ULTIMATE〜season39(2206)E.O.D 不発の憎しみ

〓Mr.鷹党〓

文字の大きさ
21 / 24
陸衛 編

ULTIMATE〜E.O.D 不発の憎しみ 第20話

しおりを挟む
主要登場人物一覧
嶹津舜(23)…10代目主人公 警衛庁 3類職員(嘱託)
耀阪榮臣(24)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
夢丸奎大(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
高梨樹李(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 1等隊士
冴浪透也(26)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
佐塚真弥(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
松石海翔(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
吉瀬淳也(27)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 隊士長
来島琉季弥(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官補佐 2等士官
今西遙駕(46)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官 1等士官
藤浦恭介(45)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
栗坂啓二(38)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
千景将(51)…警衛庁 公安科 統括官兼 別働隊長 1等幹士
関口智也(28)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属  隊士長
河木涼(25)…警衛庁 幕僚官房室 情報保全隊所属  隊士長
奥木奨真(45)…警衛庁 幕僚官房室 理事官 2等将士
幸崎晃平(43)…警衛庁 公安科 科長 3等将士
菊池謙祐(44)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官  2等士官
泉井皓太(43)…警衛庁 幕僚総監付き秘書官2等士官
鳥島信孝(57)…警衛庁 14代目 幕僚総監

階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「戻ったぞー」
陸上科 部隊統括事務室に着くなり、森は大声を出した。
「お疲れ様です。それでどんな話だったんですか?」
近くにいた陸上科 部隊統括 幹部補佐の清水 1等幹士に聞かれ、森は軽く頷いた。
「奥木がさ、なんか、妙なこと言っててよくわかんねーけど、とりあえず現隊(現場にいる部隊)に入電(連絡)して、野島の動向を把握しろってなって」
「野島さんをですか?」
「そうそうそう。奥木がなんか訳分かんねーこと言ってたからさ。ま、一応な?多分そんなのねーと思うけど」
そう言いながら森は軽く欠伸をした。
「わかりました」
そう言うと清水は受話器を取った。
「あ、誰か出たら変わってくれ」
森に言われ清水は軽く返事した。
数秒後、1人の隊員が出た。
「はい。」
「部隊統括の森だ。野島は今何してる?なんなら変わって欲しくてな。」
「野島さんですか?」
「そうだ。」
「いや、野島さんなら既に食堂に単身で突入されまして、あとから、野島さん本人から無線で、部隊はそのまま待機との指示が」
「単身で突入?指揮官でもない野郎が勝手に何してんだ。すぐに指揮官に言って呼び戻せ。指揮官は誰だっけ?」
そう言いながら森はiPadを起動させた。
「菅原さんですね」
清水が言うと森は軽く頷きながら声を出した。
「菅原か。すぐに言ってこい」
「え?いや、その、菅原さんは人質になって、それを本部に連絡したら、俺が現場指揮官になったって、野島さんが」
「あ?何言ってんだ?」
森が言うと清水は森に目をやった。
それを見て森はスピーカーにし受話器をその場に置いた。
「菅原が人質?野島が指揮官?何も情報来てねーぞ?本部に。現場が何勝手に動いてんだ?なー」
森が怒鳴ると清水は軽く森を落ち着かせそのまま声を出した。
「多分だけど、野島の独断で今、物事が進んでる。一旦、連隊の指揮権はこちらが握らせてもらう。わかったか?」
「わ、わかりました」
「部隊はそのまま待機だ。電話も繋いだままで」
そう言いながら清水はその場に立ち上がった。
「野島、暴走してますね」
清水に言われ森は軽く机を叩いた。
「あの、クソ野郎が。何してくれてんだよ。」
「どうしますか?このままもし、何かあれば、」
清水が言うと森は軽く頷いた。
「俺の管理責任が問われるな。」
「そ、そこですか?」
「他に何がある?」
「いや、なんて言うか、その死傷者が出ればっていうか、」
「んなのどうでもいいんだ。」
「どうでもいいって笑」
「とにかく、陸衛はこのまま撤退させる。連隊長には事後報告を入れといてくれ」
「わかりました。」
「それと、お前。直接、あいつらを連れ戻してこい。多分、何人か反抗するだろ。馬鹿みたいな正義感で動く連中がいるからな。」
「わかりました」
「そういう奴らが輪を乱すんだ」
「じゃあ、向かいますね」
清水が言うと森は無線機を手に取った。
「01こちら00.本作戦による部隊展開を中止。繰り返す。本作戦による部隊展開を中止。よって、部隊は帰隊報告を実施せよ。なお、撤退報告は本隊から連隊長に事後で入れる。」
森から無線を受け、隊員たちは軽く目を合わせた。
「今なんて言った?」
「え、撤収でしょ?」
「ここでか?俺たちが撤退すればどうなるんだよ。」
「特殊科でも出すんじゃないんですか?」
「まぁ無理も無いか、菅原さんは人質になっていないし、小鹿島さんもまだ病院だっけか?それに、あの人の事もあるからな」
そう言うと1人の隊員は食堂に目をやった。
「野島、さんですか」
「こりゃあ、撤退した方がいいのかもしれんな」
隊員らが話している中、別働隊は、食堂のすぐ真横に設置されていた作戦本部で待機していた。
「なぁー」
「はい?」
冴浪に声をかけられ夢丸は後ろを振り返った。
「嶹津を生け捕りで連れ戻すってのが最大目標だろ?」
「そうですね。はい」
「無理ってわかんねーのかな?上は」
「無理?というのは、」
「は?いや、お前わかるだろ?洗脳されちまったあいつを連れ戻すなんて無理難題すぎんだろ。あいつ、頭いかれちまってんの。頭が」
冴浪が怒鳴ると横にいた高梨が軽く止めに入った。
「落ち着けって」
「わりー、」
「ま、でも冴浪がキレたい気持ちもわかるよ。俺たちが追ってきた獲物、あいつに横取りされたようなもんだからな。もう明徳教の情報が俺たちに降りてくることは無い。」
高梨が言うと夢丸は高梨に目をやった。
「つまり、嶹津はどうなるんですか?」
「どうなるって、そりゃあ」
高梨が言うと今西が口を開けた。
「殺す他ねーよな。あいつを止めるには息の根を止めるしかないんだから。」
「え?ちょっとそれは行き過ぎでしょ。さすがに。息の根を止めるって」
夢丸が言うと冴浪は近くの机を蹴飛ばし夢丸の胸ぐらを掴んだ。
「仲良い同期たちで仲良しごっこか?あ?迷惑なんだよ。そういうの。こっちがどれだけ迷惑されてんのか、わかって言ってんのか?な?おい」
「だから落ち着けって。」
高梨は冴浪を羽交い締めにしながら叫んだ。
「うるせーな。グダグダ。」
そう言いながら1人の男がテントの中に入ってきた。
「来島、」
今西が呟くと冴浪は夢丸の胸ぐらから手を離した。
「あいつを潜入させたのは俺だ。責任を問われるなら俺が問われる。あいつを無理やり潜入させたのは俺だ。」
来島は近くの椅子に腰かけると軽くため息を吐いた。
「こうなるとは思ってなかったよな。俺の出世もここまでって訳だ。あの野郎、最後までクソ野郎で終わるんだな。」
来島が言うと冴浪は軽く深呼吸をしながらその場に腰かけた。
「千景に言われてここに来た。ケジメつけて来いって。あの野郎、言葉だけはかっこいいよな笑」
「お前、わかってんだろうな?」
今西に言われ来島はその場に立ち上がった。
「お前の指揮下ってのはわかってるよ。好きに使ってくれや」
そう言うと来島は軽く笑った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

処理中です...