ULTIMATE〜season9 (2038) INFECTION

〓Mr.鷹党〓

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ULTIMATE 〜INFECTION

ULTIMATE 〜INFECTION第1話

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主要登場人物一覧
蔵島壱成(19)…2代目主人公 ULTIMATE緊急事案機動処理部隊第1班所属
中島佑紀弥(19)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
松浦風雅(19)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
長内貴也(52)…元ULTIMATE中央指令部長(元最高中央指令部長)
水崎一躍(23)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属 
赤木龍一(33)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊長
室口翔平(42)…ULTIMATE3代目総監
福良啓二(29)…ULTIMATE総監秘書
岸田正龍(25)…警衛局中央監察部首席監察官付き監察官
工藤哲也(45)…警衛局中央監察部首席監察官
有藤慶之(25)…警衛局最高監察部最高監兼5代目総統
佐島篤大(30)…最高中央指令部長
 ……………………………………………………………
2038年8月20日、傷害容疑で逃走中の現職警衛官、蔵島壱成の身柄拘束にて惑いを見せている警衛官達に有藤は怒りを見せていた。
「どういう事だ?まだ見つからんのか」
「申し訳ありません」
最高監室に有藤は最高中央指令部長の佐島篤大を呼びつけた。
中央指令部にはULTIMATE中央指令部、本隊中央指令部、そしてその2つの中央指令部を統率する最高中央指令部がある。今まではULTIMATE中央指令部が実質的な権限を持っており今までは最高中央指令部長にはULTIMATE中央指令部員から選出されていた。
だが有藤の意思により解任された長内の後釜として新たに選出されたのは本隊中央指令部の佐島篤大だった。
「お前に最高中央指令部長を任せたのが間違いだった。そう俺に言わせる気か?」
「申し訳ありません。必ず見つけ出します」
「当たり前だ。それともう1つ頼みたいことがある」
「なんでしょう?」
「ULのメンバーの拘束だ。俺が総統になった以上彼らは不要だ。除隊候補名簿に彼らの名前を載せた。拘束完了次第そのまま除隊処分にする。この事は外には漏らすな。逃げられてでもされたら厄介だ」
「わかりました。失礼します」
その頃
ULのメンバー達は蔵島の捜索に汗水流していた。
「くっそあの野郎どこにいんだよ」
赤木は膝に手をつきながら呟いた。その時、前から制服を着た警衛官達がこちら側にやってきた。
「赤木さん、あいつらって」
水崎が呟いた。
「君たち、赤木と水崎だな?」
「そうだがお前らは?」
「警衛局第3本隊の者だ。君たちの…」
「逃げるぞ」
そう言うと赤木は水崎の襟足をつかみ走り出した。
「待てー」
こちら側に警衛官達が走ってきた。
「くそが…」
赤木はその場で軽く飛ぶとやってきた警衛官達に飛び蹴りをかました。
「おい水崎、早く逃げろ。有藤の野郎おそらく俺たちを拘束しろとこいつらに命令してるんだろ」
赤木は立ち上がろうとしている警衛官を羽交い締めにしながら叫んだ。
「は、はい」
水崎は混乱しながらもその場から走り去っていった。
その後
室口を含めた数名のULメンバーが拘束された。
その頃
蔵島はとある一軒家の前にいた。その家の前には片倉と書かれた表札があった。
インターホンを押すと女性の声が聞こえてきた。
「どちら様ですか?」
「警衛局特殊広域緊急機動部隊の蔵島と言います。片倉旬さんのご自宅で間違いないでしょうか?」
「そうですけど…」
「片倉本部長から預かっている物がありそれを渡しに来ました」
「わかりました。」
しばらくすると中から1人の女性が出てきた。
「お茶でも用意しますので中にどうぞ」
「いえ、そんな」
「いいから、いいから」
女性は笑いながら蔵島を家の中に入れた。
中に入ると片倉が言っていた一人息子がソファーでくつろいでいた。
「失礼します」
蔵島の声に築くとその1人息子は睨みつけるように蔵島を見上げた。
「片倉本部長は自らの命を捨ててウイルスの侵入を防ぎました。死に美しいとかそんなのはありません。ですが私は片倉本部長の死は栄光の死であるとそう認識してます。そして片倉本部長は殉職する直前私に手紙を渡して来ました。」
そう言うと蔵島は手紙を女性に渡した。
手紙の中を目にした女性はさっきまで堪えていた涙を流し始めた。
「おふくろ、人前で泣くとかやめろよ」
そう言うとその一人息子は母親から手紙を奪い家から出て行った。
「奥さんでしたか。何も知らず申し訳ありません」
「夫の死は役に立ちましたか?夫は人のために尽くしましたか?」
「はい。私はそう思っています。片倉本部長の死を無駄にしないためにも私は必ず片倉本部長から受け継いだ正義を実践します」
そう言うと蔵島は軽く頭を下げ家を後にした。
家を出るとさっきまでいた一人息子が手紙を片手にうずくまっていた。
「親父、俺何も親孝行してねーじゃん。勝手に勝手に…死にやがって…」
目からは涙が溢れ出ていた。
「片倉本部長、あなたの息子さんは立派だ。彼は必ず立派な大人になる。今彼が流している涙は必ずこれからの糧になるだろう」
蔵島はそう呟くとそのまま歩き出した。
しばらく歩いていると前から警衛官の制服を着た男達がやってきた。
「蔵島だな?最高監察部の有藤だ。医官への暴行容疑でお前を拘束しに来た」
そう言うと有藤は後ろにいた男達に目をやった。
その時、1台の車がクラクションを鳴らしながら走ってきた。
そしてその車から覆面を被った男達が出てきた。男達は蔵島を車内に入れるとそのまま車に戻り発進させた。
「車を追え、逃がすな」
有藤の指示を受け警衛官達は急いで車の追跡にあたった。
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