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『セントパール魔術学園~学園ダンジョン編~』
第47話『セントパール魔術学園』⑨
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エリーたちが決闘を繰り広げている間、リーゼ達は彼女らの邪魔にならないように端の壁側に移動していた。
改めてエリーの現在の実力を見ることが出来るとあって楽しみ七割、不安三割といった具合で決闘が始まった。しかしグレンがエリーに放った魔術の先制攻撃の激しさを目の当たりにして、すぐに自分のほぼ楽観した考えが大きく不安へと傾いた。例え彼女が、再び魔術を使えるようになったと自信に満ちた表情で言っていたとしても。
エリーが砂煙に包まれている間にそう抱いた感情を後悔してしまい、思わず母であるフランシーヌに決闘を中止させるように伝えるが、実際のところその思いは杞憂だった。
現在も身体全体に魔力を循環し、さらに表面に魔力を纏わせながらエリーは二人との戦闘を続行している。
明らかにその光景は、学生同士が戦う"決闘"という域を超えていた。
「エリー、なんだか雰囲気が変わった………?」
「どうやら彼女は、僕たちが知らない間にあの不思議な力を身につけたようだねぇ! 見た限り魔力みたいだけど、あんなにはっきりと見えたのは初めてだよ!」
「………普通は、他人の、魔力なんて、見えない。精々、魔力が放出された、気配くらい。魔眼持ちなら……別だけど」
リーゼはエリーの変化に呆然と呟くが、ライオットとローエルは普段と変わらない様子で会話を続ける。
「………二人は、あまり驚いてないんだ」
「ん、もしかしてエリーの雰囲気にかい? まさか! 驚いているに決まっているだろう? 『陽炎の導き手』と呼ばれていた頃に比べて遥かに芯がしっかりとしている! 魔術を使えない時期を経た彼女だからこそ、闘志が漲っているんだろうねぇ!」
「私も十分、びっくり………してる。一皮、どころか………何皮も、剥けた、感じだから」
話に聞く限り、どうやら二人なりに驚いているようだった。
現在のエリーへの賞賛が含まれた言葉にリーゼはほっと息をつくが、彼女に心に生まれた、僅かにモヤっとする正体不明の感情がその安心に亀裂を入れる。
リーゼは戸惑いながらも右手を胸の前に添えると、視線を下ろしながらギュッと強く掌を握りしめた。その間もエリーとランカが打ち合う、激しい剣戟の音が続く。
俯くリーゼの様子にふと気が付いたライオットは、爽やかな笑顔―――いつもと変わらない、作ったような気味の悪い笑みを浮かべた。まるで、彼女の心を見透かしたように。
「あれ、あれあれぇ? リーゼ、その様子ではキミ自身が一番驚いているようだけど………まさか、親友であるエリーに嫉妬、なんてしていないよねぇ?」
「そ、んなこと………っ」
「否定、する割には暗い顔をしているね! それは以前と比べて今の彼女よりも自分が下だという劣等感から? 唯一の友だと自負しておきながら実のところ中身の変化なんて見ようとしなかった罪悪感? それとも、自分の知らない所で実力など伸ばした彼女への身勝手な独占欲? 僕、すっごく気になるなぁ!」
「………ライオット。貴方の、悪い癖。そうやって、ねちねち、と、精神的に、追い詰める、のは、嫌われる」
「あっはっは、容赦無いなぁローエルは!」
彼は全く気にしていないように朗らかに笑いながら金髪をかき上げる。
昔から言いたいことだけ言っては、のらりくらりと相手の意見を取り合わないライオットの人柄がリーゼは苦手だった。
五代公爵家の『水』を司るスクォーツ家、ローエルの制止の言葉にてライオットによる追及の手は止まったが、心の中は穏やかではいられない。
常に感情が表面上に浮かび上がることのないローエルをこの時ばかりは羨ましいとリーゼは思う。
「ま、この決闘でランカが『王武』を顕現させるとは思わなかったよ! いくら制御可能になったといってもアレの力は膨大だ。使用者の魔力が大量に費やされ、飲み込まれる危険性と隣り合わせだというのに良くやる!」
「………その分、強大な、力を、得る」
「―――――――――」
話題が逸れたことによりリーゼははっとしながらも現実逃避するかのようにエリーのことを頭の片隅に追いやる。そしてランカのことを注視した。
額には玉になった汗が浮かんでおり、エリーと対峙している彼女が『王武』を振るう度に激しく息を細かく吐き出している。それだけ、必死さが窺えた。
幼い頃から現在に至るまで腐れ縁の如く続いてきている関係だが、彼女を知っているリーゼにとって、ランカのそんな真剣で気迫のある表情はひどく新鮮に見える。昔からどんな時でも生真面目で常に優雅さと気高さを携えた姿が彼女の持ち味だったが、今ではそれは薄らいでいた。
同時に『王武』を振るう腕が余計に力んでおり歯を食いしばっていることからどこか焦燥感が滲み出ていることがわかった。
エリー同様、近い所にいたからこそその変化に気がつけた。だからこそ、リーゼはその違和感を胸に抱く。
(そういえばアイツ、学園を欠席する回数が増えたような気が………? ママの話じゃ、実家であるウィンドール家にも頻繁に帰省しているって言ってたし、個人の守秘義務ってことで全然詳しいことは話してくれなかったけど)
リーゼは新たに浮上した疑問に頭を悩ませていると、突然耳元から甘い声が聞こえた。
「ふぅーー☆」
「ひゃわッ………! って、リフィアかぁ。もー、驚かせないでよぉ!」
「耳がトロトロでクセになる吐息、略して耳トロッ! んでぇ、ちょーっと聞きたいんだけどぉ『王武』ってなぁにぃ?」
瞳をキラキラとさせながら聞いてくるリフィアに両肩の力が思わず抜けた。リーゼはうーん、と僅かに思案すると口を開く。
「『王武』っていうのは初代エリディアル王が選別した器となるそれぞれの武器に各六属性の精霊の力を封じ込めた特別な武器のことをいうの。でも封じ込めた強大な精霊の力は器に収まりきらず暴走する可能性を秘めていた。だからその器を『刻印魔術』を使用して制御する為、王国の柱となる魔力の多い、各属性に適応する者が必要だったんだ」
「ウチらとぉなじみたぃなモンかな、なぁるほどねん。それが―――」
「うん、私たち五代公爵家の人間がその役割を果たしているの」
リーゼの説明に得心したように頷くリフィア。けれども彼女の表情は晴れることはなく、疑問は続く。
「ランカっちを見る限り、ぁの『王武』に秘められてぃる精霊の力で身体能力が底上げされてぃるのは分かるんだけどぉ………フツー『刻印魔術』って文字通り魔術陣を何かに刻まないと発動出来ないんだよねぇ。でも精霊と魔術は相性が悪いからぁ、その『王武』に刻印魔術を施すのは不可能。つまりぃ媒体となる魔力と親和性の高いモノが必要になるんだケド、なんだろ? 身体強化並みに直接人体に影響を与える物質なんてあったっけぇ?」
「簡単な話よ―――ここに刻印魔術を刻まれているの」
「へぇ………!」
リーゼが制服をたくし上げると陽に焼けていない真っ白なお腹が少しだけ露出する。綺麗な形をした臍が見えるが、その右下側の腰付近には茶色の小さな魔術陣が刻まれていた。
リフィアは眉を動かすと暫しそれを観察するように顔を近づける。じーっと思わず穴が開くほど凝視するリフィアだが、一言ぽつりと呟く。
「解剖したぃなー☆」
「嫌に決まってんでしょーがっ!」
リーゼは思わず跳びはねて彼女との一定の距離を開けるが、リフィアはニヤニヤした表情と比べ真面目なトーンで話すので恐怖するのは当然だった。
「そんなに怖がらなぃでよぅ。帝国流ジョークだよッ!」
「いやいや、リフィアが言うと洒落にならないから! というか帝国ってそんな物騒なジョークが飛び交う国だったのね!?」
リーゼの中で帝国に対し誤解が生まれた瞬間であったが、それに構わずリフィアは会話を続ける。
「でも『刻印魔術』を身体に刻むなんて当時わ………今もか、随分スィキョ―な事を仕出かすんだねぇ☆ 確かに人体にわぁ魔力が貯蓄されてぃて無くなる事は無い。もしぃ、すっからかんになったとしても時間が経てば元通り。これ以上ない魔力供給源で、半ェィキューな魔術維持にわもってこぃだねぃ☆」
「初代はともかく、私たちは生まれたときから刻印が身体に刻まれていたんだけどねー………」
「………んぅ? でもソレどっかで見た事があるようなないようなー………ぅーん、まいっかぁ☆!」
首を傾げるリーゼをよそに目を閉じて思案するリフィアだが、点と点が繋がらないのか開き直ったように明るい声を出した。
リーゼの前にリフィアが移動すると、
「にししぃ~、ところでぇ、リーゼのあの身体を纏う魔力の正体………知りたくなぁぃぃ? アナタたちもぉ、さり気なく聞き耳立ててなぃでさぁ☆」
「おや、良いのかい!? 実を言うとさっきから気になっていたんだ!」
「………教えて」
「ぃぃよん♪ リーゼっちがぃろぃろ教ぇてくれたぉ礼☆」
によによとした笑みを浮かべながらリーゼ達の前に躍り出る。ジャラリ、と重く金属が擦れる音が微かに聞こえるが、ふわりと揺れた艶やかな赤髪がそれを相殺した。
一拍だけ間を空けると、その正体のついて語り出す。
「結論から言うと、アレは身体強化の派生形。ウチらは魔力衣って呼んでるんだぁ☆」
「魔力衣………? あの体の周りを覆うような魔力が?」
「そ、フツー身体強化ってぇ魔力を体に循環して飛躍的に身体能力をコゥジョーさせる技なんだけどー、あくまでもそれだけなんだよねぇ」
「ほう、僕たちにとってそれだけ、というのは些か大口に叩いているように見えるが、それは実際に素晴らしい技術なのではないのかな?僕たちも現在習得に努めているが、未だ完璧には至らない!」
「………精々、十数秒間、だけ」
確かにライオットが口にした通り身体強化とは筋力や頑丈さ、思考速度までもが増強されるとても価値のある技術。それだけあって、魔術を使う際魔力の扱いに長けた魔術師でも身体全体に魔力を循環するというのは困難なのだ。
リーゼたちも身体強化を学び始めたのは最近のことで、その難しさが良く分かっていた。
「ぅんぅん、学生なんてそんなもんだよねぇ。バッグン的なセンスがなぃ限りぃ、完璧になるまでだぃたぃ数年は掛かるから☆ で話を戻すけどぉ、それだけってのはホントにそれだけでぇ、外からの衝撃とかまでも耐ぇきれなぃんだよねぇ」
「衝撃って、魔術による攻撃のこと?」
「ぉしぃ、それは身体強化の練度によって変わるから正確にどぅとわ言ぇなぃけどぉ、ウチが耐ぇきれなぃって言ってるのわ攻撃や環境の副次的要因。っまりわ爆風や炎にょる熱の余波、飛んでくる砂礫ゃ砂が僅かに含まれてぃる突風とかぁ、身体強化してても防げなぃのだッ☆」
リフィアの言葉になるほど、と頷く三人。確かに身体強化だけしていたとしても自らの身体能力が上昇しただけで、先程リフィアが話したような煩わしい外的要因を防ぐことは困難だろう。だが、戦闘中のそういった小さな要因が自らの勝敗をわける場合があることをリーゼ達も容易に理解出来る。
彼女は変わらぬ陽気な声で話を続けた。
「そこで、何とか解決出来なぃかと考ぇたウチらのメンバーの一人が、魔力を循環させて身体強化が出来るのなら自分の身体の周りに自らの魔力を身体に纏うことで防いだらどうかな☆ ってけっこー前にウチらに提案してぇ、ウチらで何回も実験したんだぁ♪」
「身体強化だけでも難しいのに、随分技術的に難しい事を試そうと思ったわね………」
「そぅだよねー☆ 初めわウチも突拍子もなぃことぃぅからヤバぃわとか思ったんだけどぉ、魔力操作技術がウチらの中でダントツだからぁんまり時間も掛けずに出来ちゃったんだよねぇ………」
「それはとてつもない才能を持っているね! 流石は『永遠の色調』の一員だ!」
「………化け物、クラス」
各々が胸の内を呟く。リフィアもそれはすぐには否定できなかったのか彼女らしからぬ渇いた笑みを浮かべた。
実際、『永遠の色調』の中でも魔力操作技術が一番うまいのはエーヤだ。それを本人は自覚していないが。
「ぁっはは~………まぁそっからウチらもコツを掴んで出来るよぅになったわけだけど、難しぃ事には変わりなぃからねぇ☆ 使ぇるのもウチらくらぃだろぅし」
「え、じゃあなんでエリーは………」
「ぁっ、ほらほら! もうすぐで決着がつきそうだね☆」
リフィアの話を聞いてリーゼは心の中で生まれた疑問を口にするが、それを文章にする前にリフィアの声に遮られる。
心にしこりが残ったリーゼだったが、決闘場の中心に目を向ける。
そこには―――、
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