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Ⅱ-153 再び神殿へ5
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■ネフロス国 第3農場
サリナはサトルを傷つけた相手だけでなく、約束を果たせなかった自分を責め、怒りと悲しみで小さな体がいっぱいになっていた。神への祈りはいつもより深く、そして激しかった。この世界の神はサリナに優しい・・・。
「じぇっとふぁいあー!」
サトルと一緒に何度も練習した火炎風は炎のロッドから爆風となって石が飛んできた方向へと放たれた。サリナには何が石を飛ばしてきたのか見えてはいなかったが、これまでの戦いで石が飛んできた方向がおおよそ判っていた。おおよそ・・・で十分だった。爆風はロッドの前にある全ての木や石を吹き飛ばしながら燃やしつくして、石を投げていたゴーレムを粉砕し、神殿を守っていた結界をも打ち破った。
結界は物理的な障壁が施されていて、許可なく神殿の近くに入れないようになっていた。もちろん人を遮断するだけでなく、外部からの遠距離攻撃なども届かない。その結界を通過しようとしても、許可が無ければ永遠に近づけないはずだった。だが、サリナが放った火炎風は結界を維持する魔力を大幅に上回る力で、結界を無効にして神殿へと襲い掛かった。
第3の農場から神殿まではおよそ10km離れていたが、結界で威力が弱っても火炎風は神殿のあるボルケーノ火山の山裾を大きくえぐり、そこまでに破壊してきた大地の岩石、土砂を叩きつけた。
■ネフロス神殿
神殿とその周辺にある施設にいた人間達は衝撃で誰一人立っている事は出来なかった。激しく足元から突き上げる衝撃が横たわった状態でも続いている。先ほどまで落ち着いていた神官長も恐怖で顔が引きつっていた。それでも、すべきことをしなければならなかった。
「動けるものはここを出て、上神殿を目指せ!」
「神官長はどうされるのですか!」
「私は結界を切り離してから後を追う」
神官たちは揺れる神殿内の壁を伝わりながら外へ出て、用意されていた魔亀に乗って山の中腹にある上神殿へと移動し始めた。神官長は奥の部屋まで四つん這いで移動すると黒い水晶球を神官衣の袂に入れて、壁に描かれた六芒星の模様に右手を当ててそのまま壁の中に吸い込まれるように入って行った。入った暗い空間には7つの水晶球が宙に浮かびその中心に一人の男-黒い死人達の首領が立っていた。
「見ていたのか?」
「ああ、今の衝撃は勇者と一緒にいる小さな娘の仕業だ。あの娘、魔法力があるとは判っていたが、これほどの力とは・・・お山が破壊されるなど信じられん」
首領は魔法で火山の山すそ部分が吹き飛ばされたのを水晶の中で確認していた。
「で、どうするのだ?」
「祭壇と神殿をこの場所から切り離す」
「ふむ、だが、今の結界のままなら、あの勇者どもも一緒にネフロス国へ来てしまうのでは?」
灰色のカーテンによる結界でドリーミアの中にネフロス国の一部をつないだ状態にしていたが、結界を解き放てばドリーミアとネフロスの接続は断つことが出来る。ただし、結界内に居る勇者一行をネフロスの国へ引き入れることにもなってしまう。
「結界を張り直す。少し時間が掛かるが、神殿と祭壇さえ守ればそれで良い」
「確かにな、だが、二重に結界を張るとなると空間が不安定になるぞ」
「ふん、心配はいらん。黒水晶の力であれば何とでもなろう。それよりも、お前も時間稼ぎに協力せい」
「うむ、承知した。新たな使いを放つとしよう・・・」
神官長は頷くと浮いていた水晶球の中で祭壇が映し出されているものに軽く手を触れると、暗闇の空間から外に出た。そこは外にある巨大な祭壇の最上部で足元に六芒星が描かれている場所だった。すぐに袂から黒水晶を取り出し、ネフロスの神へ新たな結界を張るべく祈りを捧げ始めた。
■ネフロス国 第3農場
「サリナ! もう良い、止めろ!」
ミーシャはシェルターへサトルを入れて外に出ると、火炎風で密林を広範囲に破壊しているサリナを見て、大声でやめるように注意した。今までもサリナの魔法の破壊力を何度も見ていたが、目の前の状況はこれまでの比では無い。
-この世界を滅ぼすつもりか・・・。
だが、サリナの耳にはミーシャの声は全く届いていない。全力で強く熱い炎の風を放ち続けることに集中していた。
-絶対許さない! みんな、やっつける!
「サリナ!」
「!」
ミーシャは聞く耳を持たないサリナへ真横からタックルをして地面に転がした。
「サリナ! もう良いんだ! いい加減にしろ!」
「ミーシャ・・・? なんで? やっつけないと!」
「もう十分だろ、これ以上、何をやっつけるんだ!?」
「・・・でも、・・・サトルが背中に大けがして・・・」
「大丈夫だ。お前の母親がすぐに治してくれたじゃないか!」
「うん、でも・・・、守れなかった・・・」
「それは私も同じだ。私達は二人ともあいつの背中を守ってやれなかったが、過ぎた事ばかり考えても仕方ないだろ?それよりもこれからどうするかをすぐに考えないと」
「うん、わかった」
「そうか、転ばせて悪かったな」
ミーシャは手を貸してサリナを起こしてやり、服についた土を払ってやった。
「しかし、お前は無茶苦茶だな・・・」
「何が?」
「何がって・・・、これだよ! 景色が変わったじゃないか!密林の木が山までほとんどなくなったぞ!」
ミーシャが指さした火炎風が襲った密林はビザの一切れのように荒地と化している。問題はその面積だった。距離で10㎞ほど向こうにある火山の山すそに大量の土石が積みあがっているのが見えていた。
「うーん・・・、そうかな?」
ちびっ娘は首を傾げて、荒れ地を眺めた。具体的なイメージが描き切れていなかったから、この結果が上出来なのか不出来なのかも判らない。サトルを狙ったやつをぶっ飛ばす、それだけを考えて火炎風を放ったのだ。石を投げていたゴーレムの姿も見ていないから何を倒したのかも判っていない。
「いま、ショーイが畑に居る人達を連れて来ている。揃ったら、シェルターに入ってもらうつもりだ」
「私達はどうするの?」
「サトルの意識が戻らないと飛べないからな・・・」
「そっか。そうだよね、一緒にシェルターに入るしかないよね」
「ああ・・・」
ショーイが畑に居た老人たちを連れて戻ると狭いシェルターの中は息苦しい人の数になって来た。シェルターは6畳の部屋が二つぐらいあるシェルターとしては大きなものだが、50人もの人間が入ると満員電車のような状態だ。
「これはダメだな。私達は船の方に戻った方が良いな」
「でも、船は飛べないと乗れないよ?」
「大丈夫だ。私がロープを使って途中まで下りている梯子にぶら下がれば上に上がれるよ。上にはサトルが用意した大きなはしごがあるから、それを降ろせばいい」
「そっか。うん、じゃあ、そうしよう」
ミーシャとサリナは外に出てマリアンヌとショーイに船へ戻るプランを説明した。二人とも異存はないようで、サトルをショーイが背負ってシェルターから連れ出した。だが、シェルターの外でシルバーがお座りしたまま待っている。
「どうした、シルバー?」
ミーシャが問いかけると、シルバーはショーイの背中のサトルのベストを咥えて、自分の背中に投げて乗せた。
「! お前が船まで運んでくれるのか?」
「そいつは、助かるぜ」
シルバーはサトルを背に乗せただけでなく、サリナの横に行ってその頬を大きな舌で舐めた。
「ちょっと! シルバー、何で舐めるのよ!」
生臭い匂いが頬について、ちびっ娘はぷんぷん怒っている。
「お前も乗って行けと言う事だろう」
「そっか! 乗せてくれるのね。ありがとう!」
フカフカな手触りの狼の背にサトルに重なるようにサリナが乗ると、シルバーは猛烈な勢いで走り出した。
「おい! シルバー、そっちじゃない! 船は逆方向だ!」
ミーシャの叫びを無視して、シルバーはサリナの魔法で荒れ地になった大地を神殿に向かって飛ぶように走って行った。
サリナはサトルを傷つけた相手だけでなく、約束を果たせなかった自分を責め、怒りと悲しみで小さな体がいっぱいになっていた。神への祈りはいつもより深く、そして激しかった。この世界の神はサリナに優しい・・・。
「じぇっとふぁいあー!」
サトルと一緒に何度も練習した火炎風は炎のロッドから爆風となって石が飛んできた方向へと放たれた。サリナには何が石を飛ばしてきたのか見えてはいなかったが、これまでの戦いで石が飛んできた方向がおおよそ判っていた。おおよそ・・・で十分だった。爆風はロッドの前にある全ての木や石を吹き飛ばしながら燃やしつくして、石を投げていたゴーレムを粉砕し、神殿を守っていた結界をも打ち破った。
結界は物理的な障壁が施されていて、許可なく神殿の近くに入れないようになっていた。もちろん人を遮断するだけでなく、外部からの遠距離攻撃なども届かない。その結界を通過しようとしても、許可が無ければ永遠に近づけないはずだった。だが、サリナが放った火炎風は結界を維持する魔力を大幅に上回る力で、結界を無効にして神殿へと襲い掛かった。
第3の農場から神殿まではおよそ10km離れていたが、結界で威力が弱っても火炎風は神殿のあるボルケーノ火山の山裾を大きくえぐり、そこまでに破壊してきた大地の岩石、土砂を叩きつけた。
■ネフロス神殿
神殿とその周辺にある施設にいた人間達は衝撃で誰一人立っている事は出来なかった。激しく足元から突き上げる衝撃が横たわった状態でも続いている。先ほどまで落ち着いていた神官長も恐怖で顔が引きつっていた。それでも、すべきことをしなければならなかった。
「動けるものはここを出て、上神殿を目指せ!」
「神官長はどうされるのですか!」
「私は結界を切り離してから後を追う」
神官たちは揺れる神殿内の壁を伝わりながら外へ出て、用意されていた魔亀に乗って山の中腹にある上神殿へと移動し始めた。神官長は奥の部屋まで四つん這いで移動すると黒い水晶球を神官衣の袂に入れて、壁に描かれた六芒星の模様に右手を当ててそのまま壁の中に吸い込まれるように入って行った。入った暗い空間には7つの水晶球が宙に浮かびその中心に一人の男-黒い死人達の首領が立っていた。
「見ていたのか?」
「ああ、今の衝撃は勇者と一緒にいる小さな娘の仕業だ。あの娘、魔法力があるとは判っていたが、これほどの力とは・・・お山が破壊されるなど信じられん」
首領は魔法で火山の山すそ部分が吹き飛ばされたのを水晶の中で確認していた。
「で、どうするのだ?」
「祭壇と神殿をこの場所から切り離す」
「ふむ、だが、今の結界のままなら、あの勇者どもも一緒にネフロス国へ来てしまうのでは?」
灰色のカーテンによる結界でドリーミアの中にネフロス国の一部をつないだ状態にしていたが、結界を解き放てばドリーミアとネフロスの接続は断つことが出来る。ただし、結界内に居る勇者一行をネフロスの国へ引き入れることにもなってしまう。
「結界を張り直す。少し時間が掛かるが、神殿と祭壇さえ守ればそれで良い」
「確かにな、だが、二重に結界を張るとなると空間が不安定になるぞ」
「ふん、心配はいらん。黒水晶の力であれば何とでもなろう。それよりも、お前も時間稼ぎに協力せい」
「うむ、承知した。新たな使いを放つとしよう・・・」
神官長は頷くと浮いていた水晶球の中で祭壇が映し出されているものに軽く手を触れると、暗闇の空間から外に出た。そこは外にある巨大な祭壇の最上部で足元に六芒星が描かれている場所だった。すぐに袂から黒水晶を取り出し、ネフロスの神へ新たな結界を張るべく祈りを捧げ始めた。
■ネフロス国 第3農場
「サリナ! もう良い、止めろ!」
ミーシャはシェルターへサトルを入れて外に出ると、火炎風で密林を広範囲に破壊しているサリナを見て、大声でやめるように注意した。今までもサリナの魔法の破壊力を何度も見ていたが、目の前の状況はこれまでの比では無い。
-この世界を滅ぼすつもりか・・・。
だが、サリナの耳にはミーシャの声は全く届いていない。全力で強く熱い炎の風を放ち続けることに集中していた。
-絶対許さない! みんな、やっつける!
「サリナ!」
「!」
ミーシャは聞く耳を持たないサリナへ真横からタックルをして地面に転がした。
「サリナ! もう良いんだ! いい加減にしろ!」
「ミーシャ・・・? なんで? やっつけないと!」
「もう十分だろ、これ以上、何をやっつけるんだ!?」
「・・・でも、・・・サトルが背中に大けがして・・・」
「大丈夫だ。お前の母親がすぐに治してくれたじゃないか!」
「うん、でも・・・、守れなかった・・・」
「それは私も同じだ。私達は二人ともあいつの背中を守ってやれなかったが、過ぎた事ばかり考えても仕方ないだろ?それよりもこれからどうするかをすぐに考えないと」
「うん、わかった」
「そうか、転ばせて悪かったな」
ミーシャは手を貸してサリナを起こしてやり、服についた土を払ってやった。
「しかし、お前は無茶苦茶だな・・・」
「何が?」
「何がって・・・、これだよ! 景色が変わったじゃないか!密林の木が山までほとんどなくなったぞ!」
ミーシャが指さした火炎風が襲った密林はビザの一切れのように荒地と化している。問題はその面積だった。距離で10㎞ほど向こうにある火山の山すそに大量の土石が積みあがっているのが見えていた。
「うーん・・・、そうかな?」
ちびっ娘は首を傾げて、荒れ地を眺めた。具体的なイメージが描き切れていなかったから、この結果が上出来なのか不出来なのかも判らない。サトルを狙ったやつをぶっ飛ばす、それだけを考えて火炎風を放ったのだ。石を投げていたゴーレムの姿も見ていないから何を倒したのかも判っていない。
「いま、ショーイが畑に居る人達を連れて来ている。揃ったら、シェルターに入ってもらうつもりだ」
「私達はどうするの?」
「サトルの意識が戻らないと飛べないからな・・・」
「そっか。そうだよね、一緒にシェルターに入るしかないよね」
「ああ・・・」
ショーイが畑に居た老人たちを連れて戻ると狭いシェルターの中は息苦しい人の数になって来た。シェルターは6畳の部屋が二つぐらいあるシェルターとしては大きなものだが、50人もの人間が入ると満員電車のような状態だ。
「これはダメだな。私達は船の方に戻った方が良いな」
「でも、船は飛べないと乗れないよ?」
「大丈夫だ。私がロープを使って途中まで下りている梯子にぶら下がれば上に上がれるよ。上にはサトルが用意した大きなはしごがあるから、それを降ろせばいい」
「そっか。うん、じゃあ、そうしよう」
ミーシャとサリナは外に出てマリアンヌとショーイに船へ戻るプランを説明した。二人とも異存はないようで、サトルをショーイが背負ってシェルターから連れ出した。だが、シェルターの外でシルバーがお座りしたまま待っている。
「どうした、シルバー?」
ミーシャが問いかけると、シルバーはショーイの背中のサトルのベストを咥えて、自分の背中に投げて乗せた。
「! お前が船まで運んでくれるのか?」
「そいつは、助かるぜ」
シルバーはサトルを背に乗せただけでなく、サリナの横に行ってその頬を大きな舌で舐めた。
「ちょっと! シルバー、何で舐めるのよ!」
生臭い匂いが頬について、ちびっ娘はぷんぷん怒っている。
「お前も乗って行けと言う事だろう」
「そっか! 乗せてくれるのね。ありがとう!」
フカフカな手触りの狼の背にサトルに重なるようにサリナが乗ると、シルバーは猛烈な勢いで走り出した。
「おい! シルバー、そっちじゃない! 船は逆方向だ!」
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