120 / 343
Ⅰ-120 エルフと狩り
しおりを挟む
■エルフの里
ミーシャの母は、俺達よりも先に家にたどり着いていた。お酒を飲んで頬がピンク色に染まっている。緑色の切れ長の目も少し垂れている感じで可愛さ抜群だ。
-それでも、母親なんだよな・・・
「良かったら、食後のデザートでも食べますか?」
「デザート?」
聞き返すしぐさも、小首を傾げて・・・、お母さん!タマリません!
「え、ええ、ミーシャもアイス食べるよね?」
「ああ、食べて良いなら是非。サトルのアイスは凄いからな、母も気を付けてほしい」
ミーシャの説明だと爆弾のようだが、バニラを二つと抹茶のアイスクリームをストレージから取り出す。抹茶はミーシャ用だ、バニラ、チョコ、ストロベリーなどを制覇して、今は抹茶が気に入っている。
ハルはミーシャのやり方を眺めていたが、同じように蓋を開けてアイスクリームスプーンでバニラアイスを口に運んだ。
「ンン!? ン!? 溶けていく? 甘い? 凄い、気を失いそうです。これはいったい何なの?」
「サトルの説明だと、牛の乳に砂糖のようなものを混ぜて冷やしてあるらしい」
「冷たいのね? 最初は痛いのかと思ったわ」
そういえば、サリナも同じようなことを言っていったな。サリナ・・・大丈夫だろうか?まあ、イースタンの所で美味いものでも食ってるだろう。アイスは無いけどね。
§
翌朝は日の出と共に始まった。俺の希望で若いエルフ達に森へ狩りに連れて行ってもらう約束をミーシャがしてくれたのだ。若いと言っても、エルフ達の年齢は3桁を超えているそうだ。素敵なハルも当然のように3桁越えだった。ミーシャや俺と同じぐらいのエルフは里に二人しかいない。ここのエルフは長寿の代わりに、子供があまり生まれないのだろう。確かに、自然の摂理でそうなるかもしれないと思った。 長寿で子だくさん・・・、人口爆発で生きていけないからな。
狩りに連れて行ってくれる美形エルフ達は俺を案内できることで張り切っている。ミーシャが頼みに行ったときは、小躍りしそうなテンションだった。おかげで俺はゼエゼエ言いながら、森を小走りで付いて行く羽目になっている。これでも、少しはゆっくりと移動してくれているとは思うが、太陽の上っている方向に向かってかれこれ30分は休まずに移動した。さすがに限界だ・・・。
「ミーシャ、もう・・・」
「シッ! 近くまで来たからここからはゆっくりだ」
振り返って言ったミーシャの言う通りに、先頭のエルフは姿勢を低くして右側にゆっくりと移動し始めた。俺も真似をして、足元注意でゆっくりとついて行く。このぐらいならついて行くことが出来る。
森の中は光が差し込むところと影になっている場所がモザイクのようになっている。時折、鳥のさえずりが聞こえてくるが、それ以外は静かだ。湿気のある空気がゆっくりと後ろから流れてくる。
5分ほどゆっくりと移動した場所で前に居るエルフ二人が背中の弓矢を下した。二人が使っている弓はミーシャの物よりも少し小ぶりだ。ミーシャが俺に獲物の場所を教えるために指さしてくれた・・・、見つけられない。双眼鏡をのぞき込むと、泥遊びをしている猪が3頭見えた。魔獣ではない、普通サイズ?の猪が背中を水たまりの中でこすりつけている。距離は130メートルと表示されているが、エルフ達はもう少し近づきたいようだ。矢を地面に向けたまま、中腰で静かに進んで行く。俺の裸眼でも動きが捕らえられるようになったところで、相手も気付いたようだ。起き上がって、あたりを見回した。
-ビュン! -ビュン!
エルフ達が二本の矢を放った。放物線を描いて一本が猪の肩口に刺さったが、もう一本は外れてしまった。ミーシャは結果を見る前に次の矢を放って、飛んでいる間にもう一本を放っていた。吸い込まれるように猪の顔に矢が刺さり、二頭ともその場で倒れた。
「やっぱり、ミーシャは凄いねぇ!」
「いや、お前たちも腕を上げたのではないか?」
100歳以上も年上の人をミーシャがお前呼ばわりするのにも慣れてきた。エルフの世界では年齢自体は重みをもたないようだ。基本はタメ口で問題ないらしい。
「やっぱり、ミーシャの弓はエルフの中でも凄いのかな?」
「当たり前だよ、ミーシャはエルフの戦士なんだから、弓はこの里では一番に決まってる」
そうだったのか、初エルフがミーシャだったから。全てのエルフが同じぐらい出来ると勘違いしていたようだ。
「勇者は狩りはやらないの?」
-勇者ちゃうって!
「ああ、やるけどね・・・」
「サトルは魔法の道具で狩りをするのだ」
「魔法の道具? 見たい! 今度は鹿を狩りに行こうよ!」
「鹿か・・・、確かに離れたところからやるにはちょうどいいな。サトル、どうだ?」
背中のリュックから道具を出すことは簡単だ、エルフとの思い出作りに狩りも良いだろう。
「良いよ、やろうか? 猪はどうするの?」
「ああ、あれは男たちがもうすぐ取りに来るはずだから一人を残せば良い」
だが、残る一人を誰にするかで、エルフ美少女の間で議論が始まり喧嘩になりそうだった。みんな俺の魔法が見たくて仕方ないらしい。何らかの理由で一人になった何百歳かの美少女が可哀想だったので、俺はリュックからエクレアとカフェオレを渡してやった。ミーシャが食べ方を教えてやったので、これでチャラにしてもらおう。
更に30分歩いて鹿のいる場所までたどり着いた時には太ももがパンパンになっていた。先頭のエルフに呼ばれて指さす方向を見ると、動く影が見えたが、はっきりとしない。周りの木は少し背が高くなっていて、下草が無く見通しは良くなったが、日陰になっている場所が多い。
双眼鏡でのぞくと、レンズの向こうには角の無い雌の鹿が2頭居た。足元の木の実か何かを食べているようだ。距離は370メートル、もちろん届く距離だが・・・、打率は4割ぐらいだろう。
「矢が届く場所まで、右側から近づこう」
「いや、サトルの魔法ならここから届く」
「うそ! まだ、矢が届く距離の倍ぐらいあるよ!?」
「問題ない。大丈夫だな?」
なぜか、ハードルを上げるミーシャを恨めしそうに見ながら答えた。
「任せとけ!」
リュックの狙撃銃を取り出してサプレッサーを装着する。レバーを引いて5.56mm弾を薬室に装てんしてから、片膝をついて発射できるように構えた。スコープの中で獲物を探すと、まだ足元を鼻先でつついて、お食事を探しているところだった。
「尻のあたりを狙ってみろ」
ミーシャ先生のアドバイスに従って、十字線が後ろ足の付け根ぐらいになったところでトリガーを絞った。
サプレッサーから吐き出される低い空気音と同時にスコープの中で鹿の胴体から血が噴き出して、獲物は飛び跳ねながら向こうへ倒れた。
「「「当たった! 凄い! こんなに遠いのに! それも、矢が深く入ってるね。やっぱり、勇者の魔法は凄いんだ!」」」
見ていたエルフ達は大騒ぎを始めている。
「そうだ、サトルの魔法は凄いのだ。私の弓矢などでは太刀打ちできない」
いや、ミーシャが銃を持てばこっちが太刀打ちできないでしょ!
ミーシャの母は、俺達よりも先に家にたどり着いていた。お酒を飲んで頬がピンク色に染まっている。緑色の切れ長の目も少し垂れている感じで可愛さ抜群だ。
-それでも、母親なんだよな・・・
「良かったら、食後のデザートでも食べますか?」
「デザート?」
聞き返すしぐさも、小首を傾げて・・・、お母さん!タマリません!
「え、ええ、ミーシャもアイス食べるよね?」
「ああ、食べて良いなら是非。サトルのアイスは凄いからな、母も気を付けてほしい」
ミーシャの説明だと爆弾のようだが、バニラを二つと抹茶のアイスクリームをストレージから取り出す。抹茶はミーシャ用だ、バニラ、チョコ、ストロベリーなどを制覇して、今は抹茶が気に入っている。
ハルはミーシャのやり方を眺めていたが、同じように蓋を開けてアイスクリームスプーンでバニラアイスを口に運んだ。
「ンン!? ン!? 溶けていく? 甘い? 凄い、気を失いそうです。これはいったい何なの?」
「サトルの説明だと、牛の乳に砂糖のようなものを混ぜて冷やしてあるらしい」
「冷たいのね? 最初は痛いのかと思ったわ」
そういえば、サリナも同じようなことを言っていったな。サリナ・・・大丈夫だろうか?まあ、イースタンの所で美味いものでも食ってるだろう。アイスは無いけどね。
§
翌朝は日の出と共に始まった。俺の希望で若いエルフ達に森へ狩りに連れて行ってもらう約束をミーシャがしてくれたのだ。若いと言っても、エルフ達の年齢は3桁を超えているそうだ。素敵なハルも当然のように3桁越えだった。ミーシャや俺と同じぐらいのエルフは里に二人しかいない。ここのエルフは長寿の代わりに、子供があまり生まれないのだろう。確かに、自然の摂理でそうなるかもしれないと思った。 長寿で子だくさん・・・、人口爆発で生きていけないからな。
狩りに連れて行ってくれる美形エルフ達は俺を案内できることで張り切っている。ミーシャが頼みに行ったときは、小躍りしそうなテンションだった。おかげで俺はゼエゼエ言いながら、森を小走りで付いて行く羽目になっている。これでも、少しはゆっくりと移動してくれているとは思うが、太陽の上っている方向に向かってかれこれ30分は休まずに移動した。さすがに限界だ・・・。
「ミーシャ、もう・・・」
「シッ! 近くまで来たからここからはゆっくりだ」
振り返って言ったミーシャの言う通りに、先頭のエルフは姿勢を低くして右側にゆっくりと移動し始めた。俺も真似をして、足元注意でゆっくりとついて行く。このぐらいならついて行くことが出来る。
森の中は光が差し込むところと影になっている場所がモザイクのようになっている。時折、鳥のさえずりが聞こえてくるが、それ以外は静かだ。湿気のある空気がゆっくりと後ろから流れてくる。
5分ほどゆっくりと移動した場所で前に居るエルフ二人が背中の弓矢を下した。二人が使っている弓はミーシャの物よりも少し小ぶりだ。ミーシャが俺に獲物の場所を教えるために指さしてくれた・・・、見つけられない。双眼鏡をのぞき込むと、泥遊びをしている猪が3頭見えた。魔獣ではない、普通サイズ?の猪が背中を水たまりの中でこすりつけている。距離は130メートルと表示されているが、エルフ達はもう少し近づきたいようだ。矢を地面に向けたまま、中腰で静かに進んで行く。俺の裸眼でも動きが捕らえられるようになったところで、相手も気付いたようだ。起き上がって、あたりを見回した。
-ビュン! -ビュン!
エルフ達が二本の矢を放った。放物線を描いて一本が猪の肩口に刺さったが、もう一本は外れてしまった。ミーシャは結果を見る前に次の矢を放って、飛んでいる間にもう一本を放っていた。吸い込まれるように猪の顔に矢が刺さり、二頭ともその場で倒れた。
「やっぱり、ミーシャは凄いねぇ!」
「いや、お前たちも腕を上げたのではないか?」
100歳以上も年上の人をミーシャがお前呼ばわりするのにも慣れてきた。エルフの世界では年齢自体は重みをもたないようだ。基本はタメ口で問題ないらしい。
「やっぱり、ミーシャの弓はエルフの中でも凄いのかな?」
「当たり前だよ、ミーシャはエルフの戦士なんだから、弓はこの里では一番に決まってる」
そうだったのか、初エルフがミーシャだったから。全てのエルフが同じぐらい出来ると勘違いしていたようだ。
「勇者は狩りはやらないの?」
-勇者ちゃうって!
「ああ、やるけどね・・・」
「サトルは魔法の道具で狩りをするのだ」
「魔法の道具? 見たい! 今度は鹿を狩りに行こうよ!」
「鹿か・・・、確かに離れたところからやるにはちょうどいいな。サトル、どうだ?」
背中のリュックから道具を出すことは簡単だ、エルフとの思い出作りに狩りも良いだろう。
「良いよ、やろうか? 猪はどうするの?」
「ああ、あれは男たちがもうすぐ取りに来るはずだから一人を残せば良い」
だが、残る一人を誰にするかで、エルフ美少女の間で議論が始まり喧嘩になりそうだった。みんな俺の魔法が見たくて仕方ないらしい。何らかの理由で一人になった何百歳かの美少女が可哀想だったので、俺はリュックからエクレアとカフェオレを渡してやった。ミーシャが食べ方を教えてやったので、これでチャラにしてもらおう。
更に30分歩いて鹿のいる場所までたどり着いた時には太ももがパンパンになっていた。先頭のエルフに呼ばれて指さす方向を見ると、動く影が見えたが、はっきりとしない。周りの木は少し背が高くなっていて、下草が無く見通しは良くなったが、日陰になっている場所が多い。
双眼鏡でのぞくと、レンズの向こうには角の無い雌の鹿が2頭居た。足元の木の実か何かを食べているようだ。距離は370メートル、もちろん届く距離だが・・・、打率は4割ぐらいだろう。
「矢が届く場所まで、右側から近づこう」
「いや、サトルの魔法ならここから届く」
「うそ! まだ、矢が届く距離の倍ぐらいあるよ!?」
「問題ない。大丈夫だな?」
なぜか、ハードルを上げるミーシャを恨めしそうに見ながら答えた。
「任せとけ!」
リュックの狙撃銃を取り出してサプレッサーを装着する。レバーを引いて5.56mm弾を薬室に装てんしてから、片膝をついて発射できるように構えた。スコープの中で獲物を探すと、まだ足元を鼻先でつついて、お食事を探しているところだった。
「尻のあたりを狙ってみろ」
ミーシャ先生のアドバイスに従って、十字線が後ろ足の付け根ぐらいになったところでトリガーを絞った。
サプレッサーから吐き出される低い空気音と同時にスコープの中で鹿の胴体から血が噴き出して、獲物は飛び跳ねながら向こうへ倒れた。
「「「当たった! 凄い! こんなに遠いのに! それも、矢が深く入ってるね。やっぱり、勇者の魔法は凄いんだ!」」」
見ていたエルフ達は大騒ぎを始めている。
「そうだ、サトルの魔法は凄いのだ。私の弓矢などでは太刀打ちできない」
いや、ミーシャが銃を持てばこっちが太刀打ちできないでしょ!
0
あなたにおすすめの小説
ReBirth 上位世界から下位世界へ
小林誉
ファンタジー
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは――
※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。
1~4巻発売中です。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
異世界ラグナロク 〜妹を探したいだけの神災級の俺、上位スキル使用禁止でも気づいたら世界を蹂躙してたっぽい〜
Tri-TON
ファンタジー
核戦争で死んだ俺は、神災級と呼ばれるチートな力を持ったまま異世界へ転生した。
目的はひとつ――行方不明になった“妹”を探すことだ。
だがそこは、大量の転生者が前世の知識と魔素を融合させた“魔素学”によって、
神・魔物・人間の均衡が崩れた危うい世界だった。
そんな中で、魔王と女神が勝手に俺の精神世界で居候し、
挙句の果てに俺は魔物たちに崇拝されるという意味不明な状況に巻き込まれていく。
そして、謎の魔獣の襲来、七つの大罪を名乗る異世界人勇者たちとの因縁、
さらには俺の前世すら巻き込む神々の陰謀まで飛び出して――。
妹を探すだけのはずが、どうやら“世界の命運”まで背負わされるらしい。
笑い、シリアス、涙、そして家族愛。
騒がしくも温かい仲間たちと紡ぐ新たな伝説が、今始まる――。
※小説家になろう様でも掲載しております。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる