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25話 結婚しました。
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まさかの人事に驚きながらも、民衆の間からは歴代初の女性大臣の誕生に歓待の拍手が上がった。
予想外の展開にあっけに取られていた現大臣の3人が、我にかえって苦笑を交わし合うのが見えた。
どうせ「あの姫は突拍子もないことをやってくれる」とか、思ってるんだろうな。
拍手が静まるころになって、民衆の間から徐々に怪訝そうな声が洩れだした。
そういえば、大臣はすべて決まったのに、現大臣のキリウス様の名前はなかったぞ、と。
訝しがる声がひそひそと囁かれる。
まさか、あのキリウス様が退任なのか?いったいどんな失態をしたのだろう。王女、いや、女王の不評をかったのだろうか。
勝手な憶測や推測が飛び交っているのが舞台の上にも届いて聞こえた。
当のキリウスも困惑の色を浮かべて私を見ている。
私は目でニーサルに任命の儀式の終了を告げるように促した。ニーサルは戸惑いを顔に貼りつけたような表情で閉幕の弁を述べた。
民衆も貴賓席の貴族たちも、どこか不完全燃焼な面持ちで腰を上げようとした中、国王が静かに立ち上がり威厳のある重厚な声を上げた。
「これより、婚礼の儀を執り行う」
こんれい?帰りかけた民衆の足が止まった。今、王は婚礼と言ったか?
いったい、誰の。
民衆のざわめきが会場を埋め尽くす中、王は厳かに私の名を告げた。
「レーナよ、これへ」
会場がさらにざわめきを増す。
レーナ姫・・・いや、女王が・・・婚礼?誰と?
王が静かに手を肩の位置まで挙げると、民衆のざわめきがやんだ。
皆が固唾を飲んで見守る中、王は厳かにキリウスの名を呼んだ。
自分の名が呼ばれるまで、キリウスはまるで魂のない彫像のように動かなかった。
まさか、この場で婚礼を行うとは思ってもいなかっただろう。
私はキリウスにニッコリと微笑みかけた。
どう?サプライズウエディングだよ?ビックリしたでしょ?
私の微笑みに彼はようやく表情を動かし、これから自分の婚礼なのだと、理解したみたいに大きく頷いた。
「トマール・デ・キリウス、これへ」国王の指示でキリウスが私の隣に立った。
民衆はまるで狐につままれたみたいな顔をして、国王と私とキリウスの3人を見ている。
「ローマリウス前国王の権限において、二人を夫婦と認める」
国王の前で膝を折り首を垂れるキリウスに、国王は自らの冠を外すと、キリウスの頭上にのせた。
「娘を、レーナを頼むぞ」
「生涯かけて、お守りします」
緊張した面持ちで、キリウスが誓う。
「レーナ、そなたは」父王が私に向かって諭すように言った「あまりキリウスを困らせるでないぞ」
・・・あれ?なんか、誓いしずらいよ?
是か非か、どう答えたらいいものか、眉を下げて返答に困っていたら
「レーナはそのままでいい!」キリウスが笑って私を抱きよせた。
民衆の間からどっと笑いと拍手がおこった。
それは次第に大きく、大きく、天まで届くのではないかと思われるほどの祝福の歓声となった。
そしてエピローグ
名前も知られていない小さな村だった。
王都ローマリウスから早馬で駆けても3日はかかる辺鄙な農村だった。
夜の暗闇の中、粗末な一軒家にポツンと明かりがともっている。
家の中には母親と男の子がいる。
父親は夕刻に村の寄り合い所に出かけた。王都で王家の姫君の婚礼の儀があったとかで、村にも振る舞いの祝い酒が届いたのだ。
村の男衆は今夜は遅くまで寄り合い所で酒盛りのはずだ。
夫には楽しんできて欲しい反面、妻としては夜に5歳の息子と二人きりというのは心細い。
まさか、こんな貧乏な家に押込みなど入るわけもないけど。
「お母さん」
息子の声で母親がハッと我に返る。鍋を火にかけて、ぼーっとしていたらしい。
「ごめんね、すぐ晩ご飯にするからね」母親は鍋からスープをすくって深皿に入れた。パンも昨日配給されたのでたっぷりある。
この2年間、他の世帯と同様に重い税に苦しんできた。もうこれ以上は家族で首をくくるしかないと、追い込まれる寸前、天使のようなお姫様が国王代理になって突然暮らしは楽になった。
以来、お姫様に感謝の祈りを欠かしたことはない。
でも。
晩ご飯を木の盆にのせ、母親は男の子の寝ているベッドまで運ぶ。
でも、もう、息子は歩けない。
重税に苦しんで、ろくに食べるものがなかったとき、彼女の5歳の息子は山の中で毒草を食べてしまった。
飢えて、どうしようもなくて。
生死の境をさまよい、なんとか命は助かったものの、息子の下半身は動かなくなってしまった。
この1年あまり、息子はベッドから出たことがなかった。
歩くことができない息子を抱えて、これからどう生きていけばいい。もし私たちになにかあったら息子はどうやって生きていけばいい。
将来に対する不安で胸が押しつぶされそうになる。いっそ、息子といっしょに死んでしまおうか・・・そんな思いが母親の頭からはなれない。
「お母さん」
息子が母親を呼ぶ。
あ、いけない、またぼんやりしてしまった。
頭をふって母親が男の子の口にスープを運ぼうとする。
「お母さん、後ろ」男の子の目はまんまるになって、母親の後ろを見つめている。
後ろ?
母親は後ろを振り返る。
母親の手からスープの深皿が落ちて音を立てた。
ランタンの乏しい明かりの中に、輝くような純白の衣装を身にまとった黒髪の美しい少年が立っていた。
だ・・・だれ?
妖しいまでの美しさを持つ少年に、まるで魅入られてしまったかように母親は声も出せずに立ちすくんだ。
少年はつと、床にこぼれたスープを一瞥して、男の子に言った。
「驚かせてごめん、スープを無駄にしちゃったね」
その声音は外見とそぐわない、普通のお兄ちゃんだったので、男の子はコクンと頷いた。
「さてと、レーナの二つ目の魔法の依頼、手っ取り早く片づけちゃおうかな」
少年の独り言に母親は驚愕した。体が高熱を出したようにガタガタと震えだす。
魔法?魔法?魔法?まさか、まさか・・・そんなハズはない。こんなところに魔法使い様がくるはずはない。あり得ない。世界が滅んだってあり得ない。
「ちょっと体の中をいじるから、くすぐったいかもしれないけどカマンしてね」
少年は男の子の手をとると、なにか呪文のようなものを唱え始めた。まるで音のように聞こえるソレは人間の言葉ではなかった。
本当に、魔法⁉いったい息子に何をするつもりなの。
母親は自分の動かない体をもどかしく思いながら、ただ少年と息子を見つめていた。
少年の細い指先から白い煙みたいなものが出て男の子の体の中に入っていく。男の子はかろうじて動く上半身でくすぐったそうに身をよじった。
「ああ、悪いのはここだね」少年の声と同時に男の子の体が白い光に包まれた。
まさか・・・この少年は・・・いえ、このお方は・・・
母親は、自分の乏しい魔法使いの知識を総動員して少年の正体に思い当たった。
魔法国マグノリアでも、白い光の魔法を使うのは魔法国に君臨する魔教皇とその息子だけだと、聞いたことがある。
目の前の魔法使いの少年は・・・魔教皇様の・・・・
でも、そんなことがあるはずない。これは夢だ。
夢でなければあり得ない。
夢だ。
母親の意識は限界を超えたように遠くなっていった。
・・・さん
・・・おかあ・・・さ・・・
「お母さん、大丈夫?」
息子の声でハッと母親が目が覚ました。
椅子に座ったままうたた寝をしていたみたい。変な夢を見てしまった。と彼女は寝汗をかいている自分に気がついた。
額の汗をぬぐうと心配そうに自分の顔を覗きこんでいる息子に「大丈夫よ」と言おうとして母親は口を開けたまま固まった。
えっ?
息子が私の顔を覗きこんでいる?・・・ベッドから起き出すなんて、そんなこと、できるわけが・・・
しかし、彼女の小さな息子は母親の目の前に立って、不思議そうに小首をかしげていた。
母親は息子の細い足を見て、それから顔を長く見つめて。
息子を強く抱きしめた。
そして、溢れる涙の中で祈った。
夢なら覚めないで・・・・と。
予想外の展開にあっけに取られていた現大臣の3人が、我にかえって苦笑を交わし合うのが見えた。
どうせ「あの姫は突拍子もないことをやってくれる」とか、思ってるんだろうな。
拍手が静まるころになって、民衆の間から徐々に怪訝そうな声が洩れだした。
そういえば、大臣はすべて決まったのに、現大臣のキリウス様の名前はなかったぞ、と。
訝しがる声がひそひそと囁かれる。
まさか、あのキリウス様が退任なのか?いったいどんな失態をしたのだろう。王女、いや、女王の不評をかったのだろうか。
勝手な憶測や推測が飛び交っているのが舞台の上にも届いて聞こえた。
当のキリウスも困惑の色を浮かべて私を見ている。
私は目でニーサルに任命の儀式の終了を告げるように促した。ニーサルは戸惑いを顔に貼りつけたような表情で閉幕の弁を述べた。
民衆も貴賓席の貴族たちも、どこか不完全燃焼な面持ちで腰を上げようとした中、国王が静かに立ち上がり威厳のある重厚な声を上げた。
「これより、婚礼の儀を執り行う」
こんれい?帰りかけた民衆の足が止まった。今、王は婚礼と言ったか?
いったい、誰の。
民衆のざわめきが会場を埋め尽くす中、王は厳かに私の名を告げた。
「レーナよ、これへ」
会場がさらにざわめきを増す。
レーナ姫・・・いや、女王が・・・婚礼?誰と?
王が静かに手を肩の位置まで挙げると、民衆のざわめきがやんだ。
皆が固唾を飲んで見守る中、王は厳かにキリウスの名を呼んだ。
自分の名が呼ばれるまで、キリウスはまるで魂のない彫像のように動かなかった。
まさか、この場で婚礼を行うとは思ってもいなかっただろう。
私はキリウスにニッコリと微笑みかけた。
どう?サプライズウエディングだよ?ビックリしたでしょ?
私の微笑みに彼はようやく表情を動かし、これから自分の婚礼なのだと、理解したみたいに大きく頷いた。
「トマール・デ・キリウス、これへ」国王の指示でキリウスが私の隣に立った。
民衆はまるで狐につままれたみたいな顔をして、国王と私とキリウスの3人を見ている。
「ローマリウス前国王の権限において、二人を夫婦と認める」
国王の前で膝を折り首を垂れるキリウスに、国王は自らの冠を外すと、キリウスの頭上にのせた。
「娘を、レーナを頼むぞ」
「生涯かけて、お守りします」
緊張した面持ちで、キリウスが誓う。
「レーナ、そなたは」父王が私に向かって諭すように言った「あまりキリウスを困らせるでないぞ」
・・・あれ?なんか、誓いしずらいよ?
是か非か、どう答えたらいいものか、眉を下げて返答に困っていたら
「レーナはそのままでいい!」キリウスが笑って私を抱きよせた。
民衆の間からどっと笑いと拍手がおこった。
それは次第に大きく、大きく、天まで届くのではないかと思われるほどの祝福の歓声となった。
そしてエピローグ
名前も知られていない小さな村だった。
王都ローマリウスから早馬で駆けても3日はかかる辺鄙な農村だった。
夜の暗闇の中、粗末な一軒家にポツンと明かりがともっている。
家の中には母親と男の子がいる。
父親は夕刻に村の寄り合い所に出かけた。王都で王家の姫君の婚礼の儀があったとかで、村にも振る舞いの祝い酒が届いたのだ。
村の男衆は今夜は遅くまで寄り合い所で酒盛りのはずだ。
夫には楽しんできて欲しい反面、妻としては夜に5歳の息子と二人きりというのは心細い。
まさか、こんな貧乏な家に押込みなど入るわけもないけど。
「お母さん」
息子の声で母親がハッと我に返る。鍋を火にかけて、ぼーっとしていたらしい。
「ごめんね、すぐ晩ご飯にするからね」母親は鍋からスープをすくって深皿に入れた。パンも昨日配給されたのでたっぷりある。
この2年間、他の世帯と同様に重い税に苦しんできた。もうこれ以上は家族で首をくくるしかないと、追い込まれる寸前、天使のようなお姫様が国王代理になって突然暮らしは楽になった。
以来、お姫様に感謝の祈りを欠かしたことはない。
でも。
晩ご飯を木の盆にのせ、母親は男の子の寝ているベッドまで運ぶ。
でも、もう、息子は歩けない。
重税に苦しんで、ろくに食べるものがなかったとき、彼女の5歳の息子は山の中で毒草を食べてしまった。
飢えて、どうしようもなくて。
生死の境をさまよい、なんとか命は助かったものの、息子の下半身は動かなくなってしまった。
この1年あまり、息子はベッドから出たことがなかった。
歩くことができない息子を抱えて、これからどう生きていけばいい。もし私たちになにかあったら息子はどうやって生きていけばいい。
将来に対する不安で胸が押しつぶされそうになる。いっそ、息子といっしょに死んでしまおうか・・・そんな思いが母親の頭からはなれない。
「お母さん」
息子が母親を呼ぶ。
あ、いけない、またぼんやりしてしまった。
頭をふって母親が男の子の口にスープを運ぼうとする。
「お母さん、後ろ」男の子の目はまんまるになって、母親の後ろを見つめている。
後ろ?
母親は後ろを振り返る。
母親の手からスープの深皿が落ちて音を立てた。
ランタンの乏しい明かりの中に、輝くような純白の衣装を身にまとった黒髪の美しい少年が立っていた。
だ・・・だれ?
妖しいまでの美しさを持つ少年に、まるで魅入られてしまったかように母親は声も出せずに立ちすくんだ。
少年はつと、床にこぼれたスープを一瞥して、男の子に言った。
「驚かせてごめん、スープを無駄にしちゃったね」
その声音は外見とそぐわない、普通のお兄ちゃんだったので、男の子はコクンと頷いた。
「さてと、レーナの二つ目の魔法の依頼、手っ取り早く片づけちゃおうかな」
少年の独り言に母親は驚愕した。体が高熱を出したようにガタガタと震えだす。
魔法?魔法?魔法?まさか、まさか・・・そんなハズはない。こんなところに魔法使い様がくるはずはない。あり得ない。世界が滅んだってあり得ない。
「ちょっと体の中をいじるから、くすぐったいかもしれないけどカマンしてね」
少年は男の子の手をとると、なにか呪文のようなものを唱え始めた。まるで音のように聞こえるソレは人間の言葉ではなかった。
本当に、魔法⁉いったい息子に何をするつもりなの。
母親は自分の動かない体をもどかしく思いながら、ただ少年と息子を見つめていた。
少年の細い指先から白い煙みたいなものが出て男の子の体の中に入っていく。男の子はかろうじて動く上半身でくすぐったそうに身をよじった。
「ああ、悪いのはここだね」少年の声と同時に男の子の体が白い光に包まれた。
まさか・・・この少年は・・・いえ、このお方は・・・
母親は、自分の乏しい魔法使いの知識を総動員して少年の正体に思い当たった。
魔法国マグノリアでも、白い光の魔法を使うのは魔法国に君臨する魔教皇とその息子だけだと、聞いたことがある。
目の前の魔法使いの少年は・・・魔教皇様の・・・・
でも、そんなことがあるはずない。これは夢だ。
夢でなければあり得ない。
夢だ。
母親の意識は限界を超えたように遠くなっていった。
・・・さん
・・・おかあ・・・さ・・・
「お母さん、大丈夫?」
息子の声でハッと母親が目が覚ました。
椅子に座ったままうたた寝をしていたみたい。変な夢を見てしまった。と彼女は寝汗をかいている自分に気がついた。
額の汗をぬぐうと心配そうに自分の顔を覗きこんでいる息子に「大丈夫よ」と言おうとして母親は口を開けたまま固まった。
えっ?
息子が私の顔を覗きこんでいる?・・・ベッドから起き出すなんて、そんなこと、できるわけが・・・
しかし、彼女の小さな息子は母親の目の前に立って、不思議そうに小首をかしげていた。
母親は息子の細い足を見て、それから顔を長く見つめて。
息子を強く抱きしめた。
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