14 / 36
全方面隊同時発令 隊員救出作戦 編
ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第13話
しおりを挟む
主要登場人物一覧
真城大暉(23)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
有邊翔(31)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官
北丸魁真(51)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士
辰巳愛斗(26)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
生島亮秦(41)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士
會澤桂司(56) …警衛庁運用科 部隊運用室 理事官 2等将士
清塚翔(29)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
阿藤仁(26)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
基淳人(44)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉
新野敦(51)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士
一織将太(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
相模恭介(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
仲原賢都(29)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 助教補佐 隊士長
鷹原宏也(48)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 3等隊尉
西 寿梨(38)…警衛庁警務大隊 刑事課 課長兼 警務大隊 統括代理 3等将士
沖矢蒼真(33)…警衛庁警務大隊 刑事課 総務統括管理官 2等幹士
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
…………………………………………………………………
目を開けるとそこには瓦礫に埋まった隊員達が目に入った。
真城はすぐに横に埋まっていた清塚に声をかけた。
「おい大丈夫か?なー。おい」
「俺は大丈夫だ。こんな瓦礫すぐにどけてやるっつーの」
そう言うと清塚は自分の体の上にあった瓦礫を手に取るとそのまま近くの瓦礫に向けて投げた。
「銃壊れちまったけど、幸い俺らは2階にいたからな。何とか助かったけど5階とかにいたら死んでんぞ」
「他の隊員はどうなんだろう。生きてんのかな」
真城が聞くと清塚はふらつきながらもその場に立ち上がると近くの瓦礫に手をつけた。
「この瓦礫じゃあかなりやばいだろうな。ま、探すだけ探してみっか」
そう言い清塚がその場にしゃがんだ時だった、大量の白い泡を口から吹き出しその場に倒れた。
「お、おい清塚」
「真城、これやべー、わ」
「は?何が?大丈夫か?衛生近くにいねーし。」
「じゃ、な、」
そう言うと清塚はそのまま目を見開いたまま動かなくなった。
「ま、まじかよ。おい清塚~しっかりしろって」
真城が怒鳴っていると後ろからいきなり抱きしめられるようにして止められた。
「落ち着け。真城」
「あなたは?」
後ろにいたのはガスマスクをつけ武装した男だった。
MPの腕章をつけているのを見て警衛官である事がやっとわかる状態だった。
「警務大隊 刑事課の西だ。駐屯地奪還作戦は中止になった。このまま名古屋駐屯地に引き返すぞ」
「ちょっと待ってください。そしたらこの駐屯地はどうなるんです?」
「どうなるとは?これは決定事項だ。」
そう言うと西は真城の横で倒れていた沖矢に目をやった。
「動ける奴は動けと言いたかったが、厳しいかもな。今回の爆発によってV-2がばら撒かれたと考えている。そうなるとだ、ここにいるマスクを付けてない奴全員含めて連れて帰るのは現実的じゃないかもな」
「どういうことですか?この場にいる全員残して帰還するってことですか?」
真城が聞くと西は頭上に目をやった。
「もうすぐだ。救出チームが来るだろ。判断は全て彼らに託される。本隊と方面隊の人間で構成されると聞いたからな。彼らが決めたことがそのまま決定事項として下る。悪く思うなよ」
そう西が話していると、頭上から数機のヘリがやってきた。
「ちょっと待ってください。」
「次はなんだ?」
「駐屯地奪還作戦は中止って事ですよね?」
「だからさっきそう言ったろ?」
「駐屯地が奪われた場合、我々のこれからの作戦行動はかなり制限されます。」
「まぁそうだろうな。」
「我々は更に不利に不利になります。それでもよろしいと?」
真城が聞くと西は軽く目を開けた沖矢を立たせながら言った。
「上がしろと言ったことはやらねーとダメなんだ。それが間違っていてもだ。嫌なら上に上がれ。それだけだ。階級社会のこの組織では士官長までの一般隊員は何も反論を言うことは禁止されてる。それぐらい分かれ」
西が話すと数機のヘリがゆっくりと着陸してきた。
「動ける奴は自力で来てくれ」
相模はそう叫びながらガスマスクをつけた。
「感染の疑いがある者もいる。救出に向かう際はガスマスクを着用をしろ」
ヘリ内で無線越しに會澤から指示を受けた隊員らはガスマスクを装着しながらヘリから出ていった。
その時だった、駐屯地最北端の隊舎から銃声が鳴り響いた。
相模ら救出チームはすぐに動けない隊員らをヘリの中へと運ぶ作業を始めた。
「おい、これヘリ足りるか?」
一織が聞くと相模は汗を拭いながら周囲に目をやった。
「足りねーかもな。この場で救出するか否かを判断して厳選して搬送しなければならないということなのかもな。」
「俺らが判断していいのか?衛生科隊員にさせた方がいいだろ。俺らに善し悪しつくかよ」
「つかねーよな。とにかく向こうで銃声のような音が聞こえた。対象はまだ行動してる。すぐにここから離脱しなければならない。さっさと動け」
そう言うと相模は瓦礫の撤去を始めた。
真城大暉(23)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
有邊翔(31)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官
北丸魁真(51)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士
辰巳愛斗(26)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
生島亮秦(41)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士
會澤桂司(56) …警衛庁運用科 部隊運用室 理事官 2等将士
清塚翔(29)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
阿藤仁(26)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
基淳人(44)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉
新野敦(51)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士
一織将太(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
相模恭介(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
仲原賢都(29)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 助教補佐 隊士長
鷹原宏也(48)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 3等隊尉
西 寿梨(38)…警衛庁警務大隊 刑事課 課長兼 警務大隊 統括代理 3等将士
沖矢蒼真(33)…警衛庁警務大隊 刑事課 総務統括管理官 2等幹士
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
…………………………………………………………………
目を開けるとそこには瓦礫に埋まった隊員達が目に入った。
真城はすぐに横に埋まっていた清塚に声をかけた。
「おい大丈夫か?なー。おい」
「俺は大丈夫だ。こんな瓦礫すぐにどけてやるっつーの」
そう言うと清塚は自分の体の上にあった瓦礫を手に取るとそのまま近くの瓦礫に向けて投げた。
「銃壊れちまったけど、幸い俺らは2階にいたからな。何とか助かったけど5階とかにいたら死んでんぞ」
「他の隊員はどうなんだろう。生きてんのかな」
真城が聞くと清塚はふらつきながらもその場に立ち上がると近くの瓦礫に手をつけた。
「この瓦礫じゃあかなりやばいだろうな。ま、探すだけ探してみっか」
そう言い清塚がその場にしゃがんだ時だった、大量の白い泡を口から吹き出しその場に倒れた。
「お、おい清塚」
「真城、これやべー、わ」
「は?何が?大丈夫か?衛生近くにいねーし。」
「じゃ、な、」
そう言うと清塚はそのまま目を見開いたまま動かなくなった。
「ま、まじかよ。おい清塚~しっかりしろって」
真城が怒鳴っていると後ろからいきなり抱きしめられるようにして止められた。
「落ち着け。真城」
「あなたは?」
後ろにいたのはガスマスクをつけ武装した男だった。
MPの腕章をつけているのを見て警衛官である事がやっとわかる状態だった。
「警務大隊 刑事課の西だ。駐屯地奪還作戦は中止になった。このまま名古屋駐屯地に引き返すぞ」
「ちょっと待ってください。そしたらこの駐屯地はどうなるんです?」
「どうなるとは?これは決定事項だ。」
そう言うと西は真城の横で倒れていた沖矢に目をやった。
「動ける奴は動けと言いたかったが、厳しいかもな。今回の爆発によってV-2がばら撒かれたと考えている。そうなるとだ、ここにいるマスクを付けてない奴全員含めて連れて帰るのは現実的じゃないかもな」
「どういうことですか?この場にいる全員残して帰還するってことですか?」
真城が聞くと西は頭上に目をやった。
「もうすぐだ。救出チームが来るだろ。判断は全て彼らに託される。本隊と方面隊の人間で構成されると聞いたからな。彼らが決めたことがそのまま決定事項として下る。悪く思うなよ」
そう西が話していると、頭上から数機のヘリがやってきた。
「ちょっと待ってください。」
「次はなんだ?」
「駐屯地奪還作戦は中止って事ですよね?」
「だからさっきそう言ったろ?」
「駐屯地が奪われた場合、我々のこれからの作戦行動はかなり制限されます。」
「まぁそうだろうな。」
「我々は更に不利に不利になります。それでもよろしいと?」
真城が聞くと西は軽く目を開けた沖矢を立たせながら言った。
「上がしろと言ったことはやらねーとダメなんだ。それが間違っていてもだ。嫌なら上に上がれ。それだけだ。階級社会のこの組織では士官長までの一般隊員は何も反論を言うことは禁止されてる。それぐらい分かれ」
西が話すと数機のヘリがゆっくりと着陸してきた。
「動ける奴は自力で来てくれ」
相模はそう叫びながらガスマスクをつけた。
「感染の疑いがある者もいる。救出に向かう際はガスマスクを着用をしろ」
ヘリ内で無線越しに會澤から指示を受けた隊員らはガスマスクを装着しながらヘリから出ていった。
その時だった、駐屯地最北端の隊舎から銃声が鳴り響いた。
相模ら救出チームはすぐに動けない隊員らをヘリの中へと運ぶ作業を始めた。
「おい、これヘリ足りるか?」
一織が聞くと相模は汗を拭いながら周囲に目をやった。
「足りねーかもな。この場で救出するか否かを判断して厳選して搬送しなければならないということなのかもな。」
「俺らが判断していいのか?衛生科隊員にさせた方がいいだろ。俺らに善し悪しつくかよ」
「つかねーよな。とにかく向こうで銃声のような音が聞こえた。対象はまだ行動してる。すぐにここから離脱しなければならない。さっさと動け」
そう言うと相模は瓦礫の撤去を始めた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
女帝の遺志(第二部)-篠崎沙也加と女子プロレスラーたちの物語
kazu106
大衆娯楽
勢いを増す、ブレバリーズ女子部と、直美。
率いる沙也加は、自信の夢であった帝プロマット参戦を直美に託し、本格的に動き出す。
一方、不振にあえぐ男子部にあって唯一、気を吐こうとする修平。
己を見つめ直すために、女子部への入部を決意する。
が、そこでは現実を知らされ、苦難の道を歩むことになる。
志桜里らの励ましを受けつつ、ひたすら練習をつづける。
遂に直美の帝プロ参戦が、現実なものとなる。
その壮行試合、沙也加はなんと、直美の相手に修平を選んだのであった。
しかし同時に、ブレバリーズには暗い影もまた、歩み寄って来ていた。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる