異世界転生したらステータスが運気∞となっていたので廃れた領地でスローライフ

ゆう兄

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2章

違和感と山道②

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ドワーフ族は山道で一夜を明かした。

長い長い夜中、火の番をしていたドルドの違和感を感じていた。
ドワーフ族は手先が器用なことから、鍛治職に目が行きがちだが、戦闘もこなせる部族でもあった。
ドルドはその中でも鍛治と戦闘の両方に技術を持つドワーフ族の取りまとめ的存在だ。

そんな取りまとめ的存在だからこそ、周囲の環境について過敏なのである。

「おかしい」

ドルドはこの異常な環境に違和感を感じていた。

通常山道で一夜を明かす場合、周囲から魔物がでるため、必ず一人は火の番をしてなければならない。

だが、ここではその必要がないくらい魔物を見かけないのだ。

「なぜ魔物が現れないのか............この先の領地に異変でもあるのか」

ドルドはポケットにしまっていたウィスキーを取り出して一口飲み、周囲を見渡す。



しかしそこには魔物の気配すら感じない。


「確か・・この先の領地は割と平穏だと聞く、領主の黒い噂も聞かない......ただ周囲の魔物を全て掃討できる軍事力も金もないはず............なのに......」


そんな違和感を抱きながら、ウィスキーをのみ、考えていた。


「まずは一晩無事に明かすことが大事だな」


そんな異常な夜をドワーフ族は明かした。


翌日。


重い荷物を背負い、ドワーフ族は足を進めていた。


そして山田が領主となっているこの土地に、ドワーフ族は足を踏み入れるのであった。
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