偽りの姿 ===騎士は月光の下で乙女を求める

夢のままで

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7 騎士との旅   

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「で、今晩はどうするつもりだ?」


「今晩...」


男が言うのは宿屋のことだろう。男は信用出来そうだが、相部屋は話しが違う。女の私から頼むのもどうかと思うし。


「お気になさらないで下さい。宿屋の人に物置でもいいので頼んでみます。」


私の言葉を聞いたダレンは眉をしかめて言った。


「普段ならそれでもいいだろうが、さっきの男達のこともある。それはどうだろうな。」


そういわれても...
困った顔をダレンに向ければ


「イーフィさえ良ければここに泊まればいい。ベッドはイーフィが使ってくれ。俺は何処でも寝られる。夕飯もまだだろう?危険だからこの宿屋を出るまで部屋の中にいたほうがいいだろう。
 簡単な夕飯を用意しよう。」


とても、親切な申し出に申し訳なく、そんなことはさせられないといい募ったが これも騎士としてあたり前のことと一笑されてしまった。


ダレンのペースにのまれ。部屋のベッドで休ませてもらうことになった。



___________________
      ________________
______________
    __________________  


「ダレン様、本当に何から何までお手数をおかけしてありがとうございます。
 すみません、ベッドをお借りして先に休ませて頂きます。お休みなさい。」


ダレンは、丁寧にお辞儀をしてベッドで寝仕度を始めたイーフィから視線を外した。


まさか、自分が女性と同じ部屋で過ごすことになろうとは。心中が顔に出にくいたちで良かったと思う。


ダレンは、10才から従者見習いを始め。15才で従者になり18才で騎士として受勲を受けた。その間も、騎士になってからも騎士として恥じぬよう鍛練に没頭して生きてきた為、女性とは縁遠かった。


その自分が若い女性と同じ部屋で寝起きを共にする日が来ようとは。


イーフィの様子を伺うと こちらに背を向けて寝ている。
シルバーブロンドの髪と菫色の瞳。ここ北の地方では比較的 見掛ける色合いだ。


ダレンは王都の南に位置する街で生まれたのでブラウンのかみにブルーの瞳だ。
 

しかし、イーフィには驚いた。数人の男達から1人で逃げられたこともそうだが、護身術を習っていても女性の身。思うように実践できる者は少ない。


しかも、俺が突然 部屋に引っ張り込んだときも慌てず様子を伺う精神力にも驚いた。こんな田舎育ちの娘なのにだ。


言葉使いや発音も王都に住む娘達と遜色はない。
親が行商をしていたと言っていたが確かな教育を受けたのだろ。


王都の女性達と比べると衣服などで劣って見えるかも知れないがイーフィからは、凛とした雰囲気があり美しいと思った。


これは、思わない精神の修行の場になりそうである。
騎士の名に恥じることは絶対にしないと誓いを立てるダレンだった。




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