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ULTIMATE〜SECRET 邦家の秘匿
ULTIMATE〜SECRET 邦家の秘匿 第2話
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主要登場人物一覧
赤眞翔平(23)…11代目主人公 東部地区警務中隊 刑事第1小隊付き研修士 2等隊士
成濱佑汰(23)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊付き研修士 2等隊士
前原裕季哉(22)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊付き研修士 2等隊士
芦澤柊太(33)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 3等士官
青村聡士(31)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 3等士官
澤田新太(36) …東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 3等士官
今西遙駕(49)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊管理官 1等士官
千景将(54)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊長 3等将士
寺淵蒋汏(50)…東部地区警務中隊長 1等将士
東崎亨也(43)…警衛庁 警務隊長(国家機関厳正委員会から出向中)
柿倉仁(36)…警衛庁 警務隊 管理官 (国家機関厳正委員会から出向中)
水谷悠心(34)…警衛庁 警務隊 規律統制委員会 委員長 2等士官
椎津愛虎(28)…警衛庁 警務隊 規律統制委員会 管理官 3等士官
大林隆陽(54)…国家機関厳正委員会 委員長
翠谷敦也(30)…国家機関厳正委員会 統括官
在暁舜也(28)…国家機関厳正委員会 統括官補佐
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
市ヶ谷駐屯地に戻ると千景は赤眞らを小隊事務室に連れて行った。
「お前ら有り得ないからな?初日にギリギリって」
今西に言われ赤眞らは軽く謝罪した。
「今西、もういいだろ。どうせみんな最初のうちはこんなもんだよ。」
そう言いながら千景は近くにいた隊員にコーヒーを入れるよう仕草で頼んだ。
「あ、小隊長。こないだの居酒屋での隊員同士の傷害事案なんすけど居酒屋の店員から新証言あってそれ、まとめてあるんで後でメールでチェックお願いします」
青村に言われ千景はスマートウォッチに目をやった。
「おけ。メール1件か。わかった。後で確認しておくよ」
千景が言うと今西は軽く手を叩いた。
「注目してくれ。今日からこの3人が小隊配属になった。研修士だから正式配属に向けた試験勉強もあるだろうと思う。みんなも研修士だった頃を思い出して欲しい。そして先輩として支えてやってくれ」
今西が言うと千景が口を開けた。
「簡単な自己紹介は後に各々でやってくれ。教育係はそうだなー。誰にしようか」
千景が言うと澤田が手を上げた。
「まだ候補見つかってないんなら俺、立候補していいすか?」
「澤田さん、マジすか?残業とかめっちゃ増えるんすよ?」
青村が言うと澤田は軽く笑った。
「そんなので俺が弱音吐くと思うんか?笑 そんなの大した事ねーよ。それに教育ってのに興味あるんだよな。人を指導するって言うか」
「そこまで言うなら任せてやる。しっかりとやってくれ」
そう言うと千景は机に置いてあったコーヒーの入ったコップを手に持ちそのまま小隊長室に向かった。
「てことらしいから。よろしくな」
澤田に言われ赤眞らは軽く会釈した。
その日の夜
赤眞は前原、成濱と共に駐屯地内にあるPX(売店)にいた。
「にしてもすげーよな。この駐屯地。高官用の黒塗りセダン用の駐車場あるぜ?それも何台も」
前原は駐車場を見ながら言った。
「だってここの駐屯地司令、幕僚補だろ?バグってるよな。前いた駐屯地の司令、将補だったけどそれでも高い方だぜ?」
成濱が言うと大量のビニール袋を持ちながら赤眞がやってきた。
「お疲れ。何の話してたんだ?」
そう言いながら赤眞は袋からショートケーキの入ったカップを取り出した。
「なんもねーよ。つかさ、あの誰だっけ?指導係の」
成濱が言うと前原が即答した。
「澤田だろ?」
「そうそう。その澤田って奴さなんか、パワハラするぜみたいな空気感漂ってね?」
成濱が言うと赤眞は軽く笑った。
「んだよ。それ。あーでもわかる気がするな。体育会系みたいな感じだもんな」
「まぁでも警務隊だぜ?パワハラとかしねーだろ。流石に警務隊がそんなのしだしたらもうこの組織終わりだっつーの。」
前原が言うと成濱は軽く笑った。
「まぁそれもそうか」
翌朝
午前8時
赤眞らが事務室に集まると既に澤田が先にいた。
「おせーぞ、お前ら。新人なら先に来てるのが礼儀だって知らねーのか?」
「すいません」
前原が謝ると澤田はペットボトルのキャップを締めながらその場に立ち上がった。
「俺は0730(7時30分)から来てる。だからお前らはそれ前に来るように。わかったか?」
「はい」
3人が返事すると澤田は軽く頷きながら3人を席に座らせた。
「俺ら警務中隊刑事第1小隊の仕事は方面隊内で起きた事件のうち、傷害、殺人を担当する。最近になって薬物捜査が追加されたぐらいかな。まぁうちの方面隊はそこまで治安が悪くない。平均的な感じだ。だから無理せず勉強出来ると思う。」
澤田が話していると、芦澤が部屋に入ってきた。
「お疲れっす」
そう言いながら芦澤は髪の毛を軽くかきあげた。
「おう。おつかれ。あの件どうなってるっけ?」
澤田に聞かれ芦澤は軽く目を見開いた。
「あの件ってなんすか?」
「え?ほら、あれじゃん。先月に起きた」
「あー、教育隊で起きた傷害事件のことすか?」
「そうそう。君に任せてたよな?担当」
「はい。その事なんすけど、何か、暴行振るわれたその新隊員の家族から示談に持っていきたいと警察には被害届は出さないと申し出があったのでそれをそのまま中隊長に報告書にして提出しときました。」
「あーそー。俺にはなんも話来てないけど?」
「え?する必要あるんすか?別に上司でもねーのに。」
「は?」
「なんすか?なんか間違ったこと言ってます?俺。」
そう言うと芦澤はその場に立ち上がった。
「朝から賑やかだな。まぁ座れよ。そこに。」
そう言いながら今西は芦澤をその場に座らせた。
「澤田も。お前も朝から騒ぐな。な?小隊長にも報告が行ってなかったから俺がそこは注意して何とかなってる。だから気にすんな」
「わかりました」
澤田が言うと今西は軽く頷きながら自分の席に腰掛けた。
「それで、まずは業務について教えてやる。」
そう言い澤田がウォーターサーバーに目をやったその時、1本の電話が鳴り響いた。
「はい。警務中隊 刑事第1小隊です」
今西がすぐに電話に出た。
「お疲れ様です。警務中隊 門衛第1小隊 第2実動班です。」
「どうしました?」
そう言いながら今西はメモ帳とペンを取り出した。
「今、門に数人の団体が来てるんですけど、刑事の小隊員を出せと騒いでおりまして、」
「刑事の?」
「はい。それで第1小隊をご指名でして」
「指名?」
「はい」
「わかりました。何人か行かせます。こっから」
電話を切ると今西は周囲に目をやった。
「澤田、赤眞らを連れて行ってやれ。第2門だ。第1小隊をご指名との事だ」
「第2門で指名ですか?何かあったのでしょうか?
「行ったらわかる。俺もわからん。刑事の小隊員を呼んでるらしい。もし何かあればすぐに連絡をよこしてくれ」
そう言うと今西はその場に腰掛けた。
「わかりました」
澤田は赤眞らを連れそのまま事務室を後にした。
「何かあったんすかね?」
赤眞が聞くと澤田は軽く首を傾げた。
「いやー俺もわかんねーよ。なんで刑事の小隊員を呼んでんのか。ま、少なくとも内情には詳しいと思ってる。じゃねーとそこらの一般人がわざわざ俺らを指名するわけねーだろーしな。」
そう言いながら澤田は第2門付近にいた門衛第1小隊 第2実動班員に声をかけた。
「連絡受けました刑事第1小隊です」
「お疲れ様です。こちらになります」
そう言いながら隊員は澤田らを第2門へと誘導した。
第2門前に着くと年老いた集団が待ち構えていた。
「あんたらか?刑事第1小隊ってのは」
1人の老人が叫んだ。
「そうですけど、あなた方は?」
澤田が聞くと老人は軽く涙を拭いながら叫んだ。
「俺たちは、警衛庁の人間からここに行くように言われた。あんたらATSBPについて調べてんだろ?」
「ATSBP、」
前原が呟くと澤田は軽く笑いながら老人たちの顔を見渡した。
「何言ってるのか。もう一度、警衛庁に行って貰えます?」
「そうやってあんたら、たらい回しにする気だろ?」
「たらい回し?じゃあ、あなた達の要件は?何も本隊から通達事項は来てないので俺達も分からないんすよ」
澤田が言うと男は静かに答えた。
「ATSBPを乱用したとして俺を含めここにいる者の家族は収容所に閉じ込められている。その収容所がこの駐屯地内にあると言われ、その収容所の管理をその刑事第1小隊がしてると言われてここに来た。今すぐに家族を返して欲しい。それだけを言いに来た」
男の言葉に澤田は数秒沈黙を貫いた後、スマホを手に持った。
「これから小隊長に電話するのでお待ちください」
そう言い残し澤田は第2門から去っていった。
赤眞翔平(23)…11代目主人公 東部地区警務中隊 刑事第1小隊付き研修士 2等隊士
成濱佑汰(23)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊付き研修士 2等隊士
前原裕季哉(22)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊付き研修士 2等隊士
芦澤柊太(33)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 3等士官
青村聡士(31)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 3等士官
澤田新太(36) …東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 3等士官
今西遙駕(49)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊管理官 1等士官
千景将(54)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊長 3等将士
寺淵蒋汏(50)…東部地区警務中隊長 1等将士
東崎亨也(43)…警衛庁 警務隊長(国家機関厳正委員会から出向中)
柿倉仁(36)…警衛庁 警務隊 管理官 (国家機関厳正委員会から出向中)
水谷悠心(34)…警衛庁 警務隊 規律統制委員会 委員長 2等士官
椎津愛虎(28)…警衛庁 警務隊 規律統制委員会 管理官 3等士官
大林隆陽(54)…国家機関厳正委員会 委員長
翠谷敦也(30)…国家機関厳正委員会 統括官
在暁舜也(28)…国家機関厳正委員会 統括官補佐
階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
市ヶ谷駐屯地に戻ると千景は赤眞らを小隊事務室に連れて行った。
「お前ら有り得ないからな?初日にギリギリって」
今西に言われ赤眞らは軽く謝罪した。
「今西、もういいだろ。どうせみんな最初のうちはこんなもんだよ。」
そう言いながら千景は近くにいた隊員にコーヒーを入れるよう仕草で頼んだ。
「あ、小隊長。こないだの居酒屋での隊員同士の傷害事案なんすけど居酒屋の店員から新証言あってそれ、まとめてあるんで後でメールでチェックお願いします」
青村に言われ千景はスマートウォッチに目をやった。
「おけ。メール1件か。わかった。後で確認しておくよ」
千景が言うと今西は軽く手を叩いた。
「注目してくれ。今日からこの3人が小隊配属になった。研修士だから正式配属に向けた試験勉強もあるだろうと思う。みんなも研修士だった頃を思い出して欲しい。そして先輩として支えてやってくれ」
今西が言うと千景が口を開けた。
「簡単な自己紹介は後に各々でやってくれ。教育係はそうだなー。誰にしようか」
千景が言うと澤田が手を上げた。
「まだ候補見つかってないんなら俺、立候補していいすか?」
「澤田さん、マジすか?残業とかめっちゃ増えるんすよ?」
青村が言うと澤田は軽く笑った。
「そんなので俺が弱音吐くと思うんか?笑 そんなの大した事ねーよ。それに教育ってのに興味あるんだよな。人を指導するって言うか」
「そこまで言うなら任せてやる。しっかりとやってくれ」
そう言うと千景は机に置いてあったコーヒーの入ったコップを手に持ちそのまま小隊長室に向かった。
「てことらしいから。よろしくな」
澤田に言われ赤眞らは軽く会釈した。
その日の夜
赤眞は前原、成濱と共に駐屯地内にあるPX(売店)にいた。
「にしてもすげーよな。この駐屯地。高官用の黒塗りセダン用の駐車場あるぜ?それも何台も」
前原は駐車場を見ながら言った。
「だってここの駐屯地司令、幕僚補だろ?バグってるよな。前いた駐屯地の司令、将補だったけどそれでも高い方だぜ?」
成濱が言うと大量のビニール袋を持ちながら赤眞がやってきた。
「お疲れ。何の話してたんだ?」
そう言いながら赤眞は袋からショートケーキの入ったカップを取り出した。
「なんもねーよ。つかさ、あの誰だっけ?指導係の」
成濱が言うと前原が即答した。
「澤田だろ?」
「そうそう。その澤田って奴さなんか、パワハラするぜみたいな空気感漂ってね?」
成濱が言うと赤眞は軽く笑った。
「んだよ。それ。あーでもわかる気がするな。体育会系みたいな感じだもんな」
「まぁでも警務隊だぜ?パワハラとかしねーだろ。流石に警務隊がそんなのしだしたらもうこの組織終わりだっつーの。」
前原が言うと成濱は軽く笑った。
「まぁそれもそうか」
翌朝
午前8時
赤眞らが事務室に集まると既に澤田が先にいた。
「おせーぞ、お前ら。新人なら先に来てるのが礼儀だって知らねーのか?」
「すいません」
前原が謝ると澤田はペットボトルのキャップを締めながらその場に立ち上がった。
「俺は0730(7時30分)から来てる。だからお前らはそれ前に来るように。わかったか?」
「はい」
3人が返事すると澤田は軽く頷きながら3人を席に座らせた。
「俺ら警務中隊刑事第1小隊の仕事は方面隊内で起きた事件のうち、傷害、殺人を担当する。最近になって薬物捜査が追加されたぐらいかな。まぁうちの方面隊はそこまで治安が悪くない。平均的な感じだ。だから無理せず勉強出来ると思う。」
澤田が話していると、芦澤が部屋に入ってきた。
「お疲れっす」
そう言いながら芦澤は髪の毛を軽くかきあげた。
「おう。おつかれ。あの件どうなってるっけ?」
澤田に聞かれ芦澤は軽く目を見開いた。
「あの件ってなんすか?」
「え?ほら、あれじゃん。先月に起きた」
「あー、教育隊で起きた傷害事件のことすか?」
「そうそう。君に任せてたよな?担当」
「はい。その事なんすけど、何か、暴行振るわれたその新隊員の家族から示談に持っていきたいと警察には被害届は出さないと申し出があったのでそれをそのまま中隊長に報告書にして提出しときました。」
「あーそー。俺にはなんも話来てないけど?」
「え?する必要あるんすか?別に上司でもねーのに。」
「は?」
「なんすか?なんか間違ったこと言ってます?俺。」
そう言うと芦澤はその場に立ち上がった。
「朝から賑やかだな。まぁ座れよ。そこに。」
そう言いながら今西は芦澤をその場に座らせた。
「澤田も。お前も朝から騒ぐな。な?小隊長にも報告が行ってなかったから俺がそこは注意して何とかなってる。だから気にすんな」
「わかりました」
澤田が言うと今西は軽く頷きながら自分の席に腰掛けた。
「それで、まずは業務について教えてやる。」
そう言い澤田がウォーターサーバーに目をやったその時、1本の電話が鳴り響いた。
「はい。警務中隊 刑事第1小隊です」
今西がすぐに電話に出た。
「お疲れ様です。警務中隊 門衛第1小隊 第2実動班です。」
「どうしました?」
そう言いながら今西はメモ帳とペンを取り出した。
「今、門に数人の団体が来てるんですけど、刑事の小隊員を出せと騒いでおりまして、」
「刑事の?」
「はい。それで第1小隊をご指名でして」
「指名?」
「はい」
「わかりました。何人か行かせます。こっから」
電話を切ると今西は周囲に目をやった。
「澤田、赤眞らを連れて行ってやれ。第2門だ。第1小隊をご指名との事だ」
「第2門で指名ですか?何かあったのでしょうか?
「行ったらわかる。俺もわからん。刑事の小隊員を呼んでるらしい。もし何かあればすぐに連絡をよこしてくれ」
そう言うと今西はその場に腰掛けた。
「わかりました」
澤田は赤眞らを連れそのまま事務室を後にした。
「何かあったんすかね?」
赤眞が聞くと澤田は軽く首を傾げた。
「いやー俺もわかんねーよ。なんで刑事の小隊員を呼んでんのか。ま、少なくとも内情には詳しいと思ってる。じゃねーとそこらの一般人がわざわざ俺らを指名するわけねーだろーしな。」
そう言いながら澤田は第2門付近にいた門衛第1小隊 第2実動班員に声をかけた。
「連絡受けました刑事第1小隊です」
「お疲れ様です。こちらになります」
そう言いながら隊員は澤田らを第2門へと誘導した。
第2門前に着くと年老いた集団が待ち構えていた。
「あんたらか?刑事第1小隊ってのは」
1人の老人が叫んだ。
「そうですけど、あなた方は?」
澤田が聞くと老人は軽く涙を拭いながら叫んだ。
「俺たちは、警衛庁の人間からここに行くように言われた。あんたらATSBPについて調べてんだろ?」
「ATSBP、」
前原が呟くと澤田は軽く笑いながら老人たちの顔を見渡した。
「何言ってるのか。もう一度、警衛庁に行って貰えます?」
「そうやってあんたら、たらい回しにする気だろ?」
「たらい回し?じゃあ、あなた達の要件は?何も本隊から通達事項は来てないので俺達も分からないんすよ」
澤田が言うと男は静かに答えた。
「ATSBPを乱用したとして俺を含めここにいる者の家族は収容所に閉じ込められている。その収容所がこの駐屯地内にあると言われ、その収容所の管理をその刑事第1小隊がしてると言われてここに来た。今すぐに家族を返して欲しい。それだけを言いに来た」
男の言葉に澤田は数秒沈黙を貫いた後、スマホを手に持った。
「これから小隊長に電話するのでお待ちください」
そう言い残し澤田は第2門から去っていった。
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