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ULTIMATE〜SECRET 邦家の秘匿
ULTIMATE〜SECRET 邦家の秘匿 第2話
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主要登場人物一覧
赤眞翔平(32)…11代目主人公 西部教育隊 教務部 班長 3等士官
辻彪臥(23)…西部教育隊 教務部 班長付き 隊士長
中空大祐(32)…西部教育隊 教務部 班長 2等士官
吉坂尚季(28)…西部教育隊 教務部 班長 3等士官
篠奉櫂伍(30)…西部教育隊 教務部 班長 3等士官
高濵翔盛(31)…西部教育隊 教務部 班長 3等士官
樋樫柊臣(31)…西部教育隊 教務部 班長 3等士官
瓜木祥平(35)…西部教育隊 教務部 管理官補佐 1等士官
今西遙駕(58)…西部教育隊 教務部 管理官 3等隊尉
金橋知孝(55)…西部教育隊 隊長 1等将士
成濱佑汰(27)…近畿地区警務中隊 刑事第1小隊所属 小隊管理官 2等士官
芦澤柊太(42)…近畿地区警務中隊 刑事第1小隊長 1等士官
仲城圭輔(28)…近畿地区警務中隊 刑事第1小隊所属 3等士官
高石綉哉(28)…近畿地区警務中隊 刑事第1小隊所属 隊士長
久泖遣都(35)…近畿地区警務中隊 刑事第1小隊所属 2等士官
堂城舜太(25)…近畿地区警務中隊 刑事第1小隊所属 隊士長
貴内伸介(47)…近畿地区警務中隊長 2等将士
青村聡士(40)…警衛庁 警務隊 規律統制委員会所属 2等士官
澤田新太(45) …警衛庁 警務隊 規律統制委員会所属 士官長
丈住明陽(50)…警衛庁 警務隊 規律統制委員会 委員長
藤浦恭介(57)…警衛庁 警務隊長 1等幹士
片嶋煌雅(33)…警衛庁 警務隊 総務管理官 1等隊尉
栗阪陸孝(33)…警衛庁 運用科 教務監部所属 2等士官
浅木零(38)…警衛庁 運用科 教務監部所属 2等隊尉
村上輝暢(40)…警衛庁 運用科 教務監部所属 2等幹士
冴塚遥倖(44)…警衛庁 運用科 教務監部 理事官2等将士
越添吏雄(50)…警衛庁 運用科 教務監部 教育総監 将補
新城彪駕(40)…内閣府行政人事院 警衛隊 監察局所属 3等将士
椎津愛虎(37)…内閣府行政人事院 警衛隊 監察局所属 士官長
横原龍治(58)…内閣府行政人事院 3代目院長
皇山誠士郎(36)…警衛庁 幕僚総監 秘書室 第1秘書官兼 秘書室長 2等幹士
新濱恭吾(49)…警衛庁 19代目 幕僚総監
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
入隊式から1週間後
赤眞達、班長は課業外特に18時を超えてから新隊員の面談を行いながらメンタルケアを最優先にやっていた。
「なー?新隊員のメンタルケアってさこんなにも必要なのか?」
教務部室にいた班長の中空大祐 2等士官は面談用紙に目をやりながら言った。
「仕方ないっすよ。去年、伊丹で教育隊やってた頃、自殺騒動があったんですよ。それから厳しくなって」
班長の吉坂尚季 3等士官が言うと中空は軽く笑った。
「そんなメンタル弱い奴が来んなよな。こんなところに。災害派遣の時でさえ、今やメンタルケア、メンタルケアってうるせーだろ?」
中空が言うと面談を終えた班長の篠奉櫂伍 3等士官が部屋に入ってきた。
「やっと終わったよ。疲れたな」
そう言いながら篠奉はソファーに寝転がった。
「どうだった?」
高濵 3等士官に聞かれ篠奉は軽く笑いながら答えた。
「髪の毛の規則もうちょい緩めてくれないすか?とか、食トレきついっすよとか。なんかもうそんなんばっかでな。かったるいよな」
「入ってまだ1週間ちょっとの連中に面談なんかやっても、何も出てこねーもんな。当たり前だよ。そんな答えが来るのは」
樋樫 3等士官が言うと篠奉は軽く笑った。
「まぁそんなもんだよ。来る答えは家に帰りたいだの、甘ったるい答えばっか出るんよ」
篠奉が言うと赤眞と辻が部屋に入ってきた。
「お、帰ってきたか。どうだった?」
中空が言うと赤眞は軽く笑いながら席に腰掛けた。
「面談はあまりあてにならんな。やっぱり何も成果無かったんか?みんなも」
赤眞が聞くと中空は笑いながら頷いた。
「無かったみてーだよ。だってそりゃあそうよな。まだ何もわかってないんだから。あいつら」
中空が話していると部屋に1人の新隊員が入ってきた。
「失礼します。山崎 隊士候補官入ります」
「どうした?」
担当班長の中空が聞くと山崎は一礼し周囲に目をやった。
「あー入室要領はいいから。何があった?」
「あ、それなら失礼します」
そう言うと山崎はさらに1歩歩いた。
「実は、その、まだ報告する段階では無いと思ってたんですけど」
「どうした?報告する段階の有無は私が判断する」
中空が言うと山崎は口を開けた。
「その、うちの池崎が最近、班員の中島に故意に体当たりしてるような気がしてて」
「池崎?」
赤眞が言うと中空は自分が担当する2班の新隊員リストを見せた。
「陸衛中央連隊の連隊伝令次官の池崎 1等将士の息子だ」
中空が言うと赤眞は軽く頷いた。
「それで?故意に体当たりしてように見えたというのは、どこをどー見たらそう見えた?」
「いや、その自分の思い込みの可能性もあるので、あれなんですが、消灯準備だったり清掃の時間だったりとかで不意にはどうしても思えなくて」
「そうか。報告ありがとな」
「はい」
「もう下がっていいよ」
「失礼いたしました」
中空に言われ山崎は一礼するとその場を後にした。
「その池崎を呼び出すか」
赤眞が言うと中空は笑いながら赤眞を止めた。
「ちょっと待てや。お前冗談よな?笑 それ」
「は?冗談じゃねーよ。こっからいじめに発展する可能性もあるだろ?って」
「いやいや、あのな?確信も無いのに呼び出すとか、んなのはできねーんだよ。わかるよな?高幹の息子なんだよ。あいつは」
「だから?俺ら班長がそれを見過ごしたら終わりだろ?流石に」
「中空 2等士官の言う通りなのかも知れません。流石に確信もないのに呼び出すのはまずいかと」
辻が言うと赤眞はその場に腰掛けた。
「じゃあどうしろって言うんだよ。ああやって申告を受けた以上、何もしないってのは無いよな?」
「何をそんなに熱くなってる?」
そう言いながら今西が部屋に入ってきた。
「あ、お疲れ様です。その、故意に体当たりしてるのではないかとうちの班員から申告を受けまして」
中空が言うと今西は横にいた教務部 管理官補佐の瓜木祥平 1等士官に目をやった。
「あれは準備できてんのか?」
今西に言われ瓜木は手元にあったiPadに目をやった。
「明日の陸上科の演習見学ですよね」
「市街地戦闘だったよな?俺も久しぶりに見るもんだから、もう興奮しちゃってな笑」
「明日0700に出発予定で話は通ってます。当日は輸送科の統制のもと移動を行うという感じで」
「そうか。それで中空、話はなんだっけか?」
「班員から故意の体当たり事案があったと申告を受けた事です」
「相手は?」
「池崎です」
「池崎、池崎といえば、陸衛の連隊伝令次官か。階級は1等将士だったっけか?」
「そうですね。明日の演習見学でも部隊の指揮役で出られるそうです」
「ほぉーそれはすごいな笑」
今西が言うと中空は今西の前に立った。
「どうした?そんなに殺気立った目つきして」
「うちの池崎を呼び出す事は可能でしょうか?」
「体当たりだろ?まだいじめとは決まってない。もう少し様子を見よう。それでまた何か動きがあればその時は俺が出てやる。それまで待機というのはどうだ?」
「わかりました」
中空が言うと今西は軽く頷きながら部屋を後にした。
事件が起きたのはそれから1週間が経った頃だった。
午前6時15分
赤眞ら班長は新隊員の点呼を終えいつものように班長室で数少ない一息をとっていた。
「にしても、あれよな?朝ってなんでこう時間が早いんだろうな」
そう言いながら高濵はコップにコーヒーを注いだ。
「やる事が多すぎるんだよ。何回言っても1人、2人点呼に遅れてくるしな」
樋樫はそう言うと靴紐を結び直し始めた。
「こ、これ」
スマホを見ながら吉坂はふと声を漏らした。
「こいつ、朝からスマホかよ。朝はこうやってゆっくり喋ろうぜ。なー?」
篠奉が言うと吉坂はその場に立ち上がりスマホを片手にやってきた。
「なんかおもろい動画でも見つけたんか?」
赤眞が聞くと辻は軽く笑った。
「いや、じゃなくて。これ、ここの動画っすよね?」
吉坂に言われ赤眞は吉坂のスマホに目をやった。
「なんだ?なんだ?」
篠奉はそう言いながら眠たい目を擦りながらその場に立ち上がった。
「そうだな。この壁ってあそこの壁だろ?これ、このフロアで撮られた動画だな。間違いないよ」
赤眞が言うと辻は赤眞が持っているスマホに目をやった。
そこには、1人の新隊員顔にモザイクがかけられていた3人の新隊員がその新隊員を殴る蹴るの暴行を加え、その後、1人の新隊員がその新隊員の顔に放尿する動画が映っていた。
「いや、いやこれはやべーだろ」
辻が言ったその時だった、フロア内が揺れるほどの大きな揺れと共にとてつもない音が鳴り響いた。
「この音、もしかして」
そう呟くと赤眞はすぐに窓を開けた。
「やっぱり」
下のコンクリートの上で血を流しながら倒れる新隊員がそこにいた。
「え、自殺?」
そう言いながら辻はすぐに部屋から飛び出した。
「辻、衛生に連絡。あと警務も。今西さんもか。早くしろよ」
「あ、は、はい」
赤眞に言われ辻は急いでスマホを取りだした。
「飛び降り自殺ってことか?」
高濵が言うと中空は突然その場にしゃがんだ。
「お、おいどうしたんすか?」
樋樫が聞くと中空は息を整えながら言った。
「山崎だ。俺の班員だよ、」
「樋樫、中空さんを医務室に」
何度も荒い息をする中空を見て高濵は声を上げた。
「お、おけ」
樋樫は中空の肩を持つとそのまま医務室に向かって歩き出した。
赤眞翔平(32)…11代目主人公 西部教育隊 教務部 班長 3等士官
辻彪臥(23)…西部教育隊 教務部 班長付き 隊士長
中空大祐(32)…西部教育隊 教務部 班長 2等士官
吉坂尚季(28)…西部教育隊 教務部 班長 3等士官
篠奉櫂伍(30)…西部教育隊 教務部 班長 3等士官
高濵翔盛(31)…西部教育隊 教務部 班長 3等士官
樋樫柊臣(31)…西部教育隊 教務部 班長 3等士官
瓜木祥平(35)…西部教育隊 教務部 管理官補佐 1等士官
今西遙駕(58)…西部教育隊 教務部 管理官 3等隊尉
金橋知孝(55)…西部教育隊 隊長 1等将士
成濱佑汰(27)…近畿地区警務中隊 刑事第1小隊所属 小隊管理官 2等士官
芦澤柊太(42)…近畿地区警務中隊 刑事第1小隊長 1等士官
仲城圭輔(28)…近畿地区警務中隊 刑事第1小隊所属 3等士官
高石綉哉(28)…近畿地区警務中隊 刑事第1小隊所属 隊士長
久泖遣都(35)…近畿地区警務中隊 刑事第1小隊所属 2等士官
堂城舜太(25)…近畿地区警務中隊 刑事第1小隊所属 隊士長
貴内伸介(47)…近畿地区警務中隊長 2等将士
青村聡士(40)…警衛庁 警務隊 規律統制委員会所属 2等士官
澤田新太(45) …警衛庁 警務隊 規律統制委員会所属 士官長
丈住明陽(50)…警衛庁 警務隊 規律統制委員会 委員長
藤浦恭介(57)…警衛庁 警務隊長 1等幹士
片嶋煌雅(33)…警衛庁 警務隊 総務管理官 1等隊尉
栗阪陸孝(33)…警衛庁 運用科 教務監部所属 2等士官
浅木零(38)…警衛庁 運用科 教務監部所属 2等隊尉
村上輝暢(40)…警衛庁 運用科 教務監部所属 2等幹士
冴塚遥倖(44)…警衛庁 運用科 教務監部 理事官2等将士
越添吏雄(50)…警衛庁 運用科 教務監部 教育総監 将補
新城彪駕(40)…内閣府行政人事院 警衛隊 監察局所属 3等将士
椎津愛虎(37)…内閣府行政人事院 警衛隊 監察局所属 士官長
横原龍治(58)…内閣府行政人事院 3代目院長
皇山誠士郎(36)…警衛庁 幕僚総監 秘書室 第1秘書官兼 秘書室長 2等幹士
新濱恭吾(49)…警衛庁 19代目 幕僚総監
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
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入隊式から1週間後
赤眞達、班長は課業外特に18時を超えてから新隊員の面談を行いながらメンタルケアを最優先にやっていた。
「なー?新隊員のメンタルケアってさこんなにも必要なのか?」
教務部室にいた班長の中空大祐 2等士官は面談用紙に目をやりながら言った。
「仕方ないっすよ。去年、伊丹で教育隊やってた頃、自殺騒動があったんですよ。それから厳しくなって」
班長の吉坂尚季 3等士官が言うと中空は軽く笑った。
「そんなメンタル弱い奴が来んなよな。こんなところに。災害派遣の時でさえ、今やメンタルケア、メンタルケアってうるせーだろ?」
中空が言うと面談を終えた班長の篠奉櫂伍 3等士官が部屋に入ってきた。
「やっと終わったよ。疲れたな」
そう言いながら篠奉はソファーに寝転がった。
「どうだった?」
高濵 3等士官に聞かれ篠奉は軽く笑いながら答えた。
「髪の毛の規則もうちょい緩めてくれないすか?とか、食トレきついっすよとか。なんかもうそんなんばっかでな。かったるいよな」
「入ってまだ1週間ちょっとの連中に面談なんかやっても、何も出てこねーもんな。当たり前だよ。そんな答えが来るのは」
樋樫 3等士官が言うと篠奉は軽く笑った。
「まぁそんなもんだよ。来る答えは家に帰りたいだの、甘ったるい答えばっか出るんよ」
篠奉が言うと赤眞と辻が部屋に入ってきた。
「お、帰ってきたか。どうだった?」
中空が言うと赤眞は軽く笑いながら席に腰掛けた。
「面談はあまりあてにならんな。やっぱり何も成果無かったんか?みんなも」
赤眞が聞くと中空は笑いながら頷いた。
「無かったみてーだよ。だってそりゃあそうよな。まだ何もわかってないんだから。あいつら」
中空が話していると部屋に1人の新隊員が入ってきた。
「失礼します。山崎 隊士候補官入ります」
「どうした?」
担当班長の中空が聞くと山崎は一礼し周囲に目をやった。
「あー入室要領はいいから。何があった?」
「あ、それなら失礼します」
そう言うと山崎はさらに1歩歩いた。
「実は、その、まだ報告する段階では無いと思ってたんですけど」
「どうした?報告する段階の有無は私が判断する」
中空が言うと山崎は口を開けた。
「その、うちの池崎が最近、班員の中島に故意に体当たりしてるような気がしてて」
「池崎?」
赤眞が言うと中空は自分が担当する2班の新隊員リストを見せた。
「陸衛中央連隊の連隊伝令次官の池崎 1等将士の息子だ」
中空が言うと赤眞は軽く頷いた。
「それで?故意に体当たりしてように見えたというのは、どこをどー見たらそう見えた?」
「いや、その自分の思い込みの可能性もあるので、あれなんですが、消灯準備だったり清掃の時間だったりとかで不意にはどうしても思えなくて」
「そうか。報告ありがとな」
「はい」
「もう下がっていいよ」
「失礼いたしました」
中空に言われ山崎は一礼するとその場を後にした。
「その池崎を呼び出すか」
赤眞が言うと中空は笑いながら赤眞を止めた。
「ちょっと待てや。お前冗談よな?笑 それ」
「は?冗談じゃねーよ。こっからいじめに発展する可能性もあるだろ?って」
「いやいや、あのな?確信も無いのに呼び出すとか、んなのはできねーんだよ。わかるよな?高幹の息子なんだよ。あいつは」
「だから?俺ら班長がそれを見過ごしたら終わりだろ?流石に」
「中空 2等士官の言う通りなのかも知れません。流石に確信もないのに呼び出すのはまずいかと」
辻が言うと赤眞はその場に腰掛けた。
「じゃあどうしろって言うんだよ。ああやって申告を受けた以上、何もしないってのは無いよな?」
「何をそんなに熱くなってる?」
そう言いながら今西が部屋に入ってきた。
「あ、お疲れ様です。その、故意に体当たりしてるのではないかとうちの班員から申告を受けまして」
中空が言うと今西は横にいた教務部 管理官補佐の瓜木祥平 1等士官に目をやった。
「あれは準備できてんのか?」
今西に言われ瓜木は手元にあったiPadに目をやった。
「明日の陸上科の演習見学ですよね」
「市街地戦闘だったよな?俺も久しぶりに見るもんだから、もう興奮しちゃってな笑」
「明日0700に出発予定で話は通ってます。当日は輸送科の統制のもと移動を行うという感じで」
「そうか。それで中空、話はなんだっけか?」
「班員から故意の体当たり事案があったと申告を受けた事です」
「相手は?」
「池崎です」
「池崎、池崎といえば、陸衛の連隊伝令次官か。階級は1等将士だったっけか?」
「そうですね。明日の演習見学でも部隊の指揮役で出られるそうです」
「ほぉーそれはすごいな笑」
今西が言うと中空は今西の前に立った。
「どうした?そんなに殺気立った目つきして」
「うちの池崎を呼び出す事は可能でしょうか?」
「体当たりだろ?まだいじめとは決まってない。もう少し様子を見よう。それでまた何か動きがあればその時は俺が出てやる。それまで待機というのはどうだ?」
「わかりました」
中空が言うと今西は軽く頷きながら部屋を後にした。
事件が起きたのはそれから1週間が経った頃だった。
午前6時15分
赤眞ら班長は新隊員の点呼を終えいつものように班長室で数少ない一息をとっていた。
「にしても、あれよな?朝ってなんでこう時間が早いんだろうな」
そう言いながら高濵はコップにコーヒーを注いだ。
「やる事が多すぎるんだよ。何回言っても1人、2人点呼に遅れてくるしな」
樋樫はそう言うと靴紐を結び直し始めた。
「こ、これ」
スマホを見ながら吉坂はふと声を漏らした。
「こいつ、朝からスマホかよ。朝はこうやってゆっくり喋ろうぜ。なー?」
篠奉が言うと吉坂はその場に立ち上がりスマホを片手にやってきた。
「なんかおもろい動画でも見つけたんか?」
赤眞が聞くと辻は軽く笑った。
「いや、じゃなくて。これ、ここの動画っすよね?」
吉坂に言われ赤眞は吉坂のスマホに目をやった。
「なんだ?なんだ?」
篠奉はそう言いながら眠たい目を擦りながらその場に立ち上がった。
「そうだな。この壁ってあそこの壁だろ?これ、このフロアで撮られた動画だな。間違いないよ」
赤眞が言うと辻は赤眞が持っているスマホに目をやった。
そこには、1人の新隊員顔にモザイクがかけられていた3人の新隊員がその新隊員を殴る蹴るの暴行を加え、その後、1人の新隊員がその新隊員の顔に放尿する動画が映っていた。
「いや、いやこれはやべーだろ」
辻が言ったその時だった、フロア内が揺れるほどの大きな揺れと共にとてつもない音が鳴り響いた。
「この音、もしかして」
そう呟くと赤眞はすぐに窓を開けた。
「やっぱり」
下のコンクリートの上で血を流しながら倒れる新隊員がそこにいた。
「え、自殺?」
そう言いながら辻はすぐに部屋から飛び出した。
「辻、衛生に連絡。あと警務も。今西さんもか。早くしろよ」
「あ、は、はい」
赤眞に言われ辻は急いでスマホを取りだした。
「飛び降り自殺ってことか?」
高濵が言うと中空は突然その場にしゃがんだ。
「お、おいどうしたんすか?」
樋樫が聞くと中空は息を整えながら言った。
「山崎だ。俺の班員だよ、」
「樋樫、中空さんを医務室に」
何度も荒い息をする中空を見て高濵は声を上げた。
「お、おけ」
樋樫は中空の肩を持つとそのまま医務室に向かって歩き出した。
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