ULTIMATE〜XP奪還先の未来(2169) Ground - Force 大地の守り人

ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人

ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第16話

主要登場人物一覧
真城大暉(22)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
有邊翔（30）…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官
北丸魁真(50)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士
辰巳愛斗(25)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士
生島亮秦（40）…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士
岸倉大智(23)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 衛幹
會澤桂司(55) …警衛庁運用科 部隊運用室 理事官 2等将士
松原寿也(49) …警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊長 1等将士
浦野慶眞（35）…警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊 第1連絡班長 2等幹士
清塚翔(28)…警衛庁自衛科方面隊統括本部　第1連絡中隊所属 2等隊士
阿藤仁(25)…警衛庁自衛科方面隊統括本部　第1連絡中隊所属 2等隊士
基淳人（43）…警衛庁自衛科方面隊統括本部　第1連絡中隊 管理官 隊尉
新野敦（50）…警衛庁自衛科方面隊統括本部　第1連絡中隊長1等幹士
一織将太(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官
相模恭介(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員  3等士官
仲原賢都（28）…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 除教補佐 隊士長
鷹原宏也（47）…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員  主任助教 3等隊尉

階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
…………………………………………………………………
「こいつか。始末頼めるか？」
「わかりました」
「おう。じゃあ頼んだぞ」
「あ、あのー」
「あ？」 
「いや、その。廃工場爆破させたのは仁宗さんですよね？」
「そうだけど何か？」
そう言いながら仁宗は周囲に目をやった。
「革命無き国は、廃れていく。革命を起こすには、仲間を作り上げる必要がある。仲間を守り抜くためにはなんだってする。そんな人がなんで？」
「警衛隊に包囲されていた。あそこであーするしか無かった。俺が考えた作戦だ。立派だろ？笑」
「立派って、そんな、」
「とにかくそいつの始末頼んだぞ」
そう言うと仁宗はそのまま足早に去っていった。
「うぅ～」
その時だった、声を上げながら真城が目を開けた。
「起きたか」
男が言うと真城は軽く頭をさすった。
「俺の頭殴ったのお前か？」
「俺じゃない。」
「そうか。まーいいよ。それで？何が目的だ？」
「ここは、あの爆破された廃工場からそう距離は離れてない。もうすぐ仲間が来てもおかしくない。だから忠告だけどしといてやる。」
「忠告？」
「今から俺は、君を解放する。そして仁宗さんには殺したことを報告する。今から言う忠告だけ聞いてここから逃げてくれ」
「わかった」
「新政府軍の目的は国家改造を表に掲げているが裏では、違う。警衛隊の組織拡大を防ぐためだ。軍備拡大に反対してるって感じだな。」
「なぜそこまで警衛隊の拡大に反対するのだ？」
「最近できた警衛隊法に、政権防衛という項目が新たに追加されたのは知ってるか？」
「国家を守る強化策とかだって言ってたヤツだろ？」
「そんなのはただの綺麗事だ。政権に反対する者がいればそいつを排除する。それが警衛隊の任務に追加された。つまり首相になれば誰でも自由にやりたい放題の政治ができるというわけだ。」
「それで？」 
「俺らは、その政権防衛に反対している。それが真の理由だ。そのためなら国家改造を我々が行う。そういうことだ。わかったんならここから出ていけ」
「政治に口を出せるほど、俺は頭が回らんからあれだけど、お前ら新政府軍が日本政府の悪であることだけはわかってる。綺麗事ばかり並べて自分たちがしようとしていることはテロだろ？テロを正当化しようとしているようにしか俺には聞こえないんだが」
「なんだと？」
「俺は警衛官だ。この国を守るのが仕事だ。敵は理由問わず排除しなければならない。」
「生かしといてやろうと思ったのになー」
そう言うと男は近くに置いてあった鉄パイプを握りしめた。
「それならこれで痛めつけてやる。」
そう言うなり男は鉄パイプを振り上げた。
その時だった、男の背後にあったドアが破壊され窓が割られた。
と同時に、発煙筒が投げ込まれ武装した警衛官らが次々と流れ込んできた。
「真城、無事か？」 
有邊が声をかけると真城は軽く微笑んだ。
「仁宗、逃げちゃいました、」
「そうか。勢力を上げて捜索する。すぐに見つかるよ」
そう言うと有邊は真城を立たせた。
その後
警衛隊は警察との合同で仁宗の捜索を開始した。
そんな中、捜索開始後数日が経過した日だった。
帰宅途中の桝井が新政府軍に拉致される事件が発生した。
さらに数日後、付近を警戒中だった警察官により桝井の遺体が見つかり、警衛隊は新政府軍の討伐作戦のためさらなる部隊増援を実施、警衛隊と新政府軍の闘いが始まろうとしていた。