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別働隊 始動編
ULTIMATE〜E.O.D 不発の憎しみ 第4話
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主要登場人物一覧
嶹津舜(19)…10代目主人公 警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 3等隊士
耀阪榮臣(20)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 3等隊士
夢丸奎大(18)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 3等隊士
高梨樹李(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
冴浪透也(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
水梨敦貴(21)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
来島琉季弥(41)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官 2等士官
今西遙駕(42)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 第1機動小隊長 士官長
末崎駕李(30)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 3等士官
藤浦恭介(41)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
尾浦祥暉(35)…警衛庁 自衛科 方面隊統括本部 東部方面隊専任統括官 1等隊尉
近村泰翔(45)…警衛庁 自衛科 方面隊統括本部 東部方面隊専任統括官 2等幹士
伊村零也(37)…警衛庁 警務大隊 首席監察部 東部方面隊 統括監察員 2等士官
飛松晃聖(30)…警衛庁 警務大隊 首席監察部 東部方面隊 統括監察員 3等士官
千景将(47)…警衛庁 公安科 統括官兼 別働隊長 2等幹士
登梨昌磨(41)… 警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
奥木奨真(41)…警衛庁 幕僚官房室 理事官補佐 1等幹士
菊池謙祐(40)…警衛庁 陸上科 陸上中央司令総隊 所属 2等士官
泉井皓太(39)…警衛庁 陸上科 陸上中央司令総隊 所属 2等士官
鳥島信孝(53)…警衛庁 14代目 幕僚総監
瀏 黎曖秦(19)…対日武闘派戦線 ELUリーダー
九藤倭(48)…対日武闘派戦線 ELU メンバー
倉北來人(35)…対日武闘派戦線 ELU メンバー
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………………
「こりゃ酷いな。リンチされて殺害か?」
「みたいですね。このサイトですよ。また」
刑事たちの前には目がくり抜かれ、爪が全て剥がされ、歯も全部抜かれ、痣だらけの全裸男性の遺体があった。
「EODか。これで最多票を取れば殺されるってのはどうやらマジらしいな」
そう言いながら警視庁捜査一課1係 巡査部長の牧田は軽く上空を見上げた。
「やはり、サイバー班の力も無いと厳しいでしょ。」
後輩刑事の村上 巡査部長に言われ牧田は軽く笑った。
「んなの、上が許すわけねーだろ。派閥とかいうくそしょうもないことで争ってんだから。サイバーの今のトップが刑事部のトップと仲が悪いって。まぁ元々、生安とは仲が悪かったからな。その傘下だからってのもあるだろうけどよ。」
「そういうのまじでしょうもないっすよね。」
「言えてんな」
そう言い後ろを振り返った牧田の目にスーツ姿の見慣れない集団が目に入った。
「あ?部外者、勝手に入ってんぞ」
牧田が言うと村上は慌てて牧田を止めた。
「今、警衛隊の公安科がELUを監視してるらしくて。多分もしかしたらそのあれじゃないですか?ほら、腕章に警衛隊って」
「ELU?んなのただの都市伝説だろ?目撃情報も無い。それに加えて、3年前にアメリカにテロかなんかを仕組んで米軍が討伐したって話、有名だろ?生きてるわけねーよ。」
「ま、まーそうっすよね笑」
村上が言うと牧田は男たちの元に向かった。
「お前ら警衛隊が何の用じゃ?ここは、わしらの島だ。好き勝手荒らしてくれんなや」
牧田が怒鳴ると藤浦が軽く笑った。
「すいません。ちょっとお聞きしたいことがあって」
藤浦が言うと牧田は軽く目を見開いた。
「なんだ?簡潔にな?」
「あ、はい。もちろん。その、今回の事件はEODサイトによる殺人事件だと。手口も同様であり警察はそのように見てると見解してますが、それはよろしかったでしょうか?」
「あ?あーそうだよ。見りゃわかんだろ。ふざけた事しやがって。警察も偉い舐められたもんだよ。」
「その中で、EODサイトのサイバー捜査を独自でやってたんですが、するとELUが浮かび上がってきたんです。ELUが関与してるとなると我々の出番でもあるので、警察と警衛隊との間で協定を結んでと。まーそういった話になるのはお分かりになりますでしょうか?」
「それはあんたらの勝手な言い分だろ?EODはELUの仕切りでは無い。それは確かに言える。ELUは3年前に米軍にやられてる。俺はその噂を信じてる。」
「そうですか、」
藤浦が言うと後ろにいた嶹津が割り込んできた。
「1回ぐらい話聞いたってくれてもいいだろ?」
「あ?なんだお前?こっちはお前らの茶番に付き合ってられるほど、暇じゃねーんだわ。」
「茶番だと?」
「馬鹿。警察に喧嘩売るのは話が違うだろ?やめとけって」
藤浦が言うと嶹津は軽く藤浦を突き飛ばした。
「うるせー。今俺らの事を馬鹿にしたからな。あいつらは」
「あ?んだよ。殴るんなら殴れよ。腹立つならさっさと暴れろって。な?」
牧田が怒鳴ると藤浦がすぐに頭を下げた。
「すいません。うちの者が。それで協定の方は難しいと?」
「はい。難しいですね。」
「わかりました」
藤浦が去ろうとすると嶹津がすかさず止めに入った。
「何やってんすか?藤浦さん。あいつほっといていいんすか?」
「埒があかない。一旦ここは帰るぞ」
「んなの納得いくかよ。」
嶹津が怒鳴ると藤浦は後ろを振り返りそのまま嶹津の胸ぐらを掴んだ。
「わかんだろ?警察と警衛隊のこれまでの歴史だ。その歴史がこうさせてきたんだ。協力すらできない。間違ってると思ってるのは俺も一緒だ。だから落ち着け。な?」
「わかったすよ」
嶹津が言うと藤浦は嶹津の胸ぐらから手を離した。
警衛庁に着くと、藤浦は軽くため息を吐きながら統括官室へと向かった。
「失礼します」
「お疲れ様。どうだった?」
千景が聞くと藤浦は軽く頭を下げた。
「無理でした。やはり警察はELUと睨んではなかったです。」
「やっぱりか。ELUの犯行となると国家指定特別犯罪組織の類に入ることになるから、警衛隊の主導での捜査になる。それを警察は恐れてるんだろう。彼らの事なんか全てお見通しだよ笑」
「そうですか笑」
藤浦が言うと千景は軽く腕を組んだ。
「ならこっちとしても独自に動くしか道は無いという事だな」
「大丈夫でしょうか。我々に捜査力なと皆無ですよ。警務隊頼りになるのは目に見えてます。」
「警衛隊が自衛隊と違うのは、捜査力と防衛力を持った国防組織であるということだ。その信念に従うまでだよ」
「そうですよね。」
「来島には俺から言っておく。明日にでも警務隊と合同本部の設置を行なうように掛け合っておく」
「ありがとうございます。ていうか来島なんかあったんですか?」
藤浦が聞くと千景は軽く顔を上げた。
「ん?聞いてないんか?本人から」
「あーはい。何も」
「同期なのにな。そうか。そうか。中方(中部方面隊)にいま研修に行ってるところだ。」
「研修、ですか?」
「初級幹部課程入校希望者を集ったら来島が来てな。入校希望者は今、その中方に派遣されてる」
「そうですか、」
「君は無いのか?そういう上昇志向とか、そういうのは。」
「私なんかにつとまるような、そんな生ぬるいくは無いでしょ。私は今のこのポジションに満足してます。」
そう言うと藤浦は軽く頭を下げその場を後にした。
その頃
警務隊では、各部隊から提出される月末業務報告書の確認が行われていた。
「こういう細かい作業、俺苦手なんよな。こういうの。」
伊村が言うと飛松は軽く答えた。
「何のためにこれ出させてるんですか?ずっと疑問だったんすけど」
飛松が聞くと伊村は軽く笑った。
「お前、知らねーの?教えてもらなかったんか?」
「は、はい。何も」
「ならお前が運ついてないだけだな。簡単に言ったら、年初に、各科、部隊に予算をあててる。その予算がどう使われてるか見るためのものだ。必要に応じ、月ごとに予算の増加は要請する事が出来る。その要請を出した各科、部隊の予算を今確認してるって感じだ。」
「そうなんすね。でも、これ殆どの部隊から予算拡張の要請出てませんか?だとしたら」
「まぁそうだよな。決めてんのは防衛省のお偉いさん達だからな。現場の声とか通りずらいからどうしても最低金額で予算を組まれるんだ。まぁでもそんなんで仕事を進めれるわけもねーから。苦労すんだけどな。」
そう言いながら伊村はとある報告書に目をとめた。
「公安科か、」
そう呟くと伊村は報告書を詳しくPCに映し出し目をやった。
「さっきから休職者がこの1ヶ月で極端に増えてるなって思って。なんかあったんすかね?」
飛松が聞くと伊村はPCを飛松に見せた。
「そんな事より、公安科が新しく民間のビルを契約してる。」
「えーっと、つまり?」
「幕僚総監か幕僚官房室が許可を出せば民間のものは借りることも買い取ることもできる。だが民間のものを買い取る又は借りるとなると、警務隊に必ず通知が行くように設定されてるんだ。」
「そうなんですか?」
「隊員の居場所、一人一人の所属部隊と任務。すべてを把握する必要があるからな。事細かに情報が下りて来るんだが、これはまだおりてきてない。なんか怪しいな。」
「そうですね」
「1度、内偵調査やってみるか、」
そう言うと伊村はその場に立ち上がった。
嶹津舜(19)…10代目主人公 警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 3等隊士
耀阪榮臣(20)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 3等隊士
夢丸奎大(18)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 3等隊士
高梨樹李(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
冴浪透也(22)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
水梨敦貴(21)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等隊士
来島琉季弥(41)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊 管理官 2等士官
今西遙駕(42)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 第1機動小隊長 士官長
末崎駕李(30)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 3等士官
藤浦恭介(41)…警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
尾浦祥暉(35)…警衛庁 自衛科 方面隊統括本部 東部方面隊専任統括官 1等隊尉
近村泰翔(45)…警衛庁 自衛科 方面隊統括本部 東部方面隊専任統括官 2等幹士
伊村零也(37)…警衛庁 警務大隊 首席監察部 東部方面隊 統括監察員 2等士官
飛松晃聖(30)…警衛庁 警務大隊 首席監察部 東部方面隊 統括監察員 3等士官
千景将(47)…警衛庁 公安科 統括官兼 別働隊長 2等幹士
登梨昌磨(41)… 警衛庁 公安科 国家危機管理対策部隊 別働隊所属 2等士官
奥木奨真(41)…警衛庁 幕僚官房室 理事官補佐 1等幹士
菊池謙祐(40)…警衛庁 陸上科 陸上中央司令総隊 所属 2等士官
泉井皓太(39)…警衛庁 陸上科 陸上中央司令総隊 所属 2等士官
鳥島信孝(53)…警衛庁 14代目 幕僚総監
瀏 黎曖秦(19)…対日武闘派戦線 ELUリーダー
九藤倭(48)…対日武闘派戦線 ELU メンバー
倉北來人(35)…対日武闘派戦線 ELU メンバー
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………………
「こりゃ酷いな。リンチされて殺害か?」
「みたいですね。このサイトですよ。また」
刑事たちの前には目がくり抜かれ、爪が全て剥がされ、歯も全部抜かれ、痣だらけの全裸男性の遺体があった。
「EODか。これで最多票を取れば殺されるってのはどうやらマジらしいな」
そう言いながら警視庁捜査一課1係 巡査部長の牧田は軽く上空を見上げた。
「やはり、サイバー班の力も無いと厳しいでしょ。」
後輩刑事の村上 巡査部長に言われ牧田は軽く笑った。
「んなの、上が許すわけねーだろ。派閥とかいうくそしょうもないことで争ってんだから。サイバーの今のトップが刑事部のトップと仲が悪いって。まぁ元々、生安とは仲が悪かったからな。その傘下だからってのもあるだろうけどよ。」
「そういうのまじでしょうもないっすよね。」
「言えてんな」
そう言い後ろを振り返った牧田の目にスーツ姿の見慣れない集団が目に入った。
「あ?部外者、勝手に入ってんぞ」
牧田が言うと村上は慌てて牧田を止めた。
「今、警衛隊の公安科がELUを監視してるらしくて。多分もしかしたらそのあれじゃないですか?ほら、腕章に警衛隊って」
「ELU?んなのただの都市伝説だろ?目撃情報も無い。それに加えて、3年前にアメリカにテロかなんかを仕組んで米軍が討伐したって話、有名だろ?生きてるわけねーよ。」
「ま、まーそうっすよね笑」
村上が言うと牧田は男たちの元に向かった。
「お前ら警衛隊が何の用じゃ?ここは、わしらの島だ。好き勝手荒らしてくれんなや」
牧田が怒鳴ると藤浦が軽く笑った。
「すいません。ちょっとお聞きしたいことがあって」
藤浦が言うと牧田は軽く目を見開いた。
「なんだ?簡潔にな?」
「あ、はい。もちろん。その、今回の事件はEODサイトによる殺人事件だと。手口も同様であり警察はそのように見てると見解してますが、それはよろしかったでしょうか?」
「あ?あーそうだよ。見りゃわかんだろ。ふざけた事しやがって。警察も偉い舐められたもんだよ。」
「その中で、EODサイトのサイバー捜査を独自でやってたんですが、するとELUが浮かび上がってきたんです。ELUが関与してるとなると我々の出番でもあるので、警察と警衛隊との間で協定を結んでと。まーそういった話になるのはお分かりになりますでしょうか?」
「それはあんたらの勝手な言い分だろ?EODはELUの仕切りでは無い。それは確かに言える。ELUは3年前に米軍にやられてる。俺はその噂を信じてる。」
「そうですか、」
藤浦が言うと後ろにいた嶹津が割り込んできた。
「1回ぐらい話聞いたってくれてもいいだろ?」
「あ?なんだお前?こっちはお前らの茶番に付き合ってられるほど、暇じゃねーんだわ。」
「茶番だと?」
「馬鹿。警察に喧嘩売るのは話が違うだろ?やめとけって」
藤浦が言うと嶹津は軽く藤浦を突き飛ばした。
「うるせー。今俺らの事を馬鹿にしたからな。あいつらは」
「あ?んだよ。殴るんなら殴れよ。腹立つならさっさと暴れろって。な?」
牧田が怒鳴ると藤浦がすぐに頭を下げた。
「すいません。うちの者が。それで協定の方は難しいと?」
「はい。難しいですね。」
「わかりました」
藤浦が去ろうとすると嶹津がすかさず止めに入った。
「何やってんすか?藤浦さん。あいつほっといていいんすか?」
「埒があかない。一旦ここは帰るぞ」
「んなの納得いくかよ。」
嶹津が怒鳴ると藤浦は後ろを振り返りそのまま嶹津の胸ぐらを掴んだ。
「わかんだろ?警察と警衛隊のこれまでの歴史だ。その歴史がこうさせてきたんだ。協力すらできない。間違ってると思ってるのは俺も一緒だ。だから落ち着け。な?」
「わかったすよ」
嶹津が言うと藤浦は嶹津の胸ぐらから手を離した。
警衛庁に着くと、藤浦は軽くため息を吐きながら統括官室へと向かった。
「失礼します」
「お疲れ様。どうだった?」
千景が聞くと藤浦は軽く頭を下げた。
「無理でした。やはり警察はELUと睨んではなかったです。」
「やっぱりか。ELUの犯行となると国家指定特別犯罪組織の類に入ることになるから、警衛隊の主導での捜査になる。それを警察は恐れてるんだろう。彼らの事なんか全てお見通しだよ笑」
「そうですか笑」
藤浦が言うと千景は軽く腕を組んだ。
「ならこっちとしても独自に動くしか道は無いという事だな」
「大丈夫でしょうか。我々に捜査力なと皆無ですよ。警務隊頼りになるのは目に見えてます。」
「警衛隊が自衛隊と違うのは、捜査力と防衛力を持った国防組織であるということだ。その信念に従うまでだよ」
「そうですよね。」
「来島には俺から言っておく。明日にでも警務隊と合同本部の設置を行なうように掛け合っておく」
「ありがとうございます。ていうか来島なんかあったんですか?」
藤浦が聞くと千景は軽く顔を上げた。
「ん?聞いてないんか?本人から」
「あーはい。何も」
「同期なのにな。そうか。そうか。中方(中部方面隊)にいま研修に行ってるところだ。」
「研修、ですか?」
「初級幹部課程入校希望者を集ったら来島が来てな。入校希望者は今、その中方に派遣されてる」
「そうですか、」
「君は無いのか?そういう上昇志向とか、そういうのは。」
「私なんかにつとまるような、そんな生ぬるいくは無いでしょ。私は今のこのポジションに満足してます。」
そう言うと藤浦は軽く頭を下げその場を後にした。
その頃
警務隊では、各部隊から提出される月末業務報告書の確認が行われていた。
「こういう細かい作業、俺苦手なんよな。こういうの。」
伊村が言うと飛松は軽く答えた。
「何のためにこれ出させてるんですか?ずっと疑問だったんすけど」
飛松が聞くと伊村は軽く笑った。
「お前、知らねーの?教えてもらなかったんか?」
「は、はい。何も」
「ならお前が運ついてないだけだな。簡単に言ったら、年初に、各科、部隊に予算をあててる。その予算がどう使われてるか見るためのものだ。必要に応じ、月ごとに予算の増加は要請する事が出来る。その要請を出した各科、部隊の予算を今確認してるって感じだ。」
「そうなんすね。でも、これ殆どの部隊から予算拡張の要請出てませんか?だとしたら」
「まぁそうだよな。決めてんのは防衛省のお偉いさん達だからな。現場の声とか通りずらいからどうしても最低金額で予算を組まれるんだ。まぁでもそんなんで仕事を進めれるわけもねーから。苦労すんだけどな。」
そう言いながら伊村はとある報告書に目をとめた。
「公安科か、」
そう呟くと伊村は報告書を詳しくPCに映し出し目をやった。
「さっきから休職者がこの1ヶ月で極端に増えてるなって思って。なんかあったんすかね?」
飛松が聞くと伊村はPCを飛松に見せた。
「そんな事より、公安科が新しく民間のビルを契約してる。」
「えーっと、つまり?」
「幕僚総監か幕僚官房室が許可を出せば民間のものは借りることも買い取ることもできる。だが民間のものを買い取る又は借りるとなると、警務隊に必ず通知が行くように設定されてるんだ。」
「そうなんですか?」
「隊員の居場所、一人一人の所属部隊と任務。すべてを把握する必要があるからな。事細かに情報が下りて来るんだが、これはまだおりてきてない。なんか怪しいな。」
「そうですね」
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そう言うと伊村はその場に立ち上がった。
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