出来損ないの僕に手を差し伸べてくれるイケメン達と美女達

にゃん太

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気がついたら朝になっていた。目の前には滝があり、ごくりと乾いた喉がつばを飲む。駆け足で滝へと近づき、川に顔をつける。

「プハッ!!はっ、はっ、はぁ。」

水は透き通っており、美味しくて水分補給にはうってつけだ。丁度良いのでついでに体も洗う。服を脱ぎ、勢いよく川に飛び込む。水しぶきが飛び、気持ちいい。温度は少し冷たいが、太陽に照らされてむしろ心地良い。
バシャバシャと数十分体を洗い、汗の気持ち悪さや足についた泥が取れた。気が付かなかったが頬以外にも切り傷はあり、少し水がしみた。だが、このくらいどうってことない。切り傷にはルフの実を潰して塗り込むと治りが早い。森を抜ける前に食料や傷薬、解毒出来る草や実を集めてみるか。僕は自分の身を守る為に色んな人の会話を盗み聞きしてたから、知識はある方だと思う。
滝から移動して、また森の中を進む。さっきも月を目印に走ってきたからズレは少ないと思うけど…。少し不安だが進むしかない。僕は意を決して物資を調達しながら、森を抜ける事を決めた。
それから2時間程で求めていた物は、殆ど手に入った。傷の治りを早くするルフの実。止血が出来るコウヤ草。弱い毒なら殆ど解毒できるパジルの花。あとは、感触が野菜に似ているモンネ(果物)とか、ラビット等の小動物に投げる石(少し尖らせてある)。など何かあった時の応急処置は出来るように準備した。
食料も出会えないと調達出来ないので、今はまだない。後は、水を汲める器が欲しい。水があれば何かと楽だ。それと火を起こす為に必要なガワルの花の油。ガワルがあれば直ぐに火は着くのだが、早々見つからない。どうしたものか。
今夜は木の上で寝よう。地面は危険だ。日が上っているうちに、寝床になりそうな木を見つけていて良かった。猿のようにのじ登り、僕でも座れる太い枝を見つけた。その枝に座り、木にもたれ掛かる。座ったままになるが、支えがあるとないとじゃやはり違う。
2日ぶりに目を閉じた。少し村人達の声がするがそれより虫の鳴き声が勝り、子守唄のように眠気を誘われる。数秒で夢の国へと旅立った。
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