ふわっとした読者感想

雨宮 徹

文字の大きさ
7 / 14

知的創造のヒント

しおりを挟む
 今回は外山滋比古氏(以下、著者)の『知的創造のヒント』を取り上げます。
 著者の作品でいうと『思考の整理学』の方が有名かもしれません。内容は似ているそうですが、存在を知らなかったため本書を購入しました。タイトル的にも執筆にあたりためになりそうと思ったので購入しました。

 さて本作ですが、結論から言うと創作をするものとしては、読む価値が高いと思います。本作では「いかにアイデアを思いつき、創造するか」について著者の経験に基づき具体的に記述されています。個人的に気に入っている箇所を中心に感想を書きたいと思います。

 まずは「グライダー効果」について。著者はこのエピソードの中でこんな話をしています。要点をまとめると「教育というものはグライダーだ。グライダーは滑空するものであり、エンジンは積んでいない。優秀な生徒ほどグライダーであり、引っ張ってもらわないとすぐに墜落する。飛行機になるためには考えることが重要である」。かなり簡潔にまとめたので意訳になっています。

 ここで著者が強調しているのは「考える力の大切さ」です。学校はあくまで教わる場所です。なので、習ったことを試験で回答する場所になっています。現代社会において重要な「考える力」は教えてくれません。「考える力」がないとどうなるか。最近でいえばSNSなどで本当にそうなのか? という疑問を持たずに流されることになります。これは非常に危険です。

 次は「あえて読みさす」です。要点をまとめると「すごく面白い本に出会った。あまりにも面白いので、逆に読み進められなくなった。本の序盤しか読んでないから、その後について勝手に想像できる。想像はあくまで自分のものなので、借り物ではない。自分なりの考えがまとまったので書いてみたら、面白い本の影響をかなり受けているという批評があった」。

 このエピソードから私が得たものは「面白いと言われる小説のタイトルから中身を想像し、執筆する」です。著者のエピソードとは違いますが、本の序盤より手前のタイトルから想像し執筆すれば、中身は大きく違い結果自分の作品になります。これは創造するうえで一つの方法になるかと思います。

 ためになる箇所が多すぎるので今回はここまでにします。興味の出た方は読んでみることをおすすめします。

 今回はこの辺で。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...