85 / 343
Ⅰ-85 黒の縄張り
しおりを挟む
■バーン組合長室
獣人たちは二つの長ソファーに分かれて三人が座り、三人がその後ろに立っている。座っているのが団長で後ろは護衛役と言うところだろう。ランディとグラハムも並んで座っていて、大きなテーブルを囲む4つの長ソファーは一箇所だけが空いていた。
「どうぞ、空いてる場所にお座りください」
俺は目線でミーシャとサリナに入り口の横で立ってもらってから、グラハムが勧めたソファーに腰をおろした。正面に座る赤の団長を見ると、真っ赤に目が充血している。俺のプレゼントはしっかり受け取ってくれたようだ。赤の団長は虎系の毛深い顔に鋭い目、座っているので身長は判らないが、上半身だけでも3人中では一番デカイから真っ赤な目は迫力満点だ。緑の団長は、顔の周辺から首筋に黒い鱗を持ち、尖った鼻の下に大きな口があるトカゲ系の獣人だが、こちらもロッペンと同じぐらいの大きさだから身長は250cm近いのかもしれない。
「今日は縄張りの件で皆様にご相談があったので、こうしてお集まりいただきました。それと町の中でも騒動が会ったようですので、代官のランディ様にもお越しいただいています」
グラハムが紹介したランディは俺を見て軽く会釈をしたが口は開かなかった。
「それで、黒の方々がお見えになる前に赤、白、緑の三旅団の団長とお話を先にしていたのですが、未開地の件については意見が割れておりまして・・・」
「俺は絶対に認めないからな! こんなガキが3人しかいないくせに何が旅団だ!縄張りなんざ1000年早いわ!それにお前らが同意するってのはどう言うことなんだ!」
真っ赤な目をした赤の団長が拳を握り締めて吼えている。と言うことは、緑も同意したと言うことか・・・意外だったな。
「まあ、俺も思うところが無いわけじゃあねえけどよ。俺たちじゃあ太刀打ち出来ないキラーグリズリーをこいつらが狩ってくれたおかげで、森での狩りがやりやすくなったのも事実だからな。それに、キラーグリズリー5頭を3人で倒せるなら赤い旅団よりも間違いなく強いだろう?それはお前も昨日の晩に思い知ったんじゃあねえのか?」
「ふざけるな! 昨晩の件も落とし前は必ずつけてもらう! それとグリズリーの件も何かの間違いだろう。どうせ、病気か何かで弱っているところに出くわしたに違いねぇ」
「5匹もいっぺんにか!? それはまた随分と都合のいい話だな」
「緑の団はそれで良いのか? 小僧たちの言いなりになって悔しくねえのかよ!」
「ああ、我が団は勝てぬ争いはしない主義だからな」
緑の団長は意外と冷静な性格なのか?
「俺たちは迷宮がある池の周りで見たんだ、何十頭も倒されているデスハンターをな。あれは人間業じゃあ無理だ、見た瞬間に噂の奴らの仕業だと思ったぜ。デスハンターは集団で行動するから1匹ずつ囲むのが難しい。10頭以上に出くわしたら、俺たちが100人居ても生きて帰れないだろう。いいか、それが首や頭に大きな穴を開けて何十頭も倒れているんだぞ?そんなことができるヤツ相手にどうやって戦うんだ? 未開地?どうせ行かない場所だ、好きにしてもらえば良いじゃないか!?」
なるほど、ミーシャ先生のジュラシックハントの結果を見たのか、確かにあれを見れば戦意を失うだろう。デスハンター-ラプトル-が40頭以上倒れていたからな。
「この腰抜けどもめ!そんなにこの小僧たちが怖いなら旅団なんか辞めちまえ!これからは縄張りなんざ無視して、俺達が好きなところへ狩りに行ってやるぜ!」
昨日痛い目にあったのに、全く反省していないなこのオッサンは。
「何を勘違いしている。泣き虫旅団などがおれの縄張りに入ってくれば、すぐに狩ってしまうぞ」
「な、泣き虫旅団だと! 手前、ぶっ殺してやろうか!!」
俺は思わず噴出しそうになった、催涙弾を浴びた奴らは我慢しようと思ってもしばらくは涙がとまらなかっただろう。緑の団長、ナイスネーミング!
「みなさん、ここで喧嘩をされては困ります。ギルド内で争いを起こせば理由に関わらずギルドから除名させていただきますよ」
黙って聞いていたグラハムがようやく仲裁に入った。
「レオン団長、どうしてもご理解いただけないのでしょうか?」
「ああ、俺はこんな馬鹿げた話しは絶対に認めない」
「弱りました、皆さんの同意が無ければギルドとしては押し付けることも出来ませんので・・・」
赤の団長レオンか、プライドが高いのだろうな、でもこちらから歩み寄る必要もない気がするな。時間がもったいないし、決着をつけることにしよう。
「グラハムさん、もう良いんじゃないですか?」
「それは、どう言う意味なんでしょうか?」
「赤い旅団が納得しないなら、俺は白と緑の縄張りには行かないけど、赤の縄張りは遠慮なく行きますよ。そこで獲物も見つけた旅団員も全員狩るだけですから、そのうち赤の旅団はなくなりますので、どうでもいいことですよ」
「そ、それは・・・」
「なんだ、お前、うちの旅団とやるってのか!?」
「そんなに大騒ぎすることじゃないよ、見たやつをデスハンターやキラーグリズリーみたいに狩るだけだから、赤の旅団って200人ぐらい?もっと居るのかな?でも、1日も掛からずに全員いなくなると思いますよ」
「・・・」
「サトル殿、そこまでは流石に代官としても見過ごすわけには行きませんから、旅団との抗争はやめて頂く必要があります」
「そ、そうだろうが、旅団同士の抗争はギルドも国も認めねえだろ」
ランディか、赤の旅団を助けたい理由でもあるのか?レオンは既に戦意を失ったと思うんだが・・・
「ですが、レオン殿。荒野で起こる争いは私どもが見に行くことが出来ませんからねぇ。私は、黒の方々のご提案に同意されるのが一番良いと思いますよ」
なるほど、町以外なら好きにやって良いと言うことか。さて、レオン殿はどうします?
「だったら、昨晩の件はどう落とし前を付けてくれるんだ!俺達のアジトが襲撃されたんだぞ!」
「そうなのか? 偶然だな、俺の泊まっている宿にも押し込みがあったんだ。ひょっとすると同じ犯人かもしれないな?」
「・・・」
「その件は両方とも、私が代官としての責任でお調べするとお約束しましょう。それでいかがでしょうか? レオン殿」
「・・・・・・チッ! 判ったよ。未開地は好きにしろ!だが、俺達の縄張りで狩りをするなよ。見つけたら・・・」
「そっちは俺の前を通るなよ、間違って大きな穴が開くかもしれないからな。涙で済んだのはきっと神様の思し召しだぞ」
「・・・」
レオンは言い返そうとしたが、歯軋りしながら言葉を呑んだ。
「どうやら、これで三旅団の団長の同意は得られたようですね。では、未開地は黒の旅団の縄張りとして、未開地に行くまでは他の縄張りを自由に通行させるという事にさせていただきます」
朝から聞くオッサン達の話は長く感じた。それでも、最後の迷宮の権利が確保できたので交渉は成功だ。赤のレオンも啖呵は切っているがポーズのはずだ、正面から叩き潰すのも良いが、加減して戦うのは大変だから獣人とも争わないに越したことは無い。
「サトル殿、違う件でご相談があるのですが、この後お時間をいただけますか?」
無駄な話し合いが終わって席を立った俺に、ランディが声を掛けてきた。さっきは協力してくれたし、少しは話を聞いても良いか・・・
獣人たちは二つの長ソファーに分かれて三人が座り、三人がその後ろに立っている。座っているのが団長で後ろは護衛役と言うところだろう。ランディとグラハムも並んで座っていて、大きなテーブルを囲む4つの長ソファーは一箇所だけが空いていた。
「どうぞ、空いてる場所にお座りください」
俺は目線でミーシャとサリナに入り口の横で立ってもらってから、グラハムが勧めたソファーに腰をおろした。正面に座る赤の団長を見ると、真っ赤に目が充血している。俺のプレゼントはしっかり受け取ってくれたようだ。赤の団長は虎系の毛深い顔に鋭い目、座っているので身長は判らないが、上半身だけでも3人中では一番デカイから真っ赤な目は迫力満点だ。緑の団長は、顔の周辺から首筋に黒い鱗を持ち、尖った鼻の下に大きな口があるトカゲ系の獣人だが、こちらもロッペンと同じぐらいの大きさだから身長は250cm近いのかもしれない。
「今日は縄張りの件で皆様にご相談があったので、こうしてお集まりいただきました。それと町の中でも騒動が会ったようですので、代官のランディ様にもお越しいただいています」
グラハムが紹介したランディは俺を見て軽く会釈をしたが口は開かなかった。
「それで、黒の方々がお見えになる前に赤、白、緑の三旅団の団長とお話を先にしていたのですが、未開地の件については意見が割れておりまして・・・」
「俺は絶対に認めないからな! こんなガキが3人しかいないくせに何が旅団だ!縄張りなんざ1000年早いわ!それにお前らが同意するってのはどう言うことなんだ!」
真っ赤な目をした赤の団長が拳を握り締めて吼えている。と言うことは、緑も同意したと言うことか・・・意外だったな。
「まあ、俺も思うところが無いわけじゃあねえけどよ。俺たちじゃあ太刀打ち出来ないキラーグリズリーをこいつらが狩ってくれたおかげで、森での狩りがやりやすくなったのも事実だからな。それに、キラーグリズリー5頭を3人で倒せるなら赤い旅団よりも間違いなく強いだろう?それはお前も昨日の晩に思い知ったんじゃあねえのか?」
「ふざけるな! 昨晩の件も落とし前は必ずつけてもらう! それとグリズリーの件も何かの間違いだろう。どうせ、病気か何かで弱っているところに出くわしたに違いねぇ」
「5匹もいっぺんにか!? それはまた随分と都合のいい話だな」
「緑の団はそれで良いのか? 小僧たちの言いなりになって悔しくねえのかよ!」
「ああ、我が団は勝てぬ争いはしない主義だからな」
緑の団長は意外と冷静な性格なのか?
「俺たちは迷宮がある池の周りで見たんだ、何十頭も倒されているデスハンターをな。あれは人間業じゃあ無理だ、見た瞬間に噂の奴らの仕業だと思ったぜ。デスハンターは集団で行動するから1匹ずつ囲むのが難しい。10頭以上に出くわしたら、俺たちが100人居ても生きて帰れないだろう。いいか、それが首や頭に大きな穴を開けて何十頭も倒れているんだぞ?そんなことができるヤツ相手にどうやって戦うんだ? 未開地?どうせ行かない場所だ、好きにしてもらえば良いじゃないか!?」
なるほど、ミーシャ先生のジュラシックハントの結果を見たのか、確かにあれを見れば戦意を失うだろう。デスハンター-ラプトル-が40頭以上倒れていたからな。
「この腰抜けどもめ!そんなにこの小僧たちが怖いなら旅団なんか辞めちまえ!これからは縄張りなんざ無視して、俺達が好きなところへ狩りに行ってやるぜ!」
昨日痛い目にあったのに、全く反省していないなこのオッサンは。
「何を勘違いしている。泣き虫旅団などがおれの縄張りに入ってくれば、すぐに狩ってしまうぞ」
「な、泣き虫旅団だと! 手前、ぶっ殺してやろうか!!」
俺は思わず噴出しそうになった、催涙弾を浴びた奴らは我慢しようと思ってもしばらくは涙がとまらなかっただろう。緑の団長、ナイスネーミング!
「みなさん、ここで喧嘩をされては困ります。ギルド内で争いを起こせば理由に関わらずギルドから除名させていただきますよ」
黙って聞いていたグラハムがようやく仲裁に入った。
「レオン団長、どうしてもご理解いただけないのでしょうか?」
「ああ、俺はこんな馬鹿げた話しは絶対に認めない」
「弱りました、皆さんの同意が無ければギルドとしては押し付けることも出来ませんので・・・」
赤の団長レオンか、プライドが高いのだろうな、でもこちらから歩み寄る必要もない気がするな。時間がもったいないし、決着をつけることにしよう。
「グラハムさん、もう良いんじゃないですか?」
「それは、どう言う意味なんでしょうか?」
「赤い旅団が納得しないなら、俺は白と緑の縄張りには行かないけど、赤の縄張りは遠慮なく行きますよ。そこで獲物も見つけた旅団員も全員狩るだけですから、そのうち赤の旅団はなくなりますので、どうでもいいことですよ」
「そ、それは・・・」
「なんだ、お前、うちの旅団とやるってのか!?」
「そんなに大騒ぎすることじゃないよ、見たやつをデスハンターやキラーグリズリーみたいに狩るだけだから、赤の旅団って200人ぐらい?もっと居るのかな?でも、1日も掛からずに全員いなくなると思いますよ」
「・・・」
「サトル殿、そこまでは流石に代官としても見過ごすわけには行きませんから、旅団との抗争はやめて頂く必要があります」
「そ、そうだろうが、旅団同士の抗争はギルドも国も認めねえだろ」
ランディか、赤の旅団を助けたい理由でもあるのか?レオンは既に戦意を失ったと思うんだが・・・
「ですが、レオン殿。荒野で起こる争いは私どもが見に行くことが出来ませんからねぇ。私は、黒の方々のご提案に同意されるのが一番良いと思いますよ」
なるほど、町以外なら好きにやって良いと言うことか。さて、レオン殿はどうします?
「だったら、昨晩の件はどう落とし前を付けてくれるんだ!俺達のアジトが襲撃されたんだぞ!」
「そうなのか? 偶然だな、俺の泊まっている宿にも押し込みがあったんだ。ひょっとすると同じ犯人かもしれないな?」
「・・・」
「その件は両方とも、私が代官としての責任でお調べするとお約束しましょう。それでいかがでしょうか? レオン殿」
「・・・・・・チッ! 判ったよ。未開地は好きにしろ!だが、俺達の縄張りで狩りをするなよ。見つけたら・・・」
「そっちは俺の前を通るなよ、間違って大きな穴が開くかもしれないからな。涙で済んだのはきっと神様の思し召しだぞ」
「・・・」
レオンは言い返そうとしたが、歯軋りしながら言葉を呑んだ。
「どうやら、これで三旅団の団長の同意は得られたようですね。では、未開地は黒の旅団の縄張りとして、未開地に行くまでは他の縄張りを自由に通行させるという事にさせていただきます」
朝から聞くオッサン達の話は長く感じた。それでも、最後の迷宮の権利が確保できたので交渉は成功だ。赤のレオンも啖呵は切っているがポーズのはずだ、正面から叩き潰すのも良いが、加減して戦うのは大変だから獣人とも争わないに越したことは無い。
「サトル殿、違う件でご相談があるのですが、この後お時間をいただけますか?」
無駄な話し合いが終わって席を立った俺に、ランディが声を掛けてきた。さっきは協力してくれたし、少しは話を聞いても良いか・・・
0
あなたにおすすめの小説
ReBirth 上位世界から下位世界へ
小林誉
ファンタジー
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは――
※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。
1~4巻発売中です。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
異世界ラグナロク 〜妹を探したいだけの神災級の俺、上位スキル使用禁止でも気づいたら世界を蹂躙してたっぽい〜
Tri-TON
ファンタジー
核戦争で死んだ俺は、神災級と呼ばれるチートな力を持ったまま異世界へ転生した。
目的はひとつ――行方不明になった“妹”を探すことだ。
だがそこは、大量の転生者が前世の知識と魔素を融合させた“魔素学”によって、
神・魔物・人間の均衡が崩れた危うい世界だった。
そんな中で、魔王と女神が勝手に俺の精神世界で居候し、
挙句の果てに俺は魔物たちに崇拝されるという意味不明な状況に巻き込まれていく。
そして、謎の魔獣の襲来、七つの大罪を名乗る異世界人勇者たちとの因縁、
さらには俺の前世すら巻き込む神々の陰謀まで飛び出して――。
妹を探すだけのはずが、どうやら“世界の命運”まで背負わされるらしい。
笑い、シリアス、涙、そして家族愛。
騒がしくも温かい仲間たちと紡ぐ新たな伝説が、今始まる――。
※小説家になろう様でも掲載しております。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる