296 / 343
Ⅱ-135 神殿の洞窟1
しおりを挟む
■神殿上部の洞窟
-魔法に頼らずに戦うためには・・・火薬の量で勝負だ!
普段からストレージの中の銃弾は必要以上に置いてあるつもりだが、念のために整理してサリナ達にも手伝わせてグレネードランチャーやアサルトライフルのマガジンへ銃弾を装填してから、二人の装備を整えることにした。
二人にはコンバットスーツにタクティカルベスト、ヘルメット、ゴーグル等を装着させて胸と頭にはフラッシュライトも取り付けた。暗視ゴーグルで行こうかとも思ったのだが、視界が狭くなる気がしたので、照明を増やしていきながら慎重に進むことにした。
武器はグロックを2丁ずつ渡して、予備のマガジンを二本と手榴弾も4個ベストに入れて置いた。ママさんが希望した“剣”はお飾りで無いのが中々見つからなかったが、東南アジアの軍隊で支給されている“サーベル”型の物で我慢してもらった。試しに大根を切ってもらったが、綺麗に切断で来たところを見ると人間相手でも役立つはずだ。
それと耳の保護のためにヘッドホン型の無線をヘルメットの上から装着することにした。会話は全てマイクとヘッドホンを通じて行うつもりだった。二人にポリカ―ポネートの鎮圧用楯を渡すと一通りの装備が整った。
「じゃあ、奥に進もう。俺、サリナ、マリアンヌさんの順番で。後ろを特に注意すること。良いか?」
「大丈夫!」
サリナから元気な声とママさんから頷きが返って来たのを見て、俺は手榴弾のピンを抜いて洞窟の奥へと投げ込んでからジュラルミンの盾の影へと隠れた。
-1.2.3.ドゥオーン!!
狭い空間に爆音と爆風が吹き荒れる。砂埃が落ち着くのを待つ間に携帯型のLEDカンテラを壁際に並べて置く。視界が確保されたところで30メートル程進んで、もう一度洞窟の奥に向かって手榴弾を投げ込む。すぐに盾に隠れてやり過ごしてからカンテラを・・・。俺は敵が居るかいないかを確認する代わりに手榴弾を使っていくことにした。万一、落とし穴などの仕掛けがあっても手榴弾で破壊するか起動させることが出来るだろう。
-念には念を・・・、慎重に・・・。
LEDカンテラも5つ並べると高い天井が見えるほどの輝度で周囲を照らしてくれた。安全と視界の確保を行いつつ慎重に進んで行くが、俺の慎重さの成果が発揮できないまま安全に通路を100メートル程進むと二股になっている場所にぶつかった。左は下り、右は上りという感じだ。
「サトル。右だよ!」
「なんでだ?」
「なんとなく!」
「・・・」
何の根拠も無く自信満々のちびっ娘の言うことに従って、右の通路に向かって手榴弾を投げ込んだ。爆音後に慎重に右の通路に近づくと・・・落とし穴だ。さっきまであった床が無くなり、底が見えないほど深い穴が見えている。
「右は違ったかな・・・」
「違ったな」
サリナの勘とは逆の左通路を手榴弾&GOで200メートル程進むと暗い大きな空間へと通じた。アサルトライフルに付けたフラッシュライトの明かりを向けるが天井や向こうの壁がぼんやりとしか確認できない。
「広い場所だな。何があっても不思議じゃない」
「何か居るかな?」
「さあ、何が居るとしてもやることは同じだからな。投げる数が増えるだけ」
「そうだね。サリナも手伝おうか?」
「ああ、練習のためにやっておくか?」
「うん! やってみる!」
「できるだけ遠くに飛ばす感じでやってみろ」
「少し上向きだよね?」
「そうだ」
6連式のグレネードランチャーを受け取ったサリナは斜め上に向けて構えている。後ろにいるママさんは今まで通ってきた方向から誰も来ないことをちゃんと見張ってくれていた。俺達が通った印にLEDランタンの明かりがはっきりと見えている。
「よし、左右にばらまく感じで3つ撃ってみろ」
「うん!」
サリナは俺が立てたジュラルミンの盾の影から少し出てランチャーの引き金を引いた。
-シュポーン!-シュポーン!-シュポーン!
軽い発射音が連続して擲弾が暗い部屋の向こう側へと飛んで行った。ヘッドホンをしているために床に落ちた音は聞き取れなかったが、サリナと楯のうしろにかくれると連続した爆発音と激しい振動が伝わって来た。
「もう大丈夫かな?」
「いや、まだまだだ。もう少し近くにも投げておかないとな」
心配性の俺は部屋の広さに対して火薬の量が足りないと思っていたので、サリナに楯をもたせて追加で手榴弾を3発×2回投げ込んで様子を見ることにした。周囲は死臭と火薬のにおいが混じる砂埃に覆われてほとんど何も見えないが、俺達のつけているライトに映る範囲で動くものは何もないようだった。
砂埃が落ち着いたところで中の最終確認をするために大き目のフラッシュライトをラジコンカーにダクトテープで固定させて走らせた。部屋は向こう側まで50メートル程ある円形で、手榴弾で多少えぐれた部分はあるが落とし穴等の仕掛けは無いことが判った・・・が、部屋のど真ん中に何かがある。フラッシュライトでは全体像がつかめないが、丸い台のような物で高さは1メートルぐらいに見えた。
発電機と投光器を出すのが面倒だったので、3輪バイクを取り出してヘッドライトの明かりで台のようなものを照らして確認した。
「あれは・・・」
「何かな? テーブルじゃないよね。上が平らじゃないもんね」
「うーん・・・、大きさが変だけど、あれは亀だな」
「亀? 川とかに居るのだよね?」
「ああ・・・」
ライトに浮かび上がっていたのはどう見ても亀の甲羅にしか見えないものだった。足は出ていないが、甲羅の下の部分には少し色の違うところがあるから中に引っ込めているのだろう。既に死んでいる甲羅の可能性もあるが、生きているとしたら手榴弾程度ではビクともしないということだ。
-全長4メートルの亀か・・・、何の武器で行くかだな。
動かない相手でも容赦なく破壊するのが基本方針だ。ストレージから12.7㎜弾を発射できるブローニング重機関銃を取り出して地面にセットした。
-魔法に頼らずに戦うためには・・・火薬の量で勝負だ!
普段からストレージの中の銃弾は必要以上に置いてあるつもりだが、念のために整理してサリナ達にも手伝わせてグレネードランチャーやアサルトライフルのマガジンへ銃弾を装填してから、二人の装備を整えることにした。
二人にはコンバットスーツにタクティカルベスト、ヘルメット、ゴーグル等を装着させて胸と頭にはフラッシュライトも取り付けた。暗視ゴーグルで行こうかとも思ったのだが、視界が狭くなる気がしたので、照明を増やしていきながら慎重に進むことにした。
武器はグロックを2丁ずつ渡して、予備のマガジンを二本と手榴弾も4個ベストに入れて置いた。ママさんが希望した“剣”はお飾りで無いのが中々見つからなかったが、東南アジアの軍隊で支給されている“サーベル”型の物で我慢してもらった。試しに大根を切ってもらったが、綺麗に切断で来たところを見ると人間相手でも役立つはずだ。
それと耳の保護のためにヘッドホン型の無線をヘルメットの上から装着することにした。会話は全てマイクとヘッドホンを通じて行うつもりだった。二人にポリカ―ポネートの鎮圧用楯を渡すと一通りの装備が整った。
「じゃあ、奥に進もう。俺、サリナ、マリアンヌさんの順番で。後ろを特に注意すること。良いか?」
「大丈夫!」
サリナから元気な声とママさんから頷きが返って来たのを見て、俺は手榴弾のピンを抜いて洞窟の奥へと投げ込んでからジュラルミンの盾の影へと隠れた。
-1.2.3.ドゥオーン!!
狭い空間に爆音と爆風が吹き荒れる。砂埃が落ち着くのを待つ間に携帯型のLEDカンテラを壁際に並べて置く。視界が確保されたところで30メートル程進んで、もう一度洞窟の奥に向かって手榴弾を投げ込む。すぐに盾に隠れてやり過ごしてからカンテラを・・・。俺は敵が居るかいないかを確認する代わりに手榴弾を使っていくことにした。万一、落とし穴などの仕掛けがあっても手榴弾で破壊するか起動させることが出来るだろう。
-念には念を・・・、慎重に・・・。
LEDカンテラも5つ並べると高い天井が見えるほどの輝度で周囲を照らしてくれた。安全と視界の確保を行いつつ慎重に進んで行くが、俺の慎重さの成果が発揮できないまま安全に通路を100メートル程進むと二股になっている場所にぶつかった。左は下り、右は上りという感じだ。
「サトル。右だよ!」
「なんでだ?」
「なんとなく!」
「・・・」
何の根拠も無く自信満々のちびっ娘の言うことに従って、右の通路に向かって手榴弾を投げ込んだ。爆音後に慎重に右の通路に近づくと・・・落とし穴だ。さっきまであった床が無くなり、底が見えないほど深い穴が見えている。
「右は違ったかな・・・」
「違ったな」
サリナの勘とは逆の左通路を手榴弾&GOで200メートル程進むと暗い大きな空間へと通じた。アサルトライフルに付けたフラッシュライトの明かりを向けるが天井や向こうの壁がぼんやりとしか確認できない。
「広い場所だな。何があっても不思議じゃない」
「何か居るかな?」
「さあ、何が居るとしてもやることは同じだからな。投げる数が増えるだけ」
「そうだね。サリナも手伝おうか?」
「ああ、練習のためにやっておくか?」
「うん! やってみる!」
「できるだけ遠くに飛ばす感じでやってみろ」
「少し上向きだよね?」
「そうだ」
6連式のグレネードランチャーを受け取ったサリナは斜め上に向けて構えている。後ろにいるママさんは今まで通ってきた方向から誰も来ないことをちゃんと見張ってくれていた。俺達が通った印にLEDランタンの明かりがはっきりと見えている。
「よし、左右にばらまく感じで3つ撃ってみろ」
「うん!」
サリナは俺が立てたジュラルミンの盾の影から少し出てランチャーの引き金を引いた。
-シュポーン!-シュポーン!-シュポーン!
軽い発射音が連続して擲弾が暗い部屋の向こう側へと飛んで行った。ヘッドホンをしているために床に落ちた音は聞き取れなかったが、サリナと楯のうしろにかくれると連続した爆発音と激しい振動が伝わって来た。
「もう大丈夫かな?」
「いや、まだまだだ。もう少し近くにも投げておかないとな」
心配性の俺は部屋の広さに対して火薬の量が足りないと思っていたので、サリナに楯をもたせて追加で手榴弾を3発×2回投げ込んで様子を見ることにした。周囲は死臭と火薬のにおいが混じる砂埃に覆われてほとんど何も見えないが、俺達のつけているライトに映る範囲で動くものは何もないようだった。
砂埃が落ち着いたところで中の最終確認をするために大き目のフラッシュライトをラジコンカーにダクトテープで固定させて走らせた。部屋は向こう側まで50メートル程ある円形で、手榴弾で多少えぐれた部分はあるが落とし穴等の仕掛けは無いことが判った・・・が、部屋のど真ん中に何かがある。フラッシュライトでは全体像がつかめないが、丸い台のような物で高さは1メートルぐらいに見えた。
発電機と投光器を出すのが面倒だったので、3輪バイクを取り出してヘッドライトの明かりで台のようなものを照らして確認した。
「あれは・・・」
「何かな? テーブルじゃないよね。上が平らじゃないもんね」
「うーん・・・、大きさが変だけど、あれは亀だな」
「亀? 川とかに居るのだよね?」
「ああ・・・」
ライトに浮かび上がっていたのはどう見ても亀の甲羅にしか見えないものだった。足は出ていないが、甲羅の下の部分には少し色の違うところがあるから中に引っ込めているのだろう。既に死んでいる甲羅の可能性もあるが、生きているとしたら手榴弾程度ではビクともしないということだ。
-全長4メートルの亀か・・・、何の武器で行くかだな。
動かない相手でも容赦なく破壊するのが基本方針だ。ストレージから12.7㎜弾を発射できるブローニング重機関銃を取り出して地面にセットした。
0
あなたにおすすめの小説
ReBirth 上位世界から下位世界へ
小林誉
ファンタジー
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは――
※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。
1~4巻発売中です。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
異世界ラグナロク 〜妹を探したいだけの神災級の俺、上位スキル使用禁止でも気づいたら世界を蹂躙してたっぽい〜
Tri-TON
ファンタジー
核戦争で死んだ俺は、神災級と呼ばれるチートな力を持ったまま異世界へ転生した。
目的はひとつ――行方不明になった“妹”を探すことだ。
だがそこは、大量の転生者が前世の知識と魔素を融合させた“魔素学”によって、
神・魔物・人間の均衡が崩れた危うい世界だった。
そんな中で、魔王と女神が勝手に俺の精神世界で居候し、
挙句の果てに俺は魔物たちに崇拝されるという意味不明な状況に巻き込まれていく。
そして、謎の魔獣の襲来、七つの大罪を名乗る異世界人勇者たちとの因縁、
さらには俺の前世すら巻き込む神々の陰謀まで飛び出して――。
妹を探すだけのはずが、どうやら“世界の命運”まで背負わされるらしい。
笑い、シリアス、涙、そして家族愛。
騒がしくも温かい仲間たちと紡ぐ新たな伝説が、今始まる――。
※小説家になろう様でも掲載しております。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる