ULTIMATE〜RISING SUN 防衛の極限へ(2170) Ground - Force 大地の守り人

〓Mr.鷹党〓

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橿原分屯地 化学研究所 立てこもり事件

ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第34話

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主要登場人物一覧
真城大暉(23)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
有邊翔(31)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官
北丸魁真(51)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士
辰巳愛斗(26)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
生島亮秦(41)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士
會澤桂司(56) …警衛庁運用科 部隊運用室 理事官 2等将士
清塚翔(29)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
阿藤仁(26)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士
基淳人(44)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉
新野敦(51)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士
一織将太(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
相模恭介(46)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員  3等士官
仲原賢都(29)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 助教補佐 隊士長
鷹原宏也(48)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 3等隊尉
西 寿梨(38)…警衛庁警務大隊 刑事課 課長兼 警務大隊 統括代理 3等将士
沖矢蒼真(33)…警衛庁警務大隊 刑事課 総務統括管理官 2等幹士

階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
…………………………………………………………………
4階に到着するとそこは血の海と化していた。 
「なんで?」
一織は周囲の状況に口を開けた。
「一織さん。何してんすか?早く行きますよ」
そう叫ぶと1人の隊員は一織に詰め寄った。
「鷹原さんに助けられた命ここで尽きるまでやるぞ」
一織が怒鳴ると隊員らは一斉に走り出した。
「助けが来たのか、おせーっすよ。」
息を整えながら止血している一織は自分の前に立っている隊員に声をかけた。
「沖矢 2幹ですか?」
「そうだよ。お疲れ様」
「お、お疲れ様です」
「西さん知らねーか?」
「西 3将ですか?」
「そうだ。あの奥の部屋に2人隔離されてるはずなんだ。助けに行くって言ってまだ来てない。あの人の事だ。そんなの簡単に行けるはずなのに」
「西 3将なら、」
「なんだ知ってんのか?」
沖矢が立ち上がると隊員は目をきょろきょろさせながら軽く俯いた。
「なんだよ。はっきり言えって。どうした?」
「沖矢2幹ですか?」
一織に声をかけられ沖矢は一織に目をやった。
「誰すか?」
「運用科の一織と言います。鷹原 3尉に言われて救出に来ました。」
「救出、そうか、あんたらでも身動き取れない状況じゃなかたっけ?」
「そうだったんですけど鷹原さんが助けに来てくれて。1度離脱して本部で待機してた頃に第2塔に警務隊の連中が突入したって聞いて。警務隊なんて戦訓(戦闘訓練)とかほぼしねー職種の奴らが入ったところで犠牲が増えるだけっしょって鷹原さんが」 
「そうか、」
「敵はうちの分隊が何とか抑えてるんで早く2人のところ行きましょう」
そう言うと一織は沖矢のもとに駆け寄った。
その時だった背後から一織の名前を呼ぶ声がした。
「あ?」
一織が振り返った次の瞬間、銃弾が一織の頚部に命中した。
「う、………」
一織はその場で血しぶきを出しながら倒れた。
「一織さん、、」
沖矢が怒鳴ると一織は奥の部屋を指さした。
「早く行ってくださいよ。むこうに」
「あなたはどうすんすか?」
「俺のことはいいすから。ね?」
「ほっとける訳ないでしょ」
そう言い沖矢が動こうとすると数発の銃弾が沖矢の真正面に当たってきた。
沖矢はすぐに銃を構えた。
「分隊長、ここは任せてください。2人救出するのが先でしょう。早く行ってくださいよ」
1人の隊員は沖矢をその場に座らせ言った。
「やれんのか?」
「時間稼ぎっすよ。俺ら時間稼ぎしとくんで早く行ってください」
「わかった、」
そう言うと沖矢はその場に立ち上がると奥の部屋へと向かった。
「沖矢……さんの護衛役、誰かまわれ………よ」
一織は痛みを堪えながら周りにいた隊員に指示を出した。
「一織さん、何してんすか?早く離脱してください。」
そう言いながら1人の隊員は一織の頚部に布を巻いた。
「うるせーから、相模と真城を助けろ。お前らあの部屋に迎え。ここは俺が引止めすっから」
「そんなんできないでしょ。」
「うるせーから。早く行け」
そう叫ぶと一織は近くの壁に爪を立てながら立ち上がった。
「おもしれーな。そんなんで俺らとやろーってか?」
1人の男が叫んだ。
「ここは俺が殺る。お前らは早く沖矢の護衛だ」
「わかりましたよ」
隊員らは銃を構えながら奥の部屋へと向かった。
その頃
沖矢は息を整えながら部屋のドアを開けた。
部屋に入るとそこには、ベットに横たわる相模とガスマスクをつけた真城の姿があった。
「まじか。」
そう呟くと沖矢は急いで相模と真城をベットから立たせた。
「警衛隊の沖矢です。相模さんと真城さんですか?」
「所属言えって、俺らも警衛隊なんだから、よ」
そう言いながら相模は真城に目をやった。
「こいつ重症だ。こいつから助けてやってくれ」
「わ、わかりました」
沖矢はすぐに真城を背負うと部屋のドアを開けた。
すると部屋の前には数十人の隊員が待っていた。
「第2非常階段から行ってください。あちらです」
1人の隊員は廊下の奥にある第2非常階段を指さしながら叫んだ。
その数十人の隊員らの前には血だらけになりながら新政府軍の足止めを行う一織の姿があった。
「わかった。」
「おい若造。俺の事忘れんなや」
相模に怒鳴られ沖矢は軽く頭を下げた。
「第2非常階段からこの塔を出てそのまま衛生科の待つテントに向かいましょう。」
「お前の指揮下って訳か俺は。いいだろ笑」
相模が呟くと沖矢らは第2非常階段へと向かった。
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