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ULTIMATE〜SEALs 精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs 精鋭無比 第21話

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主要登場人物一覧
佐倉綾斗(26)…6代目主人公 日本法衛庁第2管区機動警戒班第1隊所属兼専従班(警視庁から出向中)巡査部長
呉航汰(30)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第1隊所属兼専従班(大阪府警察から出向中)巡査部長
都築崇人(26)…日本法衛庁関東地方総監本部長所属兼専従班長(警衛庁から出向中)将補
亜川達也(30)…日本法衛庁外務部所属兼専従班副班長(警察庁から出向中)警部
倉橋八穂季(38)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(神奈川県警察から出向中) 巡査部長
中野凱翔(27)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(警衛庁から出向中)3等隊士
相藤仁哉(22)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(警衛庁から出向中)準等隊士
藤原紀之(22)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊所属兼専従班(兵庫県警察から出向中) 巡査
藤ヶ谷慶斗(36)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第1隊長 (警衛庁から出向中)隊士長
磯城野大弥(36)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第2隊長(警衛庁から出向中)隊士長
成嶋智輝(43)…日本法衛庁第2管区機動警戒班第3隊所属 兼専従班(警衛庁から出向中)隊士長
中将一郎(57)…日本法衛庁長官(警衛庁から出向中) 幕僚長
梶唯我(57)…日本法衛庁副長官 (警衛庁から出向中) 幕僚官
伏見儀武(55)…日本法衛庁第2管区機動警戒班基地司令 (警衛庁から出向中) 隊将
緋鷺徹哉(46)…日本法衛庁外務部理事官(警察庁から出向中)  警視正
凪岡智康(40)…警衛庁警務隊管理官 2等幹士
眞田豪介(38)…警衛庁警務隊主任 衛幹
土井彰人(38)…警視庁捜査一課 巡査部長
根室昌磨(28)…警視庁捜査一課 巡査部長
九池篤志(30)…九池警備保証株式会社長
藍野孝輔(28)…九池警備保証株式会社社長秘書

九池警備保証株式会社身辺警護課
中原竜也(48)…身辺警護課長
井戸雄也(38)…専従警護員
長嶺透也(35)…専従警護員
河田良秀(30)…専従警護員

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監
…………………………………………………………………
「おい、どうしたんだよ。いきなり走り出して」
呉が声をかけると佐倉はすぐに呉の口を塞いだ。
「黙ってろ。」
そう言いながら佐倉は駐車場に目をやった。
「ん?あれって……………」
手錠をかけられ車両の近くで数人の警務隊員らと共に待機している男をみて呉が呟いた。
「都築にみえるな。」
佐倉が言うと呉はスマホを手に取った。
「本部に連絡入れるか?」
「頼めるか?」
「任せろ」
そう言うと呉はそのままスマホを片耳に近づけ、基地に電話を入れた。
「どした?」
電話にすぐに出たのは連絡傍受係の倉橋だった。
「倉橋か。ちょっと今時間あるか?」
「ずっと暇だぜ。なんせ退屈だからな」
「あそーか。」
「で、何の用だ?」
「対象の建物付近に警務隊の管理施設があるだろ?」
「そうだな。それがどうした?」
「その事なんだが今、都築らしき男を現認した。都築の保護命令を出して欲しい。」
「疑いだろ?まだ」
「まーそりゃそうだけど。なんせ暗いしな。」
「今報告してみるけど多分、命令おりねーぞ。疑いだけで動ける組織じゃねーからな。ま、ちょっと待っとけや。」
そう言うと倉橋はそのままスマホを手に持つと藤ヶ谷のもとに向かった。
「司令代理。少しよろしいですか?」
「ん?なんだ?」
藤ヶ谷は手元の書類から目の前にいた都築に目をやった。
「監視担当の呉からさっき連絡受けまして、警務隊管理施設から都築らしき男を現任したと。両脇には警務隊員がいるとの事で、都築の身柄保護命令の請求をしてきました」
「そうか。相藤の身柄は今どうなってる?」
「今、警察から引渡し中です」
「そうか。あくまで疑いだろ?都築の件は」
「そうですね」
「なら、そのまま待機だ。今はとにかく相藤の保護が最優先事項だ。それを伝えてそのまま監視担当員らには待機を命じとけ。」
「わかりました。」
そう言うと倉橋は頭を下げその場から去っていった。
「そのまま待機だ。な、言ったろ?疑いだけで動けるわけねーんだよ。ポリと一緒だって。出身なんだからわかんだろ?」
倉橋が言うと呉は軽く無言を貫いた。
「おい聞こえってか?」
「わかった。じゃあな」
そう言うと呉はそのまま電話を切った。
「やっぱ駄目だな」
電話を終えるなり呉は佐倉に言った。
「そうか………」
「どうする?」
「目の前に仲間いんだろ。助けねー理由なんてねーんじゃねーのか?」
佐倉が言うと呉は笑みを見せた。
「そう言うと思ったよ。でどうする?」
「とにかく一旦、車の中に戻ろう。そこで作戦会議だ。最悪俺ら2人だけでやるぞ」
「無謀すぎんだろ。」
「やるしかねーだろ」
「うぃ」
佐倉達はそのまま1度、車の中へと戻って行った。
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