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ULTIMATE〜SEALs 精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs 精鋭無比 第10話

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主要登場人物一覧
佐倉綾斗(26)…6代目主人公 日本法衛庁第2管区機動警戒班第1隊所属兼専従班(警視庁から出向中)巡査部長
呉航汰(30)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第1隊所属兼専従班(大阪府警察から出向中)巡査部長
都築崇人(26)…日本法衛庁関東地方総監本部長所属兼専従班長(警衛庁から出向中)将補
亜川達也(30)…日本法衛庁外務部所属兼専従班副班長(警察庁から出向中)警部
倉橋八穂季(38)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(神奈川県警察から出向中) 巡査部長
中野凱翔(27)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(警衛庁から出向中)3等隊士
相藤仁哉(22)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(警衛庁から出向中)準等隊士
藤原紀之(22)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(兵庫県警察から出向中) 巡査
藤ヶ谷慶斗(36)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第1隊長 (警衛庁から出向中)隊士長
磯城野大弥(36)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊長(警衛庁から出向中)隊士長
成嶋智輝(43)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第3隊所属 兼専従班(警衛庁から出向中)隊士長
中将一郎(57)…日本法衛庁長官(警衛庁から出向中) 幕僚長
梶唯我(57)…日本法衛庁副長官 (警衛庁から出向中) 幕僚官
伏見儀武(55)…日本法衛庁第2管区機動警戒班基地司令 (警衛庁から出向中) 隊将
緋鷺徹哉(46)…日本法衛庁外務部理事官(警察庁から出向中)  警視正
凪岡智康(40)…警衛庁警務隊管理官 2等幹士
眞田豪介(38)…警衛庁警務隊主任 衛幹
土井彰人(38)…警視庁捜査一課 巡査部長
根室昌磨(28)…警視庁捜査一課 巡査部長
九池篤志(30)…九池警備保証株式会社長
藍野孝輔(28)…九池警備保証株式会社社長秘書

九池警備保証株式会社身辺警護課
中原竜也(48)…身辺警護課長
井戸雄也(38)…専従警護員
長嶺透也(35)…専従警護員
河田良秀(30)…専従警護員

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監
…………………………………………………………………
「社長、お電話です」
社長室に藍野がやってきた。
「電話?あーわかった」
九池は面倒くさそうに返事をしながら受話器を手に取った。
「お電話代わりました。社長の九池ですが」
電話に出るとすぐに相手がわかった。
「社長ですか?」
「その声は、井戸か?どうした?」
「対象者たちが買い物に行きたいと暴れてまして。」
「あいつら………」
そう呟くと九池は軽くため息を吐いた。
「わかった。同行してでの買い物を許可する。片時も離れんなよ。」
「わかりました」
電話を切ると井戸は長嶺に目をやった。
「同行せよとのことです」
井戸が言うと長嶺は佐倉達に目をやった。
「許可する。その代わり我々が同行する。」
長嶺が言うと呉はガッツポーズを見せた。
「しゃ~。やっぱ九池は物分りええよなー笑」
呉が言うと長嶺は軽くため息を吐いた。
「今、自分が置かれてる立場を予めご理解願いたい。それが我々からのあなたがたへのお願いです。」
そう言うと長嶺は受信イヤホンを片耳につけた。
「なんか怒ってねーか?」
呉が呟くと近くにいた倉橋が呉の頭を軽く叩いた。
「あったりめーだろ。お前馬鹿なのかよ。子供みたいにはしゃぐなや。恥ずかしい」
倉橋に怒鳴られ呉は倉橋を睨みつけた。
「言い過ぎだろ。まーいいけど」
呉が言うと長嶺が腕時計に目をやった。
「時間もあれなので早めに行動よろしくお願いします」
長嶺に言われ佐倉達はマンションから近くのコンビニへと向かった。
その頃
第2管区機動警戒班基地では、藤ヶ谷による緊急招集がかけられていた。
「みなも知ってると思うが、憲法違反の疑いをかけられていた所属隊員の一部数名が拉致されるという事件が起きている。そして今朝、基地司令が警務隊に連行されるという事態も起きた。あってはならない事が立て続けに起きている。これは我々法衛庁へのそして第2管区機動警戒班への挑戦とも取れる行動である。これを我々は許してはならない………」
「おい、基地司令捕まったって今言わなかったか?」
「言いましたね」
「マジで言ってんのか?」
「何も知らないんですか?朝、連行されてたの見なかったんですか?」
「あ、俺今日遅刻したんよ」
「あーなるほど」
「そこ、何喋ってんだ」
磯城野に怒鳴られ喋っていた2人の隊員はすぐに頭を下げた。
「申し訳ありません。」
隊員らが頭を下げると磯城野は藤ヶ谷に目をやった。
「続けてくれ」
磯城野が言うと藤ヶ谷は軽く頷いたあと話し始めた。
「そして先程、伏見司令に代わって私が臨時司令になった。まずはその挨拶からしたい。第2管区機動警戒班臨時司令に就任した藤ヶ谷慶斗だ。」
そう言うと藤ヶ谷は軽く頭を下げた。
そして再び藤ヶ谷はマイクを握った。
「そして、早速、上から任務を任された。拉致されている者達、そして今、行方不明隊員となっている相藤の捜索及び保護だ。警務隊よりも先に保護をする。それが我々の最大の任務だ。それに伴い今日から全ての任務及び業務を停止し捜査に従事してもらいたい」
そう言うと藤ヶ谷はもう一度頭を下げた。
「仲間を助けたいんだ。どうか力を貸して欲しい」
藤ヶ谷は静かに呟いた。
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