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甲府駐屯地 奪還作戦 奪還編
ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第7話
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主要登場人物一覧
真城大暉(23)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
有邊翔(31)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官
北丸魁真(51)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士
辰巳愛斗(26)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
生島亮秦(41)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士
會澤桂司(56) …警衛庁運用科 部隊運用室 理事官 2等将士
清塚翔(29)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
阿藤仁(26)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
基淳人(44)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉
新野敦(51)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士
一織将太(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
相模恭介(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
仲原賢都(29)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 助教補佐 隊士長
鷹原宏也(48)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 3等隊尉
西 寿梨(38)…警衛庁警務大隊 刑事課 課長兼 警務大隊 統括代理 3等将士
沖矢蒼真(33)…警衛庁警務大隊 刑事課 総務統括管理官 2等幹士
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
…………………………………………………………………
「応援を待ってても意味無いでしょ。俺ら警衛隊ですよ?俺らから奪還始めないと。いつまでもこうやって、ちんたらちんたらしてる気ですか?」
1人の隊員が怒号をあげた。
「落ち着いてくれ。仕方ないだろ?」
生島が言うと隊員は自分の戦闘服につけていた日の丸の紋章をその場で取ると生島に向かって投げつけた。
「これ付けてる限り、俺らはどんな時でも国守らねーとって俺、教育隊にいた時に習ったんすけどね?」
「なぁ~いい加減黙れよ。うるせーって」
清塚が言うと隊員は軽く頭を下げた。
「でも俺も同じこと思ったけどな。清塚は思わなかったのか?」
阿藤が言うと清塚は軽く笑った。
「思わねーわけねーだろ。でもそんなの生島さんに言っても解決しねーだろって。今ここにいる奴らでどうやって反撃するか考えねーとだろ。それぐらいわかってんよ。つか真城お前何してんだよ?」
清塚が怒鳴ると真城は清塚に目をやった。
「いや、この隊舎って生存者全員いるんだよな?」
「そうだけど。なんかあったか?」
「いや、あそこに1人いねーか?」
「あそこ?」
そう言うと清塚は窓に目をやった。
「あーなんか見えんな」
「だろ?生存者助けねーと。」
「あーあれか。あの人逃げ遅れた人か。」
「民間人か?」
阿藤が聞くと清塚は頷いた。
「民間人は全員ここから出したろ?まだ居たか?」
生島が聞くと清塚はその場にあった防弾チョッキをつけた。
「俺、今から向かいます。」
「ちょ、無茶だろって。」
阿藤が言うと清塚は阿藤の止める手を払った。
「俺ら警衛官が民間人見放すとかんなの許されねーだろ。お前が行かないなら俺1人で行くぜ」
「しょうがねーな。行くよ」
阿藤が言うと清塚は笑いながら銃を手に持った。
「2人だけで行ってくれ。下手に人が多すぎても機敏な動きができねーだろうから。」
生島が言うと清塚と阿藤はそのまま隊舎から出ていった。
2人が出て数秒後、真城はある事に気づいた。
「生島さん」
「どうした?」
「いや、あの民間人なんか変じゃないすか?」
「なんか変?」
「いや歩き方っていうか。なんか、よろけながら歩いてるって言うか。」
「確かになんか歩き方変だな」
そう言うと生島は身を乗り出しながら言った。
その頃
清塚と阿藤は互いにアイコンタクトを取りながら男に慎重に近づいて行った。
「警衛隊です。生存者の方でお間違いないですか?」
清塚が言うと男はその場で倒れた。
「お、おい大丈夫か」
清塚と阿藤はすぐに倒れた男のもとに駆け寄った。
「うわ。泡吹いてやがるぜ」
清塚が言うと阿藤は無線機を片手に持った。
「俺、報告あげとくよ。」
「頼んだ」
そう言うと清塚は倒れた男の口に目をやった。
「VXガスか?なんだこれ?」
「了解です」
無線連絡を終えると阿藤は清塚に目をやった。
「そいつ解剖するからって、隊舎に連れてけって。」
「隊舎にか?」
「おん。なんかあんのか?」
「いや、特殊科にいた時に原因不明の遺体を見つけた時はできるだけ距離を取れって。それと大勢がいるところに運ぶなって。解剖は最低でも48時間は経過させろって教わったからさ」
「原因不明っちゃ原因不明だもんな」
阿藤が言うと清塚はその場に立ち上がった。
「どうする?」
「いや、でも生島さんから連れて来いって言われたからな。上官命令だからな?一応」
阿藤が言うと清塚は頷いた。
「じゃあ運ぶぞ」
清塚はそう言うと男の足を手にとった。
その時だった、阿藤がその場で立ちくらみを起こしその場に倒れた。
「阿藤、大丈夫か?」
清塚が声をかけると阿藤は首を掻きむしりながらその場に声を荒らげた。
「清塚、こっから離れろ」
そう怒鳴りながら走ってきたのは北丸だった。
「北丸さん。なんで。」
清塚が聞くと北丸は清塚を阿藤から離しながら説明した。
「応援でさっき来たんだよ。とにかくこっから離れろ。それはV-2ガスだ」
「V-2?」
「そのガス吸って死んだやつは泡を含んだよ。近づいたらそいつもやられる。感染すんだよ。だから離れろ」
「じゃあ、阿藤はもう終わりなんすか?見捨てるんすか?」
「正気になれ。見てみろ阿藤もう死んでんだろ。目を見てみろ」
「阿藤、おい~」
清塚は北丸の制止を振り切り倒れた阿藤のもとに駆け寄った。
「だから、落ち着けって」
北丸は清塚を蹴り飛ばすとその場で手錠をかけた。
「わりーな。この場で拘束させてもらうよ。」
「何してんすか?これなんすか?ねー。おいって」
清塚は何度も怒鳴りながら暴れ続けた。
真城大暉(23)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
有邊翔(31)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官
北丸魁真(51)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士
辰巳愛斗(26)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
生島亮秦(41)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士
會澤桂司(56) …警衛庁運用科 部隊運用室 理事官 2等将士
清塚翔(29)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
阿藤仁(26)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
基淳人(44)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉
新野敦(51)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士
一織将太(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
相模恭介(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
仲原賢都(29)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 助教補佐 隊士長
鷹原宏也(48)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 3等隊尉
西 寿梨(38)…警衛庁警務大隊 刑事課 課長兼 警務大隊 統括代理 3等将士
沖矢蒼真(33)…警衛庁警務大隊 刑事課 総務統括管理官 2等幹士
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
…………………………………………………………………
「応援を待ってても意味無いでしょ。俺ら警衛隊ですよ?俺らから奪還始めないと。いつまでもこうやって、ちんたらちんたらしてる気ですか?」
1人の隊員が怒号をあげた。
「落ち着いてくれ。仕方ないだろ?」
生島が言うと隊員は自分の戦闘服につけていた日の丸の紋章をその場で取ると生島に向かって投げつけた。
「これ付けてる限り、俺らはどんな時でも国守らねーとって俺、教育隊にいた時に習ったんすけどね?」
「なぁ~いい加減黙れよ。うるせーって」
清塚が言うと隊員は軽く頭を下げた。
「でも俺も同じこと思ったけどな。清塚は思わなかったのか?」
阿藤が言うと清塚は軽く笑った。
「思わねーわけねーだろ。でもそんなの生島さんに言っても解決しねーだろって。今ここにいる奴らでどうやって反撃するか考えねーとだろ。それぐらいわかってんよ。つか真城お前何してんだよ?」
清塚が怒鳴ると真城は清塚に目をやった。
「いや、この隊舎って生存者全員いるんだよな?」
「そうだけど。なんかあったか?」
「いや、あそこに1人いねーか?」
「あそこ?」
そう言うと清塚は窓に目をやった。
「あーなんか見えんな」
「だろ?生存者助けねーと。」
「あーあれか。あの人逃げ遅れた人か。」
「民間人か?」
阿藤が聞くと清塚は頷いた。
「民間人は全員ここから出したろ?まだ居たか?」
生島が聞くと清塚はその場にあった防弾チョッキをつけた。
「俺、今から向かいます。」
「ちょ、無茶だろって。」
阿藤が言うと清塚は阿藤の止める手を払った。
「俺ら警衛官が民間人見放すとかんなの許されねーだろ。お前が行かないなら俺1人で行くぜ」
「しょうがねーな。行くよ」
阿藤が言うと清塚は笑いながら銃を手に持った。
「2人だけで行ってくれ。下手に人が多すぎても機敏な動きができねーだろうから。」
生島が言うと清塚と阿藤はそのまま隊舎から出ていった。
2人が出て数秒後、真城はある事に気づいた。
「生島さん」
「どうした?」
「いや、あの民間人なんか変じゃないすか?」
「なんか変?」
「いや歩き方っていうか。なんか、よろけながら歩いてるって言うか。」
「確かになんか歩き方変だな」
そう言うと生島は身を乗り出しながら言った。
その頃
清塚と阿藤は互いにアイコンタクトを取りながら男に慎重に近づいて行った。
「警衛隊です。生存者の方でお間違いないですか?」
清塚が言うと男はその場で倒れた。
「お、おい大丈夫か」
清塚と阿藤はすぐに倒れた男のもとに駆け寄った。
「うわ。泡吹いてやがるぜ」
清塚が言うと阿藤は無線機を片手に持った。
「俺、報告あげとくよ。」
「頼んだ」
そう言うと清塚は倒れた男の口に目をやった。
「VXガスか?なんだこれ?」
「了解です」
無線連絡を終えると阿藤は清塚に目をやった。
「そいつ解剖するからって、隊舎に連れてけって。」
「隊舎にか?」
「おん。なんかあんのか?」
「いや、特殊科にいた時に原因不明の遺体を見つけた時はできるだけ距離を取れって。それと大勢がいるところに運ぶなって。解剖は最低でも48時間は経過させろって教わったからさ」
「原因不明っちゃ原因不明だもんな」
阿藤が言うと清塚はその場に立ち上がった。
「どうする?」
「いや、でも生島さんから連れて来いって言われたからな。上官命令だからな?一応」
阿藤が言うと清塚は頷いた。
「じゃあ運ぶぞ」
清塚はそう言うと男の足を手にとった。
その時だった、阿藤がその場で立ちくらみを起こしその場に倒れた。
「阿藤、大丈夫か?」
清塚が声をかけると阿藤は首を掻きむしりながらその場に声を荒らげた。
「清塚、こっから離れろ」
そう怒鳴りながら走ってきたのは北丸だった。
「北丸さん。なんで。」
清塚が聞くと北丸は清塚を阿藤から離しながら説明した。
「応援でさっき来たんだよ。とにかくこっから離れろ。それはV-2ガスだ」
「V-2?」
「そのガス吸って死んだやつは泡を含んだよ。近づいたらそいつもやられる。感染すんだよ。だから離れろ」
「じゃあ、阿藤はもう終わりなんすか?見捨てるんすか?」
「正気になれ。見てみろ阿藤もう死んでんだろ。目を見てみろ」
「阿藤、おい~」
清塚は北丸の制止を振り切り倒れた阿藤のもとに駆け寄った。
「だから、落ち着けって」
北丸は清塚を蹴り飛ばすとその場で手錠をかけた。
「わりーな。この場で拘束させてもらうよ。」
「何してんすか?これなんすか?ねー。おいって」
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