ULTIMATE〜season40(2209)SECRET 邦家の秘匿

〓Mr.鷹党〓

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ULTIMATE〜SECRET 邦家の秘匿

ULTIMATE〜SECRET 邦家の秘匿 第8話

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主要登場人物一覧
赤眞翔平(23)…11代目主人公 東部地区警務中隊 刑事第1小隊付き研修士 2等隊士
成濱佑汰(23)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊付き研修士 2等隊士
前原裕季哉(22)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊付き研修士 2等隊士
芦澤柊太(33)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 3等士官
青村聡士(31)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 3等士官
澤田新太(36) …東部地区警務中隊 刑事第1小隊所属 3等士官
今西遙駕(49)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊管理官 1等士官
千景将(54)…東部地区警務中隊 刑事第1小隊 小隊長 3等将士
寺淵蒋汏(50)…東部地区警務中隊長 1等将士
東崎亨也(43)…警衛庁 警務隊長(国家機関厳正委員会から出向中)
柿倉仁(36)…警衛庁 警務隊 管理官 (国家機関厳正委員会から出向中)
水谷悠心(34)…警衛庁 警務隊 規律統制委員会 委員長 2等士官
椎津愛虎(28)…警衛庁 警務隊 規律統制委員会 管理官 3等士官
大林隆陽(54)…国家機関厳正委員会 委員長
翠谷敦也(30)…国家機関厳正委員会 統括官
在暁舜也(28)…国家機関厳正委員会 統括官補佐

階級
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
………………………………………………………………
「失礼します」
「失礼します」
「失礼します」
「失礼します」
千景、赤眞、成濱、今西が部屋に入ると東崎はソファーに座っていた1人の男に目をやった。
足を組みながら座っている男は東崎から耳打ちをされその場に立ち上がった。
「えーっと、実際にバレたのはどちらで?」
「赤眞と成濱です。あ、この2人です」
東崎が言うと男は2人の顔を交互に見渡した。
「お前らか。」
そう言うと男はその場で軽く欠伸をした。
「悪い。自己紹介が遅れてたな。国家機関厳正委員会で統括官補佐してる在暁だ。元々は神奈川県警で警備部にいた。そこではマルキ(機動隊)に属してた。何かの縁で今、この地位に座らせてもらってる。自己紹介はこれぐらいでいいか?」
在暁が言うと東崎は軽く頭を下げた。
「今回、統括官の翠谷が中部方面隊に派遣されてるため、この俺様が来てやった」
そう言うと在暁は軽くため息を吐き天井を見上げた。
「ATSBPによる逮捕案件が全国で多発している。一般人、公務員のみならず。多発傾向だ。その中でATSBPを使用していた警衛官の一部を市ヶ谷駐屯地に収容所を作りそこに固めてある。その収容所の管理の全権をこいつに託していたんだが」
そう言うと在暁は東崎に目をやった。
「申し訳ありません。」
東崎が言うと在暁は軽くため息を吐きながらソファーに腰掛けた。
「どうやら、世間にバレてしまったようだ。彼らは元警衛官。今の身分は民間人だ。そんな連中を収容所にまとめてあるのは少し問題があったようだ」
在暁が言うと東崎が口を開けた。
「そこでだ、これから警務隊の総力を上げ合成麻薬ATSBPについての捜査。そして使用者の速やかな処理。これが俺たちに課された任務だ」
東崎が話していると、水谷と椎津が柿倉に連れられ部屋に入ってきた。
「これから本隊と各地区警務中隊、各都道府県警から全国の各駐屯地、警察本部に人員を選抜し合同捜査部隊を発足させる。それが委員会からお前たちに与えられた任務だ。既に、ここに集められているメンバーは、その合同捜査部隊の正式メンバーとなっている。」
そう言うと在暁は柿倉に目をやった。
「柿倉、お前委員会に戻る気は無いのか?」
「え?来年には、」
「それは想定の話だ。このままATSBPに関する件が未解決だったら委員会には戻れないかもな。東崎とお前とで一生、警衛隊で飼い殺しになるかもな。このまま行けば」
「いや、流石にそれは。」
柿倉が言うと在暁は軽く笑いながらその場に立ち上がった。
「なら、さっさとやってくれ。期限は来年までと定めてやる。それまでにATSBPの使用者を今の半数以下に抑えろ。月ごとに委員会主導で各駐屯地で検査を実施する。その結果をもとに君たちが委員会に戻れるかどうかを判断してやる。」
そう言うと在暁はその場に立ち上がり鞄を手に持った。
「じゃあ後は頼んだぞ」
在暁はそのまま部屋から出て行った。
「どうしようか」
そう言いながら東崎は在暁が部屋から出るなり椅子に腰掛けた。
「とにかく私の方で部隊編成をまとめて警察に提出しますよ」
柿倉が言った。
「出せる人員にも限りがあるだろ?大麻だけじゃないんだ。今は不祥事が立て続けに起きて警務も人がいないんだ。」
「ですが、もしこの一件を解決できなければ我々は一生、警衛隊で飼い殺し状態ですよ?東崎さん。いいですか?」
「いい訳はないだろ。俺だって警察官だ。どうせなら警察で定年を迎えたいよ。」
そう言うと東崎は柿倉に目をやった。
「任せてください」
そう言うと一礼し柿倉はそのまま部屋から出て行った。
「お前たちも、もういいよ。下がって」
東崎が言うと千景らも一礼し部屋から出て行った。
「小隊長、俺達これからどうなるんですか?」
赤眞が言うと千景はエレベーターのボタンを押しながら軽く目をつぶった。
「あいつらが委員会に戻る、戻れないとほざいて、俺達は利用されるんだ。だがそんな事は気にするな。収容所の件が外部に漏れてるのは確実だ。このまま行けば警衛隊は違法に民間人を拘束しているとなる。何も解決しないまま。」
エレベーターのドアが開くと千景らはそのままエレベーターの中に乗った。
「それは流石に見逃せないあれっすね」
芦澤が言うと千景は軽く頷いた。
その頃
刑事第1小隊では今西が書類の整理を行っていた。
「てか、あいつらどこ行ったんすか?」
澤田に聞かれ今西は澤田に目をやった。
「本隊だよ。収容所の監視バレたからな。それでだろ。」
「なるほどっす。にしてもこれ流石にやばいっすよね」
そう言いながら澤田はスマホを手に下に下にスクロールしていた。
「ヤバいって?何が?」
今西が聞くと青村がスマホを見せてきた。
「知らないんすか?これ。」
そう言われ渡されたスマホを目にしながら今西は軽く目を見開いた。
「んだよ。これ」
今西が呟くと澤田が口を開けた。
「収容所作ってんのがどっからか知らねーっすけど。バレたんすよ。それで今、ネットニュースなってて。かなり炎上してんすよ。収容してんの民間人なんでね。やってる事、監禁となんら変わりないって感じで」
「やべーじゃん」
今西はそう言うとその場に立ち上がった。
「ちょっと見てくるわ。」
「何をすか?」
青村が聞いた。
「ん?あー、収容所の様子だよ。俺まだ詳しく見た事ねーし」
そう言いながら上着を羽織ろうとしたその時だった、1人の隊員が部屋に慌ただしく走ってきた。
「し、失礼します。ち、ち、地区警務中隊の方ですか?」
「そうだけど?」
今西が言うと何かを察した澤田らはその場に立ち上がった。
「駐屯地前に収容所のニュース聞きつけた人らが押しかけて来てて、かなりそのやばい事なってて」
「かなりやばい事ってのは?」
澤田が聞いた。
「それが、西門、東門、裏門、正門が包囲されており駐屯地からの行き来ができない状態でして、」
「千景さんら帰って来られないっすよ。それ」
青村が言った。
「お前は、どこの所属?」
今西に聞かれ隊員は即答した。
「陸上科です」
「陸上科は出てんのか?」
「今、門の施錠を実施しそのまま門番を」
「そうか。ならそのまま他の警務の連中が向こうの隊舎にいる。そこにも同じ報告をしろ。」
「わ、わ、わかりました」
隊員が部屋から出ていくと今西はその場にいた小隊員らに目をやった。
「防弾チョッキ、プロテクター、鉄帽を装着の上、小銃を携帯し集合せよ。分かれ」
「分かれます」
小隊員らは一斉に横の武器庫に向かって走り出した。
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