塚がさっき帰ってきた。」
「帰ってきた?」
「うん。潜入はもう無理だとよ。嶹津の暴走を抑えきれなかったのかもな」
「もう暴走したんですか?あいつ」
「みたいだな。となると嶹津の動向が把握できないという事態が発生する。万が一の時にそれは不味いという事ぐらいわかるだろ?」
「はい」
「それでだ、来島は今何してる?」
「来島ですか?」
「うん。」
「彼なら今、暇してると思います。」
「そうか。社内ニートみたいだな。彼はなんだか」
そう言いながら幸崎はその場に立ち上がった。
「連れてきましょうか?」
「いや、いいよ。彼の顔を見たくは無い。君から伝えといてくれ」
「わかりました」
「要件はそれだけだ」
「はい」
そう言うと千景は一礼し回れ右をした時だった、部屋のドアが乱暴に開けられ制服を着た男達が次々に入ってきた。
「幸崎 3等将士、少しお伺いしたい話があります。ご同行願えますか?」
伊村が言うと幸崎は軽く目付きを変えた。
「警務隊、」
千景が呟くと伊村は千景に目をやった。
「どうも。お久しぶりで」
「そうだな。」
「ここで取り調べしてくれ。聞かれて困ることは無い」
幸崎が言うと伊村は近くのソファーに腰掛けると足を組んだ。
「なら、いいでしょう。ここで取り調べを行います。」
「小隊長、よ、よろしいんですか?課長からは連れてこいと」
「いいよ。いいよ。事情さえ分かればもう何も用は無いからな。とにかく聞くだけ聞いてそのまま帰ろう」
伊村が言うと千景が口を開けた。
「私も同席する。公安科に事情聴取とは、それなりの覚悟はあるんだな?」
「覚悟?」
そう言うと伊村はその場に立ち上がった。
「公安は総監直轄の部隊だ。総指揮権は総監が持ってる。つまり公安を潰せば総監の地位も少なからず関係してくる。」
千景が言うと伊村は千景を睨みつけた。
「んな事わかってますよ。なんすか?俺をど素人扱いすか?勘弁してくださいって。」
「まぁいい。わかってるんならこちらから言うことは何も無い」
そう言うと千景は椅子に腰掛けた。
「なら事情聴取始めますか。とその前に今回の事情聴取、我が小隊、期待のルーキーに任せてみるとしようかな」
伊村が言うと1人の男がその場に立ち上がった。
「正随と言います。」
男が言うと千景は伊村に目をやった。
「随分と若そうに見えるが、」
「24歳。小隊では1番若い奴です。部隊配属1年で、部隊長からの推薦があり今年からうちの小隊に試験配属となったんすよ。」
伊村が言うと正随はペンとメモ帳を取り出した。
「小隊長、もう始めてもよろしいでしょうか?」
「ん?あー頼むよ」
伊村に言われ正随は幸崎に目をやった。
その頃
嶹津は都内のとある漫画喫茶の中にいた。
「これだけか。なかなかきびーよな。これだけで駐屯地爆破は」
そう呟きながら嶹津はその場で寝転がった。
「兄ちゃん。なにか悩んでるみたいだな」
唐突に後ろから声をかけられ嶹津は思わず軽く声を出した。
「びっくりした~」
「あー、悪い悪い笑」
「あんたは?」
「通りすがりの者だよ。悩み聞いてやろうか?」
「人に言えるような悩みじゃねーんよな。なんつーか。」
「ほぉー。さらに気になるな。」
「あ、そうだ。じゃあ1万円くれたら話してやるよ。」
「1万円か?」
「うん。それなりの対価ねーと話せるような内容じゃねーし」
「そうか」
そう言うと男は財布から1万円札を取り出しそのまま嶹津に渡した。
「マジかよ。こいつ」
嶹津が呟くと男は嶹津に少し近づいた。
「これで払ったろ?早く話してくれよ。」
「え?あーいや。なんて言うか、闇バイト的な、なんかあんじゃん?そういうのだよ。」
「闇バイトか。」
「駐屯地爆破しろって。こんだけのもので。いやぁ無理っしょ。って話じゃん?こんだけでやれるほど落ちぶれてはねーだろうって。思って」
「良かったら手伝ってやろーか?」
「は?おっさんが?」
「ここの漫画喫茶な、実は俺のところの仕切りなんだわ。だからせっかくだしお客さんの役に立ってやろーかなって」
「仕切り?あんた何者だよ?」
「名乗るほどのものじゃねーよ。とにかく場所を移して、詳しい話しようか」
「わ、わかったよ」
嶹津は言われるがまま、男について行くようにして漫画喫茶を後にした。
同じ頃、別働隊では、情報保全隊との合同会議が行われていた。
「宗教都市?」
吉瀬が呟いた。
「ここ一体は明徳教の仕切りとされている。特にこの地域は色が濃いと思う」
そう言うと関口は都内の地図を広げ赤ペンで、軽く囲った。
「あの、そんな事よりこれどうにかしないと、」
松石はソファーで休む耀阪と佐塚の姿を横目で見ながら言った。
「嶹津か?原因は?」
高梨が聞くと松石は軽く頷いた。
「みたいですね。何があったのか」
松石が言うと河木が何やら関口と慌ただしくこそこそと耳打ちをしているのが目に入った。
「どうした?何かあったか?」
藤浦が聞くと河木は関口に目をやった。
「こいつがついに動き出しました。」
そう言うと関口は藤浦にパソコンを渡した。
「懐かしいな。久しぶりに見たよ」
藤浦が言うと夢丸が口を開けた。
「なんすか?なんかあったんすか?」
「これを見てくれ」
藤浦は目の前の電子黒板に画像を映し出した。
「彼は、黒須真と名乗ってる。」
「黒須真って笑」
高梨が言うと冴浪は高梨に目をやった。
「なんか黒光りの石みたいな名前っすね」
冴浪が言った。
「この黒須真という男。明徳教の幹部を束ねるNo.2の男です」
河木が言うと冴浪は軽く口を鳴らした。
「んだよ。シカトかよ」
冴浪が言うと河木は関口に目をやった。
「え?また俺?説明。お前ちょっとぐらいはやってくれや」
そう言いながら関口は机に置いてあったコーヒーを1口飲みながらiQOSを手に取った。
「ここ、禁煙、ですね」
河木が言うと関口は河木を軽く睨みつけた。
「こちとら2日まともに吸えてねーんだよ。ちょっとぐらい吸わせてくれや」
関口は軽く足を組むとiQOSを口に近づけた。
「んで、えーっと。なんだっけ?あ、そうか。そんでその、黒須真という男なんだけど、これ、誰かと今歩いてるよな?」
「そのようですね、」
河木が言うと関口は軽く目を細めた。
「嶹津、か」
藤浦が言うと関口はさらに目を細めた。
「なんで嶹津だと?」
関口が聞くと耀阪が口を開けた。
「右腕の傷跡、中学生の頃に喧嘩で出来た怪我だって。新教(新隊員教育)の時に話してました。」
「どうします?」
河木に聞かれ関口はパソコンを閉じた。
「場所はすぐに特定出来るだろ。」
「はい」
河木が返事すると関口は藤浦に目をやった。
「ここで、彼らを止めれば駐屯地爆破は未遂に終わります。動きましょう」
「いやいや、未遂に終わらしたらその時点で潜入失敗するだろって」
吉瀬が言った。
「被害を最小限に抑える。目標の的になってる駐屯地をすぐに特定しそこに部隊を送り込む。対抗はせず隊員を避難させる。これで行こう」
今西が言うと藤浦は軽く頷いた。
「河木、急げ。すぐに突き止めろ」
「はい」
関口に言われ河木はそのまま部屋を後にした。
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